ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

『六龍が飛ぶ』

 

 

韓国ドラマ『六龍が飛ぶ』は、『根が深い木』のスタッフが作った作品で、やはり、権力者、政治家と庶民の関係が扱われていて面白い。

 

  • 政治を使うものたちは、しばしば「政(まつりごと)は大局的に見なければならない」という。大きなプロセスの過程では少々の犠牲はつきものだという。

それにたいしてタンセはいう。「では聴くが、その過程でいったいいくらの民(たみ)が犠牲にならなければならないのか。」

 

  • イ・バンウオンは理想を達成するために、父に代わって印鑑を押して文書を偽造する。乱世には乱世の刀がいると正当化する。其れに対して師のチョン・ドジョンは、其れは乱世を言い訳にした詭弁だ、其れは乱世と戦うのではなく、乱世に乗じているだけだ、という。いったんそういう「乱世=現実主義という正当化」をすればそういう虫にそそのかされ、やがて自分が虫になってしまうという。乱世に乗じるものは、乱世をより悪化させるという。

とはいうものの、そのチョン・ドジョン自身が、目的のために犠牲を選ぶという誘惑の前にたたずみ迷う。

 

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こうした視点は、現実主義でなくては目的を達成できぬということで、主流秩序に乗じるものは主流秩序を再生産・強化するという話に通じる。

全体を見渡す鳥の視点でなく、地を這う虫の視点を重視する主流秩序の立場、いまここから身近なところに未来社会の関係を創出するという主流秩序のかんがえとも通じる。

 

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以下HP からの、ストーリー導入部分

 

高麗後期の14世紀。辺境の咸州(八ムジユ)に暮らすイ・バンウオンは、百戦百勝の名将である父イ・ソンゲのような強い男になることを夢見ていた。ところがある日、初めて都を訪れたバンウォンは、尊敬する父が悪徳官僚イ・インギョムの圧力に屈した姿を見て絶望する。

そんな中、成均館の官吏チョン・ドジョンはイ・インギョムらの企みを暴き、明との戦を阻止。その姿に感銘を受けたバンウオンは、都に残って成均館に入学する。時は流れ、6年後一一。<新たな国を建設する>というチョン・ドジョンの志を知ったバンウォンは彼を探し始め、腐敗した高麗を終わらせるべく武術を極めたタンセ、重税に苦しむ村人を救いたいと願うプニ、立身出世を目指す剣客ムヒュルと出会う。

彼らはチョン・ドジョンの暗号と運命に導かれ、イ・ソンゲのいる咸州に集結。やがて6人の勇者たちは、新国家を築くという目標に向かって一つになるが・・・・

 

 

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