ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

「あべりょう」はわからずにえらそうに言っている


「あべりょう」という人(作品を作るにあたっては集団らしいが――地下室水河期委員会は、あべりょうが所属しているアーティスト集団)が、社会問題を題材に、歌を作っています。

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その視点が、情報の寄せ集めで、自分のよく考えたうえでの立場に基づいたものでないので、主流秩序に影響され、底の浅い情報をうのみにして、ひどい内容、差別的内容が多くなっています。

 

たとえば「スカイダイビング中のインストラクターの裏切り」 で、
児童虐待に対しては、批判していこうと思っているんでしょうが、いまがひどいということを言うばかりで、当事者を傷つけるようなことにも鈍感ですし、展望を示せないものになっています。

 

「ナパーム弾」では、ナショナリズム的になっていますし、暴力容認的で差別的です。水商売系・セックス関連ワーカーを差別する視線が満載で職業差別的です。見下して平気です。
批判している対象と同じに自分がなっていることに自覚がないので、こういう作品になっているという感じです。

 

 

「カワイイ記号?美人の8割が」では「ブスだ」といって笑う、美の秩序再生産・満載でひどいです。また水商売ワーカー見下し感も満載です。

 

「公開的な「止めろ!」を止めろ」はいじめ問題・反安保運動などを扱っていますが、 これも展望をなくすような構成です。つまり「いじめをやめろ」「安保法制反対」というような人の批判です。たしかに正義正論のあぶなさや、学校や行政の対応の不十分性はありますが、それを本当に変える展望を持った批判的作品ではなく、2チャンネル的に、匿名の自分は何もせずに何でも文句つけて(しかも他人のオウム返しに過ぎない低劣な意見)、分かったように言う「くそ評論」的なものになっています。

 

 

しかし作品によってはーーーたとえば「最優秀ブラック企業が世界一」などでは、いまの社会の批判としてはそこそこもっともだなと思えるものもあります。

 

その他の作品でも強者・金持ちを批判する面もありますが、其れはネットで匿名で書き込んでいる程度の批判です。貧乏人の遠吠え的なものも多いので、まあ一部は社会批判としておもしろいと思いますが、しかし展望がないし、視点が揺れていて、批判していながら主流秩序にとらわれたことも言っているというのが多いです。

有名人への妬み的な揚げ足取りが見受けられ、これもネット的です。

 

たとえばトランプを批判しているのもありましたが、心情は「ウォール街・エリート・金持ち・政治家・メディアを批判する」トランプを支持した人と近いですね。

 


「右を向け」では「司法貴族は左翼化」していると批判していますから笑えます。司法貴族を批判するのはいいですが、其れを「左翼化」というなんてネトウヨバリバリの浅智慧です。

 

全体として、
「あべりょう」の作品は、一部、問題提起という面はあるかとは思いますが、もうすこし、ていねいに、ことばを使わないと、暴力的すぎて、結果、いまの社会の攻撃性・主流秩序性を醸成(再生産)しているということになると思います。

ひとことで言えば「あべりょう」の作品は、ネトウヨレベルでしかないものがおおいという感じです。だからその層には受けるでしょうね。

 

さっきも言ったように、批判している対象と同じに自分がなっていることに自覚がない、ちょっとダメな人だというのが、私の感想です。

 

表層の情報に流されず、主流秩序を意識して、ちゃんとした考えた視点を持ってほしいです。

で、こんな問題ある作品をテレビでタイアップして使っているのがあるようで、ひどいもんです。人権意識が低下しています。

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「あべりょう」の作品
「スカイダイビング中のインストラクターの裏切り」 
https://www.youtube.com/watch?v=SIiIKF1wuCY
「カワイイ記号?美人の8割が」 あべりょう
https://www.youtube.com/watch?v=AbbzeVhudGw
「公開的な「止めろ!」を止めろ 」
https://www.youtube.com/watch?v=y8tAiucswAA

「右を向け」
https://www.youtube.com/watch?v=sCHRgIyC_Ss

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