ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

植松容疑者は、私だ :障害者施設殺傷事件(その2)   功利主義をこえられるのか

 

 

 

先日書いた以下のブログの関連のことを少し。
2016-07-29
植松容疑者は、私だ
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/07/29/120023

 

功利主義といってもいろいろあるが、それでも基本は、多数派のためには少数派が犠牲になるのは仕方ないということだ。そこに主流秩序をアわせて、前回すこし書いた。わかりやすかったようで、多くの人が読んでくださったよう。

 

サンデーモーニングでも少し似たようなことを言っていたけれど、主流秩序論にまでいかないからどうしても浅い。主流秩序への自分のかかわりやスタンスを問う人が増えればいいなと思う。

 

『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』(アットワークス、2015年)の関連部分を少し紹介しておきます。

 

○ 強者が強引に価値を決める社会
現代社会は、自由や多様性の装いをまといながらの、高度な統制の社会である。大事件(大震災、戦争、テロ、猟奇的事件、カルト、エイズなどの不治の怖い病気 など)を利用して不安を植えつけ、真に敵対的な政治運動を封印し、関心を非政治的な身近なものに向けさせ、「自由な消費」という形での画一的統制をおこなっている。


原発をめぐる議論に典型なように、多くのことは実は客観的・中立的・科学的・合理的な判断によって決定されているのではなく、利害、主観、政治的、思想的、ときには倫理的哲学的な立場によって判断がわかれるようなものによって決定されている。事故の起こる確率が高いと見るか低いと見るか、もし事故が起こっても社会的経済的利益と比較して甘受すべきものと見るか、甘受できないものと見るかは、人一人の命や痛みをどれだけの重みと見るかにかかっている。お金を払えば、事故が起こった原発で働いてもらうことに問題はないと考える。自分の家族は行かせないが、行きたいという人がいて契約が成立しているならいいじゃないか。その程度の思考で原発事故やその後の対応を考える。


識者の多くは、競争を肯定し、金による契約を肯定し、商品を売るために文を書き、口を開くような人である。それは「嘘に巻く包帯」のようなものであった。10万人が利益を得るなら5人が死んだり50人が病気になったり自然が破壊されるのはしかたないとおもうかどうか。都会で事故が起こるとどうしようもないから、金をばらまいて地方に原発を造るのはよいと見るか、ひどいと見るか。

100万人が失業していようと、統計的にそれが2%で相対的にましであることなら、たいして問題ではないとみるかどうか。貧乏な人が代理母になったり、子どもや臓器を売ったり、売春したり、ひどい労働条件のところで働くのも、「本人がその金額の契約で納得しているならいいじゃないか」という。「一部そういう例外はあるかもしれないがしかたない」という。多国籍企業が労賃が安い国に行ってそこで安く商品を作るのはいいことだ、金で土地を買ったりビルを買うのはいいことだと思っている。


そこは価値観の問題、生き方の問題であり、受験偏差値が低いとか高いとか、素人である、専門家であるとかは関係ない。理屈はどこにでもつけられる。多数の利益の前には少数の犠牲は正当だという、道徳における単純な帰結主義功利主義 の思想は強くはびこっている。先に結論ありきで、組織の名のもとに動き、責任など誰も取らないなかでは、恥ずべきことなど「恥ずべきこと」ともおもわれずに、いくらでもなされる。社会とは所詮その程度で動いている。(たぶん、そこは大筋では変わらない。で、自分はどうするかが、次章の課題である。)

 

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功利主義を超えた先に


本書の観点、スローの視点は、最大多数の最大幸福という功利主義では考えないということを意味する。マイケル・サンデルは『白熱教室』の「殺人に正義はあるか 犠牲になる命を選べるか」という問題提起において、以下のような事例を紹介した。


病院で中程度のけがをしている5人と重症の1人がいて、5人を診れば5人を助けられるが、重症患者は死ぬ。その逆に重症患者1人を診ればその人は助かるが5人は死ぬ。どうするか。
 また臓器移植で5人の心臓、肝臓、膵臓(すいぞう)、肺、腎臓(じんぞう)を必要としている患者がいて、移植があれば5人は助かるとする。そこで、隣の部屋に偶然、健康診断にきている健康な人を1人殺して5人に移植することは正義か。


さらに海の上で4人で漂流していた時に、生き延びるために誰かひとりを殺して食べて残り3人が生き延びるという行為を私たちはとるのかという問題。
 功利主義で言えば、多数派の利益になるのであるから一部少数者の犠牲は合理的な選択となる。


多数がよければ少数の犠牲は仕方ないという観点だけで生きるなら、日本国民の多くが沖縄に基地を押し付けることも、福島や福井県など人口の少ない地方に原発を押しつけることも正当化される。多数の正社員のためには、少数の非正規労働者は不安定雇用でも低賃金でも首切りにあっても、しかたないとなる。

日本人の利益を優先して外国人を差別することも、健常者の利益のために障がい者を差別することも、性的多数派のために性的マイノリティを差別することも合理的となる。さらに、わが国民(民族)が生き残ったり豊かになるために他国を侵略する戦争を肯定する考え方にもつながるし、失業率が一定あってもよいとみる考え方にもつながる。


 だから本書は、そうした功利主義を批判する立場を選んでいる。だがこのことは直ちに自分は多数派の側にいて主流秩序の維持再生産に加担していないかという問いにつながっていく。きれいごとだけでとどまらずに、自分の生き方や利害にかかわることにまで論理的にはつながり、自分のありようが問いの前で審問される。


たとえば、上記のような少数派を犠牲にすることに違和感を感じるというなら、では、動物の犠牲(苦痛、大量虐殺)の上に肉食や革製品利用・羽毛利用があることについては自分はどう考え行動するのか。

環境破壊につながる食事の仕方でいいと言えるだろうか。自動車を所有し乗ることはどうなのか。エネルギーをかなり使う家電製品の多用はどうなのか。多くの食べ物は、工業的な食物生産によって供給されている。そして多くの店では豪華な食事が供されている。そこに、少数の犠牲はないのか。結婚したり正社員になるということは、結婚できない人や結婚していない人や正社員でない人の犠牲の上に立っていないのか。


 こうして、功利主義の立場をとらないということは、たとえば消費主義の問題、さらにべジタリアン問題といった簡単ではない問いを私たち一人一人に突きつける。仕事だから仕方ないとか、「動物たちが命をささげてくれていることに感謝しましょう」という程度で話を終わらせるのは、欺瞞(ぎまん)でしかない。

上記の臓器移植の例で、「健康診断に来た人の命をいただいたので感謝しましょう」と言って5人の移植のために一人を殺すことを正当化しないならば。また泥棒した後にお金を奪われた人に、泥棒した人たちが仲間の間で「感謝しましょう」と言っていればよいと思わないならば。


功利主義の立場を「合理的」と呼び、現状を急激/根本的に変えないようなことを「現実的」と呼び、自分の生活を変えないような、外国や昔の話、哲学や一般論、安定した立場にいるものが経済政策などを論じているのは簡単である。自分にかかわらない空論だけ言っていられるから。

しかし、そういう立場をとらないならば、そして「思考しないで自分の加担性をみずに、少数を犠牲にするような鈍感さ」を問題とするならば、自分にとっての難問に直面せざるを得ない。

私たちは、何かしらの命を奪って食べているし、グローバリゼーションの中で生きており、資源・工業製品を消費し、金を使ってモノを買うという形で消費主義に加担している。学歴主義に加担し、美人をほめたたえて美の秩序を再生産し、地球環境に悪いものも買って消費し、大量のごみを出している。


いまの社会、主流秩序と自分の責任の問題、正義や倫理の問題を考えていくということは、慣れ親しんだナイーブな状態(信じていること)が揺るがされるから自分にとってのリスクである。しんどくなる。楽ちんさ、純真さを失う側面がある。自分の政治的判断にも確信性が減ってしまい迷うことになる。本書はその立場から考察している。


だがそれは苦しいばかりではない。むしろその道を通ってこそ見える景色を喜びとし、成長ととらえることができると考える。そうして獲得していける世界の闇や深みにつながる感性を、私はスピリチュアリティと呼ぶ。単純な元気さがなくなり無口になった先に、また希望や楽観性を見出せるようになりたいと思って本書をまとめている。


ただ議論して気のきいた理屈を言うだけで、変革と結び付かない議論に人生を使ってはならない。自分を変えられる時に自分はどうするかという問題である。

 

ポイント16:功利主義ですまないとなると、がぜん難しくなる。自分の加担性を入れて、それでも見えてくる小さな希望を探す。現状を急激/根本的に変えないようなことを「現実的」と呼び、自分の生活を変えないで一般論を語るのは思考停止あるいは欺瞞でしかない。

 

 

月に働く時間がかなり変動するバイトが有給休暇を取ったら、1日何時間分のバイト代をもらえるのか?

 

もう一つ質問に答えておきます。

 

●月に働く時間がかなり変動するバイト≪居酒屋≫をしています。有給休暇を取ったら、1日何時間分のバイト代をもらえるのか?

 

A:週5日働くような人なら平均賃金で払うのが一つの方法。平均賃金とは、これを算定すべき事由の発生した日以前3箇月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数(30日、31日で計算)で除した金額。

 

バイトの場合、通常の平均賃金だと低くなるので、日給や時間給、出来高払で賃金を支払っている場合は、実際に出勤した日当たりの賃金も計算して、これに100分の60を掛けたものが基準となる。つまり、平均の1日当たりのバイト代ということ(ただしその6割)。


例えば過去3か月の全労働時間を出勤日数で割ると、1日当たり平均の労働時間が出ますよね。その分のバイト代(の6割)が出るということです。これは大雑把な計算です。


もう一つの計算方法は、有給休暇を取得した日の通常の労働時間が6時間で時給が800円としたら、4,800円

 

バイトが、1週間の中で、月曜7時間の日と 木曜4時間の日に分かれているとき、
有給休暇を取得した日の労働時間によって払う、つまり月曜日に有休をとれば7時間分の5600円、木曜に有休ったら、4時間で3200円。

 

計算方法は会社によって違うし、交渉すればよい。

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土日に働くと、全部25%割り増しの賃金をもらえるのか?

 

大学の講義で、労働問題の基礎知識の授業をすると、バイトにも有給休暇があるなんてと驚く学生さんが多くいます。
休日手当があるという話をしたら、ある学生さんが「アルバイトをしているが、土日に働くと、全部25%割り増しの賃金をもらえるのですか?」という質問をしてきました。

バイトしている人には重要な問題なので、答えておきます。

 

●アルバイトをしているが、土日に働くと、全部25%割り増しの賃金をもらえるのですか?
A: 違います。
労働基準法では、1日8時間、1週40時間が法定労働時間です。
時間外労働には限度が定められており、原則として1か月45時間、1年360時間を超えないものとしなければなりません。

 

割増賃金には時間外労働に対するもののほか、休日労働に対するものと深夜業に対するものがあります。
休日労働とは、労働基準法で定められた法定休日(週1日又は4週を通じて4日。曜日は問いません。)に労働させることです。


つまり土日に働いても必ずしも休日労働とはならないわけです。
残念ですが、週6日労働での、残りの休日なら絶対ですが、週5日でも土曜日は微妙だし、
ましてバイトで週2日とか3日なら、日曜日でも法定の休日とはならないでしょう。

 

ということですから、 バイトが月水金の勤務のときに、「今週、臨時で日曜日にバイトに入って」、と言われれば、休日手当もらえるよう交渉することはできますが、得られるかどうかは微妙です。交渉次第ではらってもらえますが、法的には、35%アップが必須というわけではありません。

 

休日労働に対する割増賃金は、通常の賃金の3割5分以上です。
法定休日には法定労働時間というものが存在しないので、休日労働をさせた場合は時間外労働に対する割増賃金は発生しません。

美輪明宏「戦後70年、これからを生きるあなたへ」

 

 

 SONGS

美輪明宏  ~戦後70年 今届けたい歌~ 第353回 2015年 9月5日(土)

今年7月、故郷長崎を訪れ、作家・僧侶である瀬戸内寂聴とのトークショーに出演した美輪明宏。テーマは「戦後70年、これからを生きるあなたへ」。

50年という長きにわたって親交を深めてきた寂聴93歳、美輪80歳。戦争体験者である二人の対談は、戦争と平和だけでなく、文化、宗教、人生訓と多岐に渡り含蓄に富む内容となった。

 

今回の「SONGS」は、この2人の対談と、美輪の代表曲「ヨイトマケの唄」、菊池章子のヒット曲「星の流れに」をカバー、そして美輪のオリジナル「愛の贈り物」という3曲で構成。美輪が今こそ伝えたい歌とメッセージをお送りする。
セットリスト
「愛の贈り物」(1989) (Pf) セルジュ染井
「星の流れに」(1947)
ヨイトマケの唄」(1965) (Pf) セルジュ染井
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阪大(理工系)教授がセクハラしたのに、隠ぺい?

 


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49188
2016年07月15日(金) 現代ビジネス編集部
【スクープ】大阪大学教授の重大セクハラと「隠ぺい疑惑」を追及する!~「学生の性器を触る」「布団で添い寝」でも処分は休職一カ月…?


社会的にもハラスメントへの問題意識が年々高まっているなか、教育機関、しかも税金を投入されている国立大学が、この有り様でよいのでしょうか」(大阪大学の関係者)
関西の名門国立・大阪大学で最近、重大なセクシャルハラスメント問題が発覚した、との情報を『現代ビジネス』編集部は掴んだ。ハラスメントを行った教授には、大学側の温情によって、外部に公表しなくても済むような甘い処分が下る可能性がある、という。

 

事実なら「隠ぺい」と言われても仕方がない事態だ。実際に取材を進めると、大学内からも処分方針について、疑問の声が聞こえてくるのである――。
関係者の話を総合すると、事の発端は2015年秋ごろ。同大学の学生が、学内のハラスメント相談室に「教授からセクハラを受けている」と駆け込んだことからはじまっている。

当該の教授――ここでは仮にX教授とする――は、同大学でも有名な理工学系の男性教授。学内のみならず、学外、そして企業からもその研究が注目されている。他の教授からの評判もすこぶるいいという。

 

そんな教授がなぜ……という驚きに加え、さらに衝撃的なのが、被害を訴えたのが、男子学生だった、ということだ。
男子学生の相談を受け、大学のハラスメント調査委員会がX教授に聞き取り調査を行ったところ、教授はその事実を認めたという。


事情を知る、同大学の関係者が明かす。
「調査委員会が作成した報告書によると、X教授は、1年以上にわたってその学生に対し、性器を触る、学生の下宿先に泊まり添い寝をする、一緒に風呂に入るなどの行為を繰り返した、とのことでした。学生は『やめてください』と伝えたにもかかわらず、止む気配がなく、ついに耐えられなくなり、勇気をもってハラスメント相談室に駆け込んだようです」
調査委員会がX教授らの調査を終えると、大学側は処分の検討をはじめた。立場を利用して悪質なセクハラ行為を働くなど、言語道断。学生の勇気ある告発を受け、大学側は教授にしかるべき処分を下すべきだ。


ところが、同大学内では不可解な「検討」が進められたという。
調査委員会が報告書を作成したのを受け、今年6月中旬、同教授が所属する部局の教授会が開かれた。セクハラ事案の報告を行ったうえで、その処分内容について話し合うためだ。「まさかあのX教授が…」生々しい性的描写が並ぶ報告書を見て、同僚教授らは言葉を失ったというが、さらに彼らを驚かせたのが、その処分内容についてだった。別の関係者が明かす。


「報告書が回覧された後、処分についての話し合いが行われました。しかし、重い空気が流れており、誰も口を開こうとしない。ようやくある教授が『…今までの処分の事例を参考に、決めるのがいいのでは』と発言し、それが妥当だよな、と皆その意見に納得していました。ところが、部局の責任者がその意見を遮るように『処分は一カ月の休職で収めたい』と言い出したのです」


過去の処分事例を参考にすればいい、というのは極めてまっとうな意見だろう。大阪大学は、2013年に、基礎工学研究科の助教が大学院生らに対してアカデミックハラスメントを働いたとして、停職3か月の懲戒処分を下している。また、2010年には男性准教授が女性を研究室に誘い出し、2人きりになるなど大学の秩序や風紀を乱したとして、停職6か月の懲戒処分にしたと発表している。


他の大学の事例を調査してみても、学生に対するセクシャルハラスメントを働いた教員には、少なくとも3カ月、長ければ1年程度の停職処分が下されるのが一般的だ。
であれば、今回の一件でもその程度の処分が下されるのが妥当だろう。にもかかわらず、1年にもわたり学生に対して性的行為を働いた教授が、わずか1カ月の休職…本当に、それでいいのか――。同僚たちは耳を疑ったというが、部局の関係者が「こんな事情がある」と明かす。
「部局の責任者が、その教授会のなかで『うちの大学では、1カ月の休職であれば、外部に公表しなくていいことになっている。彼には未来があるので、温情措置を取りたい』という旨の発言をしたのです。


X教授は非常に有能で、その研究は内外の注目を集めている。大学側にとってはアピールのためにも欠かせない人物です。おそらく、彼のキャリアを汚したくない、という気持ちが働いたのでしょう。


7月下旬に処分を下せば、そのまま大学は夏休みに入ります。つまり、一カ月の休職と決めてしまえば、夏休み期間中に休職を終えるうえ、公表されることもないために9月には素知らぬ顔して大学に戻ることができる――。そんな狙いがあったのではないか。報告書の内容を読む限りでは、とても一カ月の休職が妥当とは思えない。責任者も『セクハラの程度が軽い』などという認識はしていなかったようですし…」
確かに「国立大学法人大阪大学における懲戒処分の公表基準」の、公表の対象とする懲戒処分事案の項を読むと、「②職務に関連しない行為に係る懲戒処分のうち、懲戒解雇、論旨解雇又は1月以上の停職を内容とする懲戒処分」と書かれてある。X教授の処分を「1カ月」としたのは、公表を避けるため、というのは説得力がある(※)。
この後、最終的な処分案について話し合われるため、7月はじめに再度教授会が開かれたが、他の教授が異論をはさむ余地もなく、教授会では「一カ月(程度)の休職」という決議が下されたという。


実際には教授会の決議によって処分が下されるわけではなく、この決議を受けた大学本部が処分を決定する、という。現状、本部で最終的な処分について話し合われている真っ最中、とのことだが、前出の関係者は「基本的に大学本部は、処分については教授会の決議を尊重する可能性が高い。となればこの一件は、世間には公表されずに終わってしまうかもしれない」と嘆息する。
これが事実なら、教授の経歴を傷つけないための一種の「隠ぺい」、と言われても仕方がないだろう。


現代ビジネス編集部は複数の大阪大学関係者に取材をし、確証を得たうえで、当該のX教授に取材を申し込んだ。すると、「どうしてそれを知っているのか…」と戸惑いを見せ、「大学側の決定もまだ正式に下されてはいないので、私には答えられない」と繰り返した。
続いて編集部は大阪大学に、
・X教授のセクハラ行為があったというのは事実か
・1カ月未満(程度)の休職という処分案が教授会で決議されたのは事実か。またそれはどういう基準で出されたのか。事実であれば、過去の、あるいは他大学の事例と比べて短すぎるのではないか
・1カ月(程度)の休職であれば、外部に公表する必要はないようだが、それが理由で「1カ月未満」という決議が導き出されたのか。一種の隠ぺいではないかとの声に対して、見解を伺いたい
・現在、本部に決議を上申中と聞いているが、それは事実か。どのような処分が検討されているのか。最終的な処分内容は公表するのか
などを問うたが、「大学といたしましては、お問い合わせの事案にかかる事実の有無も含め、お答えすることはできませんので、その旨ご了承ください」(企画部広報課)と回答を寄せるのみだった。繊細な内容を含むため、回答に慎重になるのは理解できるが、一切を答えないとは…。
今回の一件について、大学内部の関係者はこう嘆く。
「有能な教授の名誉を傷つけないために軽い処分にする、というのは、あまりに筋が通っていません。過去の事例に倣って、しっかりとした処分をしなければ、勇気をもって告発した学生も浮かばれないでしょう。軽い処分で済むとの認識が共有されれば、セクハラへの問題意識も低下します。


近年、大阪大学では教授の不正経理が発覚したり、論文不正が発覚したりと、教員のモラルが低下しています。その空気を改めるためにも、厳正な処分と公表は不可欠ではないか」


(前ページ※:「公表の例外」の項に、「被害者又はその関係者のプライバシーなどの権利利益を侵害するおそれがある場合(中略)処分内容の一部又は全部を公表しないことがある」ともあるので、今後、大学側がこれを理由に公表しない可能性があることは付記しておく)


大阪大学のホームページには「ハラスメントのない大学を目指して」という標語が掲げられている。また、7月21日にはハラスメント防止に関するセミナーも行われるという
X教授は編集部の取材に対して「まだ処分が決まったわけではないので…」と繰り返した。前述のとおり、教授会の決議を受けて、現在大学本部で最終的な処分内容が検討されているようだが、相応の処分が下されることになるのかどうか、に注目したい。

 

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植松容疑者は、私だ

 

 相模原市の障害者施設殺傷事件は、確かにこの植松聖容疑者の個人的問題がある、つまり、麻薬をやっていて異常な状態になっている者、「大麻精神病」「妄想性障害」という病人だろう。


しかし、効率を大事にし、新自由主義・弱肉強食でいいとし、自己責任論でいいとし、主流秩序を良しとする人は多いではないか。それならば、失業者が100万人いても仕方ないし、自己責任だと思い、その人が生きるのが苦しいことに同情しない。自殺しても自業自得と思う。ホームレスの人が道に寝ていても、なんとも思わない。むしろ邪魔と思う。きえてなくなればいいとおもう。電車で自殺者が出て電車が止まったらイラッとする。勝手にどこかで邪魔にならないところで死ねよと思う。

 

職場で仕事が遅い人を見てイラッとする。下請け企業の人に怒鳴る。パートに怒鳴る。
つまり功利主義的な発想の人、つまりは主流秩序の価値観の人は多い。

 

で、その考えを突き詰めれば、能力のないものはくたばればいい、いなくなればいい、社会の邪魔、社会の無駄、社会のお荷物となる。移民を受け入れないとか、企業で簡単に解雇するとかとなる。生活保護利用者を罵倒するとなる。

 

ならば植松容疑者のしたことを他人事と言えるのか。彼のしたことはもちろん極端だし、正当化されないが、彼と考えがつながっている人だらけではないか。
それは私にだってある。私は能力主義に囚われ、名声にとらわれ、外見に囚われ、金にとらわれ、権力に囚われているところがある。外国の地震被害者には日本の被害者よりもこころが動かされないほどの想像力の低さである。ヴィーガンの主張は正しいと思いながら、ヴィーガンになれないような矛盾ある人物である。

 

障がい者放研究会にむかし入っていたし、かなり長らく青い芝の障がい者の人の介護に入ってきた。しかし私は障がい者差別の意識をまだ持っている。
自分が障碍者になることを100%受け入れられるような人物ではない。

とするならば、植松容疑者は私なのである。

 

私はDV問題にかかわっているが、私は自分にもDV加害者と連続したものがあると思っている。誰もが加害者の側面がある。
私はDV加害者である、と捉える人が増えることが、DVが減っていく社会の具体像なのである。

それは女性も同じである。そこがなくて一面的になりすぎるものは危ない。

 

まして、ネットにはネトウヨが徘徊し、日本でも世界でも、単純な排外主義がはびこっている。日本会議に浸食された人が多数いる国会議員。橋下、安倍、石原など、皆極右的要素があるではないか。ヘイトスピーチでは、朝鮮人韓国人を殺せ! 朝鮮人ゴキブリを殺せ!といっている。
日本で多くいるこうした右翼系の人たちなど、「ヒトラーの思想が降りてきた」という植松容疑者と思想はどっこいどっこいだ。


非常に近いのだ。

 

ナチスドイツだけが障がい者差別しているのではない、主流秩序の価値にとらわれている多くの人は、障がい者差別の思想であり、植松容疑者の考えと自分を別物とは言えない。
働けない者は自然淘汰されたらいいと思っている人は実は多いのだ。

なのにメディアでは、障がい者の命も同じ重みという建前を言う。
本当に本当にそれを言える人は少ない。
「言えない自分、矛盾」を見つめる誠実さがないことは恥ずかしい。


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相模原殺傷:容疑者「ヒトラーの思想が降りてきた」

毎日新聞

 

緊急措置入院中、病院のスタッフに話す
 相模原市の障害者施設殺傷事件で、植松聖容疑者(26)が緊急措置入院中、病院のスタッフに「ヒトラーの思想が2週間前に降りてきた」と話していたことが、相模原市への取材で分かった。ナチス・ドイツは障害者を「価値なき生命」と決めつけ、「国家的安楽死」と称して大量に殺害したことで知られる。

 

 市は2月19日、植松容疑者の措置入院の是非を判断するために神奈川県警津久井署で面談。植松容疑者は「世界に8億人の障害者がいて、その人たちに金が使われている。それをほかに充てるべきだ」などと話した。時折、いら立つような様子もみせながら淡々と述べたという。市によると、ナチス・ドイツを肯定する言葉は20日にあり、これが措置入院の決め手の一つとなった。

 

 植松容疑者は22日、専門医によって「大麻精神病」「妄想性障害」と診断された。入院中の検査で大麻の使用を示す結果が出たことも明らかになっている。その後の3月2日に専門医の診察に対して「入院前の自分はおかしかった」と反省し、大麻による症状が消えたなどと判断されたため、市は措置入院の解除を決定したという。【水戸健一】

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言動を知るほど危うい 小池百合子氏の「子育て・教育論」

 


言動を知るほど危うい 小池百合子氏の「子育て・教育論」
日刊ゲンダイ・デジタル  2016年7月29日

 

http://www.nikkan-gendai.com/

 

 どんなメディアの世論調査でも、新しい都知事に一番力を入れて欲しい政策は「教
育・子育て」が最多だ。毎日新聞に至ってはその回答が4割を超えたが、下馬評で
リードを保つ小池百合子候補(64)に期待する有権者は、よくよく考えた方がい
い。過去・現在の言動を知ると、彼女の教育・子育て論は危うい。SNSでは〈♯小
池百合子はヤバい〉というキャンペーンが巻き起こるほどだ。

 

 都知事選の政策集で、小池氏は待機児童の解消策として、「保育所の広さ制限など
の規制を見直す」と打ち出したが、この緩和万能の新自由主義に根差した発想は危険
だ。

「園児1人あたりの広さ制限を緩和し、保育所の面積を変えずギュウギュウに園児を
詰め込む考えです。子を持つ親が望む認可保育所の増設とは逆行しています」
(ジャーナリスト・横田一氏)

 

 全産業の平均月給より約10万円も低い保育士の待遇改善策も、「給与という形で
はなく、空き家をシェアハウスして直接的な待遇改善を図る」と街頭演説で繰り返
す。「給与は上げないけど、空き家を用意するから、そこに住め」と言っているのと
同じで、随分な扱いだ。保育士の住まいは空き家で十分と考えているなら、かなり差
別的な発想である。

 小池氏は、伝統的な子育てに回帰するため、まず親を教育すべしという「親学」に
傾倒し、推進議連にも名を連ねていた。

 

「親学は『発達障害アスペルガー症候群自閉症は親の愛情不足が原因で、伝統的
子育てでは発生しない』という非科学的で偏った思考に染まり、障害者とその親への
差別や誤解を招きかねないと、医学界からも批判を浴びています」(教育関係者)

 何を恐れたのか、小池氏は告示後、公式サイトの活動記録から、2012年5月1
1日に「親学」推進議連の勉強会に出席した事実を削除した。

 

 親学の提唱者は「新しい歴史教科書をつくる会」の元副会長で明星大教授の高橋史
朗氏だ。小池氏は「つくる会」のシンパで、今度の都知事選でも「つくる会」の支持
を受けている。小池氏自身、過去に何度も「戦後教育は自虐的」と発言。戦前回帰の
改憲推進派「日本会議」の議員懇談会副幹事長や副会長を歴任してきたが、その経歴
も公式サイトでは触れていない。

 こんな偏った思想の持ち主が東京都のトップに立てば、教育・保育現場を大混乱に
陥れるだけだ。

連合のひどさ 予定通り

 

連合は主流秩序の加担者でしかないので、予定通りの行動です。

 

中心に東電労組 鳥越氏の支援拒む連合東京のご都合主義
日刊ゲンダイ2016年7月28日

 

非核都市宣言を提案した鳥越氏(C)日刊ゲンダイ拡大する
 鳥越俊太郎氏(76)の苦戦の理由のひとつに挙げられているのが、連合東京が「自主投票」を決め、支援を拒んでいることだ。民進党最大の支援団体がなぜ?――と不思議に思うだろうが、理由は簡単。鳥越氏の主張が、自分たちの立場を危うくするからにほかならない。

 

 非核都市宣言を提案した鳥越氏に対し、連合の有力メンバーは「電力総連」。電力会社の労働組合の連合体で、中心には東電労組がいる。もちろん原発推進派だ。ホンネは、核武装を主張する小池百合子氏や元東電社外取締役増田寛也氏を支援したいところだろう。ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「連合は参院選の時から“変な”動きをしていました。中国電力の影響力が強い山口選挙区では、野党統一候補を推薦せず。神奈川選挙区でも、同じ民進党推薦にもかかわらず、脱原発を掲げる真山勇一氏ではなく、もう一人の金子洋一氏を応援するという“差別的”な対応を取ってきた。今回の都知事選も、反原発の古賀茂明氏の名前が野党統一候補に挙がった時点で、民進党に対し増田氏支援をちらつかせています

 

候補者以外は皆、原発推進

 

 前回の都知事選でも連合東京は、当時の民主党が支援した細川護熙氏(原発の即時廃止を主張)ではなく、舛添要一氏を支援。結果はこのザマだ。連合東京が先月16日付で出した談話では、自らの舛添氏支持の正当性を訴える一方で、今回の舛添氏のカネの問題は許せず、今後は民進党と連携していくと宣言。

 

 しかし、今月14日付の談話では「特定の候補者を支援することは、与野党の対決姿勢を助長することとなり、妥当ではない」と“言い訳”している。要は、主義主張なんてものはなく、ご都合主義なだけなのだ。

 

「野党共闘が実現した参院選の1人区では善戦していて、都知事選はこの勢いに“弾み”をつける大切な選挙。しかし、このままでは上げ潮ムードに水を差すだけです。連合に対し、ビシッと言うことができない民進党執行部の責任も重い」(横田一氏)

 仮に鳥越氏が敗れれば、世間の“連合離れ”が加速するだけだ。

「営業部長 吉良奈津子」は、韓国ドラマ『逆転の女王』をパクっている

 

「営業部長 吉良奈津子」で、韓国ドラマ『逆転の女王』のアイデアをパクっていた。それははずかしいし、ひどいのではないか?

 

「HOPE」は韓国ドラマ「ミセン」そのままだけど、それはリメイクと銘打っているから当然だし、別にいだろう。ミセンの様な面白さはないが。

 

「営業部長 吉良奈津子」は、韓国ドラマ『逆転の女王』と設定も違うし、筋も違うのに、元バリバリのキャリアウーマンが、今や落ちぶれて逆転していく、そのために、たとえば、有名人を使った金をかけた企画に対し、普通の人たちにメイクをしていってよろこばれる、そういう企画で勝つというのだから、まさに大事なアイデアをパクっている。

 

 

AV出演者は「労働者」なのか?

 

AV出演強制問題関係でこの間議論が活発になっています。
NHK「クローズアップ現代」でも取り上げられました。


これが、出演者の人権・セックス関係のワーカーの人権が守られることとともに、金を払えば性の商品はいくらでも買える、といったジェンダー秩序の見直しにつながればいいなと思います。

 

これに関連して、元AV女優で作家の川奈まり子さんが、アダルトビデオ(AV)の出演者を支援し、業界の健全化を図るための団体「表現者ネットワーク(AVAN)」を㋆11日に発足させました。

 

いいことも言っているし、実際に機能すれば現実的な前進(改善)と思う面もありますが、批判をかわす隠れ蓑に利用される危険もあるのでその実態を見ていく必要があるかと思います。


例えば、以下のやり取りでの「労働者ではない」という言い方で、事実上、労基法や派遣法という使える法律の制約から離れてしまうのは危険です。

川奈氏は、以下のように語っています。

 

 

************以下記事の紹介

「AV出演強要  合法的出演の環境整備を」
毎日新聞2016年7月11日 19時53分(最終更新 7月15日 13時25分)

http://mainichi.jp/articles/20160712/k00/00m/040/031000c

 

AV出演者は「労働者」なのでしょうか?

 

川奈さん  「労働者」ではありません。労働基準法では「雇用主に時間を拘束される」「雇用主に指揮監督権がある」「諾否の自由が制限される」というような条件で、労働者性の有無を見極めます。AV出演者に労働者性がある場合、「出演しろ」と言われたら諾否の自由がないとか、プロダクションやメーカーの人間に「脱げ」と言われて脱ぐとか、「やれ」と言われたことをやるということになりかねない。そうすると、ものすごく人権が毀損(きそん)されてしまう。

そういうわけで、やはりAV出演者は「表現者」でなければならないと思うんですね。自立した表現者が自由意思で出演するという状況でしか、絶対にAV出演は許されてはならない。私自身がそうやって活動してきたので、もしそうじゃない人がいたら、どんなにかつらいだろうと思うんですね。
 AV出演者が完全に自立したアーティストであり、自由意思で表現活動を行っている場合、職業安定法や労働者派遣法違反による摘発対象にはなりません。一方で、「表現者」として立つと労働関係法で守られなくなってしまう部分があるので、団体で保険に入るなどしてカバーしたいと思っています。

 

**********記事の、引用終

 

プロ野球選手や映画俳優なども労働組合を作ることで権利が守られる面があります。労働者と規定することが今の法律体系上有利で、そこから離れると規制するものがほとんどなくなるからです。

とすると、AV出演者は「労働者」ではないというのは危険で、川奈さんの夫がAV監督の溜池ゴロー氏ということと合わせてかんがえると、このようにいいきってしまうところにうさんくささを感じました。

 

簡単に言っておけば、労働者性を認めたらかといって何でも言うことを聞く奴隷のようになるわけではありません。ですから上記の言い方―――「出演しろ」と言われたら諾否の自由がない、脱げ、と言われたら拒否できない―――にはミスリードがあります。労働者だからこそ、労働時間や賃金などについての法律の制約を受けるし、社会保険、労働保険にも入れます。指揮命令のもとに入るからといっても契約以外のことをさせられるわけではないし、人間として扱わないようなことはダメです。たとえば、労働者と認めても、パワハラやセクハラはダメ、契約の仕事以外をさせてはダメということです。


ですから川奈さんが、単なる無知とか誤解で上記のように言っておられるならいいのですが、AV監督の溜池ゴローさんとか誰か業界の人に入れ智慧されて、AV業界を守るためにAV出演者の権利を制限しようという意図で言っているとしたら批判されるべきと思いました。

 

これから後の話し合いなどで、労働者であるということを認めるような、柔軟な姿勢を見せられるならばいいと思いますが、「この点で絶対に譲らない」という硬直した対応を取られるなら、「表現者ネットワーク(AVAN)」というものは眉唾物と言えるかもなと思います。

 

いずれにせよ、現実を少しでも改善する動きについては、偏見なく話し合って進めていくことには賛成です。

 

AV出演を強要問題

 

7月25日、クローズアップ現代プラス「私はこうしてAV出演を強要された~知られざる被害の実態」が放映されました。

http://www.nhk.or.jp/gendai/schedule/


この問題については複雑な面(ほかの人への意図せざるいろいろな影響)があるかと思いますが、本当に強要されているAV出演者については、絶対にそういうことをなくしていくべきと思います。

 

いっぽうで、こういった動きに対して、慰安婦問題と重ねて、事実上、ネトウヨ的な感覚で以下のような記事を書く人も出て来ています。児童ポルノや、ポルノアニメ、ロリアニメと表現の自由関係でのバックラッシュもあるでしょう。杉田水脈という人のこのような書きぶりは、伊藤弁護士を悪者に仕立て上げる、日本会議・極右系の論法の典型です。さすが維新です。

 

ジェンダーバックラッシュのときと類似の危険な見解::::::

 

◆AV出演強要問題が「現代の性奴隷」として国連で非難される可能性は十分あります…
杉田水脈
 
先日、起業家やサラリーマンの方々を対象にした勉強会で国連慰安婦問題について話をさせていただきました。質疑応答の時間に芸能関係で働いている男性からこんな発言がありました。

 「これも慰安婦問題や国連のことと関連するように思うのですが…。今ニュースになっているAV出演の強要の件です」
 彼の話を要約すると、こうです。

 

 借金を抱えている女性が「どうしてもAVに出演させてくれ」と頼み込みAV女優になりました。撮影現場でもスタッフに「次もお願いします」「よろしくお願いします」と頼み込み、結局200本くらいの作品に出演したそうです。
 女性は借金を返済し引退したのですが、付き合い始めた男性に過去のAV出演がばれてしまい、とっさに出た言葉は「無理やり強要されて出演した」でした。その言葉を真に受けた彼氏はいわゆる人権派弁護士を代理人となるよう依頼しました。

 結局、女性はAV制作会社などを刑事告発するとともに民事訴訟を起こしました。ですが、女性をよく知っているスタッフたちは「なぜ彼女が訴えてるのだろう」と首をかしげているそうです。
 男性の話がすべて事実なのかどうかは分かりません。女性の方は「だまされてAV撮影を強要された」などと全く違う説明をしています。


ただ、私は「人権派弁護士」という言葉が引っ掛かったので「その弁護士はもしかして国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子弁護士ではないですか?」と聞くと、彼は「そうです」と答えました。

 「ああっ」と得心しました。伊藤和子氏と言えば、慰安婦問題で「性奴隷」という言葉を世界中に広めた弁護士の一人です。私もニューヨークの国連本部やジュネーブ国連事務局(国連欧州本部)で何度か顔を合わせたことがあります。

 昨年10月下旬、国連特別報告者のマオド・ド・ブーア=ブキッキオ女史が記者会見で何の根拠もなく「日本人の女子学生の30%(後に13%と訂正)が援助交際をしている」と発言しました。日本政府は「数値の情報源および根拠を開示すべき」と抗議し、発言の撤回と客観的なデータに基づく報告書の作成を求めましたが、この情報を流したのではないかと目されているのも伊藤氏です。彼女は国連女子差別撤廃委員会委員長に就いている林陽子弁護士の後継者と言われています。

 

 一方、米国在住の女性からは、次のようなお便りをいただきました。
≪昨今日本で話題のAV出演強要問題で登場する弁護士や団体が慰安婦問題を扱う人達と同じだったので何か裏があるのではないかと気にかけていました。日本はただでさえ児童ポルノや性産業のことでアメリカや国連から睨まれているのでAVに関しては杉田さんのような女性の発言が極めて重要だと思います≫

 

AV出演強要問題は、慰安婦問題とどこか構図が似ていませんか。単なるAV業界内の話だとあなどっていると、ある日突然、国連の委員会などから「日本はAV女優という性奴隷の存在を黙認しているとんでもない人権侵害国家だ」と断罪されかねません。非常に由々しき事態なのです。


 慰安婦問題やAV出演強要問題は、女性がもっと積極的に発言すべきだと言われます。性の問題はどうしても「男が強者で女が弱者」というイメージがつきまとうからです。人権派と言われる弁護士たちもそれが分かっているからこそ、女性であることを巧みに利用して、AVや援助交際の問題などを次々に取り上げ、「被害者ビジネス」として利用しているのです。


 彼女たちの次なるターゲットがAV出演強要問題なのはほぼ確実だと言わざるを得ません。
 いまや慰安婦問題と無縁の国の人々にも「旧日本軍は野蛮な性犯罪組織だった」という誤った見方が浸透してしまいました。これはニューヨーク・タイムズなどが中韓両国の主張をほぼ鵜呑みにした内容の記事を掲載してきたことも大きな要因ですが、最近の日本のアダルトビデオや成人向けアニメ・漫画などの存在も、欧米やアジアの人々が「日本軍性奴隷説」を信じることに大きく影響しているように思われます。


インターネット時代となり、日本のアダルトコンテンツは海外でも多く見られています。欧米においてセックスは「男女ともに楽しむもの」。それに基づいて作られるので、映画などもあけっぴろげであっけらかんとした性描写が多いですが、日本には「隠す」「恥じらう」文化があります。一般的に「女性が拒む」というシチュエーションが好まれるため、レイプものなども数多く出回っています。アニメは美少女ものやロリコンものが人気を博しています。


 現実社会でできないこと、ありえないことを映像・アニメで表現しているにすぎないとしても、海外では「こんな作品を作るのだから日本人は変態に違いない。だから過去に日本軍が処女を性奴隷にしたというのも納得できる」と解釈されてしまいます。


 これは非常に厄介な問題です。人権派弁護士の思うつぼだと言えるでしょう。このことに関しては、ノンフィクション作家の河添恵子さんとの共著「『歴史戦』はオンナの闘い」でも触れています。


 繰り返しになりますが、AV界の出演強要問題は、思わぬところで国際情報戦とつながっているのです。私たち保守派も「女性」を前面に出して戦わばければならないところに来ているとつくづく思っています。


杉田水脈(すぎた・みお) 昭和42年4月生まれ。鳥取農学部林学科卒。西宮市職員などを経て、平成24年に日本維新の会公認で衆院選に出馬し、初当選。平成26年に落選後は、民間国際NGOの一員として国際社会での日本の汚名をそそぐために活動を続けている。好きな言葉は「過去と人は変えられない。自分と未来は変えられる」。

 

 

プレカリアートユニオン(PU)通信 第52号

 

こういう活動があることを知っていただきたいので、紹介しておきます。

 

 

 プレカリアートユニオン(PU)通信 第52号 <2016.07.27発行>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://www.precariat-union.or.jp/

 ─□ 目次 □───────────────────────────

 1.オリジン弁当で不当解雇された学生アルバイト復職を実現!
   15分単位で切り捨てられた未払い賃金も請求 ほか     【解決】
 2.ファミリー引越センター支部未払い残業代問題和解!    【解決】
 3.クレアーズ日本(株)の育児ハラスメント改善を求めるChange.org
   署名1万筆をイオン本社に提出後、自宅近くの店舗への異動を実現!
                          【争議・メディア】
 4.「漆黒のブラック企業 ”アリさんマークの引越社”の真実!in大阪」
   ドキュメンタリー映画「アリ地獄天国(仮)」関西初上映!
   2016年7月31(日)OPEN 12:00 / START 13:00      【イベント】

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1.オリジン弁当で不当解雇された学生アルバイト復職を実現!
   15分単位で切り捨てられた未払い賃金も請求 ほか     【解決】

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東京・多摩地域オリジン弁当オリジン東秀株式会社)で働く大学生のア
バイトが不当解雇されプレカリアートユニオンに加入。本日の団体交渉で
会社は解雇撤回、復職を確約しました。
労働時間を15分単位で切り捨てていた分の未払い賃金についても、本日会社
が提出した根拠資料を元に請求することに。
学生でもアルバイトでも声を挙げれば会社は変わります。

 

■アルバイトとして採用後、一方的に採用を取り消した企業と和解!
アルバイトとして採用後、一方的に採用を取り消した問題を交渉中の都内企
業と和解が成立しました。組合員は、当初の約束通り採用されたことを確認
し、元気に就労します。
早期解決のため、ご尽力くださった関係者に感謝します。

 

■ハラスメント問題で交渉中の都内コンビニ経営会社と和解!
ハラスメント問題で交渉中だった都内のコンビニ経営会社と和解が成立しま
した。早期解決のためにご尽力くださった関係者に感謝します。
深夜も営業するコンビニでは、店員が客からハラスメント行為を受けること
もあります。会社は、客からのハラスメント問題を含め、ハラスメントを防
ぐための対策を講じる義務があります。

 

■破産手続き中の神奈川県内の運送会社と和解!
未払い賃金問題について交渉中に団体交渉を拒否し、破産手続きを行った神
奈川県内の運送会社と、破産会社の元代表者が謝罪し、責任を負うかたちで、
不当労働行為救済申立中の東京都労働委員会にて和解が成立しました。和解
のためご尽力くださった関係者に感謝します。

 

■都内印刷会社と和解!
パワーハラスメント問題、解雇問題をめぐって交渉中だった都内印刷会社と、
組合員本人が納得いく内容で和解のはこびとなりました。早期解決のためご
尽力くださった全ての関係者に感謝します。

 

■都内ゲーム会社と和解!
労働時間を15分単位で切り捨てて賃金を計算していたため未払いが生じて
いた件を交渉中だった都内ゲーム会社と、組合員本人が納得いく水準で和解
が成立しました。早期解決のためご尽力いただいた皆様に感謝します。


労働相談は、誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172
info@precariat-union.or.jp
※会社のPCからは相談メールを送らないでください
http://www.precariat-union.or.jp/
http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/


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 2.ファミリー引越センター支部未払い残業代問題和解!    【解決】

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アリさんマークの引越社との闘争の様子をインターネットで見て、共通の問題
に直面しているファミリー引越センターで働く社員・アルバイトが、プレカリ
アートユニオンに加入、2015年10月に支部を結成しました。

16人の組合員に対し、2016年5月までに、給与から天引きされた福利厚
生費、事故を起こした際に天引きされた無事故家財等の手当が、全額返還され
ました。もちろん、これらの給与天引きも行われなくなりました。

さらに、継続して協議中だった未払い残業代問題についても、2016年6月、
団体交渉によって和解的に解決することができました。今後も労働条件の整備
について協議を進めていきます。


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 3.クレアーズ日本(株)の育児ハラスメント改善を求めるChange.org
   署名1万筆をイオン本社に提出後、自宅近くの店舗への異動を実現!
                          【争議・メディア】

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子育てに社会的関心が集まるなか、イオン子会社のアクセサリー輸入・販売を
行うクレアーズ日本の育児ハラスメント問題と闘う女性社員を支え、同様に出
産・育児を理由として就労環境を損なわれている多くの女性の活躍の場を実現
しようと署名を募ってきました。キャンペーン開始から1ヶ月で1万人以上の賛
同をいただき、この署名を6月6日、イオン本社に提出しました。

これまで自宅から通勤時間が1時間半もかかる店舗へ配属されていましたが、
署名提出後の7月1日から、通勤時間30分以内の店舗への異動が実現しました。
ご賛同・ご協力くださった皆様に心から感謝を申し上げます。

今後も、女性社員が圧倒的多数であるクレアーズ日本を真に女性の力を発揮で
きる会社に変えること、彼女の待遇や給与を元に戻すことを目指して、改善を
求める声を届けていきます。

http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/20160606/1465206058


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 4.漆黒のブラック企業 ”アリさんマークの引越社”の真実!in大阪
   ドキュメンタリー映画「アリ地獄天国(仮)」関西初上映!
   2016年7月31(日) OPEN 12:00 / START 13:00   【イベント】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★詳細はロフトプラスワンウエストのイベントスケジュールページまで
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/44293

以下、ロフトプラスワンウエストのイベントスケジュールページより

漆黒のブラック企業 ”アリさんマークの引越社”の真実!in大阪

2016年7月31(日) OPEN 12:00 / START 13:00

前売¥1,000 / 当日¥1,200(共に飲食代別)※要1オーダー500円以上
前売券はイープラス、ロフトプラスワンウエスト店頭&電話予約にて4/9(土)発売開始!
イープラス:近日詳細発表!
※ご入場はイープラス→店頭電話予約→当日の順となります。
電話→ 06-6211-5592(16時~24時)

 

【上映作品】
映画「アリ地獄天国(仮)」パイロット版 (監督:土屋トカチ/2015年/23分)
を再編集して上映(関西初)。

【トークゲスト】
西村有さん(仮名) アリさんマークの引越社・現役正社員
阿部潔さん 関西学院大学社会学部教授
イダヒロユキさん ユニオンぼちぼち/DV加害者プログラムNOVO
大椿裕子さん 大阪教育合同労働組合副執行委員長
清水直子さん プレカリアートユニオン委員長
渡辺輝人さん 弁護士
土屋トカチ 映画監督

 

漆黒のブラック企業「アリさんマークの引越社」は、どんな会社なのか。
就労条件の改善を求めてブラック企業とたたかう現役社員・西村有さん
(仮名)が登壇し、リアルな実態を伝える。
西村さんが主人公のドキュメンタリー映画「アリ地獄天国(仮)」パイロ
ト版も関西初上映する。


引越業界を健全化し、アリさんマークの引越社を健全に存続させるためにも、
ブラックな労務管理を改めない限り、アリさんマークの引越社は利用しない
よう宣言しましょう。


「アリさんマークの引越社」ボイコット署名キャンペーン→http://chn.ge/1OdWdKy

アリさんマークの引越社に直接ご意見を伝えていただける方は、株式会社引越
社関東(東京都中央区日本橋小伝馬町14-4岡谷ビルディング2F)
電話0120-77-2626、電話03-3808-2626 までお願いい
たします。

一億総貧困時代/雨宮処凛 第6回「アリさんマークの引越社」、その「アリ
地獄」的実態、で、アリさんマークの引越社のブラックな労務管理を正すべく
闘っている組合員が紹介されました★

 

http://www.shueisha-int.co.jp/amamiya/06.html
2016.06.30
第6回「アリさんマークの引越社」、その「アリ地獄」的実態
本来支払われるべき労働の対価も、あたりまえの自尊心も、労働者から根こそ
ぎ奪い取る「ブラック企業」。入ってみないとわからない、入ってしまうと抜
けられない、そんな蟻地獄さながらの企業が規模問わず社会に蔓延するいま、
ブラック企業大賞・アリ得ないでしょう部門>他を受賞し、そのあまりに違
法だらけの現状が明るみに出された<アリさんマークの引越社>。今回は、監
視カメラ付きの見せしめ異動・手取り14万円という冷遇の中、在職しながら同
社を提訴し、メディアを通して社会にその実情を訴え、1人、闘いを続けてい
る西村さんにお話を聞く。

 

★アリさんマークの引越社(引越社関東)に追い出し部屋=シュレッダー係か
らの異動を求める署名2万5000筆を提出!★

アリさんマークの引越社(引越社関東)に追い出し部屋=シュレッダー係から
の異動を求める署名2万5000筆を提出しました。オレンジ色のシャツの着
用を命じられている組合員を応援する気持ちを示すため、参加した10人の組
合員は、オレンジ色の服を着て抗議。

 

弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_5/n_4824/
2016年06月24日 19時12分
アリさん「シュレッダー係」異動から1年、「元に戻して」署名2万5000人分提出


プレカリアートユニオン
〒151-0053東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172
info@precariat-union.or.jp ※会社のPCからは相談メールを送らないでください
http://www.precariat-union.or.jp/  http://d.hatena.ne.jp/kumonoami/


▼労働相談はこちらへ
月~土曜日 10~19時 ※緊急相談は随時対応します。
〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
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小池百合子、かわいそー という程度の人気

 

千田さんが書くような心理の人が多いのが事実でしょうが、その程度の愚かさの人が多い事実をどう考えるかです。ももクロは好きだけど。

 

 

都知事選劇場、小池百合子さんを応援する人の心理学
千田有紀
2016年7月26日 7時0分配信

 


7月31日に投開票の東京都知事選、調査によれば小池百合子さんが優勢だという(小池氏優勢、増田氏追う 鳥越氏苦戦 都知事選情勢調査『朝日新聞』)。選挙戦が始まったばかりの頃、「小池さんが追い上げると思う」というと、周囲の人は「まさか」と首をひねっていた。しかし、小池さんの「都知事選劇場」での演出はあまりにも華麗で見事である。つい小池さんを応援したくさせられるものがある。


例えば7月3日、出馬を表明したあと、東京都江東区で行われた参院選自民党公認候補の街頭演説。
演説カーの横で約1時間、ほかの国会議員や都議らとともに、(小池さんは)立ったまま候補者の訴えを聞いた。安倍晋三首相や石原伸晃都連会長が訪れた際に、存在を示すことができる最前列に、陣取った。ただ、首相や石原氏は車を降りると、小池氏の前を素通り。小池氏は会釈したが、会話もあいさつも成立しなかった。それでも小池氏は、内田茂都連幹事長ら幹部を見つけて、頭を下げ続けた

 

出典:小池氏、都知事選出馬の非礼おわびも安倍首相素通り

 

見事である。都知事選に出馬をすると意思表示をしたら、自民党の「オジサン」たちに無視される。会釈しても、会話もあいさつも成立しない。そこで頭を下げ続ける小池さん。もうこれを見たら、私も「小池さん、頑張って!」という心理が刺激されてしまった。事実、インターネットには「酷い」「可哀想」という声があふれた。その一方で、その前後のメディアへの対応などを見ていると、計算されつくされたアピールであるというようにも、感じられた。

 

しかもさらに増田寛也さんを担いだ自民党は、所属する国会議員や地方議員に対し、党が推薦していない候補者を応援した場合に除名などの処分を科すとする文書を配布した。しかも議員だけではなく、「親族含む」人が非推薦の候補を応援した場合は除名等処分の対象とするというのである(自民、増田氏以外の応援処分『毎日新聞』)。

 

21世紀の時代に、親族までも監視し、除名処分にすると脅すとは驚きだ。しかしこれも、明らかに小池さんに利しただろう。「小池さんが可哀想すぎる!」。

 

自民党が擁立した増田さんは、古いタイプの自民党の王道を行く候補者だ。事実、立候補の直前まで東京電力社外取締役だった。自民党がこうした官僚的な旧態依然とした候補者を担ぎだし、小池さんへの締め付けをすればするほど、小池さんが従来型の自民党政治を壊してくれる改革者のように感じられる。おりしも参議院選挙と時期的に重なり、自民党への何とも言えない不安が、共有はされている時だ。「自民党をぶっ壊す!」といって熱狂的に支持され、結果として自民党を躍進させた小泉純一郎元首相を思い出した。


事実すぐに、小池さんも「議会の冒頭解散」を主張し、「都議会をぶっ壊す!」と報道されることになる(そんなことは実際には不可能だが)。そういえば、小池さんは小泉首相の近くで、小泉劇場をつぶさに見ていたのだっけ。

さらにいえば、小池さんは女性だ。小池さんに投票すれば、「初の女性都知事の誕生」というイベントに参加できたような気がする。「自分たちの一票で、何か新しいことを成し遂げるという達成感も感じられる。小池さんは、グリーンをテーマカラーにしている。ピンクのように女性らしさをことさらアピールするのでもなく、でもエコロジーとつながる「女性ならでは」といった爽やかさを演出する。ももクロのコンサートのように、推しメン(応援しているメンバー)のテーマカラーを身に着けて、小池さんを演説を聞き、応援するのはとても楽しいイベントだろう。小池さんを応援しない人が、おかしな人にすら思える。小池さんは本当に頭のいい人なのだと思う。

 


しかし、小池さんの主張内容は、決して「女性らしく」なんかない。過去には在特会で講演をしたこともあるし(在日特権を許さない市民の会HP)、「日本会議」との関係も指摘されている(例えば小池さんの日本会議への声)。


小池さんは「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのです」と言い、それ受けて、鼎談相手は「東京に核ミサイルを」と主張している(「日本有事3つのシナリオ」小池さんのHP)。


消費税よりも重要な議論は憲法改正だといい、軍備を主張する(「主体性のある国家へ -国権・国益・国民の財産と生命をどう守るか」小池さんのHP)。
ある意味で、男性よりもさらに「男らしい」。候補者のなかでは、一番の「タカ派」だろう。

 

他方で子育てなどにはあまり関心はなく、選挙戦での保育園訪問アピールの割に、今まで保育政策に冷淡だったことを批判されている。待機児童に関しては、産み育てやすい社会にするために、他の候補保育所、保育士の処遇改善を訴えるなか、「意識改革」を主張してテレビの視聴者を驚かせたようだが(都知事選の論点 全国最低の出生率 産み育てやすい社会は?)、


そもそも公約では、規制緩和を推進して子どもを詰め込むことによる解決を主張している。今の基準ですら問題があるというのに、実行されたらとても安心して子どもを預けられないだろう。

 

日本会議男女共同参画にも大反対である。女性の権利に反対する団体の要職にいた女性の都知事が、誕生するのだろうか(日本会議国会議員懇談会の副幹事長や副会長を歴任)。そういえばイギリスで、福祉を切り捨て、格差を進行させた首相は、「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャー。女性だった。ときに女性の政治家は、男性にもできないような極右的な政策を可能にする。それは、おそらくフェミニズムとは呼ばれないだろう。

 

そもそも不思議なのは自民党である。小池さんを応援すれば除名処分にするというのに、党に逆らった小池さん本人は、まだ除名もされず、自民党員のままだ。自民党は、どうして除名しないのだろうか。謎である。


千田有紀 武蔵大学社会学部教授(社会学

1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、 武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダーセクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。

「Vegan問答」 - 猫家知恵蔵

 

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Vegan問答
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右翼・日本会議の小池百合子が人気あるなんておぞましい

 

 

日刊ゲンダイだけがまともな報道。

けっきょく、選挙といっても、この程度の大衆の反映。それでも民主主義だから、それにのって戦うしかない面もあるけれど。もっと悪化すれば、選挙ももっと自由でなくなるから。


下馬評でリード 小池百合子の「危うさ」を識者が指摘
日刊ゲンダイ デジタル 2016年7月25日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/186379

 

都知事選もいよいよ終盤。がぜん優位に立っているのが、元防衛相の小池百合子候補(64)だ。大手メディア各社の最新の情勢調査では軒並みトップを走り、有力3候補の混戦からアタマひとつ飛び抜けたようだ。

 このまま都民は独走を許すのか。大半の有権者は小池の人品骨柄を知らず印象に惑わされているようにしか見えない。本当に彼女は東京の顔にふさわしい政治家なのか。

 本紙既報の「号泣県議ソックリの政党交付金の使い道」や「元秘書を介した裏金づくりを疑わせる不明朗な支出」など、政治資金絡みの怪しい疑惑もさることながら、過去の言動を知れば知るほど“小池都政”の行く末が不安になる。

 

 セレブマダム風な見た目や上品そうな語り口にゴマカされてはいけない。大メディアはあまり触れないが、本性は「超」が付くタカ派政治家だ。過去の侵略戦争を否定し、改憲を推進する国内最大の右翼組織「日本会議」。その「国会議員懇談会」の副幹事長や副会長を小池は歴任してきた。


ところが、公式サイトのプロフィルでは日本会議について一切、触れていない。小池は日本会議の機関誌「日本の息吹」(03年9月号)で「親殺し、子殺し」は「自虐的な戦後教育の結果」と決めつけ、北朝鮮拉致を例に「人権を声高に叫ぶ人たちほど、本当に守るべき人権は無視してきた」と訴えた。日本会議の思想に共鳴しているのに、なぜ関係を隠すのか。

 

 戦後教育を「自虐的」とする一方的な攻撃が評価され、小池は今回の選挙で「新しい歴史教科書をつくる会」の支持を受けている。小池も「つくる会」の運動を支持しており、当選すれば“タカ派”の影響が教育現場に出るに違いない。

 

■戦争の悪臭がプンプン漂う言動の数々

 ゴリゴリの改憲論者でもある。政界入りの理由も「湾岸戦争のころの国会の動きをキャスターとして伝えながら、これはアカンと。憲法改正の必要性を痛感したから」(たちばな出版「伝統と革新」13年4月号)と語るほどの筋金入りだ。


「『うちは平和主義を貫いており、丸腰です。だからあなたも戦いを止めなさい』と言って、耳を貸す戦争当事者はいない」(「フォーブス日本版」02年1月号)などと、平和主義が常に目の敵だ。集団的自衛権容認の解釈改憲の禁じ手も「国会の審議の場において、時の総理が『解釈を変えました』と叫べばいい」(「Voice」03年4月号)と、10年以上前から唱えていた。

 

 03年11月の衆院選の際は、毎日新聞の「日本の核武装構想について」というアンケートに「国際情勢によっては検討すべき」と回答。「こんなに国家機密モレモレの国はありません」(10年5月3日の公式ツイッター)と、スパイ防止法の制定や軍法会議の創設を事あるごとに訴えてきた。戦争の悪臭がプンプン漂う女性である。

 

 00年11月の衆院憲法調査会では、参考人石原慎太郎都知事(当時)の「(現行憲法を)歴史的に否定する」という発言に呼応し、「いったん現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく」と表明した。


高らかな「憲法廃止」宣言とは裏腹に、昨年2月の衆院予算委では安倍首相に「(改憲は)83条、財政の条項からまずやってみたら」と進言し、今年3月の夕刊フジのコラムには「お試し改憲こそ現実的だ」と書いた。憲法廃止の野望をひた隠し、ひとまず改憲に慣れさせようとする危険な悪巧みは、国民をとことん愚弄している。

 

憲法は権力の乱用を縛り、国民の自由や権利を守るためにあるという基本認識すら、彼女の脳裏には存在していない印象です。野田政権のころ、国民の基本的人権を著しく損ねる『自民党改憲草案』の丸のみを求めたように、国民の権利を守るより、国民の統治が先決なのでしょう。これだけ極端に偏った思想の持ち主が都知事選でトップを走るとは、不思議でなりません」(九州大名誉教授・斎藤文男氏=憲法

 

 都民もよくよく考えた方がいい。
本性は派手な生き方しか知らない差別主義者

 

 排外差別デモのヘイト集団「在特会」との関係も指摘されている。小池は10年12月に在特会女性部協賛の集会で講演を行った。今月8日に外国特派員協会の会見でその事実関係を問われると、「いろいろな講演に出ていますが、在特会がどういうものか存じ上げませんし、主催された団体と在特会の関係も知らない」としらばっくれた。

 

 今度の選挙でも「しきしま会」なるヘイト集団が、小池のポスターに証紙を貼る様子の写真をツイッターに投稿。波紋を広げた。これだけヘイト集団に好かれるのは、小池自身に差別の根が垣間見えるからだろう。街頭演説で「病み上がりの人を連れてきてどうする」と鳥越候補を暗に中傷し、本人から「がんサバイバーに対する大きな差別、偏見」と批判されても「記憶にない」とシラを切ったのは序の口だ。

 

 彼女のツイッターは“ヘイトスピーチ”のオンパレードで、内容も「納税シーズン、日本で働く某国人は扶養控除欄に本国の父母姪甥… とありとあらゆる親戚名をあげるそうな」(10年3月1日)とネトウヨ並みの低レベル。沖縄選出の玉城デニー衆院議員も特定秘密保護法の審議中に「議員席に座る小池から『日本語読めるんですか、日本語分かるんですか』とヤジを飛ばされた」と証言している。

 

 根っからの差別的発想は生活保護世帯にも冷酷で、自著「女性が活きる成長戦略のヒント」では「人々が甘えを持ち『働かなくても、国がなんとかしてくれる』と依存する社会になってしまえば日本は生活保護大国になります」とバッサリ。安倍政権が13年度予算で生活保護予算を大幅に削ると、本会議の代表質問で「今回の予算で特筆すべき」と称賛した。

 

反グローバリズムの潮流に逆行する時代錯誤

 

「彼女の本質は目立ちたがり屋のポピュリストだと思いますが、誰もがあんな派手には生きられない。生活保護世帯に『自助』を求める発想は弱者への配慮に欠け、地道に暮らす99%の人々に思いを馳せることもないのでしょう。まさに弱肉強食、新自由主義の権化です」(筑波大名誉教授・小林弥六氏=経済学)

 

 小池は出馬を断念した宇都宮健児氏の政策を、民放番組で「都民目線で、いいことを言っている」と褒めた。この発言に立腹するのはジャーナリストの横田一氏だ。

 

「宇都宮氏が『中断』を主張した築地の移転問題も、彼女は『いったん立ち止まって検証する』と発言。さも宇都宮氏の政策を引き継ぐかのような印象を与えましたが、アンチ新自由主義の宇都宮氏と小池氏の政治理念は真逆です。待機児童の問題だって、小池氏は保育園の広さ規制を緩和し、児童を詰め込み、解決するという“緩和万能”の新自由主義に根差しています。本当に都民を惑わすのが得意なズルイ政治家です」

 

 小池は政策集で「東京をアジアナンバーワンの国際金融市場として復活」「国際金融特区や税優遇を活用し、世界から企業や高度人材を呼び込む」と意気込むが、「新自由主義の傲慢さがにじみ出ている」と前出の小林弥六氏はこう続けた。

 

「ナンバーワンの称号欲しさに、平均賃金の低いアジアと勝負すれば、日本の労働賃金は必然的に、アジアの貧国並みに削られる恐れが生じる。こうした経済のグローバル化がもたらす『歪み』に欧米社会の不満は爆発。反EUやトランプ旋風が吹き荒れていることを、小池氏は理解していないのか。世界情勢から1周も2周も遅れた時代錯誤の考えの持ち主が、国際都市・東京のトップにふさわしいとは思えません」

 

 経済アナリストの菊池英博氏は「新自由主義者レイシストだけは絶対に都知事にしてはダメ」と断言した。残り6日、有権者は彼女の正体をきっちり見極めてから、投票に向かうべきだ。

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小池百合子氏の政治資金 使い道はあの“号泣県議”ソックリ

2016年7月23日


怪しい領収書がゾロゾロ(C)日刊ゲンダイ


「身体検査は真っ黒」(自民党関係者)という評判も納得だ。都知事候補小池百合子元防衛相(64)が代表を務める「自由民主党東京都第十選挙区支部」。カネの使い方は非常識だった。

 日刊ゲンダイは都選管に情報公開請求し、同支部の収支報告書に添付された領収書の写し(2012年~14年分)を入手。14年分をチェックしただけでも不可解な領収書が山のようにある。数万円単位の支出なのに、宛名もただし書きも「空白」の領収書がザラだ(資料1)。

 

「宛名の空白が目立った舛添前都知事の提出した領収書と一緒。使い道がサッパリ分からず、政治資金の透明性を確保する規正法の趣旨に反します」(政治資金オンブズマン共同代表で神戸学院大教授の上脇博之氏)

 

■ポータブルDVDも公私混同の疑い

 

 おかしな買い物もある。14年9月22日、「ヨドバシカメラ」発行の領収書の「お買上明細」には「Amika AMDPーF1000CK」との記載がある(資料2)。調べたところ、ポータブルDVDプレーヤーの商品コードだった
事務所の備品なら据え置き型が定番だし、DVDは今どきノートPCで視聴できる。他の領収書を確認すると、同年5月27日に「ビックカメラ」で12万4200円を払い、富士通「FMV」1台を購入済みだ。

 

 小池事務所に利用状況を聞くと、「自動車で移動中に制作した動画を確認するなどしている」と回答した。小池氏本人が“旅のお供”に使うケースもあるのなら、舛添氏と同じ公私混同だ。

 

■1年間で切手5000枚購入

 さらに重大な疑惑が見つかった。同支部は「郵送」名目で年間5000枚以上の切手を購入し、事務所費に計上した。一日で82円切手を1000枚(資料3)買ったこともあるが、購入日は10月末から11月末の1カ月に集中。特に11月18、19、28日の3日間で計1914枚もの52円切手を買い求めた(別表)。


同年12月2日公示の総選挙に向け、解散風が吹き荒れた時期と重なるとはいえ、選挙準備にこれほど大量の切手がいるのか。小池事務所は「通常の事務所業務に用いている」と回答したが、「料金別納郵便」を利用すれば大量の切手を貼る手間をはぶける。さらに同一区内の大量郵送は「区内特別郵便」を使えば割安となり、同支部もこの年に5回、別納に加え、このサービスを利用していた。

 

 わざわざ大量の切手を買うとはクビをかしげるほかない。そのうえ、ベラボーな枚数の切手購入費の原資は政党交付金、つまり国民の税金で賄われていた。

「税金が原資の『政務活動費』で切手を大量購入し、換金の可能性が問題視された兵庫の“号泣県議”のケースと酷似しています。小池氏は説明責任を果たすべきです」(上脇博之氏)

 

 折しも詐欺罪に問われた号泣県議は21日、有罪が確定したばかり。小池氏も前任者の二の舞いは御免だろう。キッパリ説明できなければ、都知事としての資質を疑うしかない。
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小池百合子氏「裏金疑惑」 都議補選に出馬“元秘書”の正体

2016年7月24日

 

不可解な支出は計210万円(写真左=提供写真)


 31日投開票の都知事選に出馬している小池百合子元防衛相(64)に新たな「政治とカネ」問題が浮上した。今回はナント! 「裏金づくり」疑惑だ。

 日刊ゲンダイは小池氏が代表を務める「自民党東京都第十選挙区支部」の収支報告書に添付された領収書の写し(2012~14年分)を入手。この領収書を精査すると、不可解なカネの流れが判明した。

 

 同支部は12~14年、「M―SMILE」という会社に「調査費」として計210万円を支出していたのだが、この会社は登記簿を調べても記載がなく、実体不明の会社だったからだ。

 

 小池事務所は「現在は『モノヅクリ』という社名に変わっている。選挙の際の世論調査を依頼した」と説明。そこで日刊ゲンダイが改めて「M-SMILE」の代表者に確認すると、代表者の男性は「09年ごろ、個人的に『M―SMILE』という名で世論調査の事業を始めた。12年に、『モノヅクリ』を立ち上げ、オーダースーツの事業をメーンにしている」と説明。

つまり、実体のないスーツ会社が、小池氏から多額の政治資金を受け取り、世論調査を請け負っていた――という怪しさを記事にした


■小池氏、元秘書とも問い合わせにダンマリ

 

 そうしたら、小池陣営が22日、都議補選(31日投開票)で新宿選挙区から擁立した男性の名前を見て驚いた。何を隠そう「M-SMILE」の代表者、森口つかさ氏(34)だったからだ。しかも、肩書は小池氏の「元秘書」だったからビックリ仰天だ。

 

 つまり、小池氏は自分の秘書がつくった“ペーパーカンパニー”に多額の政治資金(調査費)を支払っていたことになる。これほど不自然で、不可解なカネの流れはないだろう。政治資金に詳しい上脇博之・神戸学院大教授もこう言う。

 

「小池氏の政党支部が(M-SMILE)に調査費を支出した時期に森口氏が秘書を務めていたのなら大問題です。通常、議員のために調査を行うことは秘書としての業務の一環で、調査の対価は給与として支払い済みのはず。それを秘書が経営する(幽霊)会社に調査費用を支払うというのは、あまりにも不自然です。裏金をつくったり、不正な選挙資金を捻出していたと疑われても仕方がありません。そうでないのならば、小池氏は説明責任を果たすべきです」

 

 果たして小池氏と森口氏はどう答えるのか。両者に何度も問い合わせても、ともに一切回答なし。知事が2代続けて辞職に追い込まれた「政治とカネ」問題は、今回の都知事選でも間違いなく重要な争点だ。それなのに小池氏、元秘書ともそろってダンマリでいいはずがない。

 

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