拙著『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』の続編を今年中には2冊電子書籍で出したいとおもっています。その一部を紹介しておきます。
主流秩序を意識しての生き方の落としどころです。
こういうことを忘れないように少しずつ、出来ることをしていこうというメモです。
○恋人でも家族でもない人に対して、その人が危機の時に駆けつけるような〈友情〉感覚を大事にする。
○ 濃密な時間、しかもスピリチュアルなニオイに溢れた関係の時間を持つ
○ 寂しさの問題に対しては、孤独はみなにあると考えてそれとうまく付き合っていく感覚で生きる。目を繊細に向けていけば単純ではないように見える。人との関わり、心の交流はあるし、変えたものもある。それがあなたの生きたしるしである。家族・結婚・子孫という形でなく、関係性、内容という原点に戻って対処する。
○人の長所を見つけ褒める。感謝を口に出して示す。
○ネットでしかつながりがない、というのをやめる。恥ずかしいのは、ネットで、相手を引っ掛けて喜ぶ、非難するようなものや「祭り」をプロデュースするようなもの。匿名の存在で、他者をだます=引っかけて喜ぶなんて、じつは人間不信で人の純粋性をまともに評価できないゆがんだ人間のすることであり、付和雷同型のダメ人間のすることに過ぎない。恥ずかしい品性の人間のすることであるので、人をだますようなことを決してしないし、同調しない。
○嫌な人のことを気にしない。人を変えることは難しい。その個人を変えることに執着しない。闘いや怒りに囚われない。問題を認識し、問題の解決に焦点を当てる。離れることで、問題に対処できるならそうする。
○攻撃的に向かってくる人や干渉する人、境界線を侵害して利用しようとする人、エネルギーをマイナス的に消耗するような人や仕事からは離れる。すべてに責任を持つ、というようには思わない。他者が、あなたにひどいことを言ったりしたりする(攻撃する。信じない、傷つける、干渉する、押し付ける)のは、あなたの問題ではなく、相手(加害行為をする人)の問題。それは相手がおかれている状況や歩んできた環境の結果。だからそこはあなたが責任を持つ必要はなく、離れるのがいい。巻き込まれる必要はない。
○相手のネガティブな言動に対しては、基本は、自分の問題に向かうだけでいいのであり、相手の問題にかかわらない、ということ。降りかかってきた火の粉は払いのけたり逃げたらよい。自分自身の人間性・思想(本書で言えば〈スピ・シン主義〉的なもの、非暴力主義)を反映した態度で対応すればよい。
○相手が誰なのかを知らずに一般論を言うのでなく、相手との対話の中から生み出すような対話と傾聴と実践を行う。
○人生で大切な人との関係を大事にする。大事な人の手を放していないか。いったん離れても心がつながっているか。そして時間を超えて再会できたり、友達になれるか。あの時間は無駄でなかったと言えるような素晴らしい時間を思いだせるか。逆に、あの人との関係は無駄だった、ないほうがよかったというものだったか。それを基準に関係性を培(つちか)っていく。