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ソウルヨガ

主流秩序、DV,スピシン主義、フェミ、あれこれ

『すべての政府は嘘をつく』―――ジャーナリズムは生き方の問題だ

『すべての政府は嘘をつく』―――ジャーナリズムは生き方の問題だ

 

ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』が今年最高と先日紹介したが、今年二番目にいい映画が見れた。

それが『すべての政府は嘘をつく』(2016年カナダ映画、原題  All Governments Lie: Truth, Deception, and the Spirit of I.F. Stone)だ。

 

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分かりやすく今の社会の真実を伝えている。1953年から「I・F・ストーン ウィークリー」を発刊したI.F. Stoneの生き方を紹介し、その精神を引き継ぐ現代の独立系ジャーナリストたちの見解を紹介している。

 

まさに主流秩序論でまとめた「主流メディアは、主流秩序を構成している」というはなしを、過去の映像事例で明白につたえている。

なんとか講義で見せたいがまだDVDにはなっていない。BS放送で2月に放送されたが録画できなかった。残念。

 

クリントンオバマとトランプを同列にしてしまうことで、トランプ政権誕生に加担してしまった面もあると思うので、そこは少し問題があるとは思うが、まあどこの国でも、こうした「真実にこだわる反対勢力」「原理原則的にゴリゴリいう勢力」が存在することが大事と思うので、この映画を私は支持する。

 

みんなに見てほしいが、多くの人は見ない。興味本位の刺激的な情報―――その典型が、セレブ・芸能界の情報―――ではなく、ジャーナリストは大事なことを報道しろ、ジャーナリズムは生き方の問題だという主張は、主流秩序論そのものだ。

 

日本のメディア・ジャーナリズムの人で、この映画をまともに見れる人はほとんどいないだろう。そもそもメディア関係者の90数%以上がこの映画を見ない。そこが問題。

ジャーナリズムを目指す学生が米国と違って、I・F・ストーンの生き方に学ぶ, ジャーナリズムは生き方の問題だ というようなことがないのが問題。

 

 

つまり、真実は一部の独立系のジャーナリストの生き方や仕事、この映画として、こうしていって、示されている。関連した本もある。だがそれを学んで自分の世界観と生き方にとりいれる人が非常に一部にとどまるというのが現実ということだ。それどころか安倍政権を支え、平気で右傾化に加担するような産経や読売が幅を利かせている。

 

まあ余りに気色悪いので今後一部の人はこの状況に違和感を持ち続けるだろうが、多数派はセンノウされていくだろう。

 

 

今、関西では十三シアターゼンブンで上映している。ぜひ見に行くべき映画だ。

 

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ちょうど、今日の「サンデーモーニング」でも今の安倍政権の国会答弁等が正面から答えず、民主党をせせら笑ったり、質問が不明確といって答えなかったり、ただただ「答えにならないことを繰り返す」というような状態だということが指摘されていた。

本映画を見て、米国でも政府高官が平気で嘘を言い続けるシーンがあった。「政府は空が緑といったが、青いでしょ?」と質問しても、「いや空は緑色だ」とただ言い続けるというのだ。

 

菅も同じような手法で、ただ結論だけを繰り返して理由は言わないという手法をよく使う。問題はそれを許すmediaだ。「説明しろ」と食い下がればいいのに日本の記者会見では誰も食い下がらない。日本の主流メディアは主流秩序の加担者で、まさにこの映画で米国主流メディアが批判されている状況と同じ。

 

あまりに明白な、この笑えるような単純な事実。

 

そして少なくとも少し米国ではその状況をおかしいと思い追及していこうというメディアがあるが、日本ではそれがほとんどないということ。「人民新聞」や時には「赤旗」は頑張ってるけど(笑)。

 

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HP情報

 

  • 大手組織に属さず、鋭い調査で真実を追及する独立系ジャーナリストたちにスポットを当てたドキュメンタリー。1940~80年代に活躍し、「すべての政府は嘘をつく」という信念のもと、地道な調査でベトナム戦争をめぐる嘘などを暴いた米国人ジャーナリストのI・F・ストーン。
  • 大手メディアが会社の利益のために権力の欺瞞を追及しなくなってしまった現代において、I・F・ストーンの理念を受け継ぎ活動するフリージャーナリストたちが、真実を求めて奔走している。

 

 

  • 公益よりも私益に走り、権力の欺瞞を追及しない大手メディア。それに抗い、鋭い調査報道で真実を伝えるフリー・ジャーナリストたちが今、世界を変えようとしている。彼らに多大な影響を与えたのが、1920~80年代に活躍した米国人ジャーナリストのI.F.ストーンだった。
  • I.F.ストーンは「すべての政府は嘘をつく」という信念のもと、組織に属さず、地道な調査によってベトナム戦争をめぐる嘘などを次々と暴いていった。
  • 本作はそんな彼の報道姿勢を受け継いだ、現代の独立系ジャーナリストたちの闘いを追ったドキュメンタリーである。

 

 

「ジャーナリズムの本質は、真実を書き、弱者を守り、正義のために闘い、憎しみや恐怖心に癒しの視点をもたらすこと。いつの日か、多様性ゆえに殺し合うのではなく、その多様性を享受できる世界が実現することを願って」 ─I.F.ストー

 

 

監督 フレッド・ピーボディ Fred Peabody

バンクーバーを拠点とするジャーナリスト兼映画監督。 CBCの調査報道番組『the fifth estate(第5階級)』にて7年にわたり製作・監督を務めた。 2003年には、若い女性たちの摂食障害を取り上げたPBSのドキュメンタリー番組『Perfect Illusions(完璧な幻想)』でスーパーヴァイジング・プロデューサーを務めた。1998年には、五つ子姉妹の幼児期における搾取を扱った映画でエミー賞にノミネートされ、1989年には、飢餓と虐待から救われた野生馬を題材とする作品でエミー賞を受賞している

 

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