ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

橋下市政がもたらした、訴訟の山に関する大阪市の損害について

 

 

以下の情報を紹介しておきます。
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岸和田の高比良です。

 橋下市政がもたらした、訴訟の山に関する大阪市の損害について、以下のような調査データを頂きました。

 メディア関係者などにとっても検証の格好のデータとなることをお祈りして公開します。

 どうぞご自由にお使いください。

 たかひらの連絡先:080-6178-6006

 

平成28年11月11日
高比良 様
大阪市総務局行政部行政課長
江野 一 
 
平素は大阪市政にご理解を賜りありがとうございます。
 まず、このたび高比良様からご要望いただきました件の対応が遅くなってしまったことにつき心からお詫び申し上げます。
 高比良様からのご要望を受けまして、橋下徹氏が大阪市長に就任以降に大阪市に対して提起された訴訟のうち、①大阪朝鮮学園に係るもの、②入れ墨の有無等を尋ねる調査を契機として提起されたもの、③労働組合に係るもの、④橋下徹当時大阪市長のサンフランシスコ出張のキャンセルを契機とする住民訴訟、⑤①~④以外に個人である橋下徹氏に対し損害賠償請求を求める住民訴訟について、事件名、事件概要、第1審から第3審までの判決、弁護士報酬額(着手金及び謝金)及び実費額(裁判所に対し納付する郵券及び手数料等)を別紙のとおり一覧表にしましたので、ご提供させていただきます。

 

 また、上記訴訟案件以外の「地下鉄職員がたばこを吸っていて訴訟になったもの」及び「維新の議員が市会にて、誤った情報に基づき大阪市の教員の不祥事について質問を行った結果、その教員から大阪市が損害賠償を求めて訴えられたもの」についてもご要望をいただきましたが、本市の訴訟として該当するものがございませんでしたので、ご了承ください。


 ご不明な点等ございましたら下記担当までご連絡いただきますようよろしくお願いいたします。

担 当    〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号 
大阪市総務局行政部行政課 (法務グループ)村上・新原
電話番号 06-6208-7442 

 


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事件名 事件概要 1審 2審 3審 備考

判決等 弁護士報酬額(円) 実費額(円) 判決等 弁護士報酬額(円) 実費額(円) 判決等 弁護士報酬額(円) 実費額(円)

着手金 謝金 着手金 謝金 着手金 謝金
① 建物収去土地明渡等請求事件 本市が所有する土地上の建物を各種学校として使用する等して当該土地を権原なく占有する学校法人である被告に対して、本市が建物収去土地明渡を求めて訴えを提起したもの - 315,000 - 927,800 - - - - - - - - 1審係属中


補助金不交付処分取消等請求事件 義務教育に準ずる教育を実施する各種学校を設置する学校法人である原告に対して補助金を交付しない旨の決定を本市が行ったところ、当該決定の取消等を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの - 420,000 - 0 - - - - - - - - 1審係属中


② 戒告処分取消等請求事件 入れ墨の有無等を尋ねる調査に所定の書面で回答しなかったことが職務命令違反に当たるとして交通局長が原告に対して行った戒告処分の取消し及び精神的損害5,000,000円の賠償を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 一部敗訴 630,000 0 4,720 勝訴 432,000 540,000 24,535 - - - - 3審継続中
② 処分取消等請求事件 入れ墨の有無等を尋ねる調査に所定の書面で回答しなかったことが職務命令違反に当たるとして交通局長が原告に対して行った転任を命じる処分の取消し及び精神的損害3,700,000円の賠償を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 一部敗訴 525,000 0 7,282 棄却 432,000 0 35,117 - 54,000 - 39,215 3審継続中


② 懲戒処分取消等請求事件 入れ墨の有無等を尋ねる調査に所定の書面で回答しなかったことが職務命令違反に当たるとして病院局長(当時)が原告に対して行った懲戒処分の取消し及び精神的損害500,000円の賠償を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 一部敗訴 525,000 0 5,764 勝訴 324,000 432,000 24,535 - - - - 3審継続中
③ 損害賠償請求事件 本市職員に対して行われた労使関係等に関するアンケート調査による損害113,400,000円の賠償を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 一部敗訴 1,050,000 108,000 216,338 一部敗訴 540,000 - 47,320 - - - - 判決確定


③ 損害賠償請求事件 本市職員に対して行われた労使関係等に関するアンケート調査による損害1,250,000円の賠償を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 一部敗訴 210,000 ③ 損害賠償請求事件 本市職員に対して行われた労使関係等に関するアンケート調査による損害19,470,000円の賠償を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 一部敗訴 945,000 54,000 3,900 一部敗訴 324,000 - 6,000 - - - - 判決確定


③ 建物使用不許可処分取消請求事件 平成24年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告らが本市に対し訴えを提起したもの 一部勝訴 525,000 0 40,900 一部勝訴 648,000 540,000 74,039 - - - - 3審継続中


③ 建物明渡等請求事件 平成24年3月31日をもって労働組合等である被告らがその事務所として占有する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースに係る使用許可の期間が終了したにもかかわらず、被告らが本件事務室を不法に占拠し続けていたため、建物明渡等を求めて、本市が被告らに対し訴えを提起したもの 105,000 ③ 建物使用不許可処分取消等請求事件 平成25年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告らが本市に対し訴えを提起したもの 262,500 ③ 使用不許可処分取消等請求事件 平成26年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて、大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告らが本市に対し訴えを提起したもの 54,000 ③ 行政財産使用不許可処分取消等請求事件 平成24年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告らが本市に対し訴えを提起したもの 一部勝訴 525,000 0 0 一部勝訴 648,000 540,000 110,805 - - - - 判決確定


③ 行政財産使用不許可処分取消等請求事件 平成25年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 262,500 ③ 組合事務所使用不許可処分取消等請求事件 平成26年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告らが本市に対し訴えを提起したもの 54,000 ③ 会場使用許可処分義務付等請求事件 平成24年度及び平成25年度において、教育研究集会を開催するために職員団体である原告が行った学校施設の使用申請について校長が使用不許可決定を行ったところ、当該使用不許可処分の取消し及び有形無形の損害3,000,000円の賠償を求めて、原告が本市に対し訴えを提起したもの 一部勝訴 8,551,821 0 0 一部勝訴 1,080,000 1,242,000 9,442 勝訴 - - - 判決確定


③ 会場使用許可処分義務付等請求事件
③ 違法支出金返還請求事件 橋下徹個人に対して本市職員を対象とする労使関係等に関するアンケート調査を実施するために設置した第三者調査チームへの報酬等の支出に係る損害金9,118,800円の賠償請求をすることを求めて、本市住民である原告が大阪市長に対し訴えを提起したもの(住民訴訟) - 840,000 - 2,410 - - - - - - - - 1審係属中


地方労働委員会命令取消請求事件 交通局が労働組合である原告からの掲示板スペースの使用許可等を認めなかったことについて原告が大阪府労働委員会に不当労働行為申立てを行ったが却下及び棄却されたため、大阪府労働委員会の当該決定の取消を求めて、原告が大阪府に対し訴えを提起したもの。なお、本市(交通局)は補助参加人としてこの訴訟に参加をした。 勝訴 432,000 - 500 棄却 - - - - - - - 判決確定


③ 損害賠償請求事件 平成24年度以降において、労働組合の分会会議を開催するために原告が行った学校施設(12校)の使用申請について校長が使用不許可決定を行ったところ、有形無形の損害6,000,000円の賠償を求めて、職員団体である原告が本市に対し訴えを提起したもの - 1,026,000 - - - - - - - - - - 1審係属中


③ 使用不許可処分取消等請求事件 平成27年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて、大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告らが本市に対し訴えを提起したもの - 162,000 - - - - - - - - - - 1審係属中


③ 使用不許可処分取消等請求事件 平成28年度において、労働組合等である原告らがその事務所として使用する大阪市役所本庁舎地下1階の事務スペースについて、大阪市長が使用不許可処分を行ったところ、当該不許可処分の取消等を求めて、原告らが本市に対し訴えを提起したもの 108,000 ③ 不当労働行為救済命令取消請求事件 本市が労働組合等に対し組合員の給与からの組合費の控除を平成25年3月31日までとする覚書を締結する旨等を通告したことについて、中央労働委員会が不当労働行為に当たるとして措置命令を行ったため、本市が国(中央労働委員会)に対し当該措置命令の取消しを求めて訴えを提起したもの - 972,000 - 84,422 - - - - - - - - 1審係属中


④ 損害賠償請求事件 橋下徹個人に対して同人が市長だった当時に予定していたサンフランシスコ出張旅費の支出に係る損害693,740円の賠償請求をすることを求めて、本市住民である原告が大阪市長に対し訴えを提起したもの(住民訴訟) 勝訴 756,000 - 1,214 - - - - - - - - 2審係属中


⑤ 損害賠償等請求事件 橋下徹個人に対して同人が市長だった当時に衆議院議員総選挙期間中に支払われた給与の支出に係る損害800,000円の不当利得返還請求及び賠償請求をすることを求めて、本市住民である原告が大阪市長に対し訴えを提起したもの(住民訴訟) 勝訴 735,000 756,000 190 - - - - - - - - 判決確定

 


⑤ 違法支出金返還請求事件 橋下徹個人に対して同人が市長であった当時に任命した特別秘書の給与の支出に係る損害6,295,043円の不当利得返還請求をすることの請求及び将来の給与支出の差し止めをすることを求めて、本市住民である原告が大阪市長に対し訴えを提起したもの 勝訴 735,000 - 1,322 - - - - - - - - 判決確定
⑤ 公金支出差止等請求事件 橋下徹個人に対して建物(シェルター)リース料の支出に係る損害11,424,000円の賠償請求をすること及び将来のリース料の差し止めをすることを求めて、本市住民である原告が大阪市長に対し訴えを提起したもの(住民訴訟) - 540,000 - - - - - - - - - - 1審係属中

 


⑤ 損害賠償等請求事件 橋下徹個人に対して同人が大阪市長であった当時に執行された大阪市長選挙の実施に要した費用の支出に係る損害526,636,000円の賠償請求をすることを求めて、本市住民である原告が大阪市長に対し訴えを提起したもの(住民訴訟) 勝訴 432,000 324,000 1,322 - - - - - - - - 判決確定

 


注1
上記一覧は、橋下徹氏が大阪市長に就任以降に大阪市に対して提起された訴訟のうち、①大阪朝鮮学園に係るもの、②入れ墨の有無等を尋ねる調査を契機として提起されたもの、③労働組合に係るもの、④橋下徹当時大阪市長のサンフランシスコ出張のキャンセルを契機とする住民訴訟、⑤①~④以外に個人である橋下徹氏に対し損害賠償請求を求める住民訴訟について、事件名、事件概要、第1審から第3審までの判決、弁護士報酬額及び実費額を整理したものとなっています。
注2
「実費額」とは裁判所に対し納付する郵券及び手数料等を指します。

 

慰安婦問題のドキュメンタリー映画『沈黙』 クラウドファンディング

慰安婦問題のドキュメンタリー映画『沈黙』
子の映画の応援のうごきです。「アジア女性国民基金」のことを忘れないためにも大事な映画だと感じました。
紹介しておきます。

*********
https://motion-gallery.net/projects/silence


拡散希望!応援お願いします】

 朴壽南(パク・スナム) 81歳が生涯をかけて取り組んだ「慰安婦」問題のドキュ
メンタリー映画『沈黙』。来年の公開実現に向けて、ご支援をお願いするクラ
ウドファンディングは終了11/18(金)まで8日に迫りました。

 現在100名の応援を頂き目標達成率60%まできましたが、あと1歩足りません。

 続々のご支援、チラシ配布もご協力ありがとうございます。目標150万円達成
に向けて本作へのご賛同と協力を重ねてお願いします。

○MotionGalleryのクラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/silence


在日女性監督朴壽南(パク・スナム、81歳)の最新作ドキュメンタリー『沈黙』完成と全国上映に向けてご支援下さい!

このプロジェクトについて
2016ソウル国際女性映画祭出品、監督朴壽南(パク・スナム、81歳)の最新作『沈黙』。「慰安婦」被害者15名の密着記録と現在をつなぐドキュメンタリー全国上映に向け完成・配給宣伝費用にお力を貸して下さい!


監督朴壽南(パク・スナム・左)とイ・オクソンさん
2016年9月30日 映画『沈黙』は、韓国DMZ国際ドキュメンタリー映画祭にて
<特別賞>を受賞しました!
今年81歳を迎えた在日コリアン2世、監督朴壽南(パク・スナム)は、当事者たちと歩んできた歳月の記録と現在をつなげ、日韓両政府の「合意」から取り残されている彼女たちの肉声を届けるために、第4作目ドキュメンタリー映画『沈黙』の完成に全力をあげてきました。
そして去る6月、第18回ソウル国際女性映画祭<戦争と日本軍慰安婦>セクションで初の上映を迎え、韓国だけでなく海外の研究者から多くの関心と公開を望む声が寄せられました。


これまで本作は、日韓のドキュメンタリストたちに無償の技術提供を頂き、そして< 朴壽南さんの映画を完成させる応援団>のご支援で、自主製作で作品を完成させてきました。
しかし資金不足のため、音楽やサウンド編集を完成させる事が出来ず、ソウル映画祭では<限定版>として上映、日本公開のためには日本語字幕・サウンド編集の製作費、配給宣伝費用が必要です。ぜひ皆様のお力をお貸し下さい!
全国上映実現に向けてあと一歩です。


主人公イ・オクソンさん(89歳)
   映画『沈黙』(英題: The Silence)
• 監督:朴壽南 
• 撮影:大津幸四郎 ハン・ジョング 朴麻衣他
• 編集:朴麻衣
• うた:イ・オクソン
• 制作:アリランのうた製作委員会
• 2016年/100分/カラー/DCP/日本・韓国
• 協力:プルンヨンサン


• 映画評 : KMDb ムン・ジョンヒョン(ドキュメンタリー監督・韓国語です)
♢報道 週間金曜日 9月10日横浜、音楽や字幕が未完成でしたが試写会を行いました日韓両政府の「合意」に一石投じるドキュメンタリー「慰安婦」テーマの映画『沈黙』
♢なぜ今、「慰安婦」の映画を?
戦後71年目を迎える今年(2016年)、現在韓国で登録されている「慰安婦」被害者の生存者は40名になりました(2016年7月現在)。その中の一人イ・オクソンさんは、今から22年前の1994年、14人の仲間たちと日本政府の謝罪と補償を求め立ち上がり、日本へやってきました。


映画『アリランのうたーオキナワからの証言』で「慰安婦」問題を提起してきた監督朴壽南は、この「慰安婦」被害者たちの活動の受け皿となって「ハルモニたちを支える会」を立ち上げ、彼女たちの人権と名誉の回復をかけた4年間(1994年~1998年)のたたかいを共にしました。
密着した貴重な記録には、「謝罪・賠償・慰安婦・解決」と一括りにされ繰り返される、大義やイメージを突き抜ける、生き生きとした当事者たちの姿があります。
高校に招かれ子ども達へ歴史の真実を伝えるイ・オクソンさん(1995年・神奈川県立高校にて)


イ・オクソンさんが高校生とふざけあって笑う時、慰安所の記憶は一言話しては、涙を流し黙ってしまうユ・ボクスンさんが、歌を唄い踊る時、日本に来ても人を怖がり、外出できないハ・スイムさんが交渉の場面で、堂々と話をする時…。
様々な場面、事件、状況、個性、証言が、彼女たちを一人の「人」として浮き上がらせます。


一つの方向ではない「慰安婦」当事者たちと、監督という立場を超え、当事者運動の現場に携わった朴壽南だからこそ見えた「慰安婦問題解決」を巡る矛盾と不条理ー。
15名のハルモニのうち現在(2016年7月)、生存されているのは3名です。日韓両政府によって進められている解決の「合意」を当事者の眼差しで見るために、20年前の記録をつむぎ、すでに他界されたハルモニたちと、そして今、この政治決着と向き合っている生存者イ・オクソンさんのメッセージを伝えたいのです。
1994年5月来日した15名のハルモニ達とボランティアの方々。(監督朴壽南・前中央 / 神奈川県・江ノ島


在日コリアンとして
ー被害者の声に耳を傾けて半世紀ー
監督朴壽南(パク・スナム)は日本で生まれた在日コリアン二世として、一貫して歴史の闇に葬られた弱者の声を聞き取り、映像化してきました。
1958年発生した小松川女子高生殺人事件の犯人、在日朝鮮人2世・李珍宇(18歳)の死刑減刑運動にたずさわり、執行されるまでに交わした往復書簡『罪と死と愛と』(1963)はベストセラーとなり、日本社会の朝鮮人差別を告発し多くの反響を得ました。


1986年、コリアン被爆者の実相を描いた 『もうひとつのヒロシマ』、そして沖縄の戦場に連行された朝鮮人軍属と「慰安婦」の実態を明らかにした『アリランのうたーオキナワからの証言』(1991)は、全国各地域の自主上映で20万人を動員し「慰安婦」問題の実相が伝えられると共に、被害者の戦後補償を求める運動に影響を与えていきます。
続く沖縄戦の「玉砕」をテーマにした『 ぬちがふぅ(命果報)-玉砕場からの証言-』(2012年)では、沖縄の住民の玉砕の悲劇と、朝鮮人慰安婦」をあわせて描き、2013年山形国際ドキュメンタリー映画祭では特別招待作品として上映され、韓国釜山平和映画祭では大賞にあたる<夢見る平和賞>を授与されました。


「ハルモニ達に残された時間はないー」。次々と歴史の証言者が亡くなっていく中、自身が入退院院を繰り返しながらも奇跡的に克服し、自らに残された時間を新作完成に費やしてきました。


今、“最長老”監督の情熱に、韓国のドキュメンタリストたちが呼応し、映画『沈黙』は日韓の境界を超え、完成と公開を目指しています。
イ・オクソンさんをいつのまかに“お姉さん”と呼ぶようになった
「被害者は見舞金ではなく国家による謝罪と賠償を要求しているのです」ハルモニ達と街頭に立つ(1994年12月東京・銀座)


映画『沈黙』とはー
1994年5月「日本政府が公式謝罪と補償に応じない限り生きて帰らない」と悲壮な覚悟で来日した15名のハルモニたちがいます。
「私は口下手だけど太鼓には自信がある」と太鼓をかかえてやってきたイ・オクソンさんは、デモや座り込みの時、叫びにかえて太鼓を打ち鳴らし14名の仲間達と被害の回復を訴えました。
慰安婦」当事者の運動があった
慰安婦」の沈黙を始めて破ったのは沖縄の戦場へ連行されたペ・ポンギさんでした。ペ・ポンギさんは『「アリランのうたーオキナワからの証言』の最後のインタビューで国家賠償を求める意志を語っていました。しかしインタビューから半年後の1991年10月、那覇市のアパートで一人息を引き取りました。


ペ・ポンギさん、最後のインタビュー(1991年)
ペ・ポンギさんが亡くなった1991年、韓国では「慰安婦」被害者が、50年の沈黙を破って次々と名乗りを上げました。被害の回復を求めた彼女たちは、国内の<太平洋戦争犠牲者遺族会>や<挺身隊問題対策協議会(挺対協)>など運動団体に所属し、裁判の原告になるなど日本政府による個人補償を求め、活動を始めていきます。
その後1993年、韓国で初めて当事者が直接運営する「従軍慰安婦被害者の会」が結成されました。


ー私たちは公娼ではないー
1992年の宮沢内閣で河野官房長官が「慰安婦」に対する調査をまとめ日本軍の「関与」を認めて謝罪を表明したものの、個人賠償は1965年の日韓基本条約で解決済みとした日本政府の対応は変わらず、「被害者の会」としてイ・オクソンさんたちが自力で日本政府との交渉を求め立上がりました。
当時の永野法相は「慰安婦は公娼」だったと発言し、その暴言は彼女たちの怒りを爆発させました。支援者のいない中、滞在中の食糧米とキムチをかついで日本にやってきたのです。


来日を知った監督朴壽南は、彼女たちの受け皿となって、外務省、総理府への交渉に挑んでいきました。しかし、日本政府はハルモニ達を門前払いにし直接交渉の願いは果たされませんでした。それでも彼女たちは集会で体験を語り、街頭でアピールをし、その命がけの訴えは国内外のメディアによっていっきに発信されていきました。
「あの時の事を語ろうとすると今も震えが止まらない」ユン・クムレさん(当時72歳)
白い民族衣装をまとい、得意の楽器を打ち鳴らしてデモをするハルモニ達(1994年5月・東京)


そして、怒りと悲しみを力にかえて、彼女たちはその後3年間、8回にわたって日本にやってきます。監督朴壽南(パク・スナム)は、<ハルモニたちを支える会>を発足させ、関東各地の集会にハルモニ達は招かれていきました。市民たちとの草の根の交流を通し、ハルモニ達の支援の輪は全国ネットに広がっていきました。いっこうに法的責任を認めようとしない日本政府の姿勢に失望していく一方で、様々な市民との出会いがハルモニ達に希望をもたらしていきます。そして日本社会では「慰安婦」という筆舌に尽くしがたい体験を直接聞き、出会う事で、多くの日本人が署名や募金活動へと行動を移していきました。
イ・オクソンさんを先生に迎えて本格キムチ作り(1995年・横浜市の障害者施設にて)
作家・住井すゑさん(当時93歳)は「見舞金」構想の反対署名の発起人をいち早く名乗り出た(1994年12月・ご自宅を訪問したハルモニ達)
「良い日本人は皆韓国にいらっしゃい!」明日帰国するハルモニ達を囲むひと時(1996年・監督の自宅にて)


<アジア女性国民基金>とは
1995年、当時の村山政権は戦後50年の過去の清算として「アジア女性国民基金」を発案、発足させ民間から募金を集め被害者へ給付する事業を開始しました。しかし被害者の会のハルモニたちは、国家の賠償を民間からの募金による「見舞金」にすりかえるものであると反対の声明文を発表し、首相との面会を求め再三にわたり来日しました。
当時、発案の白紙撤回を求める署名運動の呼びかけ人には、瀬戸内寂聴山田洋次住井すゑ氏ら著名な文化人が多く名を連ね、ハルモニたちの訴えを受けとめ、署名運動が新たに展開されていきました。


フィリピンのマリア・ロサ・ヘンソンさんも来日し「見舞金」構想の撤回を求めた(1994年12月・東京銀座)
<アジア女性国民基金>運営審議委員に直接要望を伝えるイ・オクソンさんたち(1996年7月31日)
1996年夏、イ・オクソンさんら3名の被害者は「国民基金」事業に対して二度目の交渉に向かいました。民間からの募金ではなく、法的責任による被害者への賠償と正式な謝罪を求めたのです。


その後、国民基金の事業は、民間からの募金に加え、日本政府が医療・福祉支援費として被害者一人当たり約300万円を出資、給付する事が伝えられました。
翌年、基金は非公開のうちに被害者7名に支給を実施しますが、受け取った被害者は、反対していた韓国の支援団体から厳しい非難をあび、突然の国民基金事業の実施は、被害者たちに深い葛藤をもたらしていきました。


当事者の願い
その後、<被害者の会>のハルモニたちは、一人一人の立場の違い、葛藤を抱えながらも話し合いを重ね、国民基金の給付を堂々と受け取ることを決め、なお法的責任を問い続けるという方針をくだしました(1997年9月7日読売新聞)。
受取りのいかんを問わず、彼女たちの日本政府に対する法的責任による賠償と国の謝罪を求める意志は変わらなかったのです。
しかし「国民基金」事業を阻止しようとする韓国内の運動団体、韓国政府が新たに打ち出した政策、給付を進めようとする「国民基金」側の働きかけの狭間で、一人一人の被害者の結束が、分断されていく結果を招きました。


今も毎日の祈りを欠かさないイ・オクソンさん、俗離山の法住寺にて
日韓両政府が「慰安婦」問題解決に合意
2015年12月28日、日韓両政府によって「慰安婦」問題解決の合意が、当事者不在のまま発表されました。日本側が、韓国が設立する財団に10億円を拠出するという内容で、「不可逆的な最終合意」とされました。今後、韓国側が「慰安婦」問題を蒸し返さないという事が確認されています。
今現在(2016年7月時点)韓国政府は「合意」履行のためには被害者の3分の2が、賛同を得るとしていますが、何をもって「賛同」なのかは全く知らされず、水面下で被害者への接触が進められているのが現状です。90歳前後となった当事者たちは、高齢となり明確な意志の表明が困難な方も多くいます。一方、イ・オクソンさんにも「合意」をせまる動きがあり、韓国政府が決着に向け急いでいる事が伝わってきます。


現在、被害者に起きている問題は、20年前の「アジア女性国民基金」受領を巡って被害者をとりまいた葛藤や問題を解決できないまま、その延長線上で起きているのです。
2016年6月4日、第18回韓国ソウル国際女性映画祭<戦争・日本軍慰安婦セクション>上映後のトーク
日韓両政府の合意についてハルモニはどう受けとめているか?朴壽南監督と共にイ・オクソンさんが観客の質問に答えた。(2016年6月4日・ソウル国際女性映画祭)
日韓のスタッフによる共同製作です


本作は韓国の撮影・仕上げ編集は、これまで韓国一流のドキュメンタリストたちの熱い思いによって、無償の技術提供を頂き、自主製作で作品を完成させてきました。
日本側製作陣には朴壽南監督3作品の撮影を担った故・大津幸四郎カメラマンが、1994年被害者たちの撮影に参加。また、ハルモニたちの来日全ての日程に同行した監督の長女・朴麻衣がその他の撮影と編集を担っています。


しかし、資金不足でサウンド編集や音楽録音を完成させることができず、ソウル国際女性映画祭では<映画祭限定版>での上映となりました。
来年春には、日本各地での上映実現を目標に、劇場公開用の完成を急いでいます。そのため、かかる製作・宣伝費用等、皆様に映画を届けるためには多くの費用を要します。
ぜひクラウドファンディングへ皆様のご協力をお願いします。

 

トランプと橋下 MBSで指摘

 

 

「ゆがんでみるがゆえに気づかない」ということが日本のメディア、テレビ、議論には多いですが、少しでも俯瞰してみれば、橋下・維新のやり方がトランプと同一ということがわかります。基本、橋下・維新を持ち上げてきた関西のテレビで、ようや本質的に橋下をとらえるものが出てきたということでしょう

 

以下では指摘されてませんが、トランプはタブロイド紙に出ることで体臭の人気を得ようとしました。橋下も何とかメディアに取り上げてもらおうと思って動き、メディアはそれで活発化しました。権力をチェックできない日本のメディアでした。


。(過去にも、日の丸問題でMBS女性記者が不当攻撃されたなどのときに、すこしはメディアの中でおかしいというものはありましたが)

「トランプは私の大統領ではない」というデモがあるのはまともです。


以下、永岡さんがまとめたものを紹介しておきます。

 

***

永岡です、昨日のトランプ氏のアメリカ大統領選の勝利について、毎日放送のニュース「VOICE」のミニ特集がありました。
 トランプ氏は、ラスト・ベルト、これはさび付いた地帯の意味であり、アメリカの北東部の、かつては鉄鋼や自動車でアメリカの繁栄を支えた場所(補足すると、60年代には日本の自動車はアメリカの車に到底及ばなかったのです)、ここでは、雇用を外国に取られたという白人労働者の不満があり、彼らの支持でトランプ氏の当選であり、トランプ氏は既得権益の打破などを叫び、

そしてこれと似たことをやったのが大阪の橋下氏であり、その大阪も、かつての高度経済成長期~バブル期から落ち込んで、東大阪市は中小企業の町であり、これが大阪のものつくりを支えていたのに、今は海外の安い製品に押されて、あるボルトの会社だと、大量に安い製品を作るやり方(日本が高度経済成長を成しえた原動力)ではやれず、付加価値を高めた少数のものを作っているものの、それでもしんどい模様であり、大阪は日本のラスト・ベルトであり、

そこに既得権益の打破として、橋下氏が維新を率いて躍進して、そして橋下氏は労組や教育委員会を叩き、トランプ氏はクリントン氏を金権政治家として叩いてのし上がり、このような仮想敵を作って叩くやり方は、橋下氏とトランプ氏に似ているとMBSの奥田信幸さんが解説されました。


 ただし、TPPについては、トランプ氏は反対、それも自由貿易の共和党でのことで、他方橋下氏はTPP賛成、自由貿易賛成と言うものですが、司会の西靖さんは、トランプ氏の行方を先取りしているのが橋下氏だと指摘されました。また、弁護士の森直也さんは、両者に共通する仮想敵を作って叩くやり方は、選挙に勝つ手段としてあるものの、その後にしこりが残る危惧を言われました。

 


 ただし、既得権益というなら、橋下氏、金権体質の権化は自民党であり、白紙領収書問題を起こすなどの自民に今日も賛成した維新は、要するに自民の補完勢力でありますが、

要するに、不満がたまっている→ガラガラボン、という危険な志向が両者を支えており、

 

そして大阪の疲弊に橋下氏や維新は責任があり(大阪に本社を置いていた企業の流出を橋下氏も維新も阻止できなかった)、それを万博などで糊塗するのはどうかと思いますが…今の大阪も日本も、外国人観光客により支えられており、しかしかつての大阪は家電メーカーのメッカ、松下と三洋電機(当時)、シャープが個性的な商品で東京のメーカーを圧しており、製造業の衰退は日本の破滅であります、

以上、VOICEの内容でした。

マイケル・ムーア監督のコメント

 

権力(主流秩序、特権階級) と戦うスタンスがあれば以下のマイケルムーアのことばは当然です。

ドナルドトランプと融和の時ではないです。反トランプでデモをし、反貧困の運動をしていくことです。

 

「冗談だと高を括っているうちに彼は強大になってしまったのだ。」というのはヒトラーも安倍も橋下も同じです。大した能力もないが嘘で大衆をだますのがうまい人が権力を持つとひどいことになります。それを許してきた人が後で、ここまでになるとはというのです。

 

****

 

マイケル・ムーア監督:今するべき5つのこと

In These Timesより
http://inthesetimes.com/article/19613/michael-moores-donald-trump-won-things
-to-do-now

 

1. 民主党を接収して、人々の手に返すんだ。これだけわれわれを裏切ってきたんだ
から。

 

2. メディアに登場し、言いたい放題言って、反論に耳を貸さず、現実に起こってい
ることを認めてこなかったすべての物知り、予言者、世論調査屋、その他の者たちは
クビだ。このお調子者たちは今度は「今は分裂の傷をいやす時だ」とか「さあ、もう
一つになろう」などとお説教するのだろう

 

3. 民主党国会議員で、今朝目覚めた時に、この8年間毎朝、オバマ政権に喧嘩を
しかけ、抵抗し、邪魔することを決意して目覚めてきた共和党員と同じぐらいの決意
を固めていなかった者たちは、ちょっと下がって、道を譲ってくれないか。今始まろ
うとしているロクデモナイことや、トンデモナイことを止めようと決意している人た
ちに。

 

4. 「驚いた」、「ショックだ」と言うのはやめないか。そんなことを言うのは、君
が泡の中に生きていて、まわりの人たちのことやその人たちの絶望に見て見ぬふりを
していたことを告白しているだけだ。何年も両方の政党に見放されてきた人たちの間
で、現在のシステムへの怒りと復讐心がたまりにたまってきたのだ。そこにテレビの
人気者がやって来た。彼の計画は政党を破壊し、全員に「お前はクビだ」と宣告する
ことだった。

 

トランプの勝利は驚きではない。彼は冗談を言っていたのではない。冗談だと高を
括っているうちに彼は強大になってしまったのだ。彼はメディアが作り出したのだ
が、同時にメディアを作り出してきた。そしてメディアの手に負えなくなった。

 

5. 今日、君が会うすべての人に、このように伝えてほしい。「得票数ではヒラ
リー・クリントンが勝っている! 有権者の多数はドナルド・トランプよりもヒラ
リー・クリントンを選んだ。以上」。

今朝目覚めて、自分がひどい国にいると落ち込んでいるとしたら、そうではない。多
数の人々はドナルドではなくヒラリーを選んだんだ。トランプが大統領に当選したの
は、選挙人という不可解な、まともでない、18世紀に考え出された制度のせいなの
だ。この制度を変えない限り、私たちは選んでもいないし、望んでもいない大統領を
戴き続けるのだ。

 

この国の多数の人々が気候変動は現実であり、女性と男性の賃金は同じであるべき
で、大学生や卒業生が借金地獄から解放されるべきで、他の国を侵略するべきではな
く、最低賃金を引き上げるべきで、真の国民皆保険制度を望んでいるという意志を表
明したのだ。そのことには何の変化もない

 

。この国の多数は依然として「自由主義」の立場を支持している。それを実現する自
由主義的なリーダーがいないだけだ。

 

今日はこの5つのことを実行しようではないか。

根っからのフェミニストで女性の初の、米国大統領が生まれなかったのは、とても残念だ

 

根っからのフェミニストで女性の初の、米国大統領が生まれなかったのは、とても残念だ

 

だが歴史は必ず、
根っからのフェミニストで女性の米国大統領をうみだすだろう

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智慧と無知と熱狂―――トランプ大統領誕生の日に

 

トランプが熱狂の中で勝った。これが政治。勝つことが大事。結果がすべて。
大したものだ
これが人間社会
政治は熱狂だ

 

トランプの集会には熱狂があった
ヒラリークリントンの集会では、そこまでの熱狂はない
なぜならマトモなことをいうならば、それは落ち着いていて、とんでもない「びっくり」は少ないから
トランプのように、極端なことを言えば、よく言ってくれた、タブーを打ち破った、と笑いと喝采と大騒ぎとカタストロフィーによるすっきり感がある

 

そう、スペクタクル社会
政治は見世物
こわいものみたさ
変化がほしいのさ
トランプが勝つなんて! なんか事件が起こるのをウキウキして待つ
ヒラリーが勝ったら「なーんだ」

これが人間社会


民主主義といってもこの程度の「タテマエという砂地」の上にたっている。
偶然や欺瞞の上に乗った虚構
このことを私は「AだからB」という論理的必然にみえることのなかに潜む、無数の非論理的飛躍ということで示してきた(拙著『スピリチュアル・シングル宣言』)

 

安定した日常生活の横に、ぽっかりと急に落とし穴が出現することがある
それは実は常に存在していた
事故に遭うとか、大きな病気になるとか、愛する人を失うとかが急にありうるように

時代の空気で戦争にさえもころがっていく

 

社会の底が抜けるということがあると知るのが智慧


前の戦争もまさかそこまではいかないだろうと思っていたが、あれよあれよというまに陥没の穴は拡大していった

 

「そんなことになるわけない」といってたひとは「まさか」というだけ


まさかタイタニック号が沈没するなんて
まさかヒトラーが権力をとるなんて
まさかユダヤ人や障がい者強制収容所で虐殺するなんて
まさか橋下がこんな独裁者になるなんて
まさか安倍が日本をこんなに戦争に近づけるなんて
まさか原発が事故を起こすなんて
まさかトランプが大統領になるなんて
まさか英国がEU離脱するなんて
まさか東京オリンピックがこんなに利権にまみれているなんて
まさか東京オリンピックがこんなにその後の財政を圧迫するなんて

 

無知で経験不足で、自分で考えずに、メディアや単純な情報に流されるひとたちとは、悲劇的なことがおこってから嘆き、知らなかったといい、騙されたといい、「みんなそう言ってた」といい、自分の責任を言い逃れする

 

愛国心があっただけ
自分の生活を守りたかっただけ
正義の戦争と信じていただけ
競争が全体をよくすると信じていただけ


自分の所属していた組織の不正を私は知らなかったといい、「一個人が抵抗できなかった」といい、「家族を養わないといけなった」などと言い訳する


無力な私は「長いものに巻かれる」しかなかったという

戦争に賛成していたことを反省せず、自分の加害者性をみず、被害者性ばかりをみる
侵略・虐殺・慰安婦搾取を語らずに、原爆被害、空襲被害、飢えの苦しみなどを語る

 

家族が過労死してから怒る
過労死で家族が死んでから、こんな過労社会はこりごりだという
いじめ被害者が死んでから、そんなに苦しんでるとはしらなかったという
戦争で家族や友人がたくさん死に、戦争はもうこりごりだという


原発事故で多くの人が日常生活を奪われ、健康を奪われ、故郷を奪われ、原発はもうこりごりだという
保守政治家の汚職、大企業優先、公約反古などをみて、政治家に騙されたという
沖縄で女性が米軍兵士にレイプされてから、まさかこんなことが起こるなんてという
トランプが約束を破るなんて思わなかったという
イスラエル軍がそんなにひどいことをアラブにしているなんて知らなかったという
戦場の現実がこんなに悲惨だとは知らなかったという


タテマエで言っていたことと現実が全くずれているなんて知らなかったという

そう
知らなかったという
知らされなかったという
騙されたという

 

じつは 知ろうとしなかった
情報はあったのに、警告を発している人はいたのに
知ろうとしなかった
すこし知ったときも、それをもっと知ろうとすることも、かんがえることもしなかった
見て見ぬふりをした
自分がかかわりたくなかったから

 

そして少し時間がたてば、
そんなことはまた忘れて
また以前と変わらぬ生活をすごす

沖縄に米軍基地を押し付け続け原発政策を進める自民党に投票する


労働法など関係なく長時間労働をする
いじめに見て見ぬふりをする

 

「うそを平気で言う」のがヒトラーやトランプや安倍や橋下の特徴だが、多くの人は彼らが前に言ったことを忘れてまた投票する


黒田日銀総裁が「必ず2年で物価を2%上昇させられる」といってその後達成時期を4度先延ばししても責任をとわれない
原発の事故はないといっていた人に切腹は求められない
景気が良くなれば庶民の賃金も上がるといっていたことが達成されなくても、誰も責任を問われない
放射能は完全にコントロールされており安全だ、といっていたことが嘘でも責任は問われない
「強い米国を取り戻す」「必ず雇用を増やす」といっていた人が何もできなくても、そのスローガンを言ってただけの馬鹿な政治家を支持した人は責任を問われない

 

誰も過去の発言の責任を問われない
(時間がたてば世間は忘れる、とほくそ笑む)

 

「当時はわからなかった」という言い訳が常に準備されている

「こりごり」という声は急速に薄れていく 忘れられていく

 

そしてまた
原発事故がおこり
いじめ自殺がおこり
金持ちと大企業だけがもうかって貧富の格差が広がり
過労死がおこり
戦争がおこる

 

そしてまた戦争はこりごりだという

 

そしてまた・・・・・

 

以上のことを知ることを智慧という

智慧や理性は、熱狂とヘドロとともにトイレに流される

 

私は熱狂しない
私は熱狂が好きではない
選挙事務所で当選したときの万歳の熱狂が好きではない

そんなことをおもってだいぶ時間がたった
それを経験と智慧という
そして智慧を「主流秩序論」として伝えていくことを せめてしたいと思う

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「トランプを大統領にするなんて米国は馬鹿だ」というのはまちがい―――トランプ現象は日本も同じ

 

米国大統領選で、トランプが勝つかもしれないという異常な状況。
彼が勝っても負けても、彼が多くの人の支持を得た事実は明らかだ。

 

このことの持つ意味は、選挙という民主主義のかなめのシステムの限界の問題。
これは主流秩序論で前から述べている問題(『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』p111-130、特にp126)

 

 

もうひとつ、このトランプ現象は、日本では前から見られていた。みんなの党、維新、橋下の人気。石原慎太郎、安倍首相が権力を持っていること。全部共通していて、ネトウヨがこうした右翼的政治家の主張に喜び、相手を罵倒してきた。
米国のティーパーティの運動と類似の、差別的で排他的な敵意の運動。

 

自民党や共和党がそうした動きを育ててきて、そこに呼応して不満のある一部大衆がファシズム的な主張に熱狂した。チェンジといえば何かが変わると思う程度の単純さ。
大阪での橋下維新が人気だったのは、トランプが「反特権階級」ということで人気を得たのと同じ。

 

橋下を支持する人とトランプを支持する人の心理や思考は同じだということを見落として、米国はトランプを大統領にするなど馬鹿だというのはおかしい。

おすすめのえいが

 

大學の授業で、ある学生さんが映画が好きなようで、(映像学部の人もいる)、だから映画を紹介しようと思ってまとめました。過去のものに少し付け加えました。


書き忘れているのもたくさんあるけど、又パンフとか、いつか時間があるときに、引っ張り出して、付け加えてみようと思う。それは楽しい作業だ。


古い映画中心ですがご参考までに。学生の間に全部見てほしいです。感性をきたえないと、もう通じないことが多すぎます。


まともな生き方(スピリチュアルな感覚)系
「あなたにならいえる秘密のこと」 イサベル・コイシェ監督2005年
『ビフォア・サンライズ  恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』『6歳の僕が大人になるまで』
エリザベスタウン」 「追憶」 「善き人のためのソナタ」  「海辺の家」
「ギルバートグレイブ」 「子猫をお願い」(韓国映画
 「狂った果実」(日本、根岸監督) 「イン・アメリカ」 「生きる」  
「ホテルニューハンプシャー」 「サルバドル」 「いまを生きる」
ガープの世界」「僕を葬る」 『ダライラマ
『ジミー、野を駆ける伝説』(ケン・ローチ監督)
『チョコレート・ドーナッツ』『人生はマラソンだ!』
天使のわけまえ』(ケンローチ2012)『ダブリンの時計職人』
川の底からこんにちは』 『サンバ』
『おみおくりの作法』『奇跡の人 マリーとマルグリッド』

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戦争・暴力・悲惨な世界、主流秩序の社会 系
「ブラック・ホーク・ダウン」  「戦場のピアニスト」「ロード・オブ・ウォー」   
ホテル・ルワンダ」「シティ・オブ・ゴッド」「紙屋悦子の青春
「イン・ディス・ワールド」「es」『サラエボ、希望の街』 
9・11」「アホでマヌケなアメリカ人」(マイケル・ムーア
チャップリン:モダンタイムズ」「独裁者」
ジョン・ラーベ』『ゼウスの法廷』『ただ彼女と眠りたかっただけなのに』
『裁かれるは善人のみ』『マイケルムーアの世界侵略のススメ』

 

権利のための戦い系・フェミ系
「女はみんな生きている」「アントニア」「マルコムX」 「ブレッド&ローズ」  
「アイアン・エンジェルズ」 「スタンド・アップ」  「歓びを歌にのせて
フライド・グリーン・トマト」「ヘドウィック・アンド・アングリーインチ」
「トーチソング・トリロジー」「クジラの島の少女」 
僕と彼女と彼女の生きる道」(TV) 「ローザパークス物語」TV
サラフィナ!」「スリー・ウィメン」『パレードへようこそ』
『グローリー』『少女は自転車に乗って』 『リトルダンサー
世界にひとつのプレイブック』『リッキーとの1日』『百合祭』(浜野佐知監督)
メゾン・ド・ヒミコ」「蜘蛛女のキス」「オール・アバウト・マイ・マザー」
「ブロークバックマウンテン」「セバスチャン」「苺とチョコレート」
マグダレンの祈り』『主婦マリーがしたこと』

 

ドキュメンタリー映画
ハーヴェイ・ミルク」 「落穂拾い」「日本鬼子 リーベンクイズ」 「A」
ヒロシマナガサキ」「君が代 不起立」「日本国憲法」「ガイサンシーとその姉妹たち」
ゆきゆきて神軍」「ショアー」「幸せの経済学」
「ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳~」『トーク・バック』
『“記憶”と生きる』(「慰安婦」にされた朝鮮人女性たちの生活と証言を写し取った映画)
「何を恐れるーーフェミニズムを生きた女たち」
『ギリシアのドキュメンタリー映画「奴隷のように生きるのはやめる!」』
『バナナの逆襲』(第1話ゲルテン監督、訴えられる、第2話敏腕?弁護士ドミンゲス、現る)  『不思議なクニの憲法』「さとにきたらええやん」 
『絶望ラジオ』 (TV) 

 

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おすすめ韓国テレビドラマ(日本のドラマよりずっと面白い!)

 

『ピノキオ』『チャングムの誓い』『根の深い木』『馬医』『バッドガイズ』『ホジュン 宮廷医官への道』『ソドンヨ(薯童謡)』

『トンイ』『イ・サン』『商道 サンド』
『二度目の二十歳』「チュモン』『誘惑』『ケベク』『ソンドク女王』
風の国』『奇皇后』『ミセン』『逆転の女王』『家族を守れ』
『イニョプの道』『私の幽霊様』『いとしのクム・サウォル』『オーマイビーナス』

 

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好きな監督
リチャード・リンクレイター : 『ビフォア・サンライズ  恋人までの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』『6歳の僕が大人になるまで』
  
イ・ビョンフン :『チャングムの誓い』『馬医』『ホジュン 宮廷医官への道』『ソドンヨ』『トンイ』『イ・サン』『商道 サンド』

 

ウォンカーワイ: 『楽園の瑕』『欲望の翼』『天使の涙 墮落天使』『恋する惑星』『ブエノスアイレス』『花様年華

 

ウッディアレン  
ケンローチ  

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ハートネットTV「元SEALDs奥田愛基・“生きる”ってなんだ」

 


2016/11/07 20:00 - 20:30 2CH NHK Eテレ
ハートネットTV「元SEALDs奥田愛基・“生きる”ってなんだ」
をみた。

 

思ったよりもスピリチュアリティあふれるものでとてもよかった。
自分のいじめられた体験、その加害者になった友人の言葉。

本気のものがあった。

 

いい番組だった。マトモなことを話していた。

 

なのに、ネットでバカな意見を言い合う場所で、ひどくののしっていた。かわいそうな人たち。
http://shoutry.com/report/c/1271169/

 

まともなものを自分のこころと頭で受け止められず、一緒になって「憎い」という感情をぶつけることでしか、居場所がない人たち。トランプ支持と似た人たち。


たとえば
昨日までネトウヨであっても、今日、この番組を見て、それを悪くしか言えない人たちに限界を感じて 離れる程度には、自分で考えられる人だといいのに。

 

まあ、ちゃんと生きていきましょう。前からそうですが、もう、ネットのこうした意見には触れる必要はないと思います。

 

観る機会があれば、この番組、ぜひ見てください。


いじめというものを受け止め、傷をいやし、それを抱えて、個として自立して生きていく。
そういう
スピシン主義的に生きるというところに至っている人の姿です。

 

つけたし

かはらともみさん、睡眠薬に戻っていなければいいのですが。

 

2016年11月、慶大男子学生が恋人を線路に突き落とす殺人未遂事件 :DVの視点がないメディア

 

 

2016年11月、慶大男子学生・小沢友喜容疑者(法学部3年)が交際中の同大法学部3年の女子学生(21)を線路に突き落としたため殺人未遂の容疑で逮捕された。
二人は、同級生らと飲酒をした後で2次会に行くか行かないかで口論になった。そのなかで男子学生が怒って恋人を線路に突き落し、その後逃げた。

突き落とされた女子学生は軽傷を負った。女子学生が突き落とされたのを目撃した男性の利用客が駅員に知らせ、駅員が非常停止ボタンを操作。進入してきた電車が約400メートル手前で止まってことなきをえた。


交際している中で片方が怒って死ぬかもしれないひどい暴行を働いたのだから重度のDVといえる言動だが、メディアではそのようにとらえる視点はなかった。

恋人の間の暴力をDVと捉える感覚が日本社会にまだ広がっていないことの反映と思われる。

反特権階級という側面

 

トランプがエリートたちを追い出せといっている。
それをうけて、いまの米国社会に不満を持っている人々がトランプに喝さいを送っている。

反特権階級という動きの側面があるということだ。


グローバリズムなどの経済の現実の中で取り残された貧しい階級の人々が、夢よもう一度と思ってトランプに期待している。大型製造業で雇用を作るなどありえないのに。愚かなことだが、反特権階級の訴えが、取り残された人々に受けるのは必然でもある。特権階級に不満があるのだから。

(日本のように特権階級に文句もいわないようなおとなしい「支配される大衆」よりも怒りを持っているだけましである)

 

私は主流秩序といっているが、それは従来の「リベラルとか左翼とか労働組合とか革新勢力」と「保守」が対立の主軸ではないと思っているからだ。私は反貧困運動がそうであったように、社会の上層、大金持ち、特権階級が支配している構造を批判する立場であり、それを序列化された社会としてとらえていて主流秩序といっている。

そして主流秩序を支えているのは、「リベラルとか左翼とか労働組合とか革新勢力」といっている人や大学など、そして普通の正社員とか、主流秩序の中位の人、そして主流秩序の下位の人までがそうだといっている。

だからこの格差構造を批判するが、それは「上」だけを批判するというような認識ではない。

 

トランプを支持する人も主流秩序を強化するような動きをしている。たとえば反移民、排外主義、人種差別など。

 

つまり反特権階級という訴えには主流秩序論の観点と重なるので、一定の意義はあるが、トランプの様な訴えはまさに主流秩序を強化する形でしかないから、全く主流秩序論とは方向が逆の「反エリート運動」だ。

 

彼が当選しても失業が解消されるわけではなく、米国がかつての様な栄光と繁栄を取り戻すのでもなく、不法移民が減るわけでもなく、移民問題が解決するわけでもないのに、彼が言う「口先だけの約束」に期待している。そもそ白人中心主義のむかしがよいとも言えない。
その意味で、愚かな大衆であるが、それくらい大衆に不満があると、そこに単純なメッセージを繰り返せば、大衆は動くということで、ファシズムと同じ構造だ。

 

自民党もダメだが民主党もダメといって、けっきょく現状維持に加担している人が多いように、米国でもサンダースを支持していた人がヒラリーを応援しないというのは、愚かなことだ。ファシズムのときには反ファシズム統一戦線がいるのに。

 

 

 

 

アジアの「慰安婦」被害者たちは訴える!

 


アジアの「慰安婦」被害者たちは訴える!(集会報告) - 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

 

http://ianfukansai.blog.fc2.com/blog-entry-252.html?sp


アジアの「慰安婦」被害者たちは訴える!(集会報告)

 11月2日、天満・北区民センターにおいて、「日韓『合意』は解決ではない アジアの『慰安婦』被害者たちは訴える!」と題して証言集会を開催しました。300人入る会場は、平日にもかかわらず多くの市民が集まり、日韓「合意」をめぐる関心の高さを表していました。

 

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 フィリピンから来られたロラ・エステリータから、過去の辛い被害体験を語っていただきました。
 ネグロス島の市場で日本兵に拉致され、日本軍の駐屯地に監禁、米軍がやってくるまでの3週間レイプされ続けました。日本軍が山に逃げ解放されると、家では母が向かえてくれ、平穏な暮らしが戻ってくるかと思いきや、ロラは被害体験から逃れるようにマニラに移りました。中国人の男性と結婚し、子どもを5人も受けますが、その後離婚。生きていくため、子どもを育てるために様々な仕事をしたといいます。年老いて、マリア・ロサ・ヘンソンさんがテレビで被害者は名乗り出るよう呼びかけているのを見ても、「ロサが正しい」と思うようになり名乗り出るまで、1年間もかかったそうです。

 いつまでも被害体験にさいなまれる人生を、私たちはとても重く受け止めました。そんな辛い人生を語った最後に、ロラ・エステリータはこうおっしゃいました。
 「事実を隠すことはできないのだと、日本政府に訴えたい」

 

 
インドネシアからはチンダさんが初来日され、証言されました。
 南スラウェシの綿摘みの仕事をしているところを、オケダという日本軍の将校に捕まり、兵舎に監禁され、オケダとその部下に連日何度も何度も強かんされ続けました。日本軍がいなくなった後家に帰ったが、そこでは温かく迎えられることはなく、「お前は汚れている」と家を追い出されたそうです。その後、手伝いなどをして、世間とは切り離されるように生きました。言い寄る男性もいたそうですが、決して結婚することはありませんでした。処女ではないから。少しずつお金を貯めて、菓子を作り売り歩くようになりました。今も、菓子を売り歩いて生活しています。


 「たった一人で生きてきた。汚れたから。私には未来がない。年老いて膝も痛い。じきに歩けなくなるだろうし、そうなれば菓子を売り歩くこともできない。私にはなにもない」
 そう呟くように語ったチンダさんは、今回の訪日についてこのようにおっしゃられました。
 「オケダに責任を取って欲しい。ここに来て、謝って欲しい。もしオケダが生きていないのであれば、日本政府に賠償して欲しい」
 初めて人前で証言されたチンダさんの言葉に、涙を抑えることができませんでした。貞操観念の強いイスラム社会では、強かんされるということは、精神を奪うだけでなく、社会生活そのものを略奪することと同じなのです。84歳の人生の最晩年ともいえるときに初めて訴えられる苦しみに、私たち日本の市民はどう向き合い、何をすればいいのでしょうか。

 

 ロラ・エステリータに同行したリラ・ピリピーナのレチェルダ・エクストレマドゥーラさんは、最近の現状をこのように語っていました。


 「174人いた被害者のうち105人が亡くなり、ほか多くの人の居所さえ分からない。フィリピンの多くの被害者は貧困の中にあるからだ。こうやって人前で証言できるロラも、ここにいるロラ・エステリータだけになってしまった。
 ドゥテルテ大統領訪日に合わせ、私たちは10月26日に抗議行動を行う予定だったが、被害者が集まることができず中止せざるを得なかった。被害者の遺族を組織したが、遺族たちも貧困の中にあり、声をあげることができない。リラ・ピリピーナにも資金がなく、フィリピン側の運動は限界に来ている。


 だからここにいるみなさん、日本の側から日本政府に訴えて欲しい。歴史的な不正義を正す活動を日本からおこして欲しい。
 日韓『合意』は強制性を認めないことを前提にしているが、フィリピン(やインドネシア)の被害者からしてみれば、そんなことはあり得ない。日本政府は強制性を認めなければならない。被害者を欺き、また日本市民も欺いている日韓『合意』を許すわけにはいかない」

 私たちは今回、おそらく被害者をお招きする最後の証言集会をおこなったのだと思います。年老いた被害者たちの思いを、私たちはしっかりと胸に刻めたでしょうか? バトンをしっかりと受け取れたでしょうか?


 これからは私たちが日本政府の不正義を正していきます。私たちは胸の中でそう誓い、ロラ・エステリータとチンダさんに約束しました。


(だい)
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∞∞∞∞∞∞∞∞

自分を変えずに願望するだけの情けない人―――「逃げるは恥だが役に立つ」

 

 

この番組、面白いところもあるが、基本、もてない、コミュニケーションに自信のない男の願望と妄想の話になっている。

つまり可愛い彼女が、同棲してくれる、家事してくれる、偽装結婚してくれる、こんどはその彼女が恋人になってくれる。
自分で決められない男が彼女に引っ張っていってもらう願望の話。

 

其の点では、行動できない、自分を変えられない、つまらない男の受け身の、妄想の話。だから面白くない。馬鹿らしい。

ちゃんと話せばいいものを。ひねくれずに、動けばいいものを。勝手に拗ねて、勝手に傷ついて、自分を守っているだけ。言い訳ばかりの人間。

 

でも、自分に自信がない、相手のすこしのことばで傷つく、自己嫌悪、自分に肯定感を持てない、傷つくくらいなら彼女も彼氏も作らず1人でいい、愛される人はいいなあ、自分は愛されない、求められないといううじうじとしたなやみ、
そういう、いまどきの人たちの傷つきやすい脆弱な精神状況を描いているという点で、ある種、いまの社会を反映していて面白い。

主流秩序社会での、適応が中心の、キャラを作りつつ生きている多くの人と重なる点がある。だから原作も人気があるのだろう。
日本のダメさを映している面がある。


ブラック企業、,貧困で、主流秩序にとらわれて就職が厳しい、というようなところも入れている。
以上の点は、いまの社会を映している意味で興味深い。

そして、
いまどきの「自分に自信ない負け組系の人」、そこが共感しあい、勝ち組ではないけれどいろいろ思いあう繊細さのある二人が近づく話。すこしジェンダー秩序、結婚制度を考えている面もある。物質主義を見直して消費を減らしていくスローな面もある。
それらの点は、すこし面白い。

 

でも、基本は、どこまでもいいわけと願望が目についてウザい。

で、傷つきやすい、コミュ秩序の下位者の、自分と等身大だから、共感して観れる人が多い。

モテキ」「電車男」と同系列の面がある。

でも繊細さには共感が持てる。

 

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性教育  こんな時、どんなアドバイスしますか?

 

性教育の雑誌『セクシュアリティ』2016年秋号が出たが、その中でとてもいい記事があった。
金子由美子さんの「こんな時、どんなアドバイスしますか?」というもの


「アイドルにスカウトされたの」
「撮影会の誘いを受けた!」
「アダルトサイト見たら、お金払わないといけないの?」
「娘と義理の息子が一緒に寝ている」
「私の投稿動画、先生観ていいよ」
「友達がJKビジネス?」
「儲かるバイトがあるって言われたんだけど・・」
親バレ対策もしてくれるって」

 


背景などにも触れながら、こういうことをいわれたら具体的にどういえばいいかが書いてあります。こういうのが教育では大事です。
一般的に「自分を大事に」とか、「人権を」とか「繁華街に行ってはダメ」とか言ってもダメなんです。教えないのはもっともだめ。

 

主流秩序にどっぷり取り込まれていっている若者たちを放置していればどんどんゆがんだ感覚が身についていきます。
主流秩序に対抗するスタンスを考えさせる教育、ひどいことに巻き込まれたときに対処できる力を身に着ける教育(相談できる力をつける教育)が必要です。