山、笑う
母の俳句をまとめた簡易「句集」を作っている。
その中で季語のことを教えてもらい、
「山笑う」が春の季語であることを知り、四季それぞれに山がらみのものがあると知った。
冬 山眠る
春 山笑う
夏 山滴る(したたる)
秋 山装う
その背景には、昔の中国の山水画家・郭熙の言葉(画論『臥遊録』)がある。
春山淡冶にして笑うが如く
夏山蒼翠にして滴るが如く
秋山明浄にして粧うが如く
冬山惨淡として眠るが如く
ここから山を使った季語が生まれていった。
文芸的で素敵だなと思った。