ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

専業主婦批判ができない記者の限界

以下の記事も同類である。論点として、家族単位か個人単位かが指摘されている点は、大きな前進である。しかし、この記事でも是枝俊悟さんは自分の意見を明確には示していない点がダメである。

しかも、是枝氏の発言ににじみ出ているのは、「第3号被保険者制度」の廃止の意見は『ジェンダー意識を変える象徴』ととらえて、フェミニズム批判のニュアンスがあることである。フェミというイデオロギーのために、いま役立っている「弱い人を亜漬ける網」を壊すのかという批判になっている。これはフェミニズムの誤解であるが、そこが分かっていない。

そして意見は明確には示さないスタンスでありながら、弱者に役立っているから「第3号」制度は残すべきと言っているニュアンスも結局ある。

「個人にすれば、夫婦の一方が弱った時、もう一方が支えることはより困難になります」という理解も間違いで、個人単位だからこそ、家族状況に関係なくその弱った個人は助けられるのである。是枝さん自身が家族単位発想から抜け切れていないという誤りであり、社民主義が理解できていない。

私から見れば、他の総合解決の方向の意見が大きく異なると感じた。だが記事ではそういうことも明示されない。論者の意見を並べ、記者として、また新聞社としての方向性は全く不明である。両論併記、いろろろな意見の紹介、記者の「取材後記」もジェンダー問題と指摘するのはいいが、深めていないままである。典型は記者→識者・政治家に「専業主婦」へのスタンスが決まっていない問題である。下Bン足から考える視点が欠如している。故人の自立、個人単位のWLBの中で、どうして「働かないで税金や保険料も扶南しない」ようなことを原則的な在り方と考えられるのか、世界では通じない話である。病気やその他の事情で働けない人は、社会保障の個人単位化でカバーすべき話である。「いわゆる専業主婦」への批判を明確に言えないのか。それはトロフィーワイフ問題や米国などのトランプ支持者的状況に対応する「トラッドワイフ」問題などかんがえていないことの反映である。カップル単位に考えないことの必要性の理解の欠如である。記者自身委顔z久谷発想、日本の空気や現状に引っ張られて、「多くの庶民の苦しみ」への解決策が見えないから「主婦を批判する不女性の自立論や個人単位化にも躊躇‥」となるのであり、勉強不足である。国民へのアンラーン(脱学習、古飯s気の学び落とし)と新しい世界化の提示というようなことができていない。大正時代からの議論(主婦論争)を勉強したうえで自分の意見を確立するということができていない。

厳しいことを言うようだが、不十分と言わざるを得ない。だがそれはこの記者たちだけのものでなく、みながそうなのである。

結論は、北欧型の社民主義をベースとした個人単位化を徹底すべきとは全く見えない記事である。「問題の本質」にまだまだ迫れていない。これが日本の「ましなほうのメディア」であり、識者の多くであり、政治もそれに類似で、中長期の根本改革の議論さえ起らないままポピュリズムが暴走するありさまである。

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フォーラム)年収の「壁」の正体は:2 問題の本質

朝日新聞、2025年5月18日 5時00分

 

お茶の水女子大学准教授(政治学)・豊福実紀さん

大妻女子大学教授(労働経済学)・永瀬伸子さん

 残業や全国転勤などの企業の命令に「無限定」

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 ■他制度でカバーされぬ弱者、網から漏れる恐れ 大和総研主任研究員・是枝俊悟さん

 3号制度が過去「男は仕事、女は家庭」という役割分担を強化してきたのは事実でしょう。しかし、今もそうなのでしょうか。現在では、出産した女性の6割ほどが、産休・育休を経て元の職場に復帰するようになりました。

 出産後も女性が仕事を続けると、離職した場合と比べ、世帯の手取り収入が生涯で最大1.7億円増える。そう政府が試算を出したように、正社員として働き続けることに比べれば、3号制度や配偶者控除の魅力は薄れています。

 むしろ様々な事情で働けない人を保護する側面が大きくなっているように思います。働かないのか、働けないのか、理由を問わないのは3号制度の長所でもあり、病気や不妊治療など、他の制度でカバーされにくい事情も包括的に保護できます。

 ジェンダー意識を変える象徴として3号制度をなくすため、いまカバーされている弱い人が網から漏れることを許容するのか。それが問われるべきだと思います。

 一方で、3号になるには第2号被保険者の配偶者でなければならず、結婚という枠組みに入らなければ保護されない。未婚率が上がり、単身で育児をしている人も少なくないなか、今の枠組みで国民の理解を得られるのかも議論されるべきでしょう。

 現在の3号制度をめぐる議論の核心は、社会保障を個人単位にするのか、世帯単位にするのかということです。個人にすれば、夫婦の一方が弱った時、もう一方が支えることはより困難になります。その上で、なお3号制度をなくすべきかどうか。どのような年金制度が望ましいかという視点で、若い世代が話し合って決めるべきではないでしょうか。

 

■もう負担限界 「既婚女性はパート」の思い込み

 アンケートでは、年金の第3号被保険者制度は「現在も10年後も不要だと思う」と答えた人が約半数でした。結果はhttps://www.asahi.com/opinion/forum/220/で読むことができます。

  • 子どもに障害 子どもに重度の障害があります。ほぼ夫婦で何とかするしかない状況が続いており、限界です。この状況で新たに年金を負担するように言われても、働くことも支払うこともできません。(埼玉、女性、50代)
  • 離婚したら困る もし離婚するようなことがあれば自分が困ると思い、正社員を探して社会保険も払い、扶養家族からはずれた。2年前、離婚することになり、判断は正しかったと思っている。(千葉、女性、60代)
  • みんなが一律に 壁を撤廃して、みんなが一律で税金や社保などを支払う世の中になればいいのにと思います。(東京、女性、50代)
  • 働ける時間減る 時給は毎年上がっているのに、上限(年収の壁)がずっと同じでは必然的に働ける時間が減る。それ以前に既婚女性が働く=パートという世間、特に男性の思い込みが大きいのが問題。(兵庫、女性、50代)
  • 個々に応じて 長時間労働ができない個々の事情に対して控除や給付をする仕組みを作り直すべきだと思う。労働者の配偶者に家事労働をさせなければ成り立たない仕事をさせているなら、家事労働相当分の金銭も雇用主である企業が負担すべきだと思う。(海外、女性、40代)
  • 不公平な制度 単身世帯の2号被保険者という立場からすると、なぜ他人の配偶者(3号被保険者)の保険料まで負担しなければならないのか理解できない。不公平な制度だと感じる。(愛知、女性、30代)

 ■《取材後記》

 祖母は母が幼い頃に離婚した。生きていくために再婚せざるをえなかった祖母を見て育った母は公務員になり、私に経済的自立の大切さを繰り返した。一方で、専業主婦の母を見て育ったり、仕事と育児の板挟みになったり、「私が辞めるほうが自然」と家庭に軸足を移した女性の友人も少なくない。

 自分が選択した。そう思っていても、キャリアへの価値観は世代を超えて引き継がれ、選ばされている面も大きい。その根底にあるのが制度だ。婚姻時に姓を変える割合が女性に偏るのと同様、3号のほとんどが女性であり、問題の本質はジェンダーである。若い世代にどんな社会を残したいのか。変えていくのが、私たち大人の責任だと考えている。(大貫聡子)

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 おおぬき・さとこ 2003年入社。週刊朝日編集部や熊本総局を経て、くらし科学医療部。20年に韓国に語学留学。法律や制度に潜む差別に関心がある。

 ■《取材後記》

 3年ほど前から専業主婦の声を聞き続けている。きっかけは育休中、平日の公園でみかけた女性たちだった。幼稚園帰りであろう子たちを連れている彼女らがどんな生活をしているか、私は想像できなかった。たまたま仕事を続けてこられた私は、専業主婦と交流する機会がほとんどなかったから。

 話を聞くと、多くは配偶者の転勤や家事負担の偏り、子どものケアなどの事情があり、「専業主婦は時間やお金に余裕がある」という偏見に悩まされていた。「専業主婦」「3号」と大きな主語で語るのは簡単だ。でも内実は様々な事情を抱えた人たちであり、社会の側に変わるべき面も多々あることを今後も伝える必要があると考えている。(金沢ひかり)

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