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マイケル・ムーア トランプが大統領になる5つの理由を教えよう

 

マイケル・ムーア 映画監督
ドナルド・トランプが大統領になる5つの理由を教えよう


投稿日: 2016年07月29日 16時36分 JST 更新: 2016年07月30日 21時09分 JST

友へ

悪い知らせを伝えるのは残念なことだが、昨年の夏、ドナルド・トランプが共和党の大
統領候補になるだろうと君たちに言った時も、俺ははっきりと伝えていた。そして今や
、君たちにとってさらにもっとおぞましい、気の滅入るような知らせがある。それは、
ドナルド・トランプが、11月の大統領選で勝つということだ。この浅ましくて無知で危
険な、パートタイムのお笑いタレント兼フルタイムのソシオパス(社会病質者)は、俺
たちの次期大統領になるだろう。

 

トランプ大統領。さあみんな、この言葉を言ってみよう。だってこれから4年間、この
言葉を言うことになるんだよ。「トランプ大統領」。

俺の人生で今回ほど、俺は正しくない、俺が間違っている、って誰かに証明してほしい
と思ったことはないな。

 

俺には、君たちが今何をしているかわかる。激しく首を横に振っているだろう。 「い
や、マイク、そんなことは起こらない!」とか言って。残念ながら、君たちは外界から
隔離された狭い範囲の世界で生きている。その世界には、隣にエコー室があり、そこで
君たちとその友人たちは、アメリカ人はバカ野郎を大統領に選んだりしないって確かめ
あっている。

 

あらゆることがトランプがらみだから、奴のクレージーなコメントとか、こっちが恥ず
かしくなるくらい自分に酔っている奴のスタンスのおかげで、君たちは奴に対して、呆
れたりあざ笑ったりしている。その頃、ヒラリー・クリントンの話を聴いて、私たちの
最初の女性大統領、世界が敬う人、頭が切れて子供たちを大事にし、オバマのレガシー
を継承する人に注目している。なぜならこれこそ、アメリカ人が求めているものだから
さ! もちろんこれからの4年間もこのままさ!

 

君たちはすぐさま、この狭い世界から脱出しなきゃいけない。現実を否定ながら生きる
のをやめて、限りなく現実だと心の奥底では理解している真実に向き合う必要がある。

有権者の77%は女性と有色人種と35歳未満の若者だ。トランプは絶対に彼らの過半数
の票を獲得できない!」なんてことで安心しようとするとか、「みんなこんなバカ野郎
に投票することはないだろうし、自分にとって最善の利益に反して投票することもない
だろう!」なんて理屈で安心しようとするのは、脳がトラウマから自分を守ろうとする
働きなんだ。通りで大きな音を聞いても、「ああ、タイヤがパンクしただけだ」とか「
あれ、誰かが爆竹を鳴らしているんじゃんないか?」と思うだろ。というか、誰かが銃
で撃たれた音を聞いた、なんて思いたくないんだよ。

 

これは、911が起きたときに最初のニュースと目撃者の話が、「小型飛行機が誤って世
界貿易センターに突っ込んだ」だったのと、同じ理由だな。俺たちは最善の結果を求め
、望むことを必要としている。なんでかっていうと、ぶっちゃけ、生活はもう混乱して
るし、給料ぎりぎりの暮らしで何とか生き抜こうとしたって、もう難しいんだよ。俺た
ちはこれ以上悪いことが起きても、対処できないんだ。だから何か恐ろしいことが実際
に起きたって、俺たちの精神状態は変化を受け入れられないんだ。

 

フランスのニースでトラックに轢かれた最初の人々が、この世で最後の瞬間にしたこと
は何かというと、その人は単に運転手がトラックをコントロールできなくなっただけだ
と思って、運転手に手を振って、歩道の縁石を飛び越えたことを指差して、「気をつけ
て!」と叫んだんだ。「歩道には人がいるよ!」って。

 

おい、みんな、これは事故じゃないんだ。事件が発生しているんだ。それでも、クリン
トンが事実の積み重ねとか、頭の回転の速さ、理屈とかで、トランプを倒せると信じて
いる人は、この1年、56カ所で行われた予備選とか党員集会の結果を見過ごしている。
共和党には16人が立候補して、みんな打倒トランプに全力を注いだけど、誰もトランプ
の勢いを止められなかっただろ。今の情勢だったら、本選でもこれは起きると思う。そ
してこの事態に対処するためには、まず君らみんなにこの事実を知ってもらう必要があ
る。それから、多分、もしかしたら、俺たちが今いる混乱から抜け出せる方法を見つけ
られるかもしれない。

 

勘違いしないでほしい。俺は自分の住んでいる国に大きな希望を持っている。状況は好
転している。左派はジェイムズ・D・ハンターが言うところの「文化戦争」に勝った。
ゲイとレズビアンは結婚できるようになった。アメリカ人の大多数が今や、世論調査
質問に、寛大な答えをしている。女性の同一賃金――わかった。中絶は合法であるべき
――わかった。環境法の強化――わかった。銃の規制強化――わかった。マリファナ
合法化――わかった。大きな変化が起きている。 今年22州で勝利した社会主義者のサ
ンダースにぜひ尋ねてほしい。そしてもしみんなが自宅のカウチからXboxとかプレイス
テーションで投票できるなら、ヒラリーが圧勝するのは間違いないと思う。

 

でもこれは、アメリカで実際にできる方法じゃない。みんな家を出て、投票の列に並ば
なければならない。そして仮にそこが貧しい黒人とかヒスパニックの地域だったら、長
い列に並ぶだけでなく、うまく投票できないようにつくられている。だから、ほとんど
の選挙で、投票率が50%になることだって難しい。そこに11月の大統領選の問題がある
んだ。つまり、投票する気のある、投票するように鼓舞された有権者たちを、どうやっ
て投票所に連れていくか?ってことだ。

 

みんな、この質問に対する答えがわかっているだろう。いちばん過激な支持者がいる候
補者は誰なのか? どの熱狂的なファンが午前5時に起きて、朝から晩まで全力を尽く
し、はるばる投票所まで行って、それだけじゃなくてトムとかディックとかハリーとか
(そしてボブ、ジョー、ビリー・ボブ、ビリー・ジョー、ビリー・ボブ・ジョーとか)
全員を投票に行かせるだろうか? その通り。これが俺たちが今最大級の危機に陥って
いる状況なんだ。そして自分をごまかさないでほしい。どんなに説得力のあるヒラリー
のテレビ広告が流れても、討論会でヒラリーがトランプに事実を質しても、共和党主流
派の自由主義者たちがトランプから票を吸い上げても、奴の呪術を止めることは出来な
いだろう。

 

 

トランプが大統領になる5つの理由を教えよう。

1.中西部の票読み。

ラストベルト(錆びついた工業地帯)の奴らは、EU離脱と同じことが起きることを歓迎
している。トランプは、ミシガン、オハイオペンシルベニアウィスコンシンといっ
五大湖を取り巻く4つのブルーステート民主党が優位の州)に意識を集中させると
俺は思っている。この4つの州は、もともと民主党が強い地域だが、2010年以降それぞ
れの州で、共和党の知事が選ばれている(最終的にペンシルバニア州だけは、今は民主
党知事になっている)。3月のミシガン州予備選で投票に行ったのは、民主党が119万人
なのに対して、共和党は132万人だ。

 

トランプは、ペンシルベニア州の最近の世論調査でヒラリーをリードしていて、オハイ
オ州では同点だ。同点? トランプがこれだけ無茶苦茶な発言と行動しているのに、ど
うしてこの大統領選レースは、これほど接戦になっているのか? これは多分、ヒラリ
ーがNAFTA北米自由貿易協定)を支持したから、製造業中心の中西部の州の壊滅を助
長した、とトランプが発言しているからだ。クリントンTPPを支持したから、この4州
の人々をひどく不利な立場に置いた他の貿易政策に関して、トランプはクリントンを攻
撃するだろう。

トランプがミシガン州で選挙活動している時、フォード・モーターに働く工場労働者の
ために、もしフォードが工場を閉鎖してメキシコへ移転するなら、メキシコで製造して
アメリカに入って来る自動車すべてに、35%の関税を掛けると言った。これがミシガン
州の賃金労働者たちの耳には、この上なく甘美な音楽のように響いたんだ。そしてこの
時、トランプはAppleにも、iPhoneを中国で製造するのをやめて、ミシガンの工場で製
造するように強要した。もちろん人々の胸は熱くなるわな。お隣の州知事ジョン・ケー
シックが手にするはずだった大勝利を、トランプが持ち逃げしたんだ。

 

友よ、グリーンベイからピッツバーグまで、このあたりの人は、イングランドの中流階
級と同じだ。疲弊して、元気ががなく、苦しんでいる。

この地域では、いわゆる中流階級の残骸と、田園地域に大工場の大きな煙突が散在して
いる。彼らはレーガントリクルダウン理論に騙されて、怒り、辛い思いで働いている
(もしくは、働き口すらない)人たちだ。いつも耳ざわりのいいことを言っておきなが
ら、いざというときにはゴールドマン・サックスロビイストに高額の小切手を書いて
もらうのを期待して、なんでもかんでも揉み消してしまう民主党の政治家に捨てられた
人たちなんだ。

 

イギリスで起きたことは、ここでも起きるだろう。ボリス・ジョンソンみたいなエルマ
ー・ガントリー(口がうまいやり手のセールスマン)が現れ、どんなにひどい状態にな
るとわかっていても、今がチャンスなんだ!と確信させるように適当なことを大衆に言
うだけだ。アメリカンドリームをぶち壊した奴ら全員に貼り付け! そしてアウトサイ
ダーのドナルド・トランプが、奴らを懲らしめるためにやって来た! トランプに同意
する必要はない! 好きになる必要だってない! トランプは、君らが嫌な人間たちに
投げつける火炎瓶だ。それでなくても、彼らは君らに火炎瓶を投げつけてくるんだ! 
メッセージを送れ! トランプは君らのメッセンジャーだ!

 

そして、ここで数学が役に立つ。2012年、共和党大統領候補だったミット・ロムニー
64人の選挙人の票差で敗北した。ミシガン州オハイオ州ペンシルベニア州ウイス
コンシン州で投票された選挙人票を足してみれば、合計64だ。トランプの予想通りで、
トランプがやればいいことは、アイダホ州からジョージア州まで(決してヒラリーには
投票しない州)のレッドステート(共和党が優位の州)を制したら、あとはこの4つの
ラストベルト州を押さえるだけだ。トランプにはスイングステート(選挙のたびに結果
が変わる州)のフロリダ州は必要ない。コロラド州バージニア州も必要ない。ミシガ
ン州、オハイオ州ペンシルベニア州ウイスコンシン州だけだ。これで、トランプは
トップに躍り出るだろう。これが11月に起こる。

 

2.怒れる白人、最後の抵抗。

我がアメリカ男性たちが主導してきた240年間の統治は、終わろうとしている。一人の
女性が、その座を引き継ごうとしている! なんでこんな事態になったんだ?! 注目!
 警告のサインは出ていたが、俺たちはこれを見逃していた。ニクソンは、ジェンダー
に冷たかったけど、タイトルIX(男女教育機会均等法)を作った。この法律は、学校で
女子生徒も男子生徒と同じスポーツをする権利を持つべきだと言っている。その後女性
たちは、民間ジェット機パイロットにもなれるようになった。気がついたら、ビヨン
セが今年のスーパーボウル(俺たちのゲームだ!)で、大勢の黒人女性と一緒にフィー
ルドに雪崩込み、拳を突き上げ、男性の支配はここで終わった! と宣言していた。お
お、なんてことだ! 

 

これは、危機に瀕している白人男性の心の中がかいま見える光景だ。本人の手から権力
がすり抜けていき、彼らのやり方は、もはや容認されないという意識が芽生えている。
この「フェミナチ」(保守派の、フェミニストに対する蔑称)っていう怪物は、トラン
プが言ったような「目から血を流している、どこであっても血が出ている」(トランプ
が女性の生理を侮蔑した発言)奴らが、俺たち男を征服するんだ。そして今や、俺たち
に指図してきた黒人の男に8年間耐えなきゃいけなかったのに、今度は大変なことは傍
観する、そして威張り散らす女のもとで、8年間を過ごすことになるのか? その後の8
年間は、ゲイがホワイトハウスに入るのか! それからトランスジェンダーか! 君た
ちは、そんなことを目の当たりにする。その時までには、動物にも人権を認められてい
るだろう。そしていまいましいハムスターが、この国を統治していることだろう。これ
は止めないといけないな!

 

3.ヒラリー問題。

ここだけの話だけど、正直に話していいか? そして俺たちが話す前に、これだけは言
わせて欲しい。俺はヒラリー・クリントンが好きだった、それもかなりな。ヒラリーは
、不当な濡れ衣を着せられてきたと思う。ヒラリーがイラク戦争に賛成したから、俺は
二度とヒラリーに投票しないと決めた。今日まで、そのつもりでいた。ファシストもど
きが最高司令官になるのを防ぐために、俺はその決心を改めようと思っている。

 

悲しいことだが、ヒラリーは何かしら軍事行動を起こして、俺たちを従軍させる方法を
見つけるだろう。ヒラリーはオバマより右寄りで、タカ派だ。しかしトランプの錯乱し
た指が、あの核ボタンに掛かったら、それでおしまい。完全に終わりだ。

現実を見てみよう。ここでは、俺たちにとって最大の問題はトランプではなく、ヒラリ
ーだ。ヒラリーはまったく人気がないし、有権者のほぼ70%が、ヒラリーを信用できな
いと言っているし、不誠実だと考えている。ヒラリーは旧来の政治を象徴している。実
際には、君たちの選挙権以外何も信用していない。一時期だけ同性婚反対のために闘い
、その後は、同性婚の司祭を務めている。

 

若い女性が、最大の反ヒラリー派だ。この若い世代が、世界中のバーバラ・ブッシュ夫
人のような人たちに、「黙ってクッキーを焼きなさい」(ヒラリーはかつて「私は家で
クッキーを焼くような人間じゃない」と言って反発を受け、専業主婦のブッシュ大統領
夫人とクッキーレシピ対決をした)と言われる必要がないように、ヒラリーやその同世
代の他の女性たちが耐えた犠牲と闘いを考えたら、若い女性たちは心を痛めないといけ
ないな。でも、その子どもたちも、ヒラリーが嫌いだ。

 

そしてミレニアル世代が、毎日のようにヒラリーには投票しないと言っている。民主党
員でも、無党派でも、オバマが大統領になった日とか、バーニー・サンダースが予備選
の投票に臨んだ時みたいに、11月8日に目覚めて、みんなワクワクしながら急いでヒラ
リーに投票しに行くなんてことは、有り得ないだろう。そんな熱狂はどこにもない。そ
してこの選挙の勝敗を決めるのは、たった一つのことだ。つまり、誰が家にいる人々を
より多く引っ張りだして投票させるか、ということだ。トランプはちょうど今、有利な
立場にいる。

 

4.意気消沈したサンダース支持者票。

クリントンに投票しないバーニーの支持者に、やきもきするのはやめよう。俺たちはク
リントンに投票するんだ! 世論調査をみたら、今年ヒラリーに投票するサンダース支
持者の数は、2008年にオバマに投票したヒラリー支持者の数より多い。ここが問題じゃ
ない。

やばいのは、ちまたのバーニー支持者が、当日ちょっと消極的だけどヒラリーに投票す
るために投票所に足を運ぶ。これが俺が言うところの「意気消沈した票」だ。つまり、
そいつらは、投票所に有権者を5人連れて来ないんだ。それに、月に10時間選挙ボラン
ティアをしない。どうしてヒラリーに投票するつもりなのかを、興奮した口調で話すこ
ともない。

 

彼らは意気消沈した有権者なんだ。なんでかっていうと、若い人だったら、インチキや
たわごとを一切容認しない。彼らにとってクリントン・ブッシュ時代に戻ることは、い
きなり音楽を聞くために金を払わないといけなくなり、MySpaceを使って、巨大な携帯
電話を持ち運ぶ時代に戻るようなものだ。彼らはトランプに投票しないだろう。そのう
ち第三の政党に投票する奴もいるだろうが、多くは家の中だ。ヒラリー・クリントン
、自分を支援する理由を彼らに与えるために、何とかしないといけない。

 

そして穏健派で物腰の柔らかい中道の白人男性のおっさんを副大統領候補にしたのは、
ミレニアル世代からすると、ヒラリーが自分たちの票を重視していないように思うから
、賢い戦略ではない。正副大統領候補に2人の女性が並ぶ案も浮上したよな。これはワ
クワクするアイデアだったけど、ヒラリーは逃げを打って、安全策を取った。これはヒ
ラリーが、若者票を逃してしまっているいい例だ。

 

5. ジェシー・ベンチュラ効果。

結局、有権者の何かしでかしてやろうというパワーを過小評価してはいけないし、いっ
たん投票ブースのカーテンを閉めて、一人きりになったら、自分が隠れアナーキスト
と自認している大衆を見くびってはいけない。投票ブースはセキュリティカメラや盗聴
器が付いていないし、配偶者も子どもも上司も警官もいないし、いまいましい制限時間
もない、世の中に残された数少ない貴重な場所だ。そこでは、必要なだけいることがで
きるし、誰も何かをするように強制することはできない。ボタンを押してもいいし、党
の公認候補にも、そうでなけりゃはミッキーマウスとかドナルド・ダックと書いて投票
することだって出来る。規則はないんだ。

 

そして大勢の人間が疲弊した政治体制に怒っているから、大衆はトランプに同意するわ
けでもなく、トランプの偏狭な考えとかエゴを気に入っているとかでもなく、ただ、投
票できるからっていうだけでトランプに投票する。計画をぶち壊しにして、パパやママ
をこまらせてやろうっていうくらいの気持ちで、これをやる。

ナイアガラの滝の端に立っている時、一瞬、柵を越えたらどうなるんだろうって心の中
で思うのと同じような感覚で、黒幕になったような気分で、どうなっちゃうのか見てみ
たい一心でトランプにポンと票を入れる奴はいっぱいいるだろう。

 

90年代に、ミネソタ州で知事にプロレスラーが選ばれたことを思い出してほしい。ミネ
ソタ州の人たちの頭が悪いからそうなったわけじゃない。彼らが、ジェシー・ベンチュ
ラは優秀な指導者で、政治的見識を持った人物だと思っていたら、彼に投票しなかった
だろう。彼らは、ただ単にやってみただけだ。ミネソタ州は、アメリカでも最も賢明な
州の一つだ。一方でミネソタ州の人たちはブラックユーモアを好む。そしてベンチュラ
に投票したのは、病んだ政治体制に対する、彼らなりの辛辣な悪ふざけだった。これが
トランプにも再び起こる。

 

HBOのトーク番組「リアル・タイム・ウィズ・ビル・マー」の共和党全国大会特集に出
演した後、ホテルに戻ろうとしたら、ある男が俺を引き止めた。 「マイク、俺たちは
トランプに投票しなきゃいけない。俺たちは大改造する必要がある」。そういうことか
。それだけで、彼にとっては十分だった。「大改造する」ためなんだ。トランプ大統領
誕生は、まさに大改造になるだろうし、投票した人々の大部分は、外野席に座って、そ
んなリアリティ・ショーを見たいと思っている。
(次回、どのようにしたらトランプを倒せるか、俺の考えを投稿するつもりだ。)
 敬具
        マイケル・ムーア