ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

日本はもっとパレスチナの支援に尽力すべき

講義録作成中。その中で書いたことを載せておく。

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25年3月、日本は、ガザで負傷したパレスチナ人の女性2人を治療のために日本で受け入れると発表した。私は之はいいことだと思ったが、なんと、現地のけが人を日本で受け入れるのは23年10月に戦闘が始まってから初めてという。なんということか。

移民・移住も含めてもっともっと日本に逃げてこられるように尽力すべきである。 イスラエルが逃げられないようにしているという非人道的な問題もあるが、だからこそ、負傷者治療などの名目で外交努力をして、戦争被害者、逃げたいという希望の人をもっと受け入れるべきである。大きな停戦交渉などにも貢献すべきだが、せめて、今回のような負傷者受け入れ枠を拡大すべきであろう。

今回は、ガザ地区の戦闘で負傷し、その後エジプトで入院をしていた2人を受け入れるという。まずガザ地区出身のパレスチナ人女性自衛隊中央病院において治療を開始した。これは、WHOの要請などを踏まえた医療支援の一環で、もう1人も近く日本に移送されることになっている。治療を受ける2人は日本に定住はせず、治療後は現地に戻る予定となっている。

私は、既にエジプトに逃げている人だし、これぐらいして当然で、もっともっと積極的にかかわるべきで、今までの消極的姿勢がひどいと思う。

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そしてこのことに関して驚くことに、ネットに以下のような意見が載っていた。

●日本政府はいったいどこを向いて政治をしているのか。日本人には増税だの社会保険料アップだのと負担ばかり強いるのに、海外にはいい顔ばかりして、日本国内にだって医療を受けたくても受けられない人はたくさんいるのに、なぜそこには目を向けず、人道支援といえば何をしても許されるわけではない。 物価も上がり、生活が厳しくなっている中で、日本国民の暮らしを守るのが先ではないでしょうか。 こういったニュースを聞くたび、結局、日本人は後回しなんだなと感じてしまうし、日本人には自己負担を増やしておいて、外国の方には手厚く支援する。なんだかやるせない気持ちになります。もっと日本国民を大切にする政治をしてほしいです。

 

ガザ地区で負傷したパレスチナ人の女性2人を治療のために日本で受け入れるとした。人道支援はある程度は必要と思うが政府は外国人の生活保護等甘過ぎる。川口市クルド人が急増していて地域住人とのトラブルが絶えない。人口減少や人手不足と言っても安易に外国人を受け入れてたら質の低下や犯罪の温床になりかねない。外国人受け入れもある程度は必要であるが日本のルールや節度をしっかり守っていかないと近い将来悪質な犯罪やトラブルが増加して社会保険制度が崩壊する恐れさえある。

 

●高額医療費負担を日本国民に増やそうとしてるのに、外国人には簡単に血税使って治療する。人道支援とか綺麗事並べて外国人優遇しているしか見えない。 政府は本当に日本国民に向いてない事が改めてわかった。 ちなみに治療したら本当に国に帰国させるのか?自国が危険で帰国できない事を理由に、このまま永住させるとか言いかねないのでは?そしてクルド人のように移民が増えて、第2の川口市が生まれ、治安の悪い地域がまた1つできることを心配してしまう。

 

まさに「アメリカファースト」と米国で右翼が言うように、日本でも「日本ファースト」的な考えの人がネットに一部いるということが示されている。それは今回の第9回講義で扱う、ナショナリズムをどう考えるのかの問題でもある。それに対してはこの講義の全体で色々私は主張するので、ここでは結論だけ言うが、私は、こうしたネットの意見には反対である。

残念なことに、上記の意見に賛成する人が多くいた。「うーん」という少し批判的に見る意見もあるのだが、1つ目には15000人、3つ目の意見には4000人以上というように多数が賛成していた。

私は情けないと思う。おなじ地球の上で理不尽な戦争(しかも圧倒的にやられる一方の状態)でけがをした非戦闘員を助けることに、外国人差別の意識を持って批判するとは(ここでもクルド人差別がでてきている。おろかな見解の典型である。これについては6-5-1参照)。人間としてのレベルの低さに唖然とする。だがこれが「トランプ支持者的状況」であり、主流秩序へのジュ族であり、自国中心主義であり、ナショナリズムなのである。私は愚かしいと思う。そして口調が穏やかでも実は、ネトウヨがネットには多くいて意識的にこうした意見によ酔って世論誘導している面があることも認識している。

だからこそ、こうした意見に「そうだな」と簡単に同調するのではなく、こうした意見の裏に何があるのか、「トランプ支持者的状況」に自分はどういうスタンスをとるのか、そういう視点を持てる人が増えてほしいと思う。そしてたった二人の負傷者を助けることにさえ抵抗するこのおぞましさに気づく人が増えてほしいと思う。私は、負傷者以外も含め、逃げたい人には逃げられる外交努力をし、何千人でも何万人でも受け容れたらいいと思う。そのための増税には大賛成である。【なお、ここに絡むので、トランプのガザ関連の提案については、あとで詳しく検討する。】