映画『灼熱』
映画『灼熱』をみた。
クロアチアのユーゴスラビアからの独立をめぐり、クロアチア人とセルビア人との間で起こった民族紛争を背景に、3つの時代の3つの恋愛を描いた人間ドラマ。
なかなかおもしろかった。
民俗対立の愚かさ。恋人が引き裂かれる。リンチに遭う。道路が封鎖される。行き来できなくなる。
憎しみ。
出もまた交流していかないとだめ。
過去の記憶。
出ていく、という展望。他者が作った国境や民族の境界を超える個人の営み。
◆HP情報
2015年の第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した。1991年、クロアチアのユーゴスラビアからの独立をめぐって、クロアチア人とセルビア人の民族対立が激化。
仲の良かった隣人同士が、民族の違いを理由に戦い、殺し合うことが日常の光景となってしまった。本作は紛争ぼっ発時に一夜にして敵同士となってしまう1991年編、
紛争終結後に互いの民族を憎しみながらも激しく惹かれあう2001年編、
平和が戻り過去の憎しみを乗り越えようとする2011年編と、
3つの時代を舞台に、セルビア人女性とクロアチア人男性の2人の若者を主人公にした異なる登場人物による3つの物語が展開。
ゴーラン・マルコビッチ、ティハナ・ラゾビッチの2人が、それぞれの時代の3組の恋人たちを演じる。監督はクロアチア出身のダリボル・マタニッチ。15年・第28回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門では、「灼熱の太陽」のタイトルで上映されている。