「キング牧師 vs. マルコムX」
NHKBS
BS世界のドキュメンタリー
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=150609
2014年の作品で、期待してみました。まあまあの作品でした。
従来、キング牧師と公民権運動を肯定的に描くものがりました。其れとは独立にマルコムXをそれなりに肯定的に描くというものはありますが、真正面から二人を対比して扱うという意図の作品です。
前提としての黒人の置かれた状況や運動自体の魅力の知識や感覚がある人はいいのですが、ない人には伝わりにくいだろうなと思いました。
ともあれ、改めてこのように対しさせたときに、
キング牧師は政治家であり、妥協してでも現実的に成果を獲得することができた稀有な人物でした。しかもその基礎にはしっかりと熱いものを持っていたと思います。
対して、マルコムXは、巨大な相手(キング牧師)を批判することでのし上がる面があったし、単純に言い過ぎて大事な運動の足を引っ張る面があるし、非暴力主義の積極性を認めていない問題があるとわかりますが、
にもかかわらず、全体として米国の黒人解放運動の大事な精神を体現していたと思います。
其れは今、主流秩序を言う私にとって、共感する所が以前よりも多くなっていました。
キング牧師の方が成熟し解決に向かう提起をしたレベルの高い総合点が高い人ということを認めたうえでもなお、
マルコムXの欺瞞を打つ激烈な思いに、多くの黒人が共感を示した、大事な点をしっかりと言語化していた意義があったと思いました。
特に今主流秩序に絡め取られているときに、マルコムX的な感性は大事と思います。
マルコムXは、あのワシントン大行進をけちょんけちょんに攻撃していました。其れは、予定調和で融和主義で、闘う主体を骨抜きにする、スペクタクル化されているという批判です。
その面も少しはあったし、そういうことで得られるものもあったかと思います。
キング牧師にとってはうっとおし存在でしょうが。
そして現実の過酷さが二人を近づけた面があり、実は双方が認め合う面もあったということでしょう。其れは支援者が、両方を応援する場合があるということで分かります。
この番組の最後にその点を示していた点で意義があったと思います。
山崎拓氏ら自民大物OB、安保法案「国策誤る」と反対
むかし酷かった自民のOBたち。
しかし・・・全体が右傾化するから相対的にハト派、リベラル、保守の中のリベラル系になってしまっている。
山崎氏の発言
「自民党員は今、安倍に対してヒラメ 上ばかり見ておびえている」
亀井
「ルビコン川を渡った、いまは戦後最悪。」
現政権は、こうした爺たちの言うこと無視するという。
いまの自民は、最悪。それを支える安倍支持者とメディアはバカ者です。
全部聞けます
山崎拓氏、亀井静香氏、藤井裕久氏、武村正義氏 安保法制に関する緊急会見 2015.6.12
https://www.youtube.com/watch?v=2DNuKWye7I0
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記事
自民党で幹事長や防衛庁長官を務めた山崎拓元党副総裁を含む元衆院議員ら4氏は12日、日本記者クラブでそろって記者会見し、安倍政権が進める安全保障関連法案について「国策を大きく誤る」(山崎氏)として、反対を表明した。
出席したのは、ほかに自民党政調会長や閣僚を歴任した亀井静香衆院議員、元民主党幹事長の藤井裕久氏、細川内閣で官房長官を務めた武村正義氏。
山崎氏は会見で「歴代政権で踏襲されてきた憲法解釈を一内閣の恣意(しい)によって変更することは認め難い。平和国家としての国是が大いに傷つく」との声明を発表。亀井氏も「国会議員だけで平和国家としての国是を変更することはできない」と述べた。
武村氏は「専守防衛の基本姿勢が崩れていく。堂々と国民投票を前提とした憲法改正を提起すべきだ」と主張。
藤井氏は「安倍晋三首相の祖父である岸信介氏が現行憲法で海外派兵はできず、(するには)憲法改正が必要だと考えていたことを重く受け止めるべきだ」と指摘した。 (2015/06/12-18:00)2015/06/12-18:00
奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~▽サッカー編
以下の番組、とてもよかったです。
多くの親や教師が見たらいいだろうと思いました。
日本の子供たちが、追い立てられいそがしくて汲々としているという状況をとらえて、もっとのびやかに、褒めて、勇気づけて、愛して、応援してあげることが必要と伝えています。
自分の頭で考えるということをおしえています。
大事な点をついていると感じました。親やコーチや学校の先生が問題なのです。
いい家に住んでいる、そこそこお金がある家庭の親子関係が透けて見えていました。
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「奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~▽サッカー編」
BS1
放送概要
“世界の最強コーチ”が子どもたちを教えたとしたら…。「奇跡のレッスン」は、1週間の特別レッスンを通して、子どもの成長を描く熱きドキュメンタリー。今回は、フットサル日本代表をアジアカップ2連覇に導くなど、世界を舞台に活躍するカリスマ監督・ミゲル・ロドリゴさんが、東京・文京区の小学生のサッカーチームを指導する。子どもたちの秘めた力を解き放つ、ミゲルさんの熱いレッスンに密着、人を育てるヒミツに迫る。
【出演】フットサル日本代表監督…ミゲル・ロドリゴ,【語り】麻生久美子
動物園反対? 保護?
双方の意見を聴くことが大事だと思います。
2015年6月15日 夜11時15分から(関西は12時半から)
『アニマルライツセンター代表理事 岡田千尋が動物園反対を訴える』
http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/
今、日本の動物園が揺れている!!
動物園はいる? いらない?
動物愛護家と名物園長が激突!!
「檻に閉じ込めて動物を虐待」
アニマルライツセンター代表 岡田千尋氏
「動物を絶滅から救うのが動物園」
旭山動物園 前園長 小菅正夫氏
「砂川判決」根拠は強弁
いい加減な判決で、しかもたくさんある判決の一つでしかないもの、しかもその一部を恣意的に使うなど、笑止千万です。
「砂川判決」根拠は強弁=安保法案撤回求める―弁護団
時事通信 6月12日(金)19時53分配信
安全保障関連法案をめぐる議論で、自民党の高村正彦副総裁らが集団的自衛権の行使を認める根拠として、1959年の砂川事件の最高裁判決を持ち出していることについて、元被告の弁護団が12日、東京都内で記者会見し、「国民を惑わすだけの強弁だ」と批判する声明を出した。
弁護団は、高村氏が同様の主張をした昨年も声明を出した。今回は「最高裁判決は、米軍駐留は憲法9条に違反するかといった点について示しただけで、集団的自衛権の在り方や行使に触れるところは全くない」と指摘。
「一刻も早く提案している法案を撤回すべきだ」と求めた。
会見した新井章弁護士(84)は「高村氏がなぜ最高裁判決にこだわるのか分からない。法案の正当性に自信がないから、寄りすがるのか」と推測。
山本博弁護士(84)は「学者に違憲だと言われて判決を引っ張り出してきたが、最高裁は集団的自衛権について何も言っていない」と強調した。
内藤功弁護士(84)は、当時の田中耕太郎最高裁長官が米側に最高裁判決の内容の見通しなどを伝えていたことが米公文書で明らかになったとして「不当な判決で、引用すること自体が適切でない」と批判した。
やる気
心理学系でよく言われることだが、
NHk番組でもいっていた。
「やる気」が出て、「出来る」のではなく、
「出来る」という経験によって「やる気」が出る。
こころで相手を抱きしめて話す・関わること。
相手のいいところを20個書き出すこと。
数字も入れて具体的に。
其れを日常で示すこと。
『サンドラの週末』
『サンドラの週末』をみた。『パレードにようこそ』と同じく、とてもいい映画。
(A+)
鬱の状況がリアル。そのしんどい状況で、病気を理由に解雇される中、闘う彼女の強さ、支える夫、そして生き方が問われる各人。
主流秩序に対してどう対峙するかを問う、すんばらしい映画だ。
文化の違いもあるが、とても、すがすがしい。個人が自立している。良人も仲間も各家庭肉時に付き添わない。各人が相手の言葉を聴き、また語る。
日本では逃げるだろう。
この映画の素晴らしさを感じながら、闘う自立した主体がほとんどなくなっている日本社会のダメさをまたもや感じた。
クソみたいなやつはどこにでもいるが、それと戦うか、逃げるかだ。
闘うところから、自分の生き方への満足・納得が生まれる。
こんな主流秩序、クソ社会での生き方を示す、態度価値を浮かび上がらせる、いい映画だ。
拙著『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』のp182「自分が闘うというプロセスに自分の回復を見る視点」で、これに関することを書きました。
なお下のHP上の文章「プライドを捨てて懇願できるだろうか」という文章は、全く間違った映画の理解だ。一体どこにプライドを捨てているようなところがあったというのか。これを書いた人はバカじゃないかと思う。何を見ていたのだろうか。
彼女は頭を下げることも暴れることも恨むこともなく、勇気をもって向き合っていた。
じぶんの雇用を守るという正当性を主張すること、相手のボーナスを削ってでもそれをもとめることに悩むことはあったが、それと、プライドを捨てることは全く違う。むしろプライドを捨てるなら闘わずに逃げるだろう。諦めるだろう。
鬱でしんどいのに、自分のプライド・誇りのために戦ったのだ。
だから闘った後は、あの境地に至ったのだ。
権利のために戦う勇気をどうして「ぷらいどを捨てる」などと言えるのだろう。
このあらすじを承認した上司を含め、もう日本人多くは、スピリチュアルなものが全く見えない馬鹿になっている。
ヨーロッパでこの映画が賞賛された意味を理解できなくなっているのだろう。
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HP情報
2度のパルムドール大賞含む、カンヌ国際映画祭で史上初の5作品連続主要賞6賞の受賞を誇るダルデンヌ兄弟がマリオン・コティヤールを主演に迎え描き出したのは等身大のひとりの女性の物語。これまで、自分の想いを口にすることなく、黙々と突き進む主人公を描き続けてきたダルデンヌ兄弟が、「想いを声に出さなければ誰にも届かない」シチュエーションの中、自分の存在価値を何度も疑いながらも自身を見つけ出す女性を主人公に据えた。 この作品でマリオン・コティヤールはサンドラの弱さと強さ、繊細さ、心の機微を渾身の演技で魅せ、世界中がその演技を高く評価し数多くの主演女優賞を受賞、アカデミー賞®主演女優賞にノミネートされた。 研ぎ澄まされた演出で常に新しい世界を提示するダルデンヌ兄弟と華やかさを封印し確かな演技力を遺憾なく発揮したマリオン・コティヤール。この最強の組み合わせから“人の強さを信じる”感動の物語が誕生した。
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体調不良から休職をしていたが、ようやく復職できることになった矢先の金曜日に、上司から解雇を言い渡されたサンドラ。解雇を免れる方法は、16人の同僚のうち過半数が自らのボーナスを諦めること。ボーナスをとるか、サンドラをとるか、月曜日の投票に向け、サンドラは家族に支えられながら、週末の二日間、同僚たちを説得に回る。 どのような言葉で人の心は動くのか、人生と善意は天秤に掛けられるのか、サンドラは仕事を続けられるのか……先が見えないサスペンスに満ちた展開に目が離せず、月曜日の投票の瞬間は見る者までもが緊張をしてしまう。自分ならばプライドを捨てて懇願できるだろうか、選択を迫られたならば自分ならばどちらを選ぶのか――誰もが主人公たちとともに思案する。そして、迎える光溢れるエンディング。常に不安げだったサンドラが微笑むとき、我々も安堵せずにいられない。
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サンドラを支える夫、マニュを演じるのは『ロゼッタ』『少年と自転車』などダルデンヌ兄弟作品に欠かせない俳優、ファブリツィオ・ロンジォーネ。サンドラが諦めかけるたびにやさしくたしなめ勇気を与える。また、そのほかにもダルデンヌ監督作品常連のオリヴィエ・グルメ、モルガン・マリンヌらが出演しているのも見逃せない。 『サンドラの週末』は各賞の外国語映画賞、主演女優賞を総ナメにしたほか、シドニー映画祭グランプリをはじめ、6作品連続カンヌ国際映画祭コンペティションへ異例の出品を果たし、各メディアでダルデンヌ兄弟作品のかつてない強度とマリオンの熱演に惜しみない賞賛が贈られた。
エンディングを含め映画音楽を一切排し、使用されるのはカーラジオから流れるヴァン・モリソンの「Gloria」やペトゥラ・クラークの「La Nuit N'en Finit Plus」などのみ。主人公が知りえる情報のみを共有し、サンドラの心の動きに寄り添って一体となり、試練を乗り越えようとする。本作で描かれる人と人の絆、人間の強さ。すべてが心を揺さぶるこの物語に誰もが感嘆するだろう。
どさくさに紛れて都教委が個人弾圧
教員の「不祥事」には酷いものもありますが、それに紛れ込ませて、都教委がひどいことをしています。
この件、前から問題になっています。
都教委は、女子生徒には1回も事情聴取をしていません。Aさんのみを悪者扱いにし、Aさんの言い分を全く聞かずにこの処分は強行されました。
以下まとめて書いてくださるのがあったので紹介しておきます。
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映像の自主制作をしている湯本です。
重複お許しください。
今、東京では若い教員たちに対するパワハラがひどいです。
ひどい場合は、「お前は教員に向かいない」とストレートに言われ、退職願を書かせられるケースもあります。その一例がこの事件です。
残念ながら本名はふせざるを得ませんが、都立高校教員Aさんが「不適切」なメールを担任クラスの女子生徒に送ったことで解雇されました。
しかし、真相は全く逆で、厳しい家庭環境にあった女子生徒からのメールに応える中で、「不適切」ととらえられても仕方がないメールが800本中数本あったということなのです。
皆さんは高校生の現状をどのようにとらえているかはわかりませんが、生徒が担任にメールで相談してくるということはあたりまえで、そこから生徒が心を開くケースもあります。
6月11日、新聞では被害者として扱われたメールの交信相手の女子生徒が証言台に立ちました。女子生徒はAさんのことを信頼していたこと、不適切な関係にはなかったこと、さらにはAさんを解雇させないでほしいと訴えました。
Aさんを解雇させないという職場同僚の応援は非常に大きく、職場のほとんどの人がAさんを応援しているという状況です。
メールを理由とした処分で過去に免職はありません。そして本件場合、裁判所が判決が出るまで解雇の執行停止命令を出しました。それでも都教委は、Aさんを職場に戻さず、研修所送りにしました。
Aさんは、この間の攻撃の中すっかり体を壊しました。しかし法廷ではっきり発言しました。「メールについては本当に反省しています。僕をもう1度教壇に立たせてください」
この事件の解決(免職撤回)は、若い教員をただ上からの圧力で厳しく「指導」すればいいという旧態依然の都教委の体質を変え、教員は学校の中で、生徒と同僚の中で、教育実践を通して成長するというあたりまえの理念を学校現場に定着させる1歩となると思います。
次回裁判は7月9日(東京地裁)です。次回は、Aさんを解雇におとしいれた職場の上司の証人調べです。
レイバーネットの記事
http://www.labornetjp.org/news/2015/1434121239083staff01
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