ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

モハメド・アリ

 

クローズアップ現代で「モハメド・アリ」が扱われた。いい番組だった。

 

アリは、当時のアメリカの白人中心の社会秩序、つまり当時の主流秩序を揺るがしたというように、番組はとらえていた。そこがよかった。

 

当時彼は人気者から、嫌われ者になった。

「他人が望む人間でなく、私は私がなりたい人間になる」といった。


ベトナム戦争に国中が賛成していた時、
アリは徴兵拒否という形で「国と国民」を敵に回して戦った。
彼はベトナム人を殺すことはできない、それは米国で黒人を殺す必要がないのと同じだと考えた。
戦争はまちがっているといった。

 

裁判所は彼を有罪にし、禁固刑にし、タイトルをはく奪した。

 

しかしその後、ベトナム戦争や黒人差別について、アリの主張に賛同する人が増えていき、運動が盛り上がり、最高裁で逆転無罪を勝ち取る。


そして再びボクシングの世界にもどり、7年の時を経て、又チャンピオンになった。

僕は、フォアマンにアリが勝った試合を覚えている。

 


だが、彼が主流秩序に抵抗したことが十分にはわかっていなかった。表面的に、黒人差別や戦争に反対したと理解しているだけだった。


いまその意味を100倍の重さで理解できる。彼がいかにみなに、主流秩序に、嫌われたか、タブーに触れたか、王様は裸だといってしまったか、と。