ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

プロパガンダについて学んでほしい

当たり前の確認

 

講義で伝えたことの一部

 

小泉政権以降、そしてとくに安倍政権以降、平和憲法をないがしろにして「戦争をする国」に日本が急速に変化してきている。自衛隊の派兵、集団的自衛権、安保政策の大転換、軍事費増強、ミサイル対策、オスプレイ配備、先制攻撃可能化(敵基地攻撃)・などが進んでいる。特にロシアのウクライナ侵攻以降、大衆的な不安感い付け込んでの戦争準備化が進んでいる。またどこの国も、「情報戦」が進んでおり、プロパガンダフェイクニュース、一般大衆も含む7SNSの動きを含んで、メディアによる大衆への洗脳合戦が世界的に巻き起こっている。トランプ大統領プーチン大統領などの勢力が、平気で「従来のメディアを疑え」「悪の帝国など裏で闇の勢力が動いている」等と言って陰謀論的なことを言い、荒唐無稽なことを信じる人々が一定増えている状況である。知れはコロナ禍でのワクチン問題などでも起こった。

ジェンダーの問題、ダイバーシティ社会になっていく問題において、この講義では、社会の主流(多数派)の宣伝・洗脳・情報コントロール、昔からの社会意識染められないよう/あやつられないよう、新しい時代に向けて自分の頭で考えて、おかしいと思う点を変えていく主体的な個人になろうということで、「主流秩序、ジェンダー秩序」という観点で考えることを提起してきた。主流秩序・ジェンダー秩序に巻き込まれないよう、メディアや教育などを通じた「主流、多数派、支配者、権力者」などによるコントロールを見抜けるようになろうという話と、上記の戦争に近づく時代の社会の雰囲気づくりの問題、フェイクニュースプロパガンダに操られるなという問題とははつながっている。

したがってここでは、戦争へのプロパガンダのやり方を知って見抜けるようになるという問題を扱いたい。いいかえればこの「戦争へのプロパガンダ」の学びはジェンダーなど人権問題についても歪んだ情報に洗脳されない力をつけることにつながる。

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日本政府(国家安全保障戦略)は「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境悪になっている」として、軍事力拡大を進めている。中国、ロシア、北朝鮮という核保有専制国家に囲まれ、台湾有事がありうる、ロシアや北朝鮮からの攻撃もありうるようなことがまことしやかにいわれ、メディアはそれらをうのみにして、そうした意見を言う人物ばかりを登場させ、ほとんど無批判に報道し、多くの国民はそれに影響されて、右傾化した意識になっている。「有事と平時の境界があいまいになっている」という話から宇宙軍創設やサイバー情報戦対応の軍事力強化の話になっている。中国の軍事力が強化されたために対話への武力的統一行動があるかもしれない、その際には日本も米国と戦わねばならないという話になっている。結果として軍事関係が大儲け/拡大する構造、軍事予算の拡大が進んでいる。

しかし冷静に考えて、中国が武力で米国、台湾、日本、韓国軍などと戦争を本格的にする可能性は低い。ロシアや北朝鮮から日本への軍事攻撃・軍事侵攻の確率はほとんどありえない。米国のシミュレーションでも、中国の軍事的勝利はないとしている。

そして「戦争にならないための努力が大事」という、それ自体正しい命題を、現在の日本の政治家やメディアは「日本が軍事力を強化して、戦争抑止能力を高めねばならない」という話にすり替えている。

これがおかしいのは、「男性からのDVがおきないようにするには、女性(妻)も武器を持ったり格闘技を習ったりして、男性からの暴力を抑制させる必要がある」「いじめを起こさせないためには、被害者になりうる人が武器を持ったり格闘技を習ったりして、いじめ加害者からの暴力を抑制させる必要がある」というのがおかしいことからわかるはずである。

戦争を抑止するには、武装したり軍事演習を見せつけて威嚇・挑発することではなく、日ごろから相手となかよく交流し、文化的経済的政治的に深い関係を作り、話し合い、過剰な対立にならないようにすることが必要である。

だが政府が言う「抑止力」とは「相手が耐え難い代償を払うことを理解させ、侵略を思いとどまらせる力」と言うように、単純に軍事的な脅しの力に限定してしまっている。「軍事大国化を目指す政治勢力自衛隊防衛省軍需産業などの勢力」の意向の人物が描いた文章に過ぎない。

だが無能なメディアはそれをうのみにして報道する。国会でも多くはこの土俵に乗って話をする。

プーチンウクライナ侵攻はもちろん不当なことであるが、それがおこったのは、ウクライナを含む国際社会が、「侵攻すればロシアに大きな代償が払わされる、と思わせられなかったからだ」「だからもっとまえから徹底的にNOTOを拡大させ、ウクライナを武力的に強大化させていればよかったのだ」という総括はまちがっている。それは上記の「武力拡大しか抑止の道はない」という考えである。

だが少し考えればわかるように、教室内や家庭内で皆がナイフや銃やスタンガンなどの武器をたくさん持てば持つほど、暴力衝突が抑止されるというのはおかしな話である。

むしろ、米国より日本社会が「まし」なのは、普通にはだれもが銃をもてないからである。日本社会も、憲法に則って軍事力を持たない社会になってこそ平和が維持されるという考えは十分現実的であるが、今では深い検討も、非暴力主義も、歴史も学ばずに、平気で「お花畑の理想論」として議論の枠にいれないようにされるだけである。誠実に耳を傾けるのでなく、DV的に、嘲笑し論破したらいいと思っている。顔を上気させて、どうだと言わんばかりに。

そんな社会情勢において、皆さんは、もう一度自分で、考えてほしい。軍事力強化、先制攻撃肯定、核武装肯定で、本当にそれが戦争の抑止になるのかということを。そしていったん戦争が始まれば勝つことが大事となって、ナショナリズム一色で戦争体制になって、反対論を封殺する社会になることに加担するのかということを。

広い意味で、フェイク情報、プロパガンダを見抜けないと、主流秩序→ジェンダー秩序にとりこあmれてしまう。だからこそ、「ル・ボンの群衆論」やその他社会学で示されている様々な支配の仕組み・方法(今回示したもの)を見抜くような力をつけてほしいし、この戦争問題でまずプロパガンダの基本を学んでほしい。

広い意味で、フェイク情報、プロパガンダを見抜けないと、主流秩序やジェンダー秩序にとりこまれてしまう。だからこそ、「ル・ボンの群衆論」やその他社会学で示されている様々な支配の仕組み・方法(今回示したもの)を見抜くような力をつけてほしいし、この戦争問題でまずプロパガンダの基本を学んでほしい。

 

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加害者プログラムと被害者支援の関係――DV対策の新展開を目指して

大阪弁護士会の人権活動を広く市民にアピールする「人権フェスタ」で、伊田

「加害者プログラムと被害者支援の関係――DV対策の新展開を目指して」というテーマでZOOMで話をします。

 

2月4日に伊田がはなす講演の聴方法

 

の以下QRコード記載の大阪弁護士会のホームページに行くと、当日特設ページがアップされます。

https://www.osakaben.or.jp/festa/

 

そこからzoomで視聴できるそうです。

当日にならないとそのページが出てこない、となっています。

ということで当日13時直前にZOOMに入ってもらうことになるということです。

 

トピック

◆トピック

  • 「エルピス」・・・ テレビ局に働く人にも生活がある。君は金持ちの坊ちゃんだけど、普通の人は家族がいて食べていかないといけない。みんな妥協して生きていくしかない、という浅川の言い訳。

孤立していても、怖くなかった。浅川を信じる気持ちがあったから。その信頼がなくなってから、それが分かった。

 

  • 最高裁2022年7月、伊藤詩織さんの性被害、元TBS記者への賠償命令が確定

 山口氏が同意なく性行為に及んだと認定して約332万円の賠償を命じた二審・東京高裁判決が確定した。

 

  • 防衛予算倍増 世界第3位の軍事大国へ 
  • 建設国債発行(その他、復興所得税利用など)へ 安保法制の時には敵基地攻撃(先制攻撃的行為)は米軍任せであり日本はしないと言っていたことを変更。つまり嘘(前言撤回)を平気でいう政治。その時任せの政治家の言葉。安全保障(国民の命を守る)という美名で、裏で予算増えて大喜び大儲けの人々がいることを見抜かない大衆。今、軍拡右派や防衛相・自衛隊や兵器産業はウハウハ。軍拡・軍事費急拡大急ぐ必要まったくないが、いまウクライナ北朝鮮ミサイル利用して「防衛費増やせる」空気なのでこの機を逃がさずイケイケどんどんのプロパガンダ政治。子供子育てなど全く後回し。財源全く足りず借金雪だるま状態の中で、軍拡などもってのほかなのに。

ジェンダーというのは共同の意識(幻想)の一種  皆の意識が変わると変わっていく 周りがそれを教えるとそれを信じていく おなじことが日々色々起っている 防衛費でのこの洗脳状態を見ると「社会意識(群衆)のコントロール」「プロパガンダの容易性」が簡単であることが思い出される。

 

防衛増税自民党安倍派は、増税でなく国債発行で防衛費をまかなえという(安倍氏の考え追随)。国債累計が世界最悪、過去最高の中(第6回資料)、しかもコロナで国債発行が激増の中、もっとも無責任な政治。(過去の借金の利子払いが家計の3割で、さらに贅沢するために借金しまくるバカおやじがいる家庭で、とりあえず毎日家族全体で贅沢する生活と同じ。みな、馬鹿か?)

  そもそも防衛費を上げる必要ないという意見がかき消されている。増税国債もどちらもダメという意見もないかのよう。テレビでもネットでもほとんど見ないでしょ。軍事日本の太平洋戦争第二次大戦の反省は、国債で防衛費を無尽蔵に増やしたこと(戦後1966年に福田大蔵大臣も「防衛費は消耗的な性格を持つ。国債発行対象にすることは適当でない」と言明)。だからそれは禁じ手だったのに今回歴史無視して簡単に戦前と同じ轍を踏んだ。軍部暴走の歴史と同じ道。

 

1億円以上の収入の人の税率が低すぎたので、そこを上げる案が出ているが、金持ち優遇を見直すのは当然だが、30億円以上の人だけ少し増税と言いうのは、金持ち優遇維持なのに、だまされている。

 

この報道状況・政治状況のおかしさを見抜き、だまされずに、支配者に洗脳されないために、もう一度自分の頭で考えてほしい。ジェンダーという共同の思い込みを見直すことと構造は同じ。 こういう意見は少ない時代になりましたが、大学で学ぶというのは冷静に考えるということなので、考えてみてほしいです。私は皆さんに「殺しあい、戦争したいのですか」と言いたいです。「死ぬな、殺すな」と言いたいです。ウクライナを見ても分かるように、戦争になると殺し合いが続き、民間人の生活も苦しいことが続きます。家の中にナイフや金づちが1本あるのは分かるが、ナイフ100本、拳銃100丁、手りゅう弾100個準備し、要塞化する必要があるのかということ。

この状況は、まさに第9回で示した「国会は形式的承認機関」「ディスインフォメーションによる大衆操作」「ストコーマによる大衆操作」「パタフィジックによる大衆操作」「アストロターフィングというヤラセの手法(偽の草の根運動)」「B層の利用」、「衆愚政治」「ジンゴイズム」(人種差別)「テロやミサイル発射で本当は喜ぶ人」「危機を煽る目的」「戦争の目的と結果」「先軍政治的議員」「ショックドクトリン」「惨事便乗型資本主義」「偽装右翼」というものが展開されている状況です。

 

  戦争という主流秩序へ加担した責任、をなきものにしない、という姿勢 それは後の世界をよきものにするためである

 

  • 『作りたい女と食べたい女』(つくたべ) ・・レズビアン的関係の話

ワールドカップと人権: スポーツ選手と政治的な意見表明の責任の問題

2022年11月26日

カタールW杯とFIFA―― スポーツと政治

 ドイツなど選手の高い意識に対して、日本の政治への無関心が浮き彫り

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ワールドカップと人権: スポーツ選手と政治的な意見表明の責任の問題

 

W杯開催前のコメント

以下のCNN記者記事、CNNですから、日本社会のメディアとかなり論調が違いますよね。

日本のメディアに慣れていると、こうした主体的な個人的意見がほとんど目に入りません。

大坂なおみさんのBLM行動にも、日本では「スポーツに政治を持ちこむな」という批判が多くあり、大坂選手のサポート企業も腰が引けていました。

でも東京オリンピックでもワールドカップでも、もはや、選手たちは、差別(主流秩序)に黙っていて「加担する」のか、声を上げて「抵抗する」のか、問われているのです。

以下の記事にあるような、オーストラリアのチームやその他、各国でカタール問題の告発や抵抗が始まっています。

さて、日本政府や日本のサッカー協会、日本の代表チーム、選手たちは、カタールの問題に発言するでしょうか。

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◆以上のように、W杯開催前に書いていたが、その後、各国の選手などが政治的な意見表明をする中、日本はまったくそういう動きなし。国内のメディアも政治的に鈍感で、日本政府や日本サッカー協会や選手への批判は全くなく、主流秩序に従属する感覚のまま(政治にかかわらないという無関心・傍観者的態度)。ドイツに勝った後、「日本賞賛ばかり」という報道。

 

カタールでは、イスラム法(シャリア)で不道徳だとされる同性愛関係を違法と定めており、刑罰も罰金から死罪まである。カタールのW杯アンバサダーが、ドイツのテレビに出演した際、同性愛は「精神の傷」だと発言。同国元代表のハリド・サルマンはドイツ民放ZDFのドキュメンタリーで、LGBTQ+の人々は「我々のルールを受け入れるべきだ」と語った。

ヒューマン・ライツ・ウオッチは先に、カタールの治安部隊が同性愛者やトランスジェンダーの人々を拘束し、強制的に転向治療を受けさせているケースもあるという報告書を発表。

カタールについては、これまでの人権侵害や出稼ぎ労働者の取り扱いについても批判の声が上がっている。

  • 物議を醸した招致

カタールは、大規模なスポーツの国際大会を招致するのには不適切な場所であるのに、招致を勝ち取ったのはは買収など不正な方法ゆえであった。金まみれでの、カタールFIFAの癒着という構造。

 

  • FIFAの問題、FIFAによる規制、政治表現批判

カタールの招致に同意した国際サッカー連盟FIFAカタールと癒着したことが暴かれるのを嫌がり開催批判を嫌って、政治的活動を抑圧・批判する動きを行っている。FIFAは先に、出場国に対して、「今はサッカーに集中する」よう求めて、事実上、開催までのカタールの問題に言及するなと主張。

カタールでのW杯開催は、FIFAが2010年に発表して以来、大きな批判を招いてきた。

ドイツなど欧州の7チームの主将が、LGBTQ差別反対などを訴えるため、多様性の尊重を象徴するカラフルなハートマークと「One Love(ワンラブ)」との文字をあしらった腕章の着用を予定したことに対し、FIFAは「着用すれば、警告など競技上の制裁対象とする」方針(イエローカード)をFIFAが示した(事実上の禁止)。そのため、欧州の7チームの主将らは着用を見送らざるをえなくなった。FIFAは理由を明らかにしていないが、開催国カタールに配慮したと受け止められている。

少し絵には批判を受けて、当時、国際サッカー連盟(FIFA)の会長だったゼップ・ブラッター氏は「(カタールでの開催決定は)間違いだった」と発言した。安直な判断だったと認めたわけだが、それだけだった。

責任を問われるべきは開催国のカタールであり、開催にお墨付きを与えたFIFAといえる。

 

前回W杯を開催したロシアが、自らが起こした戦争によって今回のW杯欧州予選から除外されたことは、サッカーと国際政治のダイレクトな結びつきであり、FIFA自体が矛盾している。 

FIFAも、2006年のドイツ大会で、競技会場に大会を主催するFIFAのメッセージとして「SAY NO TO RACISM(人種差別に“ノー”)」が掲げられ、選手たちも人種差別反対の宣誓をしたこともあった。矛盾だらけ。

 

 

そんな中、大会が始まってFIFA会長ジャンニ・インファンティーノが、カタール批判は西側諸国の「偽善」と批判し、カタールとW杯を擁護して物議をかもしている。「私たちは欧米人や西側諸国から多くの教訓を学んできた。私は欧州人だ。我々は道徳について説教をする前に、世界中で3000年間やってきたことに対し、今後3000年間、謝罪し続けるべきだ」という論理を言ったが、西欧の植民地化などを反省するからこそ、現代の人権問題にも積極的になるべきであるのに、FIFAは歴史を逆戻りさせる居直りの姿勢を見せた。

背景には、招致における買収、癒着や不正のほかに、FIFAが中東のオイルマネー依存を高めていることがある。中東湾岸諸国は近年、ヨーロッパのクラブチームに巨額投資をくり返している。豊富な資金力で世界中からスター選手を集め、ヨーロッパのサッカーは活気づいている。またカタールは、W杯をおこなうことで、ホスピタリティ、次世代型の洗練された都市の設備で湾岸諸国の国際的評価を押し上げている。サウジアラビア2034年アジア競技大会の招致に成功させており、スポーツ部門が経済的政治的長期的戦略の一部となっている。

FIFA憲章には「国際的に認知されている全ての人権を尊重することを約束し、これら人権の保護を促進することに努める」とある。FIFAが制裁をちらつかせて、イングランドなど欧州7チームの主将に多様性や差別撤廃を訴える「One Love」の腕章の着用を断念させたことは、FIFA憲章に反しているといえる。

  • ドイツ:

ドイツ代表が日本との試合前に手で口を覆って集合写真を撮影。性的少数者らへの差別撲滅を訴える腕章を着用することを禁じた国際サッカー連盟FIFA)の「口封じ」に抗議の意思を示した。インスタに「腕章を禁止することは、私たちの発言を禁じることと同じだ」とのコメント。ドイツのフェーザー内相はこうしたFIFAの判断を「大きな過ちだ」と批判し、腕章を身につけて観戦。フェーザー氏が腕章を着用したままFIFAのインファンティノ会長の隣に座った。

11月23日に日独戦でドイツが敗れた原因について、ドイツの公共放送ZDFは、FIFAにアームバンド着用を禁じられて選手が落ち込んでいたことが原因と指摘しつつ、スタジアムで観戦していたドイツの内相がアームバンドを付けていたのが唯一の慰めだったと評価。

  • イラン:

イラン代表、公然と政府に反旗:国歌の演奏が始まっても口を真一文字に結んで歌わず。ヒジャーブ規則に違反したとしてマフサ・アミニさんが道徳警察に殺害されたことへの抗議運動への連帯。個人としても、イラン代表のエジサン・ハジサフィがイランの反ヒジャーブデモを支持すると表明、元バイエルン・ミュンヘンアリ・カリミSNS上で抗議の声を上げ、伝説のストライカー、アリ・ダエイも賛同。サッカー界では、国内リーグではゴール後の喜びやパフォーマンスを封印。サッカーだけでなく、バスケットボール、バレーボール、水球などは、最近の試合で国歌を歌わないなど、反ヒジャーブ運動でスポーツ界も協力。

  • オーストラリア

キャプテンのマット・ライアン選手らオーストラリア代表16選手がカタールを批判する共同声明を出した

彼らはカタールで苦しめられている労働者に向けた状況の改善と、あらゆる同性関係の非犯罪化を呼び掛けた。

オーストラリアでは、ジョシュア・カヴァロ選手が男子トップリーグの現役選手として唯一、同性愛者であることを公表している。同選手は、オーストラリアU-20代表に選ばれている。

 

 

  • 抗議の諸活動・発現

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチHRW)やアムネスティ・インターナショナル、 LGBTQ+(性的マイノリティー)活動家はカタール批判。ヒューマン・ライツ・ウオッチは先に、カタールの治安部隊が同性愛者やトランスジェンダーの人々を拘束し、強制的に転向治療を受けさせているケースもあるという報告書を発表。

、ヒューマン・ライツ・ウオッチによる「#PayUpFIFA」キャンペーン

 

イングランドウェールズを含む欧州の10のサッカー協会も「人権は普遍的で、どこでも適用される」ものだと述べた。イングランドウェールズ、ベルギー、デンマーク、ドイツ、オランダ、スイスのサッカー連盟は共同声明で、「FIFAは、われわれのチームの主将がフィールドでこの腕章を着用した場合、スポーツ制裁を科す意向を明示している」と説明し批判。

デンマーク代表によるモノクロの「抗議のユニホーム」

オランダ代表のルイス・ファンハール監督は、国際サッカー連盟(FIFA)が説明したカタール開催の理論的根拠を「でたらめ」と一蹴

W杯欧州予選の初戦で、ドイツ代表とノルウェー代表は「HUMAN RIGHTS(人権)」の文字が書かれたシャツを着用

デンマークは、カタールにおける人権侵害に抗議するため、「トーンダウン」したユニホームを着用すると発表(のロゴやメーカーのロゴが見えにくいデザイン)

イングランドを含むヨーロッパの出場10カ国の選手たちは、カタールの同性愛に関する法律への抗議として、「One Love」と記された腕章を着用する予定を示した。

 

  • 国によって濃淡

積極派 

オランダサッカー協会は声明で「多くの人の心をつなぐというスポーツの精神に反する」とFIFAの腕章禁止に不満表明。ドイツサッカー連盟はこうしたFIFAの動きに対して、「検閲だ」と強く批判。

オーストラリア・サッカー連盟は、労働者やその家族がW杯で感じる「苦しみ」は「無視できない」とし、カタールのLGBTQ+に関する法律も批判。

パブリックビューイング(PV)を実施しないと宣言する都市が欧州で相次いでいる。(バルセロナやフランス、ドイツ:ケルン)

バルセロナのコラウ市長は、「民主主義的価値や平和、人権を高める世界的スポーツイベントが独裁国家で実施されるのは間違いだ」と発言。今回のW杯のために税金や公共施設を使うことは「人権を侵害する国の共犯者になる」とカタールでの開催に強い異議を唱えた。

 

主要な都市(パリ、マルセイユストラスブール、リヨンなど)が次々と公共の場でフランス代表の試合を中継しないと宣言

 

少し消極的

米国や英国のサッカー協会は、少しのかかわり

イギリスのジェイムズ・クレヴァリー外相は、カタールでW杯を観戦するイギリスの同性愛者のファンについて、「柔軟性と妥協」を示すべきだと発言し、批判を浴びた。

 

全く無関心派

日本サッカー協会JFA)も選手も政治的動き皆無: 

日本サッカー協会は、静観の構えで何も動いていない。PayUpFIFAキャンペーンへの支持を出してない。声明も出していないし、ユニホームや腕章も何もしようとしていない。PVも無批判に設置。無邪気に応援のみ。

日本協会の田嶋幸三会長が、W杯開幕後、人権問題に対する抗議活動の高まりについて報道陣に問われ、田嶋氏は「差別や人権の問題は当然、協会として良い方向に持っていきたい」と言及。その上で「サッカー以外のことで、いろいろ話題にするのは好ましくない」と述べた。

つまり「サッカーに政治を持ち込むな、カタール批判するな」というFIFAに従属してしまっているのが日本の現状。選手個人からも声は上がっていない。

JFA日本サッカー協会)が出した『Japan’s Way』では、「イングランドにジョンブル魂があり、ドイツにゲルマン魂があるとしたら、我われ日本サッカーにはその根底には『サムライ魂』・『撫子魂』が宿り、そのアイデンティティの上にすべてのものは重なっている、と述べるような、ダイバーシティがわかっていない表現をしている状況。(民族的にエクスクルーシブな白人観点だから)

 

ただしアメリカでの黒人差別をきっかけに、人種差別に対する抗議を意味する行動として広まった「片ひざをつく」ポーズが広がったことに共感し、日本の女子サッカーも、2021年東京オリンピックで、片膝をつくことはした。

 

 

  • 消極的動き・静観はスポーツウォッシング二加担

それに対して、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」アジア局プログラムオフィサーの笠井哲平さんは「声を上げなければ、スポーツウォッシングに加担する恐れがある」と警鐘を鳴らした。

 「きれいごとで塗りつぶす」という意味のホワイトウォッシングという言葉をもじり、上辺だけの環境保護をグリーンウォッシングと表現するが、そのスポーツ版が「スポーツウォッシング」である。

 具体的には、オリンピックやW杯など大規模なスポーツイベントを開催することで、国内の不都合な問題を覆い隠そうとする行為を指摘する際に使われる。新型コロナウイルス禍での開催を巡り賛否が割れた東京五輪や、新疆ウイグル自治区での人権問題が批判された今年の北京冬季五輪を巡る報道などでも登場した。「スポーツは楽しめばいい、人権問題などで水を差すのはやめよう」、という状況になったら、それはスポーツウォッシングの効果といえる。

 

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考え方――「スポーツに人権・政治を持ち込むな」の時代限界性

政治に関係のない、客観的で中立な個人は存在しない。自分自身を語る時、特定の意味が必ず個人に背負わされてしまう。その個人が複数集まる時、政治は必ず起こっている。政治と人権は別物というのも、論理的には無理な主張。

誰が何を持ち込ませたくないのかに注目すべき。

 アメリカでは黒人男性が警官から暴行を受けて死亡した事件をきっかけに人種差別への抗議活動の意識がスポーツ界にも広がり、オリンピック憲章の緩和にもつながった。オリンピックは世界最大のスポーツ大会であり、かつ世界への情報発信の場でもあることから、一流のアスリートが競技会場で抗議表明することで、より多くの人に差別への抗議を届けることにつながると考えられるようになった。ヨーロッパではEUがスポーツ界での人種差別の撤廃を強く呼びかけていて、各スポーツ大会などで選手が意見を述べることの後ろ支えになっている。

米国では2016年、アメリカンフットボールのコリン・キャパニック選手が人種差別に抗議して国歌斉唱中に片膝をつくパフォーマンスを始めたのをきっかけに、競技を問わず、人種差別に抗議の意思表示をするプロスポーツ選手が増えている。テニスの大坂なおみ選手が昨年の全米オープンで、警察による暴力の犠牲となった黒人の名前をプリントしたマスクを着用して試合にのぞんだパフォーマンスを行い、賞賛を日た。

むかしは抗議パフォーマンスをする選手に世論も厳しかったが、世界的に広がった「BLM」(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命も大切だ)抗議デモなどを機に、世論が急速に変化。今は、選手の抗議パフォーマンスを容認するだけでなく、むしろ、著名アスリートは人権問題の解決のため、その影響力を積極的に行使すべきだとの意見も多くなっている。

 

背景――企業の戦略と人権の絡み合い。

BLACK LIVES MATTERに呼応する膝つきのパフォーマンスが許されているのは、これを最初に行った(NFL選手の)コリン・キャパニック以降、(キャパニックをサポートする)ナイキが取ってきたポリティカリーコレクト(政治的に寛容)な路線が、グローバル資本主義における1つのエモーショナルな商品になるからという面もある。のブランドイメージが上がり、政治的に正しい方向に進むという時の資源になる。

 

 

オリンピック憲章で禁止されている表彰式などでの抗議表明

国際オリンピック委員会IOC)がこのほどルールを変更し、選手が競技場内で政治的な抗議パフォーマンスをすることを認めた。

そのためサッカーなどでの片膝をつくパフォーマンスの人が理があった。
陸上女子砲丸投げに出場し銀メダルを獲得したアメリカのレーベン・サウンダース選手は、表彰台での写真撮影で、両手を頭の上に挙げて交差させ「X」の形を表すポーズをとったりした。「抑圧されたすべての人々が出会う交差点」として“連帯”を示したということで、サウンダース選手は自身のSNSにこの写真と共に「黒人や性的マイノリティーは美しく価値がある。あなたが精神的に苦しんでいれば私はあなたのために戦う。『X』で会いましょう」などと投稿した。

 

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こうした政治的な動きに批判的なメディアの報道もある

以下のような、政治的表明をしたドイツを揶揄するような報道もある。政治にかかわらないスタンスからの報道。FIFAのごまかしの主張に無批判なナイーブな(政治的に幼稚な)報道もある。

 

  • 「政治問題で「競技は二の次」?  集合写真でパフォーマンス W杯サッカー敗戦の独で反省(時事通信)」

。「サッカーという競技は二の次だった」(独誌シュピーゲル)のかもしれないと反省が噴き出している。

 

・・・インファンティーノ会長が想定外の長時間の演説の中で、ヨーロッパのイスラム世界に対する独善的態度と、過去の植民地での人と物の略奪行為を謝罪しようとしない姿勢について「偽善」と言及したのは一理あるといえそうだ。

 

  • アザールFIFA批判→日本に足をすくわれたドイツをチクリ「我々は政治的なメッセージを送るためにいるのではない」【W杯】」

11/25(金) 14:35配信

 ベルギー代表の主将エデン・アザールが、ドイツ選手の写真撮影での行為に対して感想を求められて、「彼らはそんな行為をせず、(試合に)勝ったほうが良かっただろう。我々はサッカーをするためにここにいるのであって、政治的なメッセージを送るためにここにいるのではない」と語った。 ・・・アザールは欧州のライバルが日本に足をすくわれたのは、目の前の試合に100%集中できていなかったのが一因だと考えているようだ。 

 

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◆そういう状況を批判した記事(稀有)

「不都合を覆い隠すな 「スポーツウォッシング」に警鐘 サッカーW杯」

田原和宏    毎日新聞 2022/11/26 11:30

 

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●のんきなルッキズムの記事

*「国際映像に映った日本人女性サポ、フォロワー増加 国内外から絶賛の声「とっても美人!」」2022 11/25(金) 14:35配信 

・・この映像には国内外のファンが反応。「美しい」「ショーノちゃんまじ美人だろ」「流石メイド界のボランチ」「かわいいなあ」「とっても美人!」「可愛いって全てを凌駕するね」「幸せ」などのリプライであふれていた。

 

*【PHOTO】カタールW杯のスタンドを華麗に彩る“美しきサポーターたち”を厳選!

2022年11月24日 サッカーダイジェスト

https://www.soccerdigestweb.com/topics_detail9/id=120793&repeatCnt=1

 

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以下、参考記事

  • FIFAが禁止した腕章 ドイツ内相が着用し観戦、選手も口覆い抗議

2022 11/24(木) 11:14配信(毎日新聞

  • W杯】全員手で口隠し…ドイツ、キックオフ直前写真撮影で差別撲滅訴える行為禁止に無言の抗議

[2022年11月23日23時28分]

  • カタールW杯、その実態に非難の声を上げよう

2022年11/4(金) 20:03配信

サッカー豪代表チーム、W杯開催国カタールを批判 人権侵害と

2022年10月27日

W杯出場チーム、「ワンラブ」腕章の着用断念も別の手段で抗議の意(ロイター映像ニュース)

 

カタール元代表が同性愛差別発言、W杯開催を前に批判相次ぐ

2022年11/9(水) 12:28配信 (c) BBC News  

 

カタールW杯に抗議 欧州「PVボイコット」相次ぐ 劣悪な労働環境「人権侵害」 サッカー

朝日 2022年11月9日 16時30分

 

「サッカーに政治を持ち込むな」の根源的矛盾。人種差別、ロシア除外、Japan’s Wayに潜む複雑性

邨田 直人2022.11.21

 

【W杯】イラン代表が公然と政府に反旗、国歌演奏始まっても歌わず 反ヒジャーブ運動の一環

[2022年11月21日22時3分] (ロイター)

 

治問題で「競技は二の次」?  集合写真でパフォーマンス W杯サッカー敗戦の独で反省

11/24(木) 13:40配信

 

LGBTQ連帯の「差別撲滅」腕章、FIFAが禁止…カタールに配慮か

11/24(木) 5:00配信

 

サッカー=FIFA会長、W杯中のウクライナ侵攻停戦を希望

By Reuters Staff

 

FIFA、ロシアでの国際大会禁止 W杯に言及なく対戦国から批判も

有料記事ウクライナ情勢

遠田寛生2022年2月28日 8時01分

 

オリンピック 選手が人種差別などに抗議表明 背景は?

2021年8月10日 NHK 

 

東京五輪、選手の抗議パフォーマンス解禁 政治的メッセージ、発しやすく

猪瀬聖ジャーナリスト/翻訳家2021/7/12(月) 17:30

 

W杯開催のカタール、移民労働者らへの人権侵害 欧州議会が非難決議

2022 11/25(金) 0:48配信

 

(社説)W杯開幕 問われる公共性と責任

朝日新聞2022年11月21日 5時00分

 

FIFA会長、カタール批判は西側諸国の「偽善」 W杯開催国の人権問題めぐり

2022 11/20(日) 18:44配信

 

偽善とFIFA会長は喝破、欧州「カタール批判」の矛盾中東のオイルマネーへの依存度は高まるばかり

安部 雅延 : 国際ジャーナリスト(フランス在住) 

2022/11/25 5:00

 

国際映像に映った日本人女性サポ、フォロワー増加 国内外から絶賛の声「とっても美人!」

2022 11/25(金) 14:35配信 

【PHOTO】カタールW杯のスタンドを華麗に彩る“美しきサポーターたち”を厳選!

2022年11月24日 サッカーダイジェスト

 

 

アザールFIFA批判→日本に足をすくわれたドイツをチクリ「我々は政治的なメッセージを送るためにいるのではない」【W杯】(SOCCER DIGEST Web)11/25(金) 14:35配信

 

不都合を覆い隠すな 「スポーツウォッシング」に警鐘 サッカーW杯

田原和宏 

毎日新聞 2022/11/26 11:30(最終更新 11/26 11:30

「ひろゆき」問題と神戸金史さん、そして主流秩序

ひろゆき氏の暴言もんで芋、主流秩序のひとつでうs。

沖縄を47都道府県の一番下に置き基地を押し付ける序列です。

強い者の側にいることは、特権であり、楽であるmというのも、 黙っていると賛成したことにされるから、というのも、まさに主流秩序へのスタンスの話です。

 

ひろゆき」氏の沖縄の反基地運動・揶揄で、ネットでは色々な意見が飛び交いました。

沖縄を47都道府県の一番下に置き基地を押し付ける序列。そして一生懸命生きている人の気持ちを大事にできずに、表面的な理屈で「言い勝った=論破」とかにこだわる、この社会の底の浅い人間関係。其れは主流秩序そのものです。

そのあたり、以下の紹介記事は適切に指摘しています。日本社会を理解する重要問題です。そして自分が「沖縄を差別しているということにさえ気づかない鈍感さ」の問題です。ひとゆき氏の言い分に賛同している人は考えてみてください。

強い者の側にいることは、特権であり、楽である。

 黙っていると賛成したことにされるからこえをあげる。

 

ひろゆき氏には、「自分に見えていない何かサムシング」があるという謙虚さがなく、またたとえ自分がわからないとしても、相手をばかにせず、共存すればいいのに、全くダイバーシティではなく、時々は良いことをいったり、常識批判みたいなことも言いますが、基本、金もうけに走りつつの、ネット・メディアでの主流秩序の勝ち組志向の人で、主流秩序の維持に加担していると思います。

 

社会を良いものに変えようとか、自分たちの主張を社会にひろめようと思っても、実は簡単ではありません。「ひろゆき」氏は、少しツイッターに書けば多くの人に影響を与えられる特権を持っています。しかし多くの人や社会運動はそうではない。野党がいいことを言っても、なかなか注目されない。その現実を知れば、うまくいかない社会運動を上から目線で冷笑するとか批判するなどできるはずがないのです。

沖縄の反基地運動を、「こうすれば、共感してもらえるよ」「本土の人はこう理解すべきだよ」と提案するならともかく、その運動のやり方を冷笑するだけで、自分は、むしろ、結果的に、右翼や政府・自民党公明党・維新等の「沖縄攻撃」「沖縄への基地押し付け」「沖縄差別」に加担することになっています。そしてもちろん本土人多数、46都道府県の人による「沖縄差別」をさらに強めてしまいました。

それさえわからないのは、全く自分の言動の位置、社会への影響が見えていない。

愚かとしか言いようがないですが、そういう「底の浅い人」が多くいるのが今の主流秩序の社会です。でも、そうではなく、自分で考えて、少しは人の痛みを分かる人になるチャンスがわたしたちにはあるのです。

 

前回紹介した北原みのりさんや、今回紹介したRKB毎日放送の神戸金史さんのような、魂のこもった言葉が出てきているのが希望です。

 

ひろゆき氏ツイートに思う「#沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」 |

 TBS NEWS DIG

 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/176666?display=1 

RKB毎日放送  2022年10月12日(水) 14:17

 

沖縄の基地反対行動に関するひろゆき氏のツイートが議論となっている。RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』のコメンテーターを務めるRKB報道局の神戸金史解説委員は「同じ“本土生まれ”として、申し訳ない気になった」という。11日放送の番組で運動論と、歴史の面から思うところを語り、「ごめんなさい」と繰り返した。

#沖縄の皆さんに本土からごめんなさい

◆座り込み抗議 誰もいない?

沖縄・辺野古の座り込みが長く続いています。現地には「新基地断念まで座り込み抗議 3011日」という看板があります。数字だけ毎日張り替えていくんですけど「2ちゃんねる」の創設者で多くのメディアに出演しているひろゆき西村博之)氏がそこに行って、ピースサインをしながら笑っている写真を投稿しました。そこに書いてあった文章は――。


座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?
(10月3日午後6時)

「いないんだから、続いてないじゃないか」ということなんでしょうけども、28万5099件の「いいね」がついていました。これに対して、すぐにこんなツイートが寄せられています。

沖大学生自治会(@okidaijichikai) 辺野古の座り込み行動は、工事のための車両が来る9時、12時、15時に合わせて行われます。なので、次の日も座り込みをするために、夕暮れごろには誰もいないということはよくあります。辺野古のことを真面目に考え、報道する姿勢がある人なら、こんな無責任な発言はできません。
(3日午後7時4分)

さすがのひろゆき氏、すぐにこれを引用リツイートしました。

埋め立て前の辺野古海岸に掲げられた反対幕(2014年)


「9時、12時、15時しか居ません」と書いてくれないと、わからないですよ。誤解する人が増えないように、書き足しておいて貰ってもいいですか?
(4日午前0時50分)

続いてのツイートには――。

『座り込み』
その場に座り込んで動かないこと。目的をとげるために座って動かない。知らない間に辞書の意味変わりました?
(4日午前11時2分)

なかなか不毛な話になってきている、と思って見ていました。

 

◆「痛みを伴わず平和だけを享受する人」

これに怒ってメッセージを発信している沖縄の方もいます。Facebookで見かけた文章を、プリントしてスタジオに持ってきました。


地上戦で県民の4分の1が犠牲になり(うちの祖父は家族8人亡くし、生き残ったのは3人だけ)、
数年前にうるま市で女性が米軍属に惨殺され、スーツケースにつめられて遺棄される(うちの子だって犠牲になるかもしれない)。
母校の大学にはバス並みの大きさのヘリが墜落する。

そんな恐怖が何十年も続いていて、何十年に渡り声を上げ続けてきて、それでも一向に声を聴こうとしない「痛みを伴わず平和だけを享受する人」が、「痛いって言ってもそんなんじゃ通じないよ。もっと痛いことが多くの人に伝わるようにしなきゃ」って。まるで「痛い」と言ってる人が悪いかの言説。

いつまで、どのくらいの声で、誰に「痛い」といえばこの痛みはきいてもらえるのか、どうしたら聞く耳持って、基地持ってってくれるんでしょうか…。(中略)ここ何日か本当に気持ちが重く辛いです。

 

2004年に米軍ヘリが落ちた沖縄国際大の現場跡に、残る黒く焦げた幹(2014年)


私は群馬県の生まれで、福岡に住んでいる、本土の人間です。私は「沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」と伝えたいと思いました。いろいろな感情が沖縄にはあって、基地に「反対」「賛成」はきれいに切れるわけではないし、経済情勢がなかなか厳しくなってきた時には、基地反対を言うよりも経済を大事にしなきゃ、と思う場合だってあるわけです。

でもそれで「基地に賛成か」と言われたら、賛成でない人もかなりもちろんいらっしゃる。「基地よりも経済」と言う候補に投票したとしても、その人が基地に反対していないわけではないでしょう。全国の基地面積の7割以上が沖縄に集中しているわけですから、反基地の感覚は非常に強いですよね。そういう中で、難しい選挙を迫られたり、投票を迫られたりしてきた人たちのことを考えると、「申し訳ないな」という感じがしています。

 

◆「少数派」でも反対の声を上げる論理

「これをすれば勝てる」とか、「もうかる」とか、「新しい市場が作れるんだ」とか、そういう価値観とは正反対にある気がするので、議論をしたところで成り立ってないなという感じもします。


1995年に起きた「沖縄米兵少女暴行事件」の被害者は、当時12歳の小学生でした。集団強姦をされて、大変基地に対する反発が強まった事件ですが、時代は冷酷に進んでいきます。「そんなこと知らねえよ」という若い世代がどんどん多数派になってきているから響かない面もあると思うんです。それでも、「大事な言葉」はやはりあると思います。こういった人たちの気持ちを大事にしていきたいと思います。
今回は、本土の人間が「無神経」な発言をしたんだろうと思っています。言った人の気持ちも分からなくはないし、若い人たちも賛同して、28万人が「いいね」を押してしまうことも分からなくはない。でもその「いいね」がどれほど沖縄の人たちの心に傷を負わせているか。そういった配慮は何もないんだな、というのが私の印象です。

若い世代に過去の沖縄戦のことはなかなか通じないな、と思うこともあるし、少女暴行事件の記憶がない人たちに言っても、昔話にしか聞こえないかもしれませんね。語り継いでいくのは難しい。活動しているのも、年配の方が多くなっています。
10月8日に、大分県中津市の梶原徳三郎さん(84歳)とお会いしてきました。大分にある米軍基地の反対運動とか反原発運動とかに参加している方で「若い人に引き継ぐのは無理かな」とおっしゃっていました。しかし「なぜ、それでも座り込みをするのですか?」という質問に対して、こう答えました。

 

梶原:権力を持つ者がいろいろなことをやる。それに対して「それは間違っている」「そんなことはしてはいけない」と思えることには、ちゃんと「反対だ」という声をあげましょう。反対の声をあげない人は、おのずから賛成したことにされてしまう。「反対だ」と声を出し態度で示した人だけが、反対の人だとカウントされる。それ以外の人は全部賛成したんだ、と数えられる。
神戸:誰かが言わなければ、反対した人がいたことにならないわけですね?

嘉数高台公園から望む米軍普天間基地(2017年撮影)


梶原:そうなんですね。実際に、政府がやろうとしていることについて、反対の行動を取ったり声をあげたりする人は、常に全体の中ではやっぱり一部です。黙っている人と反対の声を上げてるのと、どっちが多いかと言えば、黙ってる人の方が多いわけですから。「声なき人の声を聴く」とすれば、どんな悪いことでも政治はやれる。とてもずるいやり方だと思いますけど、ずっとそれで来ていますよね。

梶原さんは「声を上げていないと、全員賛成だとカウントされてしまうんだ」と言っています。だから「こんな少人数で座り込みをして何の意味があるのか」と言われても、みんなの代わりに来て「反対している人がいる」ということは示しておく必要があるんです。梶原さんたちがいなくなった後、示せなくなったらどうするのか? ということは気になっているようでしたが。

沖縄に関しても、同じことが言えると思います。できる範囲で、トラックが来るところに合わせて座り込みをするというのも、年配の人が多いというのも、仕方のないことです。そこを揶揄するのは無神経だろう、と思うんですね。「本土そのもの」からの意見と言ってもいいかもしれません。本当に「沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」と言いたいんです。

 

◆歴史の面からも「ごめんなさい」

沖縄に関しては、本土に生まれた者として、個人的に謝りたいことがいっぱいあるんです。

【現代】
・東村高江の牧草地に、アメリ海兵隊の大型輸送ヘリが不時着・炎上した事故(2017年10月11日)から、きょうでちょうどで5年。それに昨日気づいたんです。すっかり忘れていて、ごめんなさい。
・ヘリパッド建設現場に通じるゲートで、フェンスを挟んで工事に抗議していた反対派の人たちに向かって、警備の応援に来た機動隊員が「土人が」とか「黙れ、こら、シナ人」とか、ひどい言葉を言ってしまってごめんなさい。
・1995年に集団強姦されてしまった12歳の少女。今はどうしているのでしょうか。気になっています。本当にごめんなさい。
・日本各地の基地を撤去させたけど、実は米軍占領下の沖縄に移されただけでした。福岡からも、そう。自分たちの目の前から基地がなくなったことだけで喜んでいて、ごめんなさい。
・沖縄に基地を押し付けたくせに、本土に基地を引き取ることもせず、ごめんなさい。

沖縄の全自治体のトップらが上京してオスプレイ配備反対を訴えたデモを攻撃する垂れ幕(2013年)


沖縄戦
沖縄戦の不発弾が、まだいっぱい埋まったままになっていますね。糸満市の土木工事中にショベルの先端が不発弾に当たって爆発に巻き込まれた作業員の方、ごめんなさい。
・沖縄は、本土決戦の前に、時間稼ぎするための「捨て石」と位置付けられました。沖縄守備軍が住民ごと南部に避難したことで、多くの民間人を戦闘に巻き込んでしまって、本当にごめんなさい。
・北部の伊江島では100人を超す人が集団自決に追いやられました。降伏するくらいなら死ぬべきだという、軍の指導・命令があったからです。親に手をかけられた子供たち、悲しかったね。痛かったね。母親の命を奪った息子たち。つらかったね。本当にごめんなさい。

 

琉球王国
・もっとさかのぼって言えば、明治政府の廃藩置県は明治4年(1871年)でしたが、その4年後になって、明治政府は琉球王国琉球藩)を「沖縄県」としました(1875年)。本土では、これを長く「琉球処分」と呼んでいました。王の逮捕権まで織り込んでいた、武力による併合です。「琉球処分」という言い方自体が、無礼極まりない。本当にごめんなさい。
・にも関わらず1880年に、当時の中国(清国)に対して、明治政府は宮古八重山諸島を譲り渡す案を出しているんです。中国大陸で欧米並みの商売ができることと、引き換えでした(「分島・増約案」と言います)。本土の商売のために、沖縄県の西半分、宮古八重山諸島を中国に売ろうとしたのです。本当にごめんなさい。


・さらにさらにさかのぼれば、江戸時代初め(1609年)には、薩摩が琉球王国に攻め込んで、長い間支配下に置きました。搾取をずっと続けてしまって、本当に「沖縄のみなさん

に本土からごめんなさい」と言いたいです。

◆沖縄の高校生が学んだ『琉球・沖縄史』

長い歴史がずっとこうやって続いてきました。このことを、私は歴史学を学んできたので考えるんです。沖縄米兵少女暴行事件(1995年)の後に、こんな本を買いました。高校の副読本です。

 

沖縄歴史教育研究会 新城俊昭著『高等学校 琉球・沖縄史』
編集工房東洋企画・1997年刊

(神戸・註)放送では、新城(あらしろ)俊昭さんを「しんしろ」と言ってしまいました。大変すみません。

沖縄から見る、日本本土の歴史。豊臣秀吉島津斉彬……、沖縄に対してどういう態度でいたか、が出てきます。日本史を裏から見るとこんな風に見えるんだ、とよくわかります。琉球・沖縄について考えることは、日本本土を考えることにもつながるし、沖縄にかけられた負担とか、長い間の搾取とか、自分の身に置き換えて考えられるようになるのではないでしょうか。本当にいい本で、知らなかったことがいっぱい書いてありました。

1冊の歴史副読本で、明治以降だけで半分以上を占めているのは「琉球処分」(沖縄併合)以降の苦難の道があったと思うんです。もちろん、琉球王国時代には封建制度のマイナス点がいっぱいあったので、明治維新と同じように、どこかで崩れなければいけなかったかもしれません、しかし、やはり「沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」という気持ちが強くあります。

 

◆諦めという名の鎖をよじってほどく

歴史上失礼なことを重ねてきてしまった私たち。この歌を聞いてもらおうと思います。私は、沖縄の運動に携わっている方のことを、こんな風に思っています。

 

ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ

あたし男だったらよかったわ
力ずくで男の思うままに
ならずにすんだかもしれないだけ
あたし男に生まれればよかったわ


ああ 小魚たちの群れきらきらと
海の中の国境を越えていく
諦めという名の鎖を
身をよじってほどいていく

ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ


中島みゆき「ファイト!」より)

「男に生まれればよかったわ」は、「本土に生まれればよかったわ」と読み替えることもできそうです。強い者の側にいることは、特権であり、楽である。そういった立場にいる人は、いろいろなことを慮らなければいけません。

自民党の政治家にはかつて、沖縄の歴史を知り、沖縄の立場をわかって寄り添う方がたくさんいました。野中広務さんとか、小渕恵三元首相とか。悩みながらも、沖縄に寄り添っていました。こういった人たちが、いなくなってしまいました。やはり改めて「沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」。私は本当にそう思っています。

#沖縄の皆さんに本土からごめんなさい

神戸金史(かんべかねぶみ) 1967年生まれ。毎日新聞に入社直後、雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。東京報道部時代に「やまゆり園」障害者殺傷事件を取材してラジオドキュメンタリー『SCRATCH 差別と平成』やテレビ『イントレランスの時代』を制作した。

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「沖縄の皆さん本土からごめんなさい」 ひろゆき氏の言動をめぐり福岡のラジオ番組で 最後に流した歌は?

2022年 10/18(火) 7:48配信  

神戸金史さん(提供)

 

 沖縄の皆さん本土からごめんなさい-。名護市辺野古の新基地建設に対する抗議行動を嘲笑したひろゆき西村博之)氏の言動を受け、RKB毎日放送(福岡市)の解説委員を務める神戸(かんべ)金史さん(55)が11日、同局のラジオ番組で米軍基地の集中や沖縄戦琉球王国時代の武力による併合などに触れ「ごめんなさい」と発言し反響を呼んでいる。 【動画あり】ひろゆき氏に「汚い字」と言われた掲示板  番組内で神戸さんはネットでの議論が抗議の背景にある基地問題ではなく言葉の定義などに集中する状況を「不毛」と指摘。米軍基地の集中による事件、事故が繰り返される中、新たな負担となる新基地への抗議をあざ笑う言論を「反対をしている人がいることは示しておく必要があり、それを揶揄(やゆ)するのは無神経だ」と批判し、歴史を踏まえ「沖縄の皆さんに本土からごめんなさい」と20分間の放送で何度も発言した。  視聴者からは「自分がいかに沖縄のことを知らず生きてきたか恥ずかしくなった」「日本復帰前の沖縄で『お前ら大和の人間に沖縄の何が分かるか』と言われたことが今も胸に刺さっている」とのメールが届いた。  神戸さんは沖縄タイムスの取材に応じ、学生時代に歴史を学ぶ立場から沖縄を知り、毎日新聞の記者時代に沖縄で取材をした経験を踏まえ「見て見ぬふりはできなかった」と明かした。  番組の最後に放送した中島みゆきさんの楽曲に触れ「『ファイト! 闘う君の唄を闘わないやつらが笑うだろう』という歌詞と同じ気持ちです」と語った。放送の内容は記事化され、Yahoo! ニュースでも配信されている。(社会部・銘苅一哲)

 

 

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人の痛み・人権問題への感性   ひろゆき氏に対する北原さんの適切な指摘

人の痛み・人権問題への感性・・・ 主流秩序にどういうスタンスをとるかの一例・・・  大学で学ぶ「知」ということの姿勢にもかかわる

北原さんのたましいが伝わる一文。

 

沖縄の基地反対に暴言を吐き続けてきた 

座り込みの背景にある歴史を知り「わたしたち」の国を変えるべき〈dot.〉

2022年 10/12(水) 16:00配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/a1f563a374fd962a31923599e962cfc90b42eff7

 

作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、沖縄の基地問題について。 【写真】北原みのりさんはこちら。

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「わたしたち」は、沖縄への暴言を吐き続けてきた。

 2011年11月、当時の田中聡・沖縄防衛局長が、「これから犯す前に『犯しますよ』と言いますか」という趣旨の発言を、記者たちとの非公式懇談の場でした。普天間の代替基地建設に関する話題の中での言葉だった。

 2013年1月、沖縄県内の全41市町村の首長らがオスプレイに抗議するデモを東京・日比谷でした際には、「売国奴」「日本から出てけ」と、沿道から汚い声をあびせ続けた集団がいた。

 2014年1月、辺野古への基地建設が争点になった名護市長選挙について問われた自民党幹事長(当時)の石破茂氏は、「基地の場所は政府が決める」と言い切った。

キャンプ・シュワブ前に座り込む市民と、強制排除する県警機動隊(沖縄タイムス提供)

 

 2016年10月、抗議運動に加わる芥川賞作家の目取真俊さんによって、大阪府警の機動隊員が「どこつかんどんじゃ、ぼけ、土人が」と言った場面が撮影され、報じられたが、当時の松井一郎大阪府知事ツイッターに「命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と記した。

また、当時の安倍政権は「土人」発言を「差別と断定できない」と述べた大臣の訂正や謝罪は不要とする答弁書閣議決定した。

 

 2017年1月には、TOKYO MXの番組「ニュース女子」が、「機動隊が暴力を振るわれている」「(基地反対派は)日当をもらっている」などとデマを流した。さらに沖縄の運動に深く関わる辛淑玉さんを名指しで攻撃した(今年6月、東京高裁は辛淑玉さんへの名誉毀損を認め、制作会社のDHCテレビジョンに550万円の支払いと謝罪文の掲載を命じた)。

 

 挙げればきりがない暴言を、「わたしたち」は繰り返し吐いてきた。沖縄の選挙結果が示した「辺野古新基地反対」の声をねじ伏せ、沖縄戦の遺骨が混じっているかもしれない土砂を、ジュゴンが泳ぐ珊瑚の海に投げ入れてきた。沖縄の選挙に一喜一憂するリベラルな「わたしたち」も、自分の暮らす地域では、非自民党議員を推す力はなかった。「わたしたち」は、沖縄の海を愛ではするが、「わたしたち」の国を変えることはできなかった。

 

『沖縄という窓』という本が今年、岩波書店から出版された。雑誌「世界」で2008年から、3人の書き手が沖縄から沖縄と日本を語り続けてきた、貴重な「定点観測」の一冊だ。

著者の一人、山城紀子さんは、1974年に沖縄タイムスに入社し、ジャーナリストとして女性たちに道を切り開いた。性暴力問題を発信し続けてきた。1981年生まれの親川志奈子さんは、琉球民族独立総合研究学会の共同代表であり、研究者として大学で教え、放課後児童クラブの運営もしている活動する思想家だ。松元剛さんは、琉球新報で記者として沖縄を見つめてきた。  世代も専門も違う3人が、月に1度、沖縄に立ちこの社会を記し続けた14年間の記録は、沖縄から見た日本の記録でもある。

沖縄の歴史を知ろうとせず、戦争を忘れた日本人が沖縄をどのように見つめ、どのように踏みにじってきたのか。加害の歴史は根深く、加害者は底抜けに鈍くいられることで、加害者であり続ける。それは、「沖縄に寄り添おう」と本土から訪れるヤマトンチュにも言えることだ。

親川志奈子さんはこう記す。

「『沖縄の運動に寄り添い』沖縄人を動かすのではなく、日本人という立場で踏ん張り、日本人としてやるべきことを実行していってほしい」

 

 200万人超もフォロワーがいて、毎日のようにネット上でその名が流れてくるひろゆきという人の基地反対をする人々に対する暴言が、波紋を広げている。何十年に及ぶ基地被害に抗議する人々が放つ「ヤンキーゴーホーム」という声を録音し、“得意げに”「平和活動家はヘイトスピーチをしている」という人々の姿が本書には記録されているが、ひろゆき氏がやったのは、まさにそのようなことだろう。

「座り込みの定義」にこだわり、座り込みの背景にある歴史を敢えて見ない。表層を切り取り、差別の構造を理解せずに、冷笑する。幼い理屈を恥じずひけらかし、無知を剥き出しにすることで日本は底抜けに壊れていくのだと危機を覚える。

  まずは知ることでしか、始まらない。すでにこの社会には、沖縄を生きる人々が積み重ねてきた言葉、その闘いの歴史が十分にある。座り込みをしてきた人々が見つめてきた景色を、「わたしたち」は真剣に想像すべきだ。それが本当の知というものなのだと思う。

親川志奈子さんの言葉をここに紹介したい。

「私たちは日本語を覚え、日本の方を向き続けてきました。でも、沖縄が日本を変えることはできない。日本を変えるのは日本人であるべきです」

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ありゃりゃの10月4日

2022年10月4日 また、おそか過ぎる日

 

 

J アラートを鳴らし全部のテレビ局で警報を出し続け、国民に戦争の危機が迫ってるかのような錯覚を与え、軍事費増強・軍備増強の風潮を作ろうとする自民党政治

こんな策動に協力するマスコミでいいのか。

総理は「最大限の警戒をする」などと言っている。ばかか。

この程度の、日本に全く影響しないミサイルで「最大限」なのか。今は戦時下か?開戦したのか? ミサイルが次々飛んで日本の人々を殺しているのか?

まったくそうでないのに、大げさに政府が言う、それに無批判になって、戦時下のような報道。あほというしかない。

ウクライナの人に笑われる。

米国も、韓国も冷静で、浮足立ってない。当たり前だ。

北朝鮮が、いつも通り、空威張りをし、ただの実験しているだけだから。北朝鮮が日本本土を攻撃するはずがない。ただ、政治的に、こうしたミサイルの実験で、攻めてこられたらこっちは戦うぞと威張っているだけの戦略だ。

北朝鮮が日本を先制的に攻撃するはずがない、という真実を言わないで、すべての番組を止めて、長時間、「警戒してください、たってものに隠れてください」というテレビでアラートを言うのは、つまり必要なのに大騒ぎするのは、うそ報道であり、ロシアのメディアと同じ程度の、国の言いなりの報道ということ。

大政翼賛会的メディアになっているのではないのか。

日本本土に落ちないと分かったから、迎撃もしないのが自衛隊の実際。

迎撃もしないし、はるか上空を通り越し、もうはるか向こうの海に落ちても、いつまでもアラートを出しテレビで報道し続けていた。

北朝鮮や韓国や中国やとの対立を煽り軍事化を正当化する風潮を作ろうとする勢力の、作戦に完全に協力する人々。あるいは簡単に操される大多数の国民。馬鹿な人が多数になっている。

こころある人は苦々しくこの事態を思っているだろう。

 

自衛隊勢力、軍拡路線派、右派、ナショナリストたちは、軍需産業で儲けたい人々、産軍複合体と重なって、こうした策動を続けるだろう。危機を煽り、政治的にも勝利し、経済的に裏で大儲けする人々。軍事費拡大もその一環。

そんなことを考えもせず、歴史から学ばず、簡単に操られるメディアと大衆。

歴史を忘れる人が多数。

トランプ的な極右ポピュリストたちは 排外主義、自国第一主義民族主義的に人を煽っている。そうした策動が世界で広がり、極右的な勢力が伸びて、、世界的な右派と左派の対立・分断が進んでいる。

 

日本国憲法の精神など全く忘れて、「敵がこうならこっちも軍事力だ、先制攻撃能力だ、核武装だ」というような好戦的な態度思考が簡単に広がっていく。思想的な退行現象

愚かすぎる。

戦争の実相を知れば絶対に戦争しないという姿勢が必要だ。そのためにどう努力するのかという憲法のあの精神が全く理解されていない。

おろかな多くの多数派日本人には平和憲法はもはやふさわしくない。

だから愚かな多くの日本人は憲法の崇高な精神を捨てて愚かな国国民になるであろう。

中国の軍事化も、ロシアももちろんおかしいナショナリズム国家だが、日本も同類ということ。それさえ自覚出来ない思考停止。

 

しかしどんな国にも、そのような指導部・政治家、国民の多数に反して、まともに考える人々がいる。

そういう人は軍隊に参加しない。逃げる。徴兵拒否する。

私もそのような世界の平和主義者・人権主義者と連帯しできることをしていく。

戦争に加担しない道を歩んでいきたい。

少数派であっても。

 

それにしてもこのメディアの無批判性。全テレビ局、大多数の新聞で、政府の姿勢に無批判という状況。(まだ確認していないが、たぶん沖縄などの地方新聞や大衆紙の一部はきっとこの状況に批判的な意見も出すだろうし、ネットでも日刊ゲンダイやリテラなどもそのうち批判記事を出すだろうが。(私はまだ見てない)

 

こうしたときに、共産党立憲民主党も含めて、政党が明確な批判をすぐに出さないのが、選挙もある中での現状で、困ったものだ。

ウクライナ問題でも、自民と類似的な政治家が多い現状。

全体主義国家のメディアや政治家とどう違うのか疑わしい。

 

まともなメディアなら、直ちに、生放送時点において、政府の押し付けに対し抗議し、自主的な判断で批判的な意見も入れてミサイル報道もすべきではないのか。

 

しかも笑える自体が、Jアラートに関する「間違い」の報道。私は朝にどうして東京都の南の方の島もJアラートの対象なのか、おかしいなと思ったら、やはり間違いだった。

だが、各テレビ局は、「この警報はおかしいですね」とは誰も言わない。疑問くらい提起してもいいだろうに。

それどころか、ミサイルが遠くに落ちた後も、電車はとまったまま、ヘルメットをかぶったり、頑丈な建物から報告しますと地方の報道者が話をしている。

あほか。

 

 松野官房長官が4日午後、記者会見で、北朝鮮弾道ミサイル発射に関するJアラートなどの情報伝達について、「ミサイルに注意が必要となる地域でないにもかかわらず、東京都の島しょ部の9つの町と村に、ミサイルが発射された旨の情報伝達が行われた」とようやく述べて、メディアはそれを報ずるも、政府への批判も、自己批判もなし。

中国やロシアや北朝鮮のメディアと同じじゃないか。

 

東京都の島にJ アラートが間違いというのは素人でもすぐにわかるじゃないか。

それを無批判に流すメディアは、まったく自分の頭で考えられないということで、

これで権力チェックができるのか。

権力の監視など全く考えてない馬鹿メディアということが露呈。

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それは玉川氏を処分する朝日テレビ問題についても、同じような思考停止、全体主義国家化が見て取れる。

玉川は安倍晋三元首相の国葬菅義偉前首相が読んだ弔辞について、「これこそが国葬の政治的意図」とコメント。続けて「僕は演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、そういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように制作者としては考えます。当然これ、電通が入ってますからね」などと演出だったと主張した。

 

これに対し、ネトウヨが騒ぎ、非派が多くあったので、

玉川は9月29日の同番組の放送で「昨日、私が安倍元総理の国葬電通が関与しているとコメントしたんですが、この発言は事実ではありませんでした」と誤りを認め、謝罪した。そして10日の謹慎処分とされた。

保守・右翼系のテレビ言論人が、目立とうと思って、これにかみつく。橋下徹氏が別の番組で「許せない」と発言。アルピニスト野口健氏がSNSで「退場処分を検討すべき」とし、お笑いタレントのほんこんも「菅前首相に謝ったんか」と怒りのコメント。ネトウヨが大さわぎ。まあ予定通り、でもそれに負けて朝日テレビが処分するとは。

そしてこの処分をおかしいという人がいないのがおかしい。

プチン批判した人が処分されれて当然というロシア国内の状況と重なる。

 

私は、この玉川批判、玉川処分動きはおかしいと思う。

 

玉川が言ったことは「電通がかかわっていた」という部分がおかしいだけ。

裏で電通がかかわっていたかかどうか私は分からないが、だれかによって演出があったということ自体はおおむね間違っていないと言える。したがって、謝罪するとしても一部のみであり、それほど大きな問題ではない。

政治家が一定の配慮や計算で様々な発表をするのは当然のこと。其れは安倍国葬という、自民党、右翼保守勢力が政治的に設定した茶番劇であったのであるから、そこでの発言も計算されているのは当然。

そうでなく、純粋な菅の思いと見るのが間違い。

例えばス少しでも政治を本気で学べば、そしてせめてテレビドラマである程度の政治の裏を知れば、当たり前の話である。

韓国やアメリカの大統領を扱った「サバイバー」を思い出せば良い。

大統領が、全ての場面でどのような発表するのか。それはそれ自体が政治であり配慮であり、言い方も話の内容も、服装も、すべて計算してなされる。修辞的な表現も当然考える。スピーチライターがいるのも当然であり、どのように人々の気持ちを掴むのか、どのように政治的な危機を脱出するのか、真実を隠したり、一定公表したりどこまで言うのか、すべて、状況に対する政治的な判断だ。対メディア対策も、だますのも隠すのも、政治だ。感動的に話す力は政治家個人の資質もあるが、それも含めて、政治的能力であり計算である。

全て計算づくである。其れが政治家だ。

博報堂電通でなくても、スピーチの原稿を書くのがうまい人物を身近に置くのが政治である。

今回、菅の弔辞など私には、陳腐で、何ら感動などしないが、あれで感動する人がいるのもわかる。それはどういう小説やドラマや歌や映画やアニメ・マンガで感動するか、人それぞであるからだ。

問題は、菅が一人で書いたとしても計算があるし、身近なスタッフにみて貰ったりチェックしたりした可能性はかなり高い。話し方の練習もしただろう。周りから、そこはもう少しゆっくりとか、こういう表現にしたほうがいいとか、指導された可能性は高い。そうしてできたあの弔事に「演出がある」と指摘した玉川の指摘は、あながち間違いでないので、すなおに「感動した」という人に、計算もあるよと指摘するのはあってもいだろう。「感動した」というだけでは全体主義国家の、テレビ局と同じだからだ。

 

裏をとれてないなら、「演出が多くの場合あるので、今回も、周りと相談したり、練習して、作り上げただろう。どうしたら効果的か、相談した可能性は高い」とでもいえば、間違いではなった。

それを「電通が入っている」と断定的に言った点だけがおかしかったのである。

 

つまり、菅、本人以外のかかわりがあって、そうした演出があるのは当然であり。そのことを指摘したこと自体は間違いではないということである。

 

それに対し「菅さんの純朴な友人としての心のこもった弔辞を批判した」と言ってネットではネトウヨ及び右派言論人が騒ぐ。驚くことに、「刺さった、感動した」という人もかなり板ということ。

なんだかなあ。あんな程度の文章に感動するのか。

「操るのが簡単な人」が多いんだなあと思う。

ドラマでも映画でも、小説でも、もっと深く、繊細で、素晴らしものが多くあるというのに。

たとえば、つい最近、身近にでも、「初恋の悪魔」のような作品があった。「ドライブ・マイ・カー」もあった。

そしてもっともっとすごい作品はあまたあった。

愛が、ひとつだけあげるなら「あなたになら言える秘密のこと」、のような。「マイディアミスター、わのおじさん」のような。

そうしたレベルで私たちは人の痛みや人権を考えようとしてきたし、戦争に反対してきたのだ。

 

メディアが権力をチェックするなら、玉川の発言で、権力やネトウヨに少し批判されて、すぐに処分することをおかしいと言うべきなのに、誰も言わない。(まだ私はなにも見ていない)

いい加減なファクトに基づかない報道をこれから発言したものは、では今後どうするのか。産経や読売や、テレビでの、橋下など 皆の発言に対する、テレビ局などの姿勢を見ていきたい。

 

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国葬に加担するな

国葬などいらない。法的に国葬ができるようにしてはならない。国葬というときに、国の指示通り、国葬イベントに加担してはならない。個人的な葬式はすんでいるので、安倍の死亡を悼むかどうかの問題ではない。

安倍の国葬は、安倍のためでなく、安倍の死亡を利用した政治勢力の道具でしかないのは明らかであり、そんなものに踊らされたり騙される愚かな国民であってはならない。

公文書改ざん問題で亡くなった財務省の赤木さんの死に対してこそ、国を挙げて、政権の政治がゆがみ、不正なことを強要して苦しめて申し訳なかったと謝罪して「国葬」的なものをすべきだろう。それをせずになぜ安倍だけするのか。

命を懸けて国葬反対と言って焼身自殺しようとした人の思いを軽視していいのか。その思いを聞かずに無視する空気(迷惑、事件・テロ扱い)は何なのか。同じ命の重みに対してのこの差別には愕然とする。一時はコロナで毎日250人以上が死んだ。ウィズコロナだ、経済だと言っての、命の軽視である。

自分で考えないから、人の死亡にも、メディアによって重みを示されないと痛ましいと感じることができなくなっている。戦争で敵が死ぬことに鈍感になるのと類似して。メディアが騒げば悲しみ、メディアが言わなければ悲しまない。

そんな中で安倍の死だけ重いものとし、美化し特権化するこの愚かさ。人間の格差付け。天皇→超上級国民(安倍はこのトップ)→上級国民→中級国民→下級国民→在日外国人→韓国、中国、北朝鮮 というような身分制的排外主義的ナショナリズム的主流秩序。

民主主義をつぶした安倍が、死んでもまた民主主義をつぶすことに貢献している。

国葬的な発想は、今後、戦争してそこで「殉死」した兵士を国をあげて美化し弔うような政治にも使われる。

朝鮮学校を差別して恥じない国のこの愚かさが国葬でも現れ出ている。

国葬の時にどういう態度をとるかは、主流秩序への向かい方ということでまた各人が問われる。安倍だけを特権化する猿芝居に加担することを無自覚に行うなと言いたい。

個人的に安倍の死亡を悼むなら個人的に悼むべきである。みんなで赤信号渡れば怖くないとばかりに、みながしているからと言って政治的芝居の演出家の思惑通りに舞台に上って踊るな、と思う。

付け足せば、国旗国歌に従属するかどうかと同じ問題。

 

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「慰安婦」問題解決全国行動の声明

 

慰安婦」問題解決全国行動の声明です。安倍のしたことを客観的に羅列した、まったくまともな視点と思います。

 

声 明

岸田首相は、安倍元首相の国葬を直ちに中止せよ!

 

私たちは、安倍元首相の国葬に、断固反対する! 安倍元首相は、1993 年に憲法改正と戦争のできる国を目指して議員になった。同年、「慰 安婦」制度への日本軍の関与と強制性を認めた河野談話が発表されたが、安倍元首相がこ の河野談話の見直しに執念を燃やしたことはよく知られている。都合の悪い歴史的事実を なかったことにするため、国会で虚偽答弁を繰り返し、公文書の破棄・改ざんなど、やっ てはならない行為を重ねた。

2000 年の「女性国際戦犯法廷」を取りあげた番組「問われる 戦時性暴力」を改ざんさせるため、NHK に恫喝をかけたことは象徴的だ。

安倍元首相は 1997 年、「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の事務局長に就 任し、教科書検定制度を利用しながら教科書攻撃を強めた

。2006 年首相に就任すると教育 基本法を改定し、2007 年には日本軍「慰安婦」問題について「強制連行を直接示す証拠は ない」と発言し、閣議決定を行った。

 安倍元首相は、2012 年に再度首相に就任。中学歴史教科書から「慰安婦」記述がすべて 消された。河野談話を傷つけるために、その作成過程を検証した。2014 年、メディア支配 を意図して、朝日新聞を激しくバッシング。過去に産経新聞なども取りあげた吉田清治氏 の証言報道を理由に、朝日新聞こそが「慰安婦」問題を捏造、世界に広めて日本を貶めた 元凶と右派論壇を使って喧伝。現在もメディアは「慰安婦」問題報道をタブー視し、右派 論壇が幅を利かせている。

安倍元首相は、2015 年 8 月に戦後 70 年談話を発表したが「慰安婦」の言葉は一つもな く、「子や孫に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」とした。人々の記憶から都合の 悪い歴史を消し去ろうとすることは、次世代への責任の放棄だ。同年 12 月、「日韓合意」 が発表され、「慰安婦」問題の「最終的かつ不可逆的解決」を宣言。この時安倍元首相は朴 槿惠大統領に電話で謝罪したと言いながら、国会で被害者への謝罪の言葉を何度促されて も拒否し、謝罪の手紙について問われると「毛頭ない」とすかさず応答した。

 日本軍性奴隷として人生を奪われながらも、勇気をもって名のり出たアジア各国の被害者 の声に一度として耳を傾けることなく、事実を否定し、被害者を侮辱した。

安倍元首相は、「家族の絆」「家族の助け合い」を掲げてジェンダーフリー性教育に対 する攻撃を続け、女性の人権を踏みにじった。その背景に旧統一教会自民党が一体とな ったジェンダーバッシングがあったことが明らかになってきた。

失われたものはあまりに も大きく、必ず検証されなければならない。 安倍元首相と旧統一教会の結びつきが明らかになっている今、岸田首相は徹底した調査 を通じて安倍政治の過ちをすべて明らかにし、糾していかなければならない。

 岸田首相は、国葬を止めて、市民の声に耳を傾けよ。 岸田首相が国葬を強行するなら、残された道は辞任しかない。

 2022 年 9 月 21 日

 

軍「慰安婦」問題解決全国行動

 共同代表 梁澄子 柴洋子

 

 

プレカリアートユニオンのババカヲルコさんの歌

プレカリアートユニオンのババカヲルコさんの歌

 

プレカリアートユニオンのステキな集会の動画の情報をお知らせします。

「LGBTQ+労働相談応援ライブ&トーク第2弾」(2022年8月11日)

https://youtu.be/Q12h0-0i1XA

ブログの記事はこちら→

https://precariatunion.hateblo.jp/?page=1660909765

 

その中の、ミュージシャンのババカヲルコさん(組合員)の歌、フェミで良かったです。

「安い給料でニコニコ笑っていろだなんて一体どんな仏さまに要求してるの? 私は人間 私は人間 女の形をしてるけど人間なんです」(作詞・作曲ババカヲルコ『人間ですから』)、

そして「フェミサイドバラード」「ひな祭り」「みんなのCOOL JAPAN」「COOL JAPAN」どれもよいので、これだけでも聞いてみてください。

 

セクシュアリティに関わらず誰もが安心して働ける職場にしよう、を合い言葉に、プレカリアートユニオンは6年ほど前から相談活動をしています。

第2部のトークでは、「解決できる!LGBTQ+が直面する職場の困りごと」をテーマに、組合員で看護師/映画監督の浅沼智也さん、SOGIハラにより休職し団体交渉を経て復職を実現したトランス女性の組合員と、hirano taichiさんも登壇。トランスジェンダーが職場で直面しがちなこと、プレカリアートユニオンに加入、交渉して解決できたことなどを共有し、意見交換がなされました。

 

他の地域の方も地元の、LGBTQ+やジェンダーにちゃんと理解あるユニオンを見つけて相談してくださいね。

 

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性教育・ジェンダーフリーバッシングと[統一教会・日本会議」  ソクさんの研究も参照のこと

性教育ジェンダーフリーバッシングと統一教会

統一教会性教育」ということで、当時性教育バッシングをしていた中に統一教会の動きがあり、そことつながった山谷えり子議員や安倍晋三議員が国会で性教育やジェンダフリー攻撃をしていたことをまとめた放送が、KNB北日本放送)で流されました。ようやく、こうした報道が出ました。選挙のためだけではなく、まさに思想的な一致で一緒にひどいことをしてきたのです。

https://www.knb.ne.jp/bangumi/news/article_detail.html?sid=8515&date=20220902&rid=18

 

これと似たことを、以下のソク・ヒャンさんの著作では、大阪で性教育していた教員への攻撃に対するインタビュー調査として詳細に記されています。

 

石 楿(そく・ひゃん、Seok Hyang)
ジェンダーバックラッシュとは何だったのかーー史的総括と未来へ向けて』
インパクト出版、2016年2月)

 

じつは私がこのバッシングの被害にあった先生と著者をつないだこともあり、私はこのインタビューに同席しました。

ぜひ見ていただきたいとおもいます。性教育ジェンダーフリー攻撃は、安倍さんを中心とした右翼勢力、日本会議などと一体になって行われたものです。安倍議員と山谷議員が、統一教会のイチオシであったことはすでに資料によって示されています。

週刊金曜日の2016年8月5日号では、「特集 日本会議憲法」でジェンダー平等へのバックラッシュのことも編集部がまとめています。

日本会議統一教会の関係、重なりを今後はもっと報道すべきです。

なお、ジェンダーフリー攻撃のさなかに一部フェミニストジェンダーフリー概念を批判した問題の総括も課題として残っています。

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ソクさんの博士論文 一部参考までに「目次」紹介

 (性教育バッシングは5章)

この博論をベースに、簡略化して上記出版物となりました。

 

日本女性政策の変化と「ジェンダー・バックラッシュ」に関する歴史的研究

 

石 楿

 

【目次】

 

序 章 ……………………………………………………………………………………

 第1節 研究の目的と問題提起

 第2節 先行研究と本研究の着目点

 第3節 研究方法と論文の構成

 

第1章 現代日本社会の「ジェンダーバックラッシュ」現象 …………………

 第1節 はじめに

 第2節 「ジェンダー」「ジェンダーフリー」の概念と意義

  1.用語の概念と使い方

  2.用語の導入の歴史

  3.「ジェンダーフリー」をめぐる混乱

  4.政府の用語に対する見解

 第3節 「ジェンダーバックラッシュ」の概観

  1.バックラッシュの背景と意味

  2.バックラッシュの背景としての右傾化

  3.バックラッシュの具体的な内容と事例

 第4節 おわりに

 

第2章 戦後日本の女性政策の変遷―「バックラッシュ」以前 …………………

 第1節 はじめに

 第2節 戦後から1960年代の民主化政策 …………………………………………

  1.1945年から1960年代の社会状況

  2.重要な女性政策・制度

    (1) 婦人参政権の実現

    (2) 日本国憲法の制定

    (3) 民法改正と「戦後家族」の形成

    (4) 労働基準法の制定

  3.小活

 第3節 高度経済成長期から1970年代の女性政策 …………………………………

  1.1970年代の社会状況と女性労働

   1.1 高度経済成長期から1970年代の社会状況

   1.2 高度経済成長期の女性労働の実態

  2.1970年代の重要な女性政策・制度

    (1) 日本企業の雇用管理

    (2) 勤労婦人福祉法の制定

    (3) 社会保障社会福祉体制の整備

    (4) 女性差別撤廃条約の署名

  3.小活

 第4節 1980年代の日本の女性政策 …………………………………………………

  1.はじめに 

  2.1980年代の社会状況と女性労働

   2.1 1980年代の社会状況

   2.2 1980年代の女性労働の状況

  3.1980年代の重要な女性政策・制度

   3.1 男女雇用機会均等法の制定

   3.2 女性差別撤廃条約の批准

        (1) 国籍法の改正

        (2) 家庭科の男女共修

   3.3 被扶養の女性を前提とする社会保障

        (1) 日本型福祉社会

        (2) 年金改革と国民年金第3号被保険者制度

        (3) 配偶者特別控除の創設

(4) 保育政策と育児休業制度

  4.小活

 

第3章 バックラッシュ」登場の時代の女性政策―1990年代以降 ……………

 第1節 はじめに 

 第2節 1990年代以降の社会状況と女性労働

  1.1990年代以降の社会状況 

  2.1990年代以降の女性労働の状況 

 第3節 1990年代以降の重要な女性政策・制度 

  1.少子化の進展と育児休業法の成立

    (1) 少子化の衝撃「1.57ショック」

    (2) 育児休業法の成立と改正

  2.男女雇用機会均等法の改正

    (1) 男女雇用機会均等法の改正

    (2) 女性の非正規雇用の激増

  3.男女共同参画社会基本法の制定

    (1) 国連の勧告と国内本部機構の設置

    (2) 男女共同参画社会基本法の制定

    (3) 基本法の名称をめぐる議論

  4.ストーカー規制法とDV防止法の制定

    (1) DV防止法の制定

    (2) DV実態調査の状況、犯罪被害の実態

  5.日本型福祉社会の行きづまり

 第4節 まとめにかえて―右翼の動きとバックラッシュ

 

第4章 地方自治体のジェンダー行政とバックラッシュの流れ 

    ―4つの時期を中心に(1996~2009)― ……………………………………

 第1節 はじめに

 第2節 バックラッシュの流れに関する時期区分

  1.4つの時期とその区分理由

  2.バックラッシの時期区分(年表)

  3.バックラッシュ派の「主体」はだれか

 第3節 バックラッシュの主要内容

  1.バックラッシュの発芽期(1996~2001年)

  2.バックラッシュの加速化期(2002~2004年)

  3.バックラッシュの最盛期(2005~2007年)

  4.バックラッシュの小康状態期(2008~2009年)

 第4節 おわりに

 

第5章 大阪府A市立B中学校における「性教育バッシング」の事例 …………

 第1節 はじめに

 第2節 事件の概要

  1.N先生が攻撃のターゲットになった理由

  2.A市立B中学校「性教育バッシング」の経過

 第3節 N先生への聞き取り調査

  1.外部団体の人物からの攻撃、校長の反応

  2.職員会議での反応と組合の反応

  3.市教育委員会の反応

  4.保護者と生徒たちの反応

 第4節 性教育の授業実践

 第5節 考察

 

第6章 ジェンダーバックラッシュ勢力の言説とその思想的特性

    ―性と家族・伝統を中心に― ………………………………………………

 第1節 はじめに

 第2節 性(性別・性の多様性)

  1.男女二分法と「男らしさ・女らしさ」論

  2.ジェンダージェンダーフリー

 第3節 家族と家庭科教科書

  1.家族と伝統

  2.家庭科教科書

 第4節 おわりに

 

終 章 ……………………………………………………………………………………

 第1節 ジェンダーバックラッシュとは何であったのか

 第2節 バックラッシュを軽視してしまう日本社会の病理

 第3節 おわりに

 

論文初出リスト ……………………………………………………………………………

 

在日外国人(在日コリアン、在日朝鮮人)を差別する主流秩序

 

日本社会で朝鮮学校在日朝鮮人を差別する政策が続いています。それを分かりやすくまとめた記事が出たので紹介します。

こんなあからさまな差別に鈍感な日本社会を私【伊田】は恥ずかしいと思います。どう思いますか。

 

コロナ下で朝鮮学校の排除拡大、国連の是正勧告に従わない日本政府  マスク支給でも格差、「非人道的」批判受けたさいたま市は撤回 在日朝鮮人差別問題・前編

2022/08/29

https://nordot.app/927736446480662528

 

「官民一体」の在日朝鮮人バッシング、安倍元首相銃撃でも飛び交ったヘイト 各種学校口実の排除、幼保無償化からコロナ対策支援にも拡大 在日朝鮮人差別問題・後編

https://news.yahoo.co.jp/articles/aec592df2ce68c462a8c28f2adb50272788496f5

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NOVOより連絡――大阪市HPで加害者プログラム開始情報

NOVOより連絡――大阪市HPで加害者プログラム開始情報

申し込みは9月末まで

 

NOVOは今、定員満杯のため新規募集を停止しています。申し訳ございません。

 

そんな中、大阪市とNOVOの連携による「新規の方向け DV 加害者プログラム」が10月から1月まで低価格で開始されます。(今回のみ)

詳しい情報は以下のHPに掲載されています。

https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000573002.html

 

チラシ(PDF形式, 867.99KB)

9月中に申し込む1回だけの機会です。10月から毎週参加で16回。非常に低価格となってます。

募集資格が大阪市在住、あるいは通勤・通学などの方となっていましたが、

其の後、大阪市の人優先、しかし人数が十分多くなければ、大阪市以外の方も受け入れうとなりました。

ですからどなたでも申し込んでください。

 

 

DV加害者プログラム 受講者募集

2022年8月26日

 

大阪市では、内閣府の「令和4年度配偶者暴力加害者プログラムに関する調査研究事業」の一環として、民間支援団体と連携して「DV加害者プログラム」を試行的に実施します。

「DV加害者プログラム」とは、DVをしてしまった参加者がグループで互いに話を聞き合うことで、暴力がもたらす影響や力と支配の関係などを学び、暴力の責任は自分にあることを認め、暴力の再発を防ぐためにはどうすればよいのか等を考え、日々、生活の中で「非暴力」を実践するためのプログラムです。

DVをやめること、非暴力的で適切なコミュニケーションについて、学んでみませんか。

対象者

 

大阪市在住、在勤、在学の男性(定員に達しない場合、それ以外の方も参加可能なのでとりあえず申しこんで下さい)
・DV行動をやめたい、DVを真摯に反省し変わりたい、パートナーとDVではない良い関係を築きたいという方
・全16回のプログラムに参加可能な方

日程

2022年10月~2023年1月(全16回) 

各回 10:00~12:00

詳細はこちら

プログラム内容

ポイントとすること

 ① DV支配の多様なあり方を知る

 ② 社会や自分の中にある暴力容認意識やジェンダーのしばりなどDVにつながる「ゆがんだ考え方」に気づく

 ③ パートナーや子どもとのDVや虐待ではない良い関係について学ぶ

 ④ 自分の過去や、感情とも向き合いながら、これからの自分をイメージする

   ※ プログラムはオンライン(ZOOM)による少人数のグループワークで実施します。
      面談は大阪市内の事務所で行います。
     ZOOMの練習にも対応しますので、お気軽にお問い合わせください。

プログラム一覧はこちら

申込方法

メールで申し込みしてください。

件名:加害者プログラム参加希望

本文:氏名、連絡先

送信先:NOVO「非暴力ルーム・大阪」
     novo_osaka@yahoo.co.jp

※ 事前に対面により個人面接(2回)、パートナーの方との個人面接(1回)を実施します。

※ プログラムの申込の受付締切は9月末を予定しています。申込状況により早まる可能性があります。

受講料

5,000円(プログラム16回分)

 ※ 一部参加できなかった場合でも受講料の返金はできません

注意事項

  • 本プログラムは内閣府の調査研究の一環として、大阪市が市内の民間団体(NOVO)と連携して実施するものです。
  • 受講者には、アンケート調査等への協力をお願いします。また、受講の様子を見学させていただく事があります。(個人を特定されるようなことはありません。)
  • 面接の内容や申し込み状況によって、ご参加いただけない場合があります。
  • 被害者支援を目的としていますので、必要な場合はパートナーと連絡を取ることがあります。  

共催

内閣府 男女共同参画局 男女間暴力対策課

大阪市 市民局 ダイバーシティ推進室 男女共同参画

 

日程表 / プログラム

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チラシ

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「それが真実の力です」―――『新米史官ク・ヘリョン』

「それが真実の力です」―――『新米史官ク・ヘリョン』:日本の政治家・官僚・メディア人に、この”史官”の気概がわかるのか

 

2022年8月19日

 

朝鮮史には、王宮で起こる出来事や発言のすべてを公平な目線で記録して後世に残す役割を担った”史官”がいた。正確には時代によっていろいろあるようだが、おおむね以下のようなもの。

(出所:OC90.歴史の記録者?(サグァン史官) | 韓国朝鮮 歴史のトリビア (ameblo.jp)

https://ameblo.jp/ichigayasongho/entry-12640992134.html

 

高麗時代には藝文春秋館、春秋館、史館などの名称だったが、1401年(太宗1)に春秋館と改称された後、朝鮮末期まで継続され、1894年(高宗31)甲午改革のとき議政府所のピョンサグク編史局に改編された。 

 

記録するものを「史草」という。国王や世子(せじゃ:次の王)の動向を始め、重臣会議などを同行・参加して記録した。発言だけでなく各種見聞・秘密・百官の人物評なども書いた。

 

その「史草」をベースに、編集して『春秋館時政記』や王が死んだ後に王の時代をまとめた「朝鮮王朝実録」など、上位の記録書となった。

 

基本的に国王のいるところや会議などどこにでも参加し記録するのであるからそれ自体がすごい。

そして歴史について残る大事なものであったので、史官が記録する史草と春秋館書類の質・量を保証するために、

文書の抹消・漏洩・翻案を行った者は厳罰とする、

国王の史草・実録閲覧禁止、

史草者の名前不記載(もしくは記載)など、

史官を守るルールが設定されたという。

 

特に注目されるのは、国王が「史草の中身をみることができない」というところだ。本当のことを書けるように、あとで文句を言われたり書き換えさせられないために、公平に記録するための処置だ。

改ざんも変更も認められない。どんな内容か、外部に漏洩してもだめ。

 

 もちろん現実には、それが権力者によって守られなかったこともあるというが、この原則自体がすごいし、そのやぶられた記録が残っているというだけでも、すごい。

 

上記ブログによると、

実際には、これらのルールを破る以下のような事例があったという。

 

①史官の直筆を好まない国王・大臣・承旨らによる史官の弾圧、

②国王の横暴で断続的に入侍が停止される事態の発生、

③1393年(太宗2)都合の悪い史草を提出した史官が罪に問われる事件が発生、

④1393年太祖が史料を閲覧、

⑤1468年(睿宗1)「世祖実録」の編纂時に悪筆した大臣の報復を恐れて史官が史草を改竄し罪を負う事件が発生、

 

⑥1498年(燕山君4)キムイルソン(金馹孫)が、金宗直が書いた「弔義帝文」史草を納入したことで朝鮮王朝屈指の大事件『士禍』が発生、

⑦1545年(明宗1)乙巳士禍に言及した史官が犠牲になった事件、
⑧党争に関連して宣祖実録,憲宗実録,景宗実録の編纂で士官が弾圧を受けた件、
など。

 

当然、政治家、権力者はすべてを聞かれたり書かれたり、陰謀や不正を書かれたくないので、どの時代も、すごい圧力があったりルール破りもあっただろうが、施政の善し悪し、人物評価、不正も横暴も何もかも書く、公正に事実を残すという上記原則がいちおう確立していたことがすごい。

 

だから国王・執権官僚の専横、不正を密かに牽制して儒教が標榜する仁徳政治の実現に貢献した部分も有るということだ。

 高麗•朝鮮王朝は豊富な歴史研究史料を残しており、世界随一の『記録国家』としての異名があるという。

 

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さて、私はこの事実を知らなかったが、韓国ドラマ『新米史官ク・ヘリョン』をみて、そういう職務・組織・ルールがあったのだと知った。

ブコメ仕立てのよくできた話で、歴史的事実と異なる「女性が初めて史官になった」設定なので、創作物(フィクション)なのだが、その中で、王宮で起こる出来事や発言のすべてを公平な目線で記録して後世に残す役割を担った”史官”の心意気というのも大事なテーマとなっていた。

 

それは現代政治に対する、製作者たちの心意気が出ているものであった。

 

だから、このドラマを見て思ったことを以下メモっておく。

朝鮮史の現実は決してこの理想通りではなかったにせよ、制度としてそういう志向があったことは誇るべきことだろう。

そしてその精神は、実は、現代における公的文書管理の法律の精神につながっている。

 

 

「史草」を残す史官たちが所属する組織=芸文館は、権力から独立したものという気概で、王様にさえ文書は見せないし、内容も公平に事実を書く。王などが出て行けと言っても出ていかない。ヘギョンをはじめとして、史官たちは、濃淡はありつつも、そこに誇りを持って勇気をもって、歴史の史官・先輩たちに恥じぬようがんばっている。

だから内容記録の内容を見せろとか、部屋に入るな(同席するな)とか言われても抵抗する。

 

これを見て、直ぐに、日本の公的文書への態度との差を思った。「公文書などの管理に関する法律」があっても法律自体が全く不十分だし、しかも驚くべきことに守られない。

安倍政権では改ざん、破棄、隠ぺい、などが平気でなされた。

 

  宮廷の政治など記録は王様でも見られないということとの何という差か。権力に都合よく使われないよう、圧力がかからず公平に記録されるように必死で守る朝鮮の史官たちに比べて、日本では権力におもねったり、自分たちの責任を問われることを恐れて、どれほど多くの文書を隠蔽や破棄している事か。記録を残さないというようなことがオリンピック関係でもコロナ関係でも多く見られた。

 

全ての文書を電子データで保管するようにすべきなのに、破棄していいルールを多く作りしかもそれも守らず早めに破棄している。

 

いま米国のトランプ元大統領が機密文書を持ち出した問題で、てんやわんやであるが、

米国には、それなりの法律があり、今までそれなりに守られてきた。日本より制度が整っているので、30年後は公開されるし、そのためにかなり保存されている。

今回知ったが、ホワイトハウスにはシュレッダーがおかれていないという。

日本ではシュレダーでどんどん破棄するが、米国ではそれが安易にできないように、大統領の関係はメモでもなんでもすべて持ち出せない。シュレッダーがおかれない。それほど公文書を残すことに努力が積み重ねられている。

 

公文書問題の基本理念は、公文書は国民の財産だということだ。トランプは特異な異常者だから無茶苦茶するが、これまで他の大統領はそれなりに表立ってはルールを守ってきた。 トランプは機密解除をしたというが、大統領でなくなってからとかもう無茶苦茶である。機密解除できない文書も持ち出しているようだ。

トランプと安倍元首相とプーチンはは平気でうそをつく点で非常に似ている。

公文書管理の思想は、うそを言うかどうかにもかかわる。平気で文書を破棄したりうそを言えるのは、歴史に判断を任せようという大きな政治の観点がない。

なにをしても勝てばいい、まずいことは隠せばいいというこざかしい政治家や軍人、役人には、過去m全て燃やしたりシュレッダーにかけてきた。抑々記録を作らなかったり、作っても「ない」と言ったりした。第二次大戦末期、どれだけ戦争犯罪になるような記録が燃やされたことか。

恥ずかしい限りである。

まともな右翼で日本の国を愛する誇りある人なら、そうした行動を非難すべきであろう。歴史に恥じない行いをするならば右翼でも左翼でもまともだが、人に知られてはまずい証拠を消してばかりの政治家や軍人にはあきれる。

しかしそうした人が多くなり、官僚までそれに毒されている。

安倍・菅政権でその腐敗は頂点に達している。

 

再度いう。右翼でも保守でもいい。歴史に恥じないことをすればいい。だがトランプにもプーチンにも安倍にもそうした人格者の面がない。むしろKGB的な、なんでも汚いことをし、隠し、破棄し、うそをつけばいいというような感覚だ。ヒトラーと同質のレベルの人物たちだ。

 

だから国会を開かないし、まともに論戦しないし、相手の意見に耳を傾けていい意見をとりいれようともしない。民主主義を一番破壊したのは安倍であり近年の自民党だ。

自分の仕事への誇りという観点がない。

そうした米国や朝鮮に比べて、日本はあまりにお粗末だと思える。 

 

現代に至っても、安倍政権以降は文書の違法な廃棄、改ざんがなされ続けている。赤木さんがそれに苦しんで死んでも、それに続いて真実を語るものが出てこない。

其れは腐っているとしか言いようがない。

どこかの国を独裁国家だ(でも日本は民主国家だ)という資格などまったくない。

***

ドラマでは、史官が言う。

「絶大な権力も数十年で衰退するが、筆の力は1000年後も生き続ける」

その観点で、「原本を残す」。どれは後世に判断を委ねるためだ。

 

これを聞いて、「たかが数十年の権力」という視点を安倍政権に思いあてた。

私たちは、私は、目の前の政権におもねるのでなく、100年、1000年の思いで、自分のなすべきことを考えることのできる存在なのだ。歴史に判断をゆだねれば、文書の改ざんや破棄や嘘答弁など、犯罪者レベルの事だとわかるであろう。

だがそれが全く分からないような人たちが跋扈している。

腐っている。

***

以下、ドラマの内容をフォローする(ネタバレ的になる)ので、まだドラマを見ていない人は注意。

 

正しく書くべきところ、時の権力者が記録を書き換えさせた。

20年前の前の王が変わった時期に関する記録が誤りだということ。

だから、今、心あるものは、修正実録を作ろうと目指す。つまり、記録するのは史官だが、史局を治める官僚は時流や党派に影響されることがある。だから実録の内容に誤りがあると王命を受けて修正実録が作られるのだ。

其れができるかどうかの闘いのドラマである。

 

20年前、歴史を書き換えることに抵抗したキム奉教は殺された。正しい方の記録を出せと言われたが命をかけて隠した。後の時代に真実を伝えるために。

その思いを受けて今の史官達も命がけで権力に対抗して真実を残そうとする。過去の不正を暴こうとする。命を危険にさらしても。

 

歴史の現実では、実際どこまでできたかわからないが、そのような気概を持つ者たちがいたというのは、一面、事実だろう。それをベースにしたフイクション物だ。その史官たちの勇気に感銘を受けて作られている。

 

この気概が現代の日本の官僚にあるか。メディア人や政治家に、100年後を考えて真実のために命をかけるものがどれほどいるか。

野党は情報にアクセスできないので仕方ない。しかし自民党政治家や官僚は真実の情報にアクセスできる。だが、隠す方に加担している。安倍万歳、国葬だと騒いでいる。まさに韓国歴史ドラマの悪徳官僚と同じではないか。

大谷ではないが、「マンガや!」である。

安倍政権のもとモリカケ桜文書を破棄したり改ざんする官僚、口をつぐむ官僚。嘘を言う者たち。

この汚物にまみれた者たちはこの物語を見て恥じるがいい。恥じる「良心」の軸さえないだろうが。 このドラマを見ないだろうし見ても感じないだろう。

スピリチュアリティ・生き方の問題だ。主流秩序に対する生き方の問題だ。

 

ドラマでは、佐議政(ミン・イクヒョン)の謀略・陰謀・謀反で、無実の人たちが殺され権力交代が行われた。王も、王が進めた、曙来院(ソレウォン)という、身分関係なく皆が外国の学問を平等に学ぶ場もつぶされた。

 

20年前の不正を今さら蒸し返すなとおもうひとも、今の主流秩序に合わせる人ももちろんいる。

だが、真実を前に黙ることができない人たちがいる。キム奉教の遺志を受け継ぎたい、またたとえ自分が死んでもまた後に続く人がいると思って生きる人たちがいる。

  佐議政の息子である史官・ミン奉教(ミン・ウォン)は、史官の任務・公正を重んじる人だが、自分の父を断罪するかどうかで悩む。父の不正を明らかにするのか、口をつぐむのか、立場が問われる。迷うが決心してヘリョンの所に行く。

 

そのミン奉教がいう。

「昔、読んだ本がある。『絶大な権力も数十年で衰退するが 筆の力は1000年後も生き続ける』とあった。それを読み史官をめざした。すぐには何も変わらぬが、いつか私も筆誅を加えられたらと。そんな情熱があったのだ」

そう言って史官としてせねばならぬことをすると決意する。

 

一緒に史官の先輩のところに話をしに行く。

不正に関わっていた先輩も仕官たちの心からの話を聞き心が動きその後、史官たちの行動に賛成していく。

謀略、文書書き換えによって、前の王は「朝鮮を天主教(キリスト教)の国にしようとした」「宣教師を朝鮮に送れ」という密書を書いた、芸文館イェムンガンという売国的な場所を作った、ということで反逆者に仕立てられた。

 今の王様は、そうした謀略と謀反によって権力の座に就いた。この陰謀を暴くのか、歴史に蓋をするのか。 

ク・ヘリョンたちは、元史官で、今大臣になっている者に訴える。

「あなたは、今は高級官僚だが、当時十数年間は史官で、王も権力も恐れぬ覚悟で筆を握られていたはずです。当時の気概はもうお持ちではないのですか。キム奉教様は死罪になる前夜、死をもって真実を守りたいとおっしゃいました。我々はその信念に恥じぬ史官でありたいのです。どうか力をお貸しください」

 

***

ヘリョンは王に、歴史を調べ正しく書き換えてくださいとの上疏(上訴)をだした。最初は退けられる。

20年前に提出された史草は書き換えられたもので、それを証明する正しい史草が見つかりました。真実を伝えようとした史官は死罪となりましたが、私たちが誤った歴史を正しく後世に伝えます。歴史を使えるように命じたのは誰か、信念を曲げ権力に屈した史官は誰か、お調べください」

 

***

最終的な戦いの場でのやり取り。

 

在位20周年の祝いの場で、王に、真実をいうものが出てくる。

「私が前の王を陥れる偽文書を書きました。陰謀を起こした悪人は佐議政ミン・イクヒョンです」と。

王は怒って、黙れ、それ以上言う首を切り落とすと脅す。

 王が「史官は筆を止めよ」という。

 だが言うことを聞かず記録し続ける史官たち。

王は命令に背くものを切り捨てろという

そういう王に対しヘリョンは前にでていう。

 

「私を斬っても 筆は止まりません。

私が死ねば 次の史官が座ります。

その史官を殺せば また次の史官が座ります。

ここの史官を皆殺しにし、紙と筆を奪ったとしても

とめられません。

 話は人から人へ

師匠から弟子へ

老人から子へ伝わるのです。

それが真実の力です。」

 

 そして他の史官たちも王の前に進み出て訴える。

「王様 私達史官は引き下がりません!」

 

そして皆が「誤りを正して下さい」と懇願する。

それをまた記録する史官たち・・・

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

物語としてもラブコメで楽しくみられる。しかし、この史官たちの気概には心打たれる。それから女性たちの自立、仕事への誇りがあるという設定は、フェミ的だ。

だからラブコメだが、トウォン大君(前の王の実子)が王様になって、ヘリョンが仕事を辞めて結婚して「はい、お妃様として上がり」ではないところが良い。最後まで結婚せず、それぞれが好きなことをして交際している。

 

***

。歴史の事実はいろいろだろうが、先にも書いたように、朝鮮史において、こうした「王様もチェックできない、公平に歴史を記録する職務」があったということには感服する。史官は正しい事実を後世に遺すことであった。

 

安倍と菅が、官僚の人事を握り、自分の思想に近い右派を官僚でも警察でも司法でも登用し、皆が政権に忖度や屈服する状況を作ってしまったことに照らし合わせると、うらやましい。

米国でさえ、大統領が変われば、すべては歴史的資料として持ち出せない。シュレッダーにかけられない。そういうルールで職員は働いている。

理想通りではないが、日本とは雲泥の差である。

記録し、資料を残し、後で歴史の判断材料とするということ、その長いスパンでものをみて自分の仕事に誇りを持つということ。

現代の公文書管理原則への、そうした歴史的出発点を見た思いだった。

実際、命を懸けてそうした職務を遂行した人が過去、世界にいた。

 

だが日本では モリカケサクラでも、コロナ対策でも、オリンピックでも、IR万博でも、国葬決定でも、統一教会の名称変更でも、そのプロセスが隠されたまま。官僚は資料を出さない。権力の犬である。恥を知れと言いたい。

日本では、特に安倍政権以降、意思決定のプロセスがどんどん隠される。

まさにドラマに出てくる「悪い政治家」のやりかたどおり。

マンガや!

***

『新米史官ク・ヘリョン』おすすめです。

 

ドラマ「新米史官クヘリョン」

 

コロナで毎日大量の死者—-認識がゆがむ人だらけ

コロナで毎日大量の死者—-認識がゆがむ人だらけ

2022年8月19日

 

先日も「コロナ問題の基本視点」で書いたが、かんたんに認識がゆがむ人だらけと感じる。

 

毎日、100人以上の人が死に、それが200人になり、ついにこの数日は300人前後(「第6波」のピーク時と同水準)にまで増えている。凄い数だ。その当人や家族にとってはどれだけ悲しいことだろう。悔しいことだろう。適切な入院も治療も受けられないことに怒りの気持ちが出てもおかしくない。私の身近な人が亡くなったらなら怒る。

安倍元首相が亡くなったら献花に来た多くの人が泣いた。心から手を合わせて悲しむ人が多くいた。

安倍さんの家族の悲しみはいかほどか。(安倍の政治的評価や国葬問題は横に置く)

詰まり人が一人死ぬとはそれほど重いこと。

 

それなのに、コロナで毎日、すごい数の人があちこちでむざむざ死んでいているのに、国民の大多数が「行動制限しろ!」と言わない。テレビにでている人では玉川一人を除いて私は知らない。

 

私の家族がコロナの中で死んだら必ず裁判するだろう。行動制限せず大流行を作り出した責任を政治家たちに問う。裁判は負けるかもしれないが、怒りはあって当然だ。施設高齢者は治療してくれる適切な病院にも行けず、そこで死ぬのを待てと言われている。自宅にいても救急車が来なかったり来ても移送先の病院がなく、家にいろと言われ、多くが死んでいる。

だが、『行動制限しないのがおかしい』「それは弱者の命の軽視だ」という報道がない。

国民で怒っているという動きも知らない。おとなしい人が多いのだろう。もし一部怒っている人がいても報道されないのだろう。野党もメディアも、主流の空気を読んで、あるいは洗脳されて、「今年は行動制限はしない」で思考停止。

 

コロナで死んだ人はわかっているだけでも通算3万6千人を超えている。

無差別殺人事件で数人が殺されても大事件だ。飛行機事故で100人死んでも大事件だ。災害で人が死んでも大事件だ。

もし国際紛争的なところで自衛隊員が戦闘で死んだら一人でも大問題になるだろう。それをもって国民が手怒りを持ち、(持つように報道される)報復だ、戦争だとなるであろう。

 

なのに1日300人が死んでも気にも留めない。命の重みに差別を平気でつける社会なのだ。メディアによって大衆の感覚は簡単に操作される社会なのだ。

 

コロナで病人や高齢者が死んでも他人事。

1日に300人という人が死ぬと聞いてもピンとこない人たち。(ピンと来て怒っている人が周りにいますか?)

これを思考停止、被洗脳状態、人間らしさの喪失、と言わずして何というのか。

 

テレビやネットでは発言力ある人が平気で、経済も回さないといけない、風邪・インフルエンザなみの扱いをしろ、病院に行くな、家でじっとしていろ、行動制限なしのままでいいといっている。

工小津制限自体の有無を全く問題にしていない。

東京都では9月から旅行援助を出すなどと言っている。

人が死ぬことを過小評価している。

これを一種のトリアージ状態と言ってもおかしくはない。命に軽重をつけ、死ぬ人は仕方ないと見捨てる。

自分は死なない、死ぬのはババアやジジだろというわけだ。

くした空気を私は主流秩序状態と言ってきた。

 

医者達も、現場が大変だ、医療崩壊だと言いながら、『行動制限を直ちにしろ』とは誰一人言わない(言っている医者はいるだろうがそういう人はメディアは出さない)。

医者でありながら、それを言わないのは、批判をおそれ、主流秩序に従属し、あるいは思考停止、馬鹿、あるいは、傲慢で優生思想的な人だからである。

 

ロシアの軍事侵略、ウクライナの武力抵抗によって毎日人が死んでいる。そこに対しても、政治的視点で語る人が多すぎる。ウクライナの抗戦を美化する人が多すぎる。

地面の虫の視点から、ひとりから、ものを見ることができなくなっている。

これをプロパガンダにのせられているという。

正義の戦争だ、正義の政策だ、だから犠牲は仕方ない、犠牲者を奉り、さらなる戦いに人を動員する。

国のために戦争で死んだ人には過剰な「悲しみのセレモニー」をする。安倍元首相の命はは特別のモミがあるとして、「国を挙げて税金を使って、戦後最大の扱い」をする。

だが毎日コロナで死ぬ人はその悲しみを大事にして葬られない。ただの数字として見向きもしないで、アナウンサーは平気で数字を読み上げて終わる。泣くことも怒りを持つこともなく。感性や想像力の欠如。

統一教会霊感商法したことに目をつぶり「信仰の自由だ」という洗脳された信者とどこが違うのか。