森友学園・安倍・松井・迫田 問題(32)
- 財務省の田村氏
2016年3月15日に、鴻池事務所の仲介で籠池が財務省理財局の田村嘉啓・国有財産審理 室長と面会したが、この田村嘉啓氏は、昭恵夫人付きの職員が2014年11月に問い合わせして回答を得た人物。つまり昭恵夫人からの問い合わせとわかって昔から動いてきた人物が、2016年3月にも担当して対応して、「特例」と理解していると伝えて、其の3か月後に土地を安価に籠池氏に売ることをもたらした、そういう流れを担っていた。
- 2014年3月、昭恵夫人に真っ先に相談
2017年4月28日、籠池泰典前理事長が、民進党プロジェクトチーム(PT)の開いたヒアリングに出席。国有地払い下げをめぐる学園側と国との交渉状況について、安倍首相夫人の昭恵氏に「適時、電話で報告していた」、小学校建設計画が具体的に始まった2014年3月、都内のホテルオークラで、昭恵夫人に真っ先に相談した、などと述べた。
そのとき昭恵氏は「主人に伝えます。何かすることはありますか」と協力する考えを伝えた。
昭恵夫人が名誉校長就任後は、業務の一環として報告を続けた。昭恵氏との電話の回数は20回以上。籠池氏の妻と昭恵氏との電話は数えないほどで、1時間や2時間くらい話すこともあった。国有地の定期借地契約で、財務省側から「値段にはストライクゾーンがある。高い方は2700万円、低い方が2100万円」という具体的な賃料の提示があった。低い方にしてくれとお願いした、などと明かした。
また100万円の寄付の件も具体的に詳しく話した。いまもらったよと隣の部屋に行って男性職員にも致し、郵便局にも職員が行ったなどの話。
だがマスメディアではこれがあまり取り上げられていない。
- 森友の国有地取得、財務局が手助け 書類の案文も添付
朝日新聞(4月28日)によると、森友の国有地取得の手続きを財務局が指導的にかかわり手伝ったと言う。大問題だ。
朝日新聞の記事を参考に以下まとめておく。
財務省近畿財務局が売買契約締結までの手順を書いて学園側に渡していた。そこには、
学園が提出すべき申請書類の案文があった。財務局長あての要望書案では、学園の立場から「特例」を求める内容だった。財務局が学園の国有地取得をお膳立てしていたということだ。
この時期は、2013年から2014年にかけて、近畿財務局が大阪府へ訪問や問い合わせを何度かし、2014年8月、森友学園が「設置計画書」を大阪府に提出したあと、2014年10月にまだ土地も借りも取得もしていないのにボーリング調査をし、2014年10月31日に 森友学園が小学校設立認可申請書提出し、2014年11月、籠池からの要請に対して昭恵夫人付き職員谷査恵子氏が財務局に問い合わせし、返事を出している時期だった。
しかも今回の、2014年12月17日、財務局が「今後の手続きについて(説明資料)」を渡した次の日、12月18日に、大阪府の私学審議会が認可の議論を始めた時期である。
その直後の12月24日には、安倍総理と松井知事、橋下徹氏が食事会で会っている。
今回の指南書で、昭恵夫人からの問い合わせなども踏まえて、財務局が主導して大阪府にも早く認可を出すように催促し、森友には「このようにすればうまくいきますよ」と指南し全体をリードしていたということが浮き彫りになった。財務省が主導で政治案件だから何とかうまくやろうとしたのだろう。
朝日が入手した資料(元は共産党が入手)は、「今後の手続きについて(説明資料)」と書かれたA4判3枚。14項目が記載され、速やかに手続きするようにと書かれていた。学園理事長だった籠池泰典氏向けに、財務局の担当者が2014年12月17日時点で必要な手順をまとめた。学園側の計画に沿い、10年間の定期借地契約を結んでから売買契約に移行するまでに必要な申請書類や手順を記載。後に鑑定額から約8億円値引きして売買契約を結ぶ根拠となる地下埋設物の取り扱いも説明していた。
財務局長あての要望書案では、「校舎建設等に多額の初期投資を必要とすること等から、当初の費用負担を極力抑えたい」と学園の財政事情を訴え、「国有地の処分は売払いが原則であることは伺っておりますが、事情を斟酌(しんしゃく)いただき、国有地について10年間の事業用定期借地契約と売買予約契約の締結をお願いいたします」「なお経営努力を行い、○年後より早期に国有地購入ができるよう努めます」と特例を求める内容だった。期日と名前を書けば完成するような、ひな形(完成版)だった。
2015年1月を窓に要望書を提出するようにも書かれていた。私学審の動きと符合する。財務局が全体をリードしていたことが浮き彫りになっている。
この「手順書」 について、籠池氏は学園側への配慮だったと受け取り、「ひな型通りにスムーズに進むだろうと安堵(あんど)した」と述べた。
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森友学園・安倍・松井・迫田 問題(31)
◆おおさかユニオンネットワークなどが、森友問題で大阪府私学課に再度申し入れ
3月17日に大阪教育合同労働組合、大阪全労協、おおさかユニオンネットワークの三者で行った申し入れに対し、3月31日、大阪府 教育長 私学課(以下、私学課)から回答があったが、その回答内容は不十分だとして、再度見解を送った。
1 (回答1)にあるように、2014年12月の私学審議会において、必要な資料が整っていないにもかかわらず、「不認可」ではなく、「継続審議」にしたこと。しかも、「建設に係る工事請負契約の締結状況」などの書類がさらに不十分であったにもかかわらず、「校舎建設に要する工期」まで忖度して、拙速に「臨時会」を開催したこと。
さらに、その場で、「寄附金の受入れ状況」なども確認できないままに「認可適当」としたこと。これらはあきらかに常軌を逸している。
これは、(回答2)にもあるように、大阪維新の会の大阪府議、中川隆弘らが問い合わせをしたことなどが、影響しているとしか考えられない。この間の松井一郎府知事をはじめとする政治家や近畿財務局などの官僚とのやりとりを、さらにはっきりさせなければならない。
2 (回答3)は回答になっていない。この回答は単に文科省への照会事項の回答を引用しているだけであり、大阪府自身の判断は何ら示されていない。地方自治法第1条の2、第245条の2にもとづいて、国の見解とは別個の判断を示す必要がある。
また、文科省の回答は、「教育勅語」を「道徳心を養う」こととつなげており、2018年度から教科化されようとしている「道徳」の教育内容に大変なおそれを感じざるをえない。天皇が国をつくったという神話に基づく歴史を教え、天皇の臣民として天皇国家のために命を投げ出せという答えが正解になるということなのだろうか。
さらに、国会において失効だけではなく排除決議もあげられている「教育勅語」を「建学の精神に従って活用してもらうことには問題はない」としていることは大問題である。「極右政権」ともいわれる現在の政権・官僚の意見を、そのまま地方の教育に垂れ流ししようとする態度は断じて許せない。
3 (回答4)にあるように、被害を受けた園児の元保護者から2016年12月に申し入れがあったにもかかわらず、2017年1月に塚本幼稚園からの一方的な回答を伝えただけで、対処しているとはいえない。そのことが訴訟にも発展しているという認識をもつべきである。
また、再発防止の具体的取組についても回答期限の3月17日を2週間以上(回答のあった3月31日時点)過ぎているにもかかわらず、「再度提出を求めている」ですませているので、ことの重大性を感じているとは言いがたい。(回答5)に関しても、問題を申請書類の「チェック」の問題に矮小化し、誠意ある姿勢がまったく感じられない。
以上の通り、私学課の回答は不十分であるため、改めて協議の場を設定することを要求します。
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森友学園の籠池元理事長が公開した財務省とのやり取りを録音した音声データによって、この話し合いにおいて、昭恵夫人の名前がでており、財務省側が安倍夫妻の関与をしっていたことが明らかになった。また財務省側自身が借地契約について「特例」と発言していた。
「昭恵夫人の方からも聞いてもらったことがあると思います」
「特例的なものは我々にも相談できますので・・」などの発言。
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2017年4月、会計検査院は、財務省近畿財務局が交渉記録を破棄したことに関して、公文書管理法の趣旨に照らして、適正ではなかった可能性があるとの見方を示した。
支払いが完了していないケースについては、事案自体が完全に終了したと認めることは難しい」と述べ、財務省とは異なる見方を示した。
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同性愛者アウティングをめぐっての裁判
同性愛者アウティングをめぐっての裁判
一橋大生自殺訴訟で、アウティング問題が論点になっている。
2016年4月、裁判の状況が明らかにされた。
アウティングした同級生A側は「長男を避けるために友人グループからも距離を置かざるを得なかった。自分の苦しい状況を他の友人に理解してもらうためには、ああしたメッセージを送らざるをえず、正当な行為だった。また、長男から打ち明けられた内容を、他人に話してはいけないという法的義務もない」と主張しているというが、おかしな主張だ。ゲイだというアウティングしなくても対処策があるときに、其れを選択したのだから責任があるといえる。
違法でないというのでなく、この裁判を通じて、 アウティングが人権侵害で重大な問題だという意識が広がることが重要だ。
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以下報道情報
同級生に同性愛者であることをアウティング(公表・ばらし)されたことが原因で一橋大学法科大学院生だった長男=当時(25)=が自殺したとして、東海地方に住む両親が同級生と一橋大学を相手取り計300万円の損害賠償を求めている訴訟。
訴状や訴訟で明らかになったところによると、長男は2015年4月、友人だった法科大学院の同級生Aに「好きだ。付き合いたい」などとインターネット無料通話アプリ「LINE」を通じてメッセージを送った。同級生Aは「付き合うことはできないが、これからも良い友達でいたい」などと返信した。
その後も長男は同級生を食事や遊びに誘った2015年6月、同級生Aが、長男もメンバーである友人同士のLINEグループに「俺もうお前がゲイであることを隠しておくの無理だ。ごめん」とのメッセージを投稿したため、友人内に長男が同性愛者であることが発覚。
その後、長男は大学側のハラスメント相談室や法科大学院の教授に相談していたが、2015年8月、クラス全体のLINEグループに「〈同級生Aの実名〉が弁護士になるような法曹界なら、もう自分の理想はこの世界にない」「いままでよくしてくれてありがとう」などとするメッセージを投稿し、校舎から飛び降り死亡したとしている。
原告側によると、同級生A側は「告白を断ったのに、長男からいろいろな連絡があり、精神的に追い詰められた。長男を避けるために友人グループからも距離を置かざるを得なかった。自分の苦しい状況を他の友人に理解してもらうためには、ああしたメッセージを送らざるをえず、正当な行為だった。また、長男から打ち明けられた内容を、他人に話してはいけないという法的義務もない」と主張。
学校側は「自殺は同性愛を苦にしたもので、“人知の及ばないこと”だ。大学側の対応に問題はなかった」とし、ともに請求棄却を求めている。
「
原告側は2017年4月19日の会見で、「同性愛者であるとアウティングすることは長男への加害行為であり違法だ。大学側も『長男個人の問題』と解釈するだけで、適正な対応を取らず、自殺を招いた責任がある」と指摘。その上で、「同性愛者が苦しまざるを得ないのは、同性愛者個人の問題ではなく、同性愛者を差別する社会の問題だ」などと訴えた。
最大の争点は、アウティングは違法行為なのか-という点。その他の争点として、同級生Aによるアウティングは正当だったかや、大学側の対応は適切だったかという点も問われている。
原告側は今後、アウティングの違法性を立証するため、「同性愛者であることをアウティングされると、日本は不利益を被る社会だ」とする趣旨の専門家の論文や関係者の証人尋問を証拠申請するとしている。
一方、この訴訟をめぐり、原告側を支援する団体は5月5日午後3~6時、明治大駿河台キャンパス(東京都千代田区)リバティタワーで集会を開く。参加費無料。自身が同性愛者だと公表している鈴木賢・明治大教授が基調講演するほか、パネルディスカッションが行われる予定。問い合わせは、なんもり法律事務所(電)06・6882・2501。
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京都市がデートDV予防教材 作成
京都市がデートDV予防教材を作成しました。ネットで見れます。
http://jichitube.com/kinki/kyoto/kyotoshi/32906.html
以下は、京都市の広報からの情報です。
メールアドレス:danjo@city.kyoto.lg.jp
平成29年4月27日
文化市民局(担当:共同参画社会推進部男女共同参画推進課,電話222-3091)
「デートDV」予防DVDの作成について
京都市では,京都市DV対策基本計画に基づき,DV根絶に向けた様々な施策に取り組んでいます。
近年,配偶者間におけるDV被害が増える中,中学生や高校生を含む未婚のカップル間で起こる「デートDV」の被害も増加しています。
「デートDV」被害の予防には,「デートDV」に対する正しい知識を広めることが大切であることから,この度,専門家の監修の下,中学校,高等学校等の授業で教材として御利用いただけるDVDを作成しましたので,お知らせします。
1 配布開始日
平成29年4月27日 木曜日
2 作成部数及び主な配布先
200部,京都市立中学校,高等学校及び総合支援学校
3 内容
⑴ 第1歩 気づこう
ア Case1 暴言・暴力は絶対ダメ!
イ Case2 身体への暴力だけが暴力ではない!!
ウ Case3 束縛することは愛じゃない!!
エ Case4 愛?それとも暴力?
⑵ 第2歩 相談しよう
⑶ 第3歩 かんがえよう
※再生時間:約14分
※主な対象:中学生及び高校生等の若年層
4 その他
⑴ 本DVDは,「きょうと動画情報館」で視聴いただくことができます。
⑵ 生徒がデートDVについて考え,自分の意識に気付くきっかけとなるチェックシートも作成しました。(京都市情報館に掲載しております。)
(京都市情報館:http://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000218140.html)
広報資料
デートDV防止の全国ネット
デートDV防止の全国ネット
デートDV防止の全国ネットの動きが、エンパワメントかながわを中心に進められています。サイトができています。相談、ケース紹介などもあります。関心ある方は、こういうところがあると心にと泊めておいてください。必要な人に紹介してあげてください。
3月19日デートDV防止スプリング・フォーラムにて
デートDV防止全国ネットワークが設立さらました。
スプリング・フォーラム当日の様子はこちら→ http://npo-ek.org/etc/3536/
「デートDV防止全国マップ」→ http://ddv110.org/map/
「デートDV白書VOL.4~デートDVの実態から見える中堅世代の生きづらさ
~デートDV110番5年間の相談記録から~」
別天地
別天地
鷲田清一がナンシー関の「信仰の現場」のことばを紹介しているのが印象深かった。(後掲)
ドッグショー、宝くじの抽選会、昼の公開生放送番組など、日常社会の価値規準とはズレたところで恍惚となる人々が群れ集う「別天地」がある、その無邪気なまでの異常さにナンシーはひるむ。全員が同じスキを持っているという安心感が、彼らを無防備にさせる、と。
それはネットで匿名でネトウヨ的な書き込みをする者たちや安倍や橋下やトランプを応援する選挙運動員たちやナショナリズムに熱狂する国民にも見られることだろう。
残念なのは、そういう、まともな自己抑制が効かない「別天地」が拡大し続けて、嘘を平気で言ってアメリカでは差別主義者トランプが大統領になり、日本では安倍政権が沖縄差別をしてもトランプと仲良くしても共謀罪を成立させても無頓着に支持率が高止まりしているということだ。
この先にはナチ党のヘルマン・ゲーリングが言った言葉が待っている。
「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」
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資料
全員が同じスキを持っている…
朝日 2017年2月10日05時00分
全員が同じスキを持っているという安心感が、彼らを無防備にさせる。
「日常社会の価値規準(きじゅん)とはズレたところ」で恍惚(こうこつ)となる人々が群れ集う「別天地(パラダイス)」。ドッグショー、宝くじの抽選会、昼の公開生放送番組、「サロンパス臭」が漂うキックボクシング戦の会場。「自己抑制のタガ」が外れるそんな場所に潜入した消しゴム版画家は、その無邪気なまでの「異常さ」を愛(いと)おしみつつも怯(ひる)む。同じことはときに「国民」にも起こる。「信仰の現場」から。(鷲田清一)
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沖縄での辺野古新基地建設強行
沖縄での辺野古新基地建設強行
沖縄問題だけでも、安倍政権は許せない人権侵害政権であり、終えてもらわないといけないと思うのに、国民の約半分が支持するから居直っているのです。主流秩序は安倍だけが作っているのではなく多くの人が日々再生産しています。
こんどの愚行も記憶しておきたいとおもいます。
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「本格工事」報道なんかに屈しない
辺野古新基地建設をみんなで止めよう!
~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~
辺野古護岸工事開始抗議緊急行動にご参加を
~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~~X~
【辺野古護岸工事開始抗議緊急行動】
X日時 4月26日(水)午後6時半~
呼びかけ
4月25日、政府・防衛省は、辺野古基地建設のための護岸工事を開始し、大浦湾に初めて石材が投入されました。
埋立ての条件である工事区域の岩礁破砕許可は3月31日で切れています。政府は、地域の漁協が漁業権を放棄したとして、延長許可申請を行っていません。しかし、これまで政府は、漁業権変更には県の許可が必要だとしており、今回の判断は自らの見解を何らの説明もなく一方的に変更した身勝手な解釈です。埋立て区域内のサンゴを区域外の同様な環境条件の場所に移植するという約束も何ら守っていません。新基地建設・辺野古の海の埋め立てを許さないという沖縄県民の民意を無視し、かつての政府見解をも踏
みにじる暴挙です。全く許せません。
一方で政府には「本格工事が開始され、埋立てが進み、取り返しがつかない事態になった」というムードを掻き立て反対の意思をくじけさせる意図のあることも、見抜いて行く必要があります。岩礁破砕許可や工法変更に伴う沖縄県の許可、あるいは、未だに終わっていない大浦湾の海底ボーリング調査など、政府にとって「本格工事」にはまだ多くのハードルがあることも事実です。追い詰められているのは実は政府・防衛省の方なのです。
そうした観点から、今回の護岸工事開始を糾弾し、埋立て工事をやめさせるために、本日4月26日、官邸前に集まり抗議行動を行いましょう。
辺野古への基地建設を許さない実行委員会
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
https://twitter.com/henokojitu
連絡先:
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)
群馬県立近代美術館への抗議文
群馬県立近代美術館に抗議文を送りました。ささやかな意思表示です。
:群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 TEL:027-346-5560 / FAX:027-346-4064
抗議文
群馬県立近代美術館が、県立公園群馬の森にある朝鮮人労働者の追悼碑を模した作品について、開催直前に展示を取りやめたことに抗議します。
私は大学の講義で「主流秩序論」という形で。いまの社会の「長いものにまかれる生き方でいいのか」ということを問いかけ、ひとりひとりが自分の頭で考えて生きる必要を訴えています。
(参考 拙著 『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』(アットワークス、2015年4月)
今回の決定の背景には県が、右翼圧力に屈して朝鮮人労働者の追悼碑の設置許可の更新をしないとしたことがあるのは明らかです。
ネットにはネトウヨ的な妄言が氾濫している時に、それに恐れをなして追従したということです。
憲法を順守し、表現の自由を守り多様な意見の平和的共存のために、ネトウヨ的な差別・ヘイト言説に対抗する責務があるのに、その真逆をしてしまったということだと思います。
歴史的にはこうして戦争や犯罪に加担する多くの官僚、組織がいましたが、今回も同じ轍を踏んでしまったと思います。
中島みゆきの言う「手放してはならないはずの何か」を群馬県立近代美術館はいともたやすく手放したのだと思います。恥を感じる自覚もなく。
様々な作品で、ある主張があれば反対するものがいて当然です。反対があるから展示しないとなれば、主張ある作品、エッジな作品はすべて展示しない(できない)ことになります。まったく無害無味無臭で誰からも異論がないものだけを展示するというのでしょうか。それが誇りある美術館での仕事と言えますか。
誰か一人でも反対すればだめなら、そもそも絶対的に誰からも反対されない作品などないともいえます。
異論も含めて展示するとか、賛否を議論する場を作る、検証の場を作ることこそ大切です。
事前検閲で撤去させるのはおかしいです。誰でも訴訟できるのですから上記したように「反論があるから展示しない」はおかしいので、訴訟は理由になりません。
貴美術館のなかのスタッフにも異論はあるのではないでしょうか?それが見えないこともおかしいです。全体主義国家ではないはずなのに、今回の決定はそのような国家の呈です。 恥を知ってほしいです。
以上
また右翼の圧力怖がって沈黙、撤去・・・・・群馬県立近代美術館
群馬県立近代美術館が、県立公園群馬の森にある朝鮮人労働者の追悼碑を模した作品について、開催直前に展示を取りやめた。またかと思った。ちょっと右翼が文句を言うと最近、直ぐにこうした逃げ腰になる。これがファシズム全体主義国家への道でなくて何だというのか。こういうのを主流秩序への従属という。
背景には県が、右翼圧力に屈して朝鮮人労働者の追悼碑の設置許可の更新をしないとしたこと、がある。またネットにネトウヨの妄言が氾濫しているように、差別・偏見・無理解が蔓延している。だからこそ、行政も、芸術家も、差別やヘイト言説に対抗する責務があるのに、その真逆をする。歴史的にこうして戦争や犯罪に加担する多くの官僚がいて、今回も同じ轍を踏んでいる。恥ずべき生き方だ。
中島みゆきの言う「手放してはならないはずの何か」を群馬県立近代美術館はいともたやすく手放したのである。恥を感じる自覚もなく。
様々な作品で、ある主張があれば反対するものがいて当然だ。反対があるから展示しないとなれば、主張ある作品、エッジな作品はすべて展示しない(できない)ことになる。まったく無害無味無臭で誰からも異論がないものだけを展示するというのか。
誰か一人でも反対すればだめなら、そもそも絶対的に誰からも反対されない作品などないともいえる。
異論も含めて展示するとか、賛否を議論する場を作る、検証の場を作ることこそ大事だろう。
事前検閲で撤去させるのはおかしい。訴訟は理由にならない。
ましていまや、全体が右傾化し差別が蔓延するときに、それに屈し、事実上加担するという行為をとてしまったのである。
大事なもの(手放してはならないはずの何か=〈たましい〉)が見えていない人はこうなる。
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これに関して小倉さんが自分のブログで書いている。まったくマトモと思うので紹介する。
http://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/2017/04/24/gunma_censorship/
群馬県立近代美術館の検閲への抗議と要請
続きを読む手放してはならぬはずの何か
手放してはならぬはずの何か、は、個人的な愛情関係だけではないだろう。
中島みゆき「慕情」
「やすらぎの郷」の主題歌
愛を後回しにして何を急いだのだろう
手放してはならぬはずの何かを間違えるな
「愛だけを残せ」
https://gyao.yahoo.co.jp/player/00273/v09499/v0949400000000537700/
宇多田ヒカル/I LOVE YOU
耳が聞こえなくなる3か月が一番苦しかった
「SWITCHインタビュー 達人達 福島智×柳澤桂子」をみた。
深く静かに伝わった。
福島智の話や記事は少し見聞きしてきた。今回も、ストレートだった。特に、耳が聞こえなくなる3か月が一番苦しかったという話が有意義だった。目が見えなくても聞こえるとか話せるだけですごい。聞こえなくても指点字で世界とかかわる福島。あるものから前向きに進むそのスタンス。ないことに目をむえない。
私にはできることがまだまだあるのに、サボってられない。まあのんびりは行くけど。
****
福島(F): 目が見えない、耳が聞こえない人は他にもいる、そういう人のために生きろという使命があると思った。
福島は、点字で大学の授業も受けてきた。母親が指点字というすばらしいものをつくった。其れによって世界とつながった。会話ができる、相手の話が分かる。
やさしさがだいじ。当事者が研究するのが基本と思う。自分の研究を通してcommunicationを考える。
機能の低減が及ぼす影響を研究。恐怖は徐々に聞こえなくなる3か月。 今でもトラウマ。もう聞こえないくなった方が楽。
指点字はスポーツのような物。
フランクルは「絶望=苦悩マイナス意味」といった。
意味がはく奪されることがつらい。ではこの式を変形してみよう。
意味=苦悩マイナス絶望 =苦悩+希望 となる。
続きを読む
「りゅうりぇんれんの物語」(茨木のり子)
友人が素晴らしい詩を教えてくれた。
「りゅうりぇんれんの物語」(茨木のり子)
http://hannah5.exblog.jp/4260141/
『詩織』というサイト。
ちゃんとした人がいる。
友人が、調べたことも教えてくれた。
この『りゅうりぇんれんの物語』を読めば少しわかるが、
戦時中に日本軍に強制連行されて奴隷労働をさせられた中国人男性の話。 極寒の北海道の炭鉱で働かされ、彼は逃げ、極寒の中生き延びる話。
ぼくならすぐに死ぬだろう。肉体的にも、精神的にも。精神的にダメになってすぐに病気になって凍え死んでしまうだろう。
彼に関する本があるという。『生きる 劉連仁の物語』。 友人はそれも読んで、いう。 「当時の強制連行の閣議決定最高責任者が岸信介。 皮肉にも、劉さんが発見された時の首相。 もちろんその孫は安部。
今は慰安婦がよく取り上げられていますが、私はじっくり日本がやった奴隷労働について もっともっと知りたいので(より多くの連行があった朝鮮人についても)これからもあれこれ関する本を読んでいきたいと思います。」
いま、テロだとかミサイルだとか、暴力に直面して、武装し、先制攻撃してでも力づくで対応するべきというような声が大きくなっている。1980年代よりずっと戦争が近づいている。日本でも外国(米国、イギリス、フランス、オランダ・・)でもヘイトスピーチ勢力が幅を利かし、国境を守れなどと単純なことを叫んでいる。そして単純な人たちがそれを支持している。
そのなかで、簡単に排外主義、外国人虐殺、武力衝突にならないよう、また、武力行使を正当化する政治勢力の支持にならないよう、「りゅうりぇんれんの物語」を時々読み返し、忘れないように生きたいと思う。
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「りゅうりぇんれんの物語」(茨木のり子)
劉連仁(リュウリェンレン) 中国のひと
くやみごとがあって
知りあいの家に赴くところを
日本軍に攫われた
山東省の草泊(ツァオポ)という村で
昭和十九年 九月 或る朝のこと
りゅうりぇんれんが攫われた
六尺もある偉丈夫が
鍬を持たせたらこのあたり一番の百姓が
為すすべもなく攫われた
山東省の男どもは苛酷に使っても持ちがいい
このあたり一帯が
「華人労務者移入方針」のための
日本軍の狩場であることなどはつゆ知らずに
一橋大学で、極右の百田尚樹を呼ぶというバカげた動き
反対署名があります。極めてまともな主張と思い賛同しました。
一橋大学KODAIRA祭は差別禁止ルールをつくり、テロと差別を煽動する百田尚樹氏に絶対差別をさせないでください。または企画を中止してください。
一橋大学の学園祭であるKODAIRA祭で、来る2017年6月10日に、百田尚樹氏(作家)の講演会「現代社会におけるマスコミのあり方」が企画されています。
しかし百田尚樹氏は、悪質なヘイトスピーチ(差別煽動)を繰り返してきました。下記はその一例です。
- (千葉大医学部の「集団レイプ事件」について)「私は在日外国人たちではないかという気がする。」(2016年11月24日ツイッター)
- (「遺体を陵辱するなどの行為は支那人特有のものですね。」というツイートへのリツイートに)「 そうです!中国人は昔からやります。日本人にはない特性です。」(2013年9月19日ツイッター)
- 「もし北朝鮮のミサイルで私の家族が死に、私が生き残れば、私はテロ組織を作って、日本国内の敵を潰していく。」(2017年4月13日ツイッター)(以上、政治家レイシズムデータベースより)
これらヘイトスピーチは、日本も95年に批准した人種差別撤廃条約が法規制の対象としている極右活動・差別の煽動行為に当たる違法行為です。欧州では百田氏の発言・言動はほぼ間違いなくネオナチなどの極右として法規制の対象となります。国立大学などの公共機関が極右・ネオナチに公的な発言機会を与えることは人種差別撤廃条約によって禁じられています。(昨年5月に制定されたヘイトスピーチ解消法の精神にも反します)
しかも百田氏は単なる私人ではなく、昨年NHK経営委員を務める等、準公人として極めて大きな社会的影響力を持ちます。実際に彼がテロを煽動した4月13日のツイートは、17万のフォロワーによってまたたくまに拡散され、無数の賛同ツイートを誘発しました。
そのなかには、
「一兵卒として参加します」「俺も殺りますよ!」 「最低一人の在○○○人を道連れにする覚悟です!」 「駅前のパチンコ屋の打ちこわし」 「総連打ち壊しオフ会」
などといった、マイノリティへの殺人・ジェノサイドの予告を含む、極めて危険なヘイトスピーチが数多く散見されます。
このような殺人・テロをふくむ差別煽動を繰り返す百田尚樹氏が、学園祭に招かれることで、私たちは学園祭期間中に深刻な差別・暴力が誘発されることを憂慮せざるをえません。じっさいに影響力のある公人の差別は、庶民の差別よりもはるかに深刻な差別煽動効果をもつことが知られています。また国立大学法人一橋大学という公共性ある大学の施設で、公式に学園祭のゲストとして招かれることじたい、彼の差別・テロ煽動に大学がお墨付きを与えることにもなります。
したがって、私たちはKODAIRA祭が差別のない学園祭であってほしいとの願いから、私たちは百田氏をゲストに招くことに反対するとともに、以下のような実効的な差別撤廃措置を求めます。
記
1.差別を許さないKODAIRA祭の実現を求めます。
KODAIRA祭を誰もが楽しめる学園祭にするために、KODAIRA祭ではいかなる差別・極右活動も許さない旨を公に宣言し、それを徹底してください。
1)「差別の許さないKODAIRA祭宣言」(仮)等、貴会が性・人種/民族・障がい・宗教などへの差別を禁止する明示的ルールを新たに制定してください。
2)KODAIRA祭期間中に来場者が安心して楽しめるよう、来場者が差別に遭わないような実効的な差別防止策・対処策を策定・実行してください。
3)貴会スタッフ全員が実効的な反差別研修を受け、KODAIRA祭期間中に差別発生時にきちんと対処できる体制を整えてください。
4)策定した反差別ルールは来場者全員が容易に知ることができるようにしてください。
2.KODAIRA祭のイベントに登壇する全てのゲストに対し、上記に定めた反差別ルール・ポリシーとそれを貴会が徹底する旨を通知し、万が一その約束を守れない方がいた場合その方の登壇をすべて断ってください。
3.百田尚樹氏講演会「現代社会におけるマスコミのあり方」に関しては、百田氏が絶対に差別を行わない事を誓約したうえで、講演会冒頭でいままでの差別煽動を撤回し今後準公人として人種差別撤廃条約の精神を順守し差別を行わない旨を宣言する等の、特別の差別防止措置の徹底を求めます。同時にこの条件が満たされない場合、講演会を無期限延期あるいは中止にしてください。
以上
よろしくお願いします。
賛同者の署名は以下の宛先へ届けられます
- 外部打診担当 一橋大学第21回KODAIRA祭実行委員会
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「心の筋トレ」であなたは変わらないよ。
朝日新聞に入っている「GLOBE」というミニ新聞の記事で、少し興味深いものがあった。
「『心の筋トレ』で俺は変わるか?」というもの。ネットでも見れる。
http://globe.asahi.com/news/2017021400001.html
52歳のおじさん記者が、米国でマインドフルネスを体験したり、タイの仏教寺院で、瞑想の修行したりして、日本社会で汚れたオヤジの自分、人生を後悔しているタラレバオヤジが変われるか、という企画記事。
出世できなかった自分、「共感」「つながり」が嫌い、「他人が自分に心から手を差し伸べるなんてあり得ない、と思っているオヤジ」という人物。
そして「安心して生きたい」と思ってるひと。
私の意見。あまりうに浅い。精神世界系の入門だけ。このひとのこれまでの人生で、深く考えた形跡がない。
いい年してそんな瞑想とかの小手先で、染み付いた価値観体系が変わるはずない。
この記者が実は取り組もうとしたのは、主流秩序にからむ全体の問題。
精神世界、瞑想、宗教をすこしかじってなにか得られるようなものではない。
ためだねー
主流秩序を意識し、それにどう向かうかを考えることこそ必要。
人と繋がれるか? それへの応えは、連帯行動すれば繋がれるよ、ということ。
困っている人を支援サポート、よりそえば。
この人、毒舌後輩記者なとを意識するのがため。
こんなことをやってるのがダメ。
「主流秩序の連立方程式」(後述)を意識して生きる、態度価値を編み出す実践をするかどうかの問題です。
安心して生きたいなら、小手先技術の瞑想ではなく、主流秩序へのスタンスを確立して実践をして生きていけばいい。
行き詰まった自分の人生をなんとかしたいというが、
米国の精神世界系の「成功者が自分の更なるバージョンアップをはかるもの」でダメなのは当然。
足りなかったものを埋めるようなのでもだめ。
生きづらいから、なにか宗教に頼るのもダメ。
「悟りを開く」系はだめです。だからこの記者がいったときに、この程度の対応をした取材先も主流秩序にのって、不安に付け込む商売をしているなあと思う。
浅いレベルの宗教ビジネスと思う。
お寺にいった直後「他の人の幸せをねがうようになった」という。
それをいっときのものにせずに、持続的に日常的空間にいれるのが大事。
でもたいていはその特別空間(お寺)の一時的なものなんだよねえ。
愛といった何の根源性も批判性も変革性もない抽象的なことをいっててもダメ
具体的な実践を。
宗教や精神世界は入り口にすきない。
山奥のお寺けではなにも変わらないだろう。
だからこの記事は、浅い。
40年前にも別の記者が同様の取材をして同様に記事を書き、そのひとはなにもかわらずその後の人生を主流秩序に合わせて生きただろう
同じ様に30年前にも別の記者が同様の取材をして同様に記事を書き、そのひとはなにもかわらずその後の人生を主流秩序に合わせて生きただろう。
そして20年前も、10年前もあったような記事だ。
何も変わらないまま。
注
◆主流秩序論のめざすもの「社会問題の連立方程式の解を出すための装置」
主流秩序論とは、「A差別(責任)、B自分の自由や幸福、C適応サバイバル、D洗脳、E〈たましい〉、F競争、A~Fを満たす総合的な「最適な解」を探る連立方程式を解こうとすること
主流秩序論について考えようとしていることは、
A 差別(格差、貧困)問題の解決 、社会問題への責任問題
B 自分の自由や幸福の拡大(主流秩序の上昇による幸福を含む)
C 主流秩序(強い人)に合わせることで生き延びる現実主義(適応サバイバル)
D 洗脳されている、操作されている問題
E 自分が本当にしたいこと 〈たましい〉
F いつも競争にさらされるしんどさ(過労死問題)