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主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

DV観点から見た「太川・藤吉問題」「松居・船越問題」

DV観点から見た「太川・藤吉・松居・船越問題」について最低限のことを書いておきたい。

松居さんのこの数年の言動がDV的、サイバーストーカー的であることはすでに書いた。

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2016-10-24

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2017-07-11 DV問題としての松居一代船越英一郎問題――その4

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今回、船越英一郎さんと松居一代さんが離婚に合意したニュースがらみで、松居さんが記者会見して「離婚勝ち取りました」というなどの言動があった。

絶対に離婚しない、最高裁まで戦う、向こう(船越)が謝らないとダメ、などと言って、パスポートを奪ったりし夫の個人情報なども含めて攻撃し名誉毀損していたが、自分のやっていることが問題だらけで裁判すれば不利なことばかりで、お金もとられるので、弁護士に言われて早期に離婚に同意してお金の面で支払わなくて済むようにしたということだろう。

指摘しておかねばならないのは、あの記者会見であくまでも自分は正しい、勝っているという構図を作るところに松居さんのDV加害者性がでているということ。加害者は物事をいつも自分に都合がいいようにゆがめて言いくるめ、自分は謝罪せず、相手に対して優位に立とうとする。平気で前言を翻す。嘘も矛盾したことも平気で言う。これまで攻撃を続けてきたことを悪いと思っていない。

松居さんの言動は典型的なそれである。

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太川陽介さんの言動がとてもDV夫っぽいということ。

藤吉久美子さんがある男性と親密な行動をとっていたということが週刊誌に暴露され、その夫・太川陽介さんが記者会見し、そこで妻をかばったということでその対応ぶりが「おとこ気がある」「男らしい」「かっこいい」「完ぺき」「神対応だ」「旦那さんが奥さんを守るっていう会見はステキ」とほめられている。

本当のことはわからないが、記者会見を見ていてDV問題の観点からは非常にあぶないものを感じたので書いておく。

一般的にいうと、DVの加害者は、自分の理想を相手に押し付け、相手を正論で論破して、相手を馬鹿だとかだめなひとと思わせ、自信を奪い、相手に間違いを認めさせ、それによって自分が優位にたって、自分に感謝させる、自分が支配する、上位に立つことを正当化し、相手にもそれでいいのだと思わせるというような態度をとる。 相手(被害者)は自分が悪い、この人(加害者)の言うとおりにすればいいのだ、この人以外に私を愛してくれる人はいない、この人を怒らせないようにこの人に尽くそうと思うようにコントロールされる。 そうなっている関係がひどいDV関係だ。

今回、妻がどうも別の男性と仲良くしていた/浮気不倫していたということならば、夫にすれば「絶対的に勝てる点をつかんだ」ということ。そして許してやる、お前は俺がいないとダメなんだ、と説教する。不倫した側は何も言えない。相手が『申し訳ない』「守ってもらうしかない」というのを快感に感じている感じ

太川さんは「今後は俺が守ってやる」といった。もし藤吉さんがもっと自立していたら、夫のことをもう愛していないといって、離婚するという手もあるだろう。こんなことになったから責任をとって別れる/別居する(当然、不倫相手とも別れる)という手もある。 居直れば、夫とは離婚して、好きな人と生きていくという道もあるが、それらは藤吉久美子さんが決めること

子どもがまだ高校生ということだとそれは難しいだろうからまあ別居するぐらいが普通の対応だろう。

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ところが今回は、妻は涙の会見で憔悴してフラフラのような「演技」をしながら、弱弱しくなり、何度も謝り、許してくれた夫に感謝し、太川から励まされたことを感謝しつつ、「私は彼(太川)がいないともう生きていけない」と声を震わせていうまでになった。

完全に夫婦において上下関係の「下」、従属の地位に就いている状態だった。 「泣いて弱弱しい」のが作戦なのか、本気なのかはわからない。ただ、夫に対して弱い立場になっているのは明らか

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逆に太川さんは、記者会見で、みんなが疑わしいと思っても、「僕は信じます。僕が守るから、大丈夫」と不倫疑惑の妻をかばうような態度、寛大な態度をとった。

だがそれは、私から見れば、妻を信じる、許す、守るというようにいって妻に対して上位に立ち、ダメな妻を許して受け入れる抱擁力のある男という形をとったという感じにも見えた。これは、「妻に逃げられたダメな男」というようにはなりたくないと考えて、自分の体面を保つことに意識を向けて対応したということ。

妻(支配対象)が離れるのがDV加害者には一番いや。そうでなくても60に近い年齢で今更妻に逃げられてしまうのは世間体としてもつらい。子供もいるし、家事や老後の世話してくれる人も欲しい。だから出ていっててほしくない

だから不倫に怒ったり離婚/別居を申し出たりするのでなく、余裕を見せて、いい夫を演じ、それによって世間体を保つと同時に、妻に対しては、今後もっと支配できる女性を手に入れるチャンスに変えようと考えて、相手の弱みに付け込んで恩を着せて支配体制を強化したというように見える。

また「うちのバカモンが軽率な行動をとって、申し訳なく思っています」という言い方も、世間に向けての、攻撃の矛先を鈍らせる手という面もあるが、「妻が馬鹿者」ということをいって平気という、男性上位的、古いジェンダー的な感覚も匂う。妻に対して優位に立つ言葉である。

今後妻が何か腹立つことをしたときに、「お前にそんなことを言う権利があるのか」「お前を見捨てずに世間から守ってやった俺にそんな仕打ちができるのか」「恩を忘れたのか」などといって自分が支配する状態を維持できると読んだとみることができる。

一般的にDV加害者は相手(被害者)を手放さない。太川さんの対応は、その一種とも見える。妻があんなに弱弱しくなって、夫・太川陽介さんの寛大さに対して感謝を示さないといけなくなったのは、加害者にそうさせられている状況、そうしないと怖いから従っている状況にも見える。

f:id:hiroponkun:20171218190328j:plain そう考える背景には、太川さんがこれまでかなり支配的、DV的な言動をとってきた夫だという情報があるからだ。どういうことをいわれているかというと、

亭主関白だった。 太川は出会った頃に『僕は君より年上なんだから、敬語でしゃべって』といってそれ以来そうさせてきた。 最近のテレビで妻の藤吉は「家でも敬語。って。“陽ちゃん”なんて言えない。いまも本名の育生さんと呼んでる」といっていた。『俺のことを呼び捨てにしたらビンタ』とも。

太川は父親と母親が逆転している感じで細かく、食事のことでもかい独自のルールを決めていた 藤吉が夫のことを語るとき「無理です。(太川が)パーンと切れちゃうと思う」という言い方をしていることから推測するに、「・・しないと怖い、怒られる」という感覚を持っていることが伝わってきた。いうことを聞かないと、相手を怒らせると、怖いと思っているというのが伝わった。日ごろからの力関係が透けて見えていた。

 参考 (藤吉久美子(さんは2017年12月3日深夜のテレビ朝日系「中居正広のミになる図書館」で語っていた) 坂上忍に「ルイルイなんて呼べない?」と問われると、頭を大きく振り「無理です」と即答。中居からも「冗談の中でも呼べない?」と重ねて問われると「いや~無理です。(太川が)パーンと切れちゃうと思う」と。

●これを言わないから怪しい

以上から、今回のことを使って太川さんは、藤吉さんにたいして今まで以上に支配的になる力関係を手に入れたという面がある、といえる。

そうでないなら、「妻、藤吉さんの守り方」としては以下のような、シングル単位的で対等な関係の言い方もできたはずである。それがないからあやしいと思うのだ。

●彼女がこういう行動をとったのはじぶんたちがいい夫婦関係を作れなかったせい、自分が至らなかったせいで、妻を大事にできなかったからだ。じぶんに責任がある。

●自分の気持ちは●●だが、今後のことは彼女の気持ちを尊重したい。僕の気持ちを押し付けられないから。

これらを全然言ってない。

そして「バカ者」とか「守る」とかを言わないことが大事。 藤吉さんにも、記者会見で、「夫に感謝する」とか、「夫に守ってもらわないと生きていけない」などと言わないように、「泣いて弱弱しく謝るばかり」などしないように、もっと自立ししっかりと大人の女性として発言するように打ち合わせしお願いすべきだった。だがそれをしていない。

上下でなく、対等な関係にして、彼女の意思を大事にすべきなのに、そういうことの逆をしたのが太川さん。彼女の今後の道を決めつけて彼女をがんじがらめにからめとってしまった。だから危険性を感じる。

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●以上の見立てはひとつの可能性

以上の見立ては一面的で、実際は異なっているかもしれない。子供のことを思って家族を維持したいとか、本当に妻を愛しているという気持ちが強いだけでDV性は少ないのかもしれない。 だから上記のように見ることができる可能性があるという話でしかない。

でもくり返すが、全体としては、夫婦双方のその口調や表情も含めて、非常に危険な力関係になっており、今後、この夫婦の家庭での関係がどうなるか心配になるような状況なのである。健全なカップルならあんなに上下関係になっててはだめだ。

以上がDVをよく知っているものとしては言わざるを得ない。

参考にしていただけたらと思う。

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追記

以上の話は太川さんだけの話ではない。

例えば最近では 宮根誠司さんに不倫相手との間に隠し子がいるということが発覚したが、宮根本人は子供の存在認めたうえで謝罪し、妻も承認しているとされた。しかし妻が承認しているというのは、夫がそうさせているという「夫が上位の力関係」が働いている可能性がある。 妻が不倫と子供を許しているということがこういう場合、夫が責任追及をのがれるためにはとても大事だからだ。 なお、ベッキーさんがあれほど長く批判されたのに対して、この宮根さんの件は不倫だけでなく子供もいるが批判はほとんどないままで、彼は仕事を続けている。

参考 妻とは別の、大阪市内で飲食店を経営する女性(32)との間に3歳の女児がいた。女性とは結婚前の04年ごろ知り合い交際に発展。06年8月の結婚後も関係は続き、07年春ごろ、女性から妊娠したことを告げられた。女性は08年2月に出産し、宮根は認知。2016年5月に宮根の長女を出産した妻も承諾しているという。

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