以下のキャンペーン報告で合意内容がかなり説明されています。本当に良かったです。
***********
キャンペーン成功!アリさんマークの引越社との労使紛争について2月13日、中央労働委員会にて全面和解。組合員には弁償金の負担を求めないことを確約!
プレカリアートユニオン
2018年2月27日 — アリさんマークの引越社の労使紛争について、2月13日、中央労働委員会で全面和解をすることができました。 動画→https://www.youtube.com/watch?v=Dma5NNVdk1c
「大勢の皆さんと一緒に、会社を攻めていると思えた」 組合加入後、シュレッダー係に配置転換されたり、懲戒解雇をされたり、「罪状ペーパー」を貼られたり、さまざまな嫌がらせを受け、最初の頃は、何度も心が折れそうになりました。自分の無力さが悔しく泣いたこともありました。 懲戒解雇が撤回されて、職場に戻ったときに、誹謗中傷するような貼り紙を見たときは、さすがに食事がのどを通りませんでした。シュレッダーをかけるためだけに会社に通う毎日のなかで、朝、会社に近づくにつれて、動機がして苦しくなることもありました。 しかし、自分は矢面に立ってはいても、プレカリアートユニオンの組合員や弁護団、応援してくれる大勢の皆さんと一緒に、会社を攻めているという視点を持つことができました。だから闘い続けることができました。
プレカリアートユニオンをはじめ多くの労働組合のみなさん、家族、友人、この問題に関心を持ってくださった多くの方々には、3年近くにわたり、多大なご支援をいただき、本当にありがとうございました。
この闘いを通して、団結すれば、泣き寝入りすることなく闘えること、会社を変えることができることを示せたと思います。
職場では孤独で、苦しかったときは、組合事務所が自分の居場所だと思うことができました。これからは、プレカリアートユニオンの専従として、この輪をもっと大きくし、職場で理不尽な目に遭っている一人ひとりが勇気を持って立ち上がれるよう、精一杯サポートしていきたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。 野村泰弘(副執行委員長/引越社支部支部長)
中央労働委員会での和解協議は13時30分から22時過ぎまでかかりました。会社は、労働法を遵守し、不当労働行為を行わないこと、組合員に対して、故意や重過失を除いて弁償金の負担を求めないことを確約。
原告33人と未提訴4人の組合員の未払い賃金、弁償金(請求総額約2億4000万円)について、解決金を支払うことで合意(解決金額は非公開)。
組合加入後、シュレッダー係とされながらも、在職で果敢に会社と闘ってきた、これまでは西村有さんという仮名でメディアなどに登場していた野村泰弘さん(36歳)は、会社都合で退職(今後は、プレカリアートユニオンの専従として働く決断をしました)。過去の紛争については、互いに誹謗中傷をしないことを確約しました。
3年近くにわたり、ご支援いただき、有り難うございました。様々な応援をしてくださったみんなでつかみ取った成果です。この闘いで得たものは、特に若い世代の労働者にとっても労働組合が希望となるように、職場の理不尽に泣き寝入りする、辞める以外の闘って変えるという選択肢があるということをお伝えしながら、皆様にお返ししていきます。有り難うございました!
http://www.labornetjp.org/news/2018/0215ari レイバーネット
「アリさんマークの引越社」争議が一括和解~野村さんユニオンの専従職に https://www.asahi.com/articles/ASL2F5W7VL2FULFA028.html 朝日新聞 2018年2月14日22時27分
元シュレッダー係の労使紛争、「アリさん引越社」と和解 https://www.bengo4.com/c_5/n_7421/ 弁護士ドットコム 2018年02月13日 23時09分 アリさん「引越社」労働問題、ついに和解、元シュレッダー係の男性「本当に良かった」 http://www.yomiuri.co.jp/national/20180214-OYT1T50116.html 読売新聞 2018年02月14日 20時54分 「引越社関東」社員配置転換で労組側と和解
和解条項について 組合及び組合員らと会社らは、本件紛争が下記の通り中央労働委員会において和解により円満に解決したことを表明する。 記 1 組合及び組合員らと会社らは、組合及び組合員らに関する現在継続中の事件並びに実継続の未払い賃金及び弁償金等に関する紛争(本件紛争)を全て解決し、今後の円満かつ正常な労使関係を実現するため、この協定を締結し、信義誠実の原則に則り、この協定を締結することを確約する。
2 組合と会社らとは、労使間の問題については誠実な団体交渉によって解決を図り、相互に良好な労使関係の構築に努める。
3 会社らは、労働関係法令を遵守し、不当労働行為を行わないことを確約する。
4 会社らは、組合員に対し、故意又は重過失があるなど信義則上相当と認められる場合を除き、弁償金の負担を求めない。
5 引越社関東と在職中の組合員1名は、同人が会社都合により退職することを確認する。
6 会社らは、組合に対し本件紛争に関する解決金を支払う。
7 組合及び組合員らと会社らは、相互に誹謗中傷等相手方の信用を損なう行為を行わないことを確約する。
8 会社らと組合、会社らと組合員らとは、それぞれ本件紛争について、本件和解協定に定めるもののほか、何らの債権債務がないことを相互に確認する。 以上 【労働相談】誰でも一人から加入できる労働組合 プレカリアートユニオン 労災、残業代請求、解雇、パワハラ、セクハラ……解決できます。 〒151-0053東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172 info@precariat-union.or.jp ※会社のPCからは相談メールを送らないでください。 http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/ http://www.precariat-union.or.jp/