ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

性教育・ジェンダーフリーバッシングと[統一教会・日本会議」  ソクさんの研究も参照のこと

性教育ジェンダーフリーバッシングと統一教会

統一教会性教育」ということで、当時性教育バッシングをしていた中に統一教会の動きがあり、そことつながった山谷えり子議員や安倍晋三議員が国会で性教育やジェンダフリー攻撃をしていたことをまとめた放送が、KNB北日本放送)で流されました。ようやく、こうした報道が出ました。選挙のためだけではなく、まさに思想的な一致で一緒にひどいことをしてきたのです。

https://www.knb.ne.jp/bangumi/news/article_detail.html?sid=8515&date=20220902&rid=18

 

これと似たことを、以下のソク・ヒャンさんの著作では、大阪で性教育していた教員への攻撃に対するインタビュー調査として詳細に記されています。

 

石 楿(そく・ひゃん、Seok Hyang)
ジェンダーバックラッシュとは何だったのかーー史的総括と未来へ向けて』
インパクト出版、2016年2月)

 

じつは私がこのバッシングの被害にあった先生と著者をつないだこともあり、私はこのインタビューに同席しました。

ぜひ見ていただきたいとおもいます。性教育ジェンダーフリー攻撃は、安倍さんを中心とした右翼勢力、日本会議などと一体になって行われたものです。安倍議員と山谷議員が、統一教会のイチオシであったことはすでに資料によって示されています。

週刊金曜日の2016年8月5日号では、「特集 日本会議憲法」でジェンダー平等へのバックラッシュのことも編集部がまとめています。

日本会議統一教会の関係、重なりを今後はもっと報道すべきです。

なお、ジェンダーフリー攻撃のさなかに一部フェミニストジェンダーフリー概念を批判した問題の総括も課題として残っています。

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ソクさんの博士論文 一部参考までに「目次」紹介

 (性教育バッシングは5章)

この博論をベースに、簡略化して上記出版物となりました。

 

日本女性政策の変化と「ジェンダー・バックラッシュ」に関する歴史的研究

 

石 楿

 

【目次】

 

序 章 ……………………………………………………………………………………

 第1節 研究の目的と問題提起

 第2節 先行研究と本研究の着目点

 第3節 研究方法と論文の構成

 

第1章 現代日本社会の「ジェンダーバックラッシュ」現象 …………………

 第1節 はじめに

 第2節 「ジェンダー」「ジェンダーフリー」の概念と意義

  1.用語の概念と使い方

  2.用語の導入の歴史

  3.「ジェンダーフリー」をめぐる混乱

  4.政府の用語に対する見解

 第3節 「ジェンダーバックラッシュ」の概観

  1.バックラッシュの背景と意味

  2.バックラッシュの背景としての右傾化

  3.バックラッシュの具体的な内容と事例

 第4節 おわりに

 

第2章 戦後日本の女性政策の変遷―「バックラッシュ」以前 …………………

 第1節 はじめに

 第2節 戦後から1960年代の民主化政策 …………………………………………

  1.1945年から1960年代の社会状況

  2.重要な女性政策・制度

    (1) 婦人参政権の実現

    (2) 日本国憲法の制定

    (3) 民法改正と「戦後家族」の形成

    (4) 労働基準法の制定

  3.小活

 第3節 高度経済成長期から1970年代の女性政策 …………………………………

  1.1970年代の社会状況と女性労働

   1.1 高度経済成長期から1970年代の社会状況

   1.2 高度経済成長期の女性労働の実態

  2.1970年代の重要な女性政策・制度

    (1) 日本企業の雇用管理

    (2) 勤労婦人福祉法の制定

    (3) 社会保障社会福祉体制の整備

    (4) 女性差別撤廃条約の署名

  3.小活

 第4節 1980年代の日本の女性政策 …………………………………………………

  1.はじめに 

  2.1980年代の社会状況と女性労働

   2.1 1980年代の社会状況

   2.2 1980年代の女性労働の状況

  3.1980年代の重要な女性政策・制度

   3.1 男女雇用機会均等法の制定

   3.2 女性差別撤廃条約の批准

        (1) 国籍法の改正

        (2) 家庭科の男女共修

   3.3 被扶養の女性を前提とする社会保障

        (1) 日本型福祉社会

        (2) 年金改革と国民年金第3号被保険者制度

        (3) 配偶者特別控除の創設

(4) 保育政策と育児休業制度

  4.小活

 

第3章 バックラッシュ」登場の時代の女性政策―1990年代以降 ……………

 第1節 はじめに 

 第2節 1990年代以降の社会状況と女性労働

  1.1990年代以降の社会状況 

  2.1990年代以降の女性労働の状況 

 第3節 1990年代以降の重要な女性政策・制度 

  1.少子化の進展と育児休業法の成立

    (1) 少子化の衝撃「1.57ショック」

    (2) 育児休業法の成立と改正

  2.男女雇用機会均等法の改正

    (1) 男女雇用機会均等法の改正

    (2) 女性の非正規雇用の激増

  3.男女共同参画社会基本法の制定

    (1) 国連の勧告と国内本部機構の設置

    (2) 男女共同参画社会基本法の制定

    (3) 基本法の名称をめぐる議論

  4.ストーカー規制法とDV防止法の制定

    (1) DV防止法の制定

    (2) DV実態調査の状況、犯罪被害の実態

  5.日本型福祉社会の行きづまり

 第4節 まとめにかえて―右翼の動きとバックラッシュ

 

第4章 地方自治体のジェンダー行政とバックラッシュの流れ 

    ―4つの時期を中心に(1996~2009)― ……………………………………

 第1節 はじめに

 第2節 バックラッシュの流れに関する時期区分

  1.4つの時期とその区分理由

  2.バックラッシの時期区分(年表)

  3.バックラッシュ派の「主体」はだれか

 第3節 バックラッシュの主要内容

  1.バックラッシュの発芽期(1996~2001年)

  2.バックラッシュの加速化期(2002~2004年)

  3.バックラッシュの最盛期(2005~2007年)

  4.バックラッシュの小康状態期(2008~2009年)

 第4節 おわりに

 

第5章 大阪府A市立B中学校における「性教育バッシング」の事例 …………

 第1節 はじめに

 第2節 事件の概要

  1.N先生が攻撃のターゲットになった理由

  2.A市立B中学校「性教育バッシング」の経過

 第3節 N先生への聞き取り調査

  1.外部団体の人物からの攻撃、校長の反応

  2.職員会議での反応と組合の反応

  3.市教育委員会の反応

  4.保護者と生徒たちの反応

 第4節 性教育の授業実践

 第5節 考察

 

第6章 ジェンダーバックラッシュ勢力の言説とその思想的特性

    ―性と家族・伝統を中心に― ………………………………………………

 第1節 はじめに

 第2節 性(性別・性の多様性)

  1.男女二分法と「男らしさ・女らしさ」論

  2.ジェンダージェンダーフリー

 第3節 家族と家庭科教科書

  1.家族と伝統

  2.家庭科教科書

 第4節 おわりに

 

終 章 ……………………………………………………………………………………

 第1節 ジェンダーバックラッシュとは何であったのか

 第2節 バックラッシュを軽視してしまう日本社会の病理

 第3節 おわりに

 

論文初出リスト ……………………………………………………………………………