「新・映像の世紀 第3集 時代は独裁者を求めた」の最後に、戦後、収容所の実態をドイツ国民に見せる催しがなされたときの様子を紹介した女性写真家マーガレット・バーク・ホワイトの言葉が紹介されている。
(収容所の悲惨な実態を見せられたドイツ人たちの)女性は気を失い、男性は顔をそむけ、「知らなかったんだ」という声が人々から上がった。
すると釈放された収容者たちは怒りをあらわにこう叫んだ。
「いいや、あなたたちは知っていた」
なぜ世界は独裁者を止められなかったのか。
それは大衆が主流秩序に従属したからである。加担していたのである。
現代でも十分ドイツで起こったことと同じことは起こりうる。
もうそれは日本で始まっている。
それに対しては、歴史を知り、主流秩序を意識するところから、その抵抗は始まるだろう。