ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

DV/ストーカー統計 

 

拙著 『デートDV/ストーカー蔓延の実態と背景―――ストップ!デートDV 2 』に最新の数字を追加したので、ここにも載せておきますね。


◆2015 DV被害件数 過去最多 警察庁
 DVは2014年比6.9%増(プラス4069件)の6万3141件で、初めて6万件を超えた。
被害者の性別は、88%が女性。
上記のうち、2014年法改正に伴う相談等件数(生活の本拠を共にする交際をする関係)は 9,226 件(前年比 1,824 件(24.6%)増加)。

警察が加害者を摘発した事件は、前年比15.1%増(1039件増)の7914件。
DV防止法に基づく保護命令違反の検挙は、106 件(前年比-14 件,-11.7%)。
生活の本拠を共にする交際をする関係における、 刑法・特別法検挙は 1,431 件(前年比 393 件(37.9%)増加)。 保護命令違反検挙は7件(前年比1件(16.7%)増加) 。

罪種別では暴行と傷害で89.1%、脅迫が1.8%、殺人(未遂、傷害致死を含む)が1.3%(101件)、暴力行為処罰法違反が2.1%。

裁判所からの保護命令は、2415件。

被害者は、30代が最多で29.5%、40代が25.1%、20代が22.6%。
加害者は、30代が最多で28.8%、40代が26.6%、20代が18.3%。

両者の関係性は、「婚姻関係」が68.2%、「婚姻関係解消後」が8.1%、「内縁関係」が8.2%、「同せい」が12.4%。

 

◆2015 ストーカー被害

2015年のストーカー事案は2万1968件で、2014年の2万2823件より減少(-3.7%)したが歴代2番目の高水準。ストーカー事案の減少は4年ぶり。
刑法・特別法の適用による検挙は1872件、ストーカー規制法違反による検挙は677件で、相談件数の増加等に伴い、いずれも2012年以降は高水準で推移。
ストーカー規制法の適用による警告は3375件で、前年比で204件増加。
禁止命令は145件で減少。


加害者の年齢で一番多かったのは30代で、23.5%。
ストーカーに及んだ動機は「好意の感情」が1万5419件で最も多く、次いで「好意が満たされず怨恨の感情」が4336件。

インターネットを通じて個人情報のばらまき、名誉毀損を行うストーカー犯罪(ネット・ストーカー行為)が増加傾向。手口のさらなる悪化に恐れ、被害者側が警察などの各機関に相談したり被害届を出さなかったりするケースが多発。

 

 ◆2015 リベンジポルノ被害

2015年のリベンジポルノ法(私事性的画像被害防止法)に係る相談は、1143件。
被害者は91.1%が女性。加害者は、89.2%が男性。
被害者の年齢は、20代が最多で38.0%、次いで、30代、22.5%、10代、19.5%、40代、14.9%。20代以下で約6割と多くなっている。

相談内容は「画像を公表すると脅された」(502件)、「画像を所持されている、撮影された」(343件)、「画像を送りつけられた」(245件)、「画像を公表された」(188件)の順で多かった。

被害者と加害者の関係は、「婚姻関係(元含む)」が4.6%と低く、多いのは「交際関係(元含む)」63.4%、次いで「知人・友人(ネット関係のみ)」11.4%、「知人・友人(それ以外)」9.9%。