ソウルヨガ

主流秩序、DV,スピシン主義、フェミ、あれこれ

智慧と無知と熱狂―――トランプ大統領誕生の日に

 

トランプが熱狂の中で勝った。これが政治。勝つことが大事。結果がすべて。
大したものだ
これが人間社会
政治は熱狂だ

 

トランプの集会には熱狂があった
ヒラリークリントンの集会では、そこまでの熱狂はない
なぜならマトモなことをいうならば、それは落ち着いていて、とんでもない「びっくり」は少ないから
トランプのように、極端なことを言えば、よく言ってくれた、タブーを打ち破った、と笑いと喝采と大騒ぎとカタストロフィーによるすっきり感がある

 

そう、スペクタクル社会
政治は見世物
こわいものみたさ
変化がほしいのさ
トランプが勝つなんて! なんか事件が起こるのをウキウキして待つ
ヒラリーが勝ったら「なーんだ」

これが人間社会


民主主義といってもこの程度の「タテマエという砂地」の上にたっている。
偶然や欺瞞の上に乗った虚構
このことを私は「AだからB」という論理的必然にみえることのなかに潜む、無数の非論理的飛躍ということで示してきた(拙著『スピリチュアル・シングル宣言』)

 

安定した日常生活の横に、ぽっかりと急に落とし穴が出現することがある
それは実は常に存在していた
事故に遭うとか、大きな病気になるとか、愛する人を失うとかが急にありうるように

時代の空気で戦争にさえもころがっていく

 

社会の底が抜けるということがあると知るのが智慧


前の戦争もまさかそこまではいかないだろうと思っていたが、あれよあれよというまに陥没の穴は拡大していった

 

「そんなことになるわけない」といってたひとは「まさか」というだけ


まさかタイタニック号が沈没するなんて
まさかヒトラーが権力をとるなんて
まさかユダヤ人や障がい者強制収容所で虐殺するなんて
まさか橋下がこんな独裁者になるなんて
まさか安倍が日本をこんなに戦争に近づけるなんて
まさか原発が事故を起こすなんて
まさかトランプが大統領になるなんて
まさか英国がEU離脱するなんて
まさか東京オリンピックがこんなに利権にまみれているなんて
まさか東京オリンピックがこんなにその後の財政を圧迫するなんて

 

無知で経験不足で、自分で考えずに、メディアや単純な情報に流されるひとたちとは、悲劇的なことがおこってから嘆き、知らなかったといい、騙されたといい、「みんなそう言ってた」といい、自分の責任を言い逃れする

 

愛国心があっただけ
自分の生活を守りたかっただけ
正義の戦争と信じていただけ
競争が全体をよくすると信じていただけ


自分の所属していた組織の不正を私は知らなかったといい、「一個人が抵抗できなかった」といい、「家族を養わないといけなった」などと言い訳する


無力な私は「長いものに巻かれる」しかなかったという

戦争に賛成していたことを反省せず、自分の加害者性をみず、被害者性ばかりをみる
侵略・虐殺・慰安婦搾取を語らずに、原爆被害、空襲被害、飢えの苦しみなどを語る

 

家族が過労死してから怒る
過労死で家族が死んでから、こんな過労社会はこりごりだという
いじめ被害者が死んでから、そんなに苦しんでるとはしらなかったという
戦争で家族や友人がたくさん死に、戦争はもうこりごりだという


原発事故で多くの人が日常生活を奪われ、健康を奪われ、故郷を奪われ、原発はもうこりごりだという
保守政治家の汚職、大企業優先、公約反古などをみて、政治家に騙されたという
沖縄で女性が米軍兵士にレイプされてから、まさかこんなことが起こるなんてという
トランプが約束を破るなんて思わなかったという
イスラエル軍がそんなにひどいことをアラブにしているなんて知らなかったという
戦場の現実がこんなに悲惨だとは知らなかったという


タテマエで言っていたことと現実が全くずれているなんて知らなかったという

そう
知らなかったという
知らされなかったという
騙されたという

 

じつは 知ろうとしなかった
情報はあったのに、警告を発している人はいたのに
知ろうとしなかった
すこし知ったときも、それをもっと知ろうとすることも、かんがえることもしなかった
見て見ぬふりをした
自分がかかわりたくなかったから

 

そして少し時間がたてば、
そんなことはまた忘れて
また以前と変わらぬ生活をすごす

沖縄に米軍基地を押し付け続け原発政策を進める自民党に投票する


労働法など関係なく長時間労働をする
いじめに見て見ぬふりをする

 

「うそを平気で言う」のがヒトラーやトランプや安倍や橋下の特徴だが、多くの人は彼らが前に言ったことを忘れてまた投票する


黒田日銀総裁が「必ず2年で物価を2%上昇させられる」といってその後達成時期を4度先延ばししても責任をとわれない
原発の事故はないといっていた人に切腹は求められない
景気が良くなれば庶民の賃金も上がるといっていたことが達成されなくても、誰も責任を問われない
放射能は完全にコントロールされており安全だ、といっていたことが嘘でも責任は問われない
「強い米国を取り戻す」「必ず雇用を増やす」といっていた人が何もできなくても、そのスローガンを言ってただけの馬鹿な政治家を支持した人は責任を問われない

 

誰も過去の発言の責任を問われない
(時間がたてば世間は忘れる、とほくそ笑む)

 

「当時はわからなかった」という言い訳が常に準備されている

「こりごり」という声は急速に薄れていく 忘れられていく

 

そしてまた
原発事故がおこり
いじめ自殺がおこり
金持ちと大企業だけがもうかって貧富の格差が広がり
過労死がおこり
戦争がおこる

 

そしてまた戦争はこりごりだという

 

そしてまた・・・・・

 

以上のことを知ることを智慧という

智慧や理性は、熱狂とヘドロとともにトイレに流される

 

私は熱狂しない
私は熱狂が好きではない
選挙事務所で当選したときの万歳の熱狂が好きではない

そんなことをおもってだいぶ時間がたった
それを経験と智慧という
そして智慧を「主流秩序論」として伝えていくことを せめてしたいと思う

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