さっき(6月30日13時50分ごろ)偶然NHK[「助けてきわめびと 夫婦喧嘩必勝法」というのをやっていて少し見て、DVに無理解で役立たない情報を言っていたので、だめだなと思った。
夫が一定の生活費を妻に渡して、あとは自分の小遣いにしているという家計で、夫は公務員で収入多いので小遣いも多くなっている。 夫が趣味の靴をひんぱんに買うが、その費用は妻の生活費から買わせるという問題。
妻が趣味の靴はあなたのお小遣いで買ってよ、生活費にしわ寄せが来るから靴の費用は生活費から出したくない、と伝えても、夫は「どうせ俺が稼いだ金やから同じやろ」と言って妻に買わせるという。
論理的には同じでないのに無茶な論理で言いくるめている。
妻が少し文句を言うと夫は拗ねて怒って口をきかなくなるという。それが長い時には1年にもなるような人という。 だから妻も子供もとても夫に気を使う家庭になっているという。
これに対して講師が「あなたがこれ以上おしゃれになてモテたらいやだから、生活費で買わないで」あるいは「その靴だとオジサンっぽいかも」「今日はあまりいいものないんじゃないの」といえばいいという。
この回答を聞いてあほか、まったく役立たないなと思った。 スタジオにいる女性たちも納得できない様子。 そんなこと言っても夫は靴を買い続けるのは目に見えている。
この講師に、夫婦関係の実態を踏まえたジェンダーの視点、DVの視点がまったくなのがわかった。
事実上、DV的な対応をしている夫に、妻が本質を避けて媚びるばかりでは解決しないだろう。
怒って黙り続けるのはおかしい。この夫の態度は威圧的である。対等な関係になってない。
家計で生活費を一定渡して妻にやりくりさせ、自分は多くの小遣い自由というのも上下関係的で支配的だ。
「靴は小遣いで買って」というのは当然の要求で、それで夫が怒るのがおかしい。
夫のほうをまったく変えずに、妻だけが気を使って妥協して夫を機嫌よくするというのは、DV関係では役に立たない。
双方がコミュニケーションを学ぶことは大事だが、はっきりいいたいことを言っても安全であること、暴力的に双方がならないことが大事であって、わがままな強者がそのままでいいとなるような、弱者側だけが対応を工夫するというのはおかしい。
NHK,人材選択、間違ってます。