「人は見た目が100%」というドラマが始まったが、
あからさまに、底が浅くて、ファッション誌をドラマにした情報伝達の番組に過ぎなかった。
スカーフの巻き方はこうですよ、帽子はこういうのがいいです、バックはこういうのがいいですよ、バックに荷物を詰め込んだらだめですよ、持ち方はこうですよ、化粧の仕方はこうすればいいですよ、ダサいのはダメですよ、肌を出してセクシーに見せましょう、都会の洗練されているのがいいですよ、恋愛や結婚はいいものですよ、とつたえるもの。
主流秩序にべったり従属追随するだけ。
其れを主流秩序で少し低い位置のもの(負け組)--イタイ系、少し発達障害的なキャラを利用―――が頑張って上昇しようという話。
しかも女優は美人だから全然ダサくみえないし。美の秩序に100%無批判。
今の日本社会の反映。つまらない。最低レベルの作品。
しかし若いひとたちはこういうものを見て、この程度の人間が作られていく。
悲しくおぞましい風景。
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日本ドラマより韓国ドラマの方が面白いーー(ジェンダー従属や無茶な展開、定番の設定的なところも多く突っ込みつつも、時々深く人間を見ていたり、本音が出たり、ダイナミックな展開であったり、つづきを見たくならせる力が強い)――が、
いま日本で始まったドラマで私がちょっと見て興味を惹かれたのは(少し韓国ドラマな魅力があったのは)、
『ボク運命の人です』。
笑える。