こういうことがありました。
自分で考えて悩んでほしいと思う。
このことを一時的なことおつぃないようにと願う。
改憲勢力「違和感がある」 悩む創価学会員
岩崎生之助、別宮潤一
2016年7月14日08時08分
公明党を支持する創価学会員たちは、参院選で同党を含む改憲勢力が3分の2に達したことをどうみるのか。「平和の党」を掲げ、安全保障法制をめぐる議論では慎重な立場からの主張もした同党だが、改憲に積極的な自民党との一体化を懸念する声もある。
創価学会総本部の関連施設が立ちならぶ東京・信濃町。国内外から学会関係者が集まる信仰の拠点だ。
12日、九州から訪れた地区幹部の男性(50)は、公明が「改憲勢力」と言われることに「違和感がある」と話す。約30年の信仰の原点には、戦時中に軍部から弾圧され獄死した牧口常三郎・初代会長の思想があるという。安保法制の論議でも公明は一定の歯止めをかける法整備に貢献したと考えている。「自民とはスタンスが違う。平和の党の原則を曲げることはない」
東京都内の60代の男性学会員は、憲法に環境権などを加える「加憲」を公明が訴えてきたことは支持するが、前文や9条を変えることには反対だという。「自民がそこに手をつけようとしたら、公明は体を張って守るはずだ」
自民は2012年、9条に「国防軍」を明記することなどを盛りこんだ改憲草案を発表。安倍晋三首相は今回の参院選の街頭演説で9条改正に触れなかったが、公明の山口那津男代表は投開票があった10日夜のテレビ番組で、「当面必要ない」とくぎを刺した。
それでも自公の接近ぶりから、公明がブレーキ役になれるかを危ぶむ学会員もいる。
千葉県の50代男性の周囲では、「参院選の選挙区では自民候補の応援を」との号令が飛んだ。従来の「人物を見定めてから」という方針とは違ったという。学会員の仲間からは、集団的自衛権に慎重だった公明が賛成に転じた経緯を踏まえ、「安保法制の時のように裏切られるんじゃないか」との声も出たという。参院選で、自民と協力した公明は5議席増やした。だが男性は「自民が9条などの改憲に踏み切れば、公明も創価学会もこの選挙は負けたことになる」という。
「公明は改憲勢力の一つ。憲法改正にむけた環境は整った」。愛知県武豊町議の本村強さん(63)はこう指摘する。2007年に公明公認で初当選したが、14年に集団的自衛権の行使容認に賛成した党に反発し、離党した。参院選では野党候補の応援に回った。
「山口代表が言う『当面必要ない』は、将来は可能性があるともとれる。自民に強く求められたら、結局のんでしまうのでは」(岩崎生之助、別宮潤一)
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