加計学園は、人脈や金で多くの政治家とつながって、ずぶずぶの関係となって学校設置を勝ち取った。 以下、週刊朝日 2017年7月14日号の情報をベースに書いたもの。
●安倍や下村や萩生田に続き、今度は逢沢一郎衆院議員が、加計学園と深くつながっていた。
建設を受注しているのがアイサワ工業で、この企業は岡山1区選出の逢沢一郎衆院議員(自民党)の従兄が経営する会社。 アイサワ工業は、逢沢氏の政治団体に15年に750万円、自民党の政治資金団体「国民政治協会」に30万円の寄付をしている。また、逢沢氏は加計学園の国際交流局の顧問を務めている。 さらに逢沢氏と加計学園の関係は長く、顧問を30年ほど続けているという。
●そのほかに建設費が相場より高くなっている問題もある。
192億円にのぼる総工費で、うち県と市は96億円を補助金で負担することになっている。 総工費のうち、大学施設などの建設費用は148億円。坪単価は約150万円となっているがこれが相場より高いという。 大学病院の建設費用の相場は、坪単価87万円。加計学園の獣医学部はそれに比べて7割以上高い。しかも、市は補助金の決定通知を3月末に出しているのに、最近になってようやく建設費用の根拠を計算し始めたという。
補助金の要綱には『原則として競争入札』と書かれているが、入札がなかったために、高額な建設費用になった可能性がある。
● 補助金の金額が決定したときの手続きがおかしい
県と市で負担する96億円のうち、市議会などで説明されていた市の負担は最大で64億円。ところが、今年3月31日に加計学園が申請した申請書では、それより32億円多い96億円だった。つまり、補助金のすべてを市が負担することになっていたのだ。市はそれを即日決裁で認めた。市はこんな大事な問題を正しい手続きで行っていないということ。
●設置・学校法人審議会(設置審)はどうなるか 認可・不認可の決定は8月末が予定されているが、教員が足りない可能性、学生がちゃんと集まるか、加計学園に決定した経緯が適切かなどの問題もあり、18年4月に開校した後に、きちんとした運営ができるかどうかも焦点になっている。 市は、8月末の設置審で認可が出た後、県に正式に32億円の補助金を申請すると説明しているが、設置審が認可を出さなければ今治市だけが大きな負担を背負う可能性もある。
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