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百田氏は、沖縄の運動を外国の工作だ、左翼の工作だというイメージで語っていることが問題

以下の産経新聞 MNS の記事、自分たちの視点で「差別じゃない」という反論をしているが、 百田氏の発言自体には、「沖縄の運動を外国の工作だ、左翼の工作だというイメージで語っている」面があり、そこが問題なのだ。

それが分からない人たちなのだ。 認識がくもって自らの問題発言をさらしてしまって、歴史的にはそれが証拠として残ってしまう。その問題が分かっていない。 記事の意図とは逆に、百田が沖縄の運動をゆがめて批判しているという証拠になっている。

百田尚樹氏の講演会に現れた沖縄タイムス記者 その「言いがかり」の中身とは? 「差別の意図はない」にも「中国、韓国人はマイノリティだから

産経新聞 2017年11月5日

 「差別の意図はなかった」と繰り返す作家、百田尚樹氏(61)と「差別を前提とした発言だ」と応じる沖縄タイムスの阿部岳記者。居合わせた「琉球新報沖縄タイムスを正す県民・国民の会」代表運営委員の我那覇真子さん(28)がとっさの機転で動画を撮影したことで、1人の識者を「差別者」にしていく過程が衆目にさらされた。  百田尚樹氏の発言は、10月27日、沖縄県名護市の数久田(すくた)体育館で行われた講演会でのもの。  百田氏の説明などによると、美ら海水族館を見学した百田氏が同行していた我那覇さんに「次、どこ行くの? 」ときいたところ、我那覇さんが「次は(東村)高江のテント村に行きませんか」と応じた。「高江のテント村は嫌やな、怖いな。悪い人いっぱいおるんちゃうの? 」と聞くと、我那覇さんは「そんなこと言ったらいけません。市民ですから」と答えた。この際、「市民といっても全体の半分くらい。あとの半分はいろいろなところから来ています。中国や韓国からも来ています」と我那覇さんは説明し、百田氏は「うわあ、怖いな」と言った。

 この話を講演で披露したのだが、その場に居合わせ、聞きとがめたのが阿部記者だった。  執拗に「差別ではないか」と問いただす阿部記者。「差別の意図はない」と否定する百田氏。講演後に食い下がった阿部記者と百田氏のやりとりは30分以上に及んだ。  このなかで、阿部記者は「中国や韓国はマイノリティであり、多数派たる日本人が怖いな、嫌やな」と言うのは差別だ、と指摘した。言うまでもなく、百田氏は在日の中国人、韓国人を指して言ったのではない。中国の大陸や朝鮮半島からわざわざ日本に入国し、一地方である沖縄県で反対運動をしている現状について指摘したに過ぎない。

 前提の事実が誤っている上、中国や韓国の欠点を指摘することは許さない、という確固たる「信念」のようにも見える。しかも差別かどうかは、一記者たる阿部氏の「主観」で決まるというのだ。  我那覇さんが動画投稿サイト「YOU TUBE」などにあげた動画からやり取りを再現してみた。百田氏の発言が差別なのか、阿部氏が1人の識者をどうやって「差別者」に追い込もうとしているのか、判断してほしい。      ◇  我那覇さん「今、講演会が終わって、沖縄タイムスの阿部岳記者が、百田先生に取材がしたいということなのですが、差別という風に揚げ足取りをしていますが、百田先生が確認をされました」  百田氏「僕はこう言うてました。美ら海水族館終わった後に『次、どこ行くの? 』と。『次はえー、高江のテント村に行きませんか』『高江のテント村? 怖いな、悪い人いっぱいおるんちゃうの? 』『そんなん言うたらあきません』『悪い人いっぱいおるんちゃうの? 』言うたら我那覇さんが『そんなん言うたらあきません、市民ですから』って。『市民? 』。そしたら『いや、あの市民言うたら半分くらい。あとの半分くらいはそう、いろんなところから来てます』とか言って『中国からも韓国からも来てます』とか言うて、我那覇さんが言うたこと、僕がしゃべって『うわあ、怖いな』と言ったんですよ」  阿部記者「嫌やな」  百田氏「嫌やな、怖いなって」

 阿部記者「それは聞いていただきましたけど、はい。ただ、あの、(百田氏は)問題はなかったという。だから、あの、最初の伺った話は変わらないですね」  百田氏「変わりませんね、全然。要するに、最初に怖いな、と。要するに過激派というイメージなんですね。要するに、そこに言ったら怖いな、と。ほな、悪い人いっっぱいおるんちゃうの? そしたら彼女が『そんなん言うたらあきません。市民です』『えっ? 本当に市民? 』『市民言うたら半分くらい。いろんなところから来てますね。中国からも韓国からもね、いろんなところから来ています』。だから、いろんなところから来ているという、つまり日本だけでなく、いろんなところから来てますよ、という意味で言うただけで、で、そのことに対してこう言うたんやね。とにかく、わあ、そんないろんなところから、もう集まって怖いなあ、という。それだけです、はい」 阿部記者「はい、分かりました。さっきの中国工作員の話も、ちょっとあの…、作業やりながらでしたけど、確証はなくて、それを調べるのが新聞記者の仕事でしょう、と」  百田氏「そうです。要するに中国工作員としか思えないような動きでしょう、という意味ですよ」  阿部記者「はい、分かりました。あの、全然、沖縄タイムスをね、批判されたりするのは我々、全く、もちろん構わなくて、あのう、えー…」  百田氏「僕もそうよ。何書かれてもいいけど、うそ書くなってことですよ」  阿部記者「そうですね。ですからお互いに事実に基づいてやれたらいいな、と」  我那覇さん「事実に基づいてって言ってますが、今日、私、講演会できいたじゃないですか。何で山城(博治)被告は中に入って、入ってないって記事を書いて、で、それが入ったってのが公の場で明らかになったのに、いまだに訂正記事を書かないってのは何でですか」  阿部記者「あれ、今、私、ここに会社を代表しておりませんけれども、あの読まれた記事は山城さんがそう言ったという風に書いてあった記事のことですでしょうか」  我那覇さん「えー…、読み上げた通りです。というか、あんなにでたらめなのを書いて、訂正しないんですか」  百田氏「その場で(沖縄タイムスの記者が)見てたわけですからね」  我那覇さん「ていうか、自分たち、山城被告の、そうなんですよね。自分たちも入ってるじゃないですか。自分たちも基地の中に入ってて、目の前で同じく入ってるのを見て、入ってないって言ってたから入ってないって、これじゃ通らないですよ」

 阿部記者「うん」  我那覇さん「うん、じゃなくて」  阿部記者「僕はその場にね、いないし…」  我那覇さん「いないじゃなくて、あなた、この腕章は何の、何の代表なんですか」  阿部記者「取材で来ました、はい」  我那覇さん「僕は沖縄タイムスの代表じゃないからって、これ、何か不都合、不都合になったら、僕はタイムスの代表をしてないとか言って、でも、あなたはタイムスを代表して今、記事、書くじゃないですか」  阿部記者「そうです。取材に来ました。はい」  我那覇さん「これ、二枚舌って奴じゃないですか」  阿部記者「うん、まあね…」

 百田氏「実際のところ、あれ(講演での怖いな、嫌やな、の発言)をヘイト思いますか」  阿部記者「今のお話ですか。前に、えっと、正確じゃなかったら申し訳ありませんが、あの、えっと、何かの事件を起こした人が在日じゃないかって書いて問題になったことがありましたけど、私、それが念頭にあって、在日はあれ、あの、韓国人とかのことを指してないって釈明されたのを知ってるんですけど、それのことが頭にあったので、今、おっしゃったことが引っかかりました」

 百田氏「あれはね、違うんですよ。あれはね、よく調べてください。要するに、あのときの、えー、女子学生を輪姦した事件、確か集団暴行した事件、これが、犯人も分かっているのに、えー、一切名前も何も公表されない。非常に凶悪事件でね。一切公表されない。そこでネット上に様々な臆測が表れました。で、僕はその臆測の一つとして、根拠の一つとして、え〜、これは在日外国人の可能性があるんではないか、と書きましたね。はい。でもね。そう臆測されても仕方がないような事例が今までいっぱいあったんです。要するに、在日外国人やから、そういう凶悪犯罪を氏名公表されないというケースは今までいくつかありました。で、そういう例として、そういう可能性はあるんじゃないかと書いただけですね。え〜、これは全然ヘイトでも何でもないですね、はい」  阿部記者「う〜ん、そうなのかな。まあ、差別を前提にした発言じゃないかと思いますけどね。この件はですね、あんまり事実関係、ちゃんと知らないんですけど…」  百田氏「まあ、よし、その件は」  阿部記者「中国、韓国が来て怖いなというのは、嫌やでしたか、やっぱり、ちょっと差別的なニュアンスが…」  百田氏「ほな、そのときに中国、韓国いなかったらどうなの? 日本人がいっぱい来とるで、怖いな、と。日本人差別するわけ、僕は」  阿部記者「いえいえ、それは差別は必ず多数派から少数派に向かってやりますんで…」  百田氏「いや、そういう問題と違うでしょ。要するに、じゃあ、あの、市民は半分にしよう、あとの半分はいろんなところから来てます、と。で、僕はそのときに怖いなと言ったらどうなの? 」  阿部記者「差別でも何でもないですよね」

 百田氏「そこに中国や韓国入れるだけで差別? 」  阿部記者「それはやっぱりマイノリティだからじゃないですかね」  百田氏「世界中から来てるって意味やないか。それは、そうでしょ? いろんな、つまり、沖縄の人は半分なんです。あとはね、日本中から、あるいはいろんなアジアからもいっぱい来てる。そういう意味なんです、それはね」  阿部記者「はいはい」  百田氏「そんな、いろんな人が集まってる、怖いなあってそういう意味なんで、どこが差別なの? 全然差別やないやん。そりゃ中国人と韓国人が怖いと言うたら、そりゃ差別やけど、その前の話やねん。一連の流れ、そりゃテント村には、僕は最初ね、テント村行かないかん、うわあ、怖いな、と。悪い人いっぱいいるんちゃうの? そんなん言うたらあきません。市民です。市民はね…」

 (ここで、次の団体が公民館を使うというので、移動する)  この後、別の場所に移って百田氏はさらに阿部記者に説明を続けたが、阿部記者は「さっきの百田さんの発言は、差別の気持ちがポロって冗談の中だったのかもしれませんが、出ちゃったのかなという気がしましたね」などと言う。  百田氏の「納得していただけますか」という問いにも「100%納得かは分かりませんが…」とあくまでも差別だと主張する。  逆に沖縄の運動の現場にハングル文字があったと百田氏が述べたことを指摘し、暗に差別ではないかという。百田氏は「沖縄の一地方の問題に韓国や中国が介入する。それを問題提起するのも差別? 」と問うが、話は平行線だ。

 阿部氏は「外国人は中国人や韓国人だけが参加しているわけじゃない。アメリカ人だって参加している」などとなおも食い下がるが「1人でも参加してたら、それを全て言えと言うの? 」と百田氏は反論する。結局、最後まで議論は平行線のまま、阿部記者は公民館を後にした。

 沖縄タイムスは翌28日の朝刊で「差別」という言葉は使わずに報じた。ただ、見出しは「百田尚樹氏、沖縄で講演 ヘリパッド反対運動に『怖いな、どつかれたらどうするの」』。反対運動に百田氏が偏見を持っているかのような見出しだ。だが、沖縄の基地移設反対運動では、機動隊員に公務を妨害したなどとして逮捕者が相次いでおり、革マル派など過激派の参加も確認されている。  我那覇さんらは「動画を撮影していなかったら、百田先生を差別者のように報じていた可能性もあった。中国や韓国の批判は許さないという偏向した報道だ」などと沖縄タイムスの報道姿勢に憤っている。

     ◇

 山城被告が「入っていない」「入っている」という我那覇さんの発言は、平成27年2月、沖縄県名護市辺野古のキャンプシュワブ前で抗議活動をしていた山城被告が、米軍基地の敷地を示す黄色のラインを超えたとして、米軍から一時、身柄を拘束されたもの。山城被告側は「ラインを超えていない」と主張し、地元紙も山城被告の発言を大々的に報じ、沖縄タイムスは「運動の萎縮をねらった不当な行為だ」などとする弁護士の談話などを掲載したが、その後、米軍関係者から山城被告がラインを超えた瞬間が映った映像が流出した。我那覇さんは現場に沖縄タイムス記者もおり、山城被告がラインを超えていたことは知っていたはずだ、として問題視している。(WEB編集チーム 三枝玄太郎

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