溝口健二監督『祇園囃子』
(ぎおんばやし、1953年)をみた。
言葉もその状況も人の在り方も面白かったが、
いつの時代もひどいもんだ。
金や性の権力構造は今も昔も同じ。
その時代状況、現実も、それを作品にするまなざしも(上から目線で同情の中に、二人の女性のきずなを美化する視点)。これを「人間ドラマ」というやな言い方。
ジェンダー的にもその鈍感さは見ていられない。
「強引に迫る」というが、レイプであり、それを「お客をうまくあしらうべき」といって容認しろという文化だった。
こうして歴史は進んできた。
現実はうざい。