ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

AED問題も怪しい――ネットでの「だまし」に操られないように

今書いている「講義録」に加筆したものを、紹介しておきます。

***

  •  
  • AED問題も怪しい――ネットでの「だまし」(対立を煽るフェイク的分断策)に操られないように

2~3年ほど前から数人の学生がネット記事に絡んで、「AEDでセクハラと訴えられる」という問題を感想に書いてくることがあった。

それに対して、そういう記事を鵜呑みにするなというような返答を書いてきた。そして検証記事で、その根拠となるのが、10年ほど昔の誰かの伝聞で、確認できない、いい加減な情報であること、だからこういう根拠があいまいなものは反フェミの可能性が高いことなど伝えてきた。

 

だがこの問題は、いまの「反フェミ」の風潮で受けるので、根強く類似記事や情報が続いて出されている。

そして25年4月にも以下のような記事があったので、これはほぼ「フェミニズム攻撃のための、でっちあげだな」と思ったので、そのことをここで書いておく。

まず記事を紹介した後、私の見解を書く。なお、この「ENCOUNT」というサイトもひどいことにも触れる。

「男は触るな!」AED論争での一部女性意見に「理解できません」 車いすアイドルが語る投稿の真意

ENCOUNT 25年4/17

2018年、転倒した看板の下敷きになり脊髄を損傷 事故後は車いすでの生活を送っている

AED論争への思いをつづった仮面女子の猪狩ともか【写真:仮面女子・猪狩ともか提供】

 

 女性へのAED自動体外式除細動器)使用を巡り、男女間の分断が深刻化している。ネット上では「セクハラで訴えられるリスクがある以上、『女は助けるな』が正解」「男に触られるくらいなら死んだ方がマシ」といった極端な意見が拡散されており、男女での使用率に差があるとするデータも報告されるなど、実害も出ている。

そんななか、実際に男性から救助された当事者として、「私は放置されてたら今生きていなかった」「もし私にAEDが必要でしたら遠慮なく使ってください」と訴えたアイドルの投稿が大きな話題を呼んでいる。

アイドルグループ・仮面女子のメンバーで、事故により脊髄を損傷し車いす生活を送る猪狩ともかに、投稿に込めた真意を聞いた。(取材・文=佐藤佑輔)

 【動画】車いすアイドルの事故前と事故後の“脚の細さ”

SNSで『女性が倒れていても助けるな!』『女性にAEDを使うのはリスク高いから放置』といった声が散見されていて悲しい」「『触るな!』と言っている一部の女性の意見も正直理解できません。その言葉が多少なりとも、貴方以外の女性の命を危機に晒していることに気付けないのでしょうか?」

 今月13日、AED論争についての自信の見解をつづった猪狩の投稿は、1.3万件のリポスト、6.9万件もの“いいね”を集めるなど大きな反響を呼んだ。

 投稿の中で、猪狩は「AEDではありませんが私は脊髄損傷の事故に遭った際、男性に看板の下敷き状態から助けていただき、とても感謝しています。もしその男性が上記のような考えの持ち主でしたら、私は放置されて今生きていなかったかもしれません」と自身の体験を振り返りつつ、「私が命の危機にあった時、男性に触られたら恥ずかしいとか、下着を見られたら恥ずかしいなんて頭の片隅にもなかったです。ただ今の苦しみから救ってほしいということだけでした。どんな議論が巻き起ころうと私は命は何より尊いし優先されるものだと思います。助けを必要としている人がいたら無条件で助ける、そんな世の中であってほしいです。もし私にAEDが必要でしたら遠慮なく使ってください」と訴えている。

 一連の投稿には、「人命救助は最優先」「自分は迷わず助けますよ」「勇気ある発言ありがとうございます」といった称賛の声が多数上がっているが、一部からは依然として「リスクを背負ってまで救う価値など無い。女性が倒れていたら間違いなく無視する」「介抱を装いながら性加害するオスを減らしてから言えよ」といった分断をあおるような声も……。

 これらの声に対しても、猪狩は「命を救ってもらったのにも関わらず、怒ったり訴える人が圧倒的におかしいと私は考えています」「救命活動をした男性の人権も、命と同等に大切なものだと思います」「理想論だと思う人もいるかもしれませんが、こうやってSNSで発信することで少しでも世の中が変われば、生きるチャンスを頂けた私にとって本望です」と丁寧に応えている。  猪狩は2018年4月11日、ダンスレッスンに向かう途中で強風にあおられ転倒した看板の下敷きになり、その場を通りがかった男性数人に救助され救急搬送された。迅速な救助により一命は取り留めたものの、背骨を強打しており、脊髄損傷と診断。事故後は車いすでの生活を送っている。  

今回の投稿について、猪狩は「SNSで、女性へのAED使用を巡る一部男女の対立はよく目にしており、『救護活動を行わない』『男性は触らないで』などの投稿が目につくようになり、悲しい思いをしていました。命に関わるAEDのことだったので、男性に助けていただいた身として、発信しなければならないと感じ投稿しました」と経緯を説明する。 「AED論争は触られたくない女性と、そういう女性を救助した場合に社会的なリスクを負ってしまう男性がちゅうちょ、または放置してしまうということから発生していると思います。

最近ニュースになった、女性を介抱した男性がわいせつ行為で逮捕された件を受けて、なおさら『じゃあ女はもう助けなくていいね』となってしまい、社会全体が壊れていっているような気がしました。  助けるフリをして性加害をする男性、助けてもらった人に対して後から怒りを表す女性がいるのも事実ですが、それはその人がおかしいだけなんです。特に、一部の女性の『男は触るな!』という言葉はとても荒々しく攻撃的なので、これではモラルある99%の男性側が関わりたくないと思ってしまっても当然です。しかし、このような風潮になってしまうと救えるはずの命が救えなくなってしまいます」

  投稿の反響を受け、猪狩は「救命活動をする男性の人権はもちろん大切、同等に命も尊いものです。自分自身新たに命をいただけた身なので、この命を自分のためだけではなく社会貢献のために使っていきたいという思いで生きています。私は命の尊さを訴えるアイドルであり続けます」と話している。

 

→ 伊田の見解

 

まずこの記事を載せているサイト「ENCOUNT」で、この記事のすぐ下には、以下のいい加減な「反トランスジェンダー」(「反人権」「反リベラル」「反フェミ」)の記事を載せている。この記事はずっと出されていて、トランスジェンダーへの偏見をばらまく役割を担っているものである。これについては、「トランスジェンダーと女性の安全」の項目で先に批判的に触れたが、こういうものを載せ続けている点で、閲覧数が増えれば差別でも嘘でも何でも利用するというアテンションエコノミーの奴隷のようなスタンスがあるのがこのサイトENCOUNT編集部だと思う。

トランス女性がルール破り女性風呂入浴 “混浴”した女性はパニック状態「すごいぐるぐる回っちゃって…」

著者:ENCOUNT編集部2023.04.22

***

では、上記のAEDの記事についてもコメントしておこう。

学生の質問・意見もに答えるところでも類似のことを書いたのだが、再度書いておく。

まず第1に、医療関係者などまともな人ならAEDを躊躇なくなく使うし、救助として使われた人は、セクハラなどとは訴えない。セクハラだと訴えられているという証拠は示されていない。ただネットでそういう事例があったと言われているだけである。ほぼフェイクであると判断してよかろう。だから上記記事の趣旨である、猪狩さんの「もし私にAEDが必要でしたら遠慮なく使ってください」というのは当然の訴えである。じっさい、猪狩さんは「私が命の危機にあった時、男性に触られたら恥ずかしいとか、下着を見られたら恥ずかしいなんて頭の片隅にもなかったです。ただ今の苦しみから救ってほしいということだけでした。」と書いているが、当然である。もし万が一、訴えられても弁護士を雇い闘えばいいだけである。負けるはずがないので安心してAEDを使えばいい。

 

第2に、この記事を含め、明確な検証できる証拠や証人の証言を書かないのに、それを信じる人が多いことが問題で、まさにそれが、トランプ支持者的状況で、ネットのいい加減な情報を鵜呑みにして、うまく操作されてしまうということである。AEDを使ったらセクハラになる、という情報を信じてしまう人はフェイク情報(嘘)を見抜くリテラシー力がないと言えるであろう。

 

第3に、猪狩さんは、ネット記事などを信じて「社会的なリスクを負ってしまう男性がちゅうちょ、または放置してしまうということから発生している」と書いているが、そうした事例はほとんどないと判断すべきである。こういう記事でネトウヨ的な人が「セクハラで訴えられるリスクがある以上、『女は助けるな』が正解」などと書いているのは、ただネットで匿名で書いているだけで、実際の行動で《従来は「ひと助け」をしていたが、記事を見て考えを変えたというような人》ではない。そういうまともな人なら、こんな、人権に無理解な言葉使いや主張をしないであろう。つまり、社会的事実として「セクハラになるからAEDを使わなかった」などという実際の事例があるのではなく、ただ、フェミ攻撃としてこういう言説がネットにあふれているというだけのことなのである。

 

第4に、つまりこれは、ネットで反フェミの意識を広げるためのフェイクニュースの一種であると判断すべきである。まさに今回の講義録で書いてきた「3-3-1 弱者男性論からの「反フェミ」の誤り、3-3-3 「女性の安全」の名を利用したトランスジェンダー排除言説状況の問題、3-3-4 女性運動・フェミニズム攻撃、アファーマティブアクション攻撃、困難女性支援法攻撃の問題」で扱ってきた反フェミの動きの一例とみなすべきである。 

 

第5に、だから今回一番言いたいことであるが、この記事の中で、「男に触られるくらいなら死んだ方がマシ」と言っているという「女性の存在」というのが怪しいとみなすべきである。この世の中には、もちろん例外的に、『絶対に男性に触れられたくないから、病院で男性の医者の手術も受けない』というような人がいるかもしれない。

しかし圧倒的に多数派は、病気で医療を受けないといけないときには、男性の意思の治療を受けるであろう。それはセクハラだとか性的暴力ととらえないであろう。だから心臓が停止するような緊急的な危機の時に、誰かに救助してもらう時に「男に触られるくらいなら死んだ方がマシ」というひとは、ほぼいない。だからこれはネットで、反フェミの議論をつくるために反フェミの勢力が作り上げた架空の意見であると考えられる。あるいはなりすましで、本当はそういう当該女性ではないネトウヨ的人物が「女性に成りすまして、フェミ女性への偏見をまき散らすために作って書き込んだ、フェイクの意見である」と考えるべきである。

今の学生さんなどは、ネットを見て、「フェミニストはこわい」とよく言うが、実際のフェミニストの文献を読んだり、生身のフェミニストの話を聴いたり、会ったりしないで、そう思っている人は、ネットの架空の「フェミニスト像」に騙されているのだと分かってほしい。

もちろん私は、フェミニストであろうと、トランスジェンダー活動家であろうと、一部、過激に相手を完全否定する暴力的な人、本質主義的かつキメツケ的に「男性だからダメ」というようにふるまう人もいるであろう。だから私は、「弱者男性問題」「キャンセルカルチャー問題」や「弱者の権利の乱用」問題でそのことを整理した。ジェンダー秩序で男性のマイノリティもしんどいことや、複雑な交差性を見ないといけないこと、本質主義のダメさは指摘してきた。

その上で言うのだが、この記事で出てくるような言い方、スタンスの人は実際にはほとんどいないと認識する。かなり男性嫌悪とか男性不信が強い人でも、この記事のような分脈でのこの物言いはしないであろう。

だからこの記事の以下のような言い方をする「フェミニスト的な女性」というのは、「女性やフェミ」をたたくために作り上げられた、ねつ造された「意見」であると考えるのが妥当である。このことは、女性の安全を尊重するとしても、まともなフェミニストなどは、トランスジェンダーをヘイトするような物言いをしないのが当然だという話と通じる。人間として良識があり、民主主義・ダイバーシティ・寛容の精神があり、正しい知識があれば、意見の違いがあっても相手を「憎しみをもって誹謗中傷し、罵倒するような感じ」の言い方はしない。以下で「オス』とか書くのはいかにも人間観がおかしい人で、捏造意見であることがにじみ出ているとみなせる。もし万が一、「介抱を装いながら性加害するオスを減らしてから言えよ」という人がいたら、そういう人は心の病気か何かと思って関わらなければいいが、実際は、この意見はつくられた悪意ある創作物であるとみなすべきである。

この記事で「女性の意見・態度」と言って書かれていることで、怪しいと思われる発言や記述

「男に触られるくらいなら死んだ方がマシ」

「介抱を装いながら性加害するオスを減らしてから言えよ」

『触るな!』と言っている一部の女性

「女性の『男は触るな!』という言葉

命を救ってもらったのにも関わらず、怒ったり訴える人

『男性は触らないで』などの投稿

触られたくない女性

AED使用を巡る一部男女の対立はよく目にしている

助けるフリをして性加害をする男性、助けてもらった人に対して後から怒りを表す女性がいるのも事実です

最近ニュースになった、女性を介抱した男性がわいせつ行為で逮捕された件

 

この記事で、「セクハラと言われるからAED使わない」というスタンスからの発言や記述

『女性が倒れていても助けるな!』

『女性にAEDを使うのはリスク高いから放置』

「リスクを背負ってまで救う価値など無い。女性が倒れていたら間違いなく無視する」

『救護活動を行わない』

女性を救助した場合に社会的なリスクを負ってしまう男性がちゅうちょ、または放置してしまう

逮捕された事件があったから、なおさら『じゃあ女はもう助けなくていいね』となってしまう

モラルある99%の男性側が関わりたくないと思ってしまっても当然

 ***

第6に、まとめだが、以上を踏まえるならば、猪狩さんの主張の中心は正しいが、前提としてネットの記事を鵜呑みにし過ぎていると思う。反フェミニズムの可能性が高い情報への、操られないリテラシー力ある対応が欠如していて、結果的に「男に触られるくらいなら死んだ方がマシという異常な女性がいる」「命を救ってもらったのにも関わらず、怒ったり訴える人がいる」という偏見を広めている側面がある。あまりにネットの怪しい情報を拡散しすぎている。悪気はないだろうが、結果的にこの記事さえ、フェミ 対 反フェミの分断を激化させる効果がある。

 

第7に、だからこの講義を受けているみなさんは、躊躇せずに、助けを必要としている人がいたら無条件で助けてほしい。このAED問題と似たことは数年前からネットでよくあって、たとえば「倒れているおばあさんを助けたら逆に、この人から襲われたと訴えられた」というような情報を信じる学生がいたので、「だまされるな」もし訴えられても闘えばいいし、実際は打立てられることはほぼない」と言ってきたことと重なる。

今の時代、多くの人がネットの「釣り」情報、アテンションエコノミーで閲覧されそうな偽情報があふれている。嘘情報が多いのである。そういうのに「だまされるな」という話であり、第7回や第14回で扱うネットリテラシー問題をちゃんと勉強してほしい。この講義では第4回以降「いざというときに動ける人」ということを何度も言う。動けた人の事例も紹介する。ネットの愚かな情報に騙され、人間不信(無為の人)になるのでなく、チャンと自分の安全確保をしつつ、「ひと助けをしていきましょう。第4回講義で「カツアゲ」問題で、いかに生きるかを扱います。この講義は自分がどういう行動をとるかを確立していくために学ぶものです。

 

  • 「介抱した男性がわいせつ行為で逮捕」事件について

なお、上記記事で猪狩さんが言及している「最近ニュースになった、女性を介抱した男性がわいせつ行為で逮捕された件」というのは以下の事件と思われますが、それをこの「AED問題」の文脈で使うのは適切でないと思います。

「介抱しただけです」不同意わいせつ未遂の疑いで会社員の男(56)逮捕 事件の報道を見て出頭 札幌市

2025年 4月 8日

 今月4日夜、札幌市北区にある駐車場内で女性にわいせつな行為をしようとしたとして、56歳の男が逮捕されました。
 不同意わいせつ未遂の疑いで逮捕されたのは札幌市北区の56歳の会社員の男です。
男は今月4日、午後10時50分ごろ、札幌市北区新琴似7条12丁目にある駐車場内で、石狩市の10代後半の女性にわいせつな行為をしようとした疑いが持たれています。
警察によりますと、女性が帰宅途中に体調不良になり駐車場で休んでいたところ男が「大丈夫ですか」などと声をかけて体を触った際に性的な部分も触ろうとしたということです。女性は抵抗して逃げて無事でした。
男は4月7日、事件に関する報道を見て札幌北警察署に出頭したということです。
警察の調べに対し、「介抱しただけです」と容疑を否認しているということです。

 

 

まずこの事件の実態・真相はわからないが、少なくともわかることは、AED を使おうとして、「セクハラと訴えられた」ということではない。逮捕までされているので、警察が適切とすれば、かなり性暴力と認定できるようなことをしたからという事であろう。とすれば、今回の論点である「救助のためにAEDを使ったのに、不当にセクハラと言われた」ようなケースとは全く異なる。だからこの事件を猪狩さんが出したことは適切ではない。

次に、この男性が本当に介助しただけなら、不当逮捕ということになる。それならこの事件報道記事自体が警察発表を鵜呑みにしたもので問題である。だが、その真実が今は分からない。その段階でこの事件を上記のAED記事で使うのがおかしい。

つまり、猪狩さんは「女性を介抱した男性がわいせつ行為で逮捕された件を受けて、なおさら『じゃあ女はもう助けなくていいね』となってしまい、・・」というようにこの事件を使っているので、それは、女性を介助しただけなのに不当にも女性にでっちあげられた事例として扱ってしまっている。

だが、表に出ている情報だけでは、この逮捕された人が冤罪で捕まったとは判断出来ないではないか。だから、やはり猪狩さんは、安易に最近の、実態がよくわからないニュースを、「反フェミの男性たちの視線」で見てしまいすぎているといえる。

***

この事件に関してある弁護士の意見が載っている情報[1]を見つけた。

弁護士の藤吉修崇氏は4月15日、自身のXを更新。“介抱しただけ”で男性が逮捕された報道について解説した。それによると、「それなりに踏み込んだ行為があった」から逮捕されたのだろうという意見である。「このニュース、なぜか『善意のヒーローが誤解されて捕まった』って話にしたがる人が多い。けど、その前提がちょっとズレてると思うので、弁護士である私が解説する」と投稿した。

つまり、このニュースを、『善意のヒーローが誤解されて捕まった』って話にしてしまう人こそ、都合よく、未確定な情報を使っているという指摘であり、納得できる。

この弁護士の意見を踏まえてもやはり、猪狩さんの使い方は、ネットの「反フェミ」的な人たちの『善意のヒーローが誤解されて捕まった』という理解に寄りすぎだと言えよう。

この事例が示すのは、猪狩さんのような人も、ネット情報の背景や嘘を見抜く力が欠如しrていて、反フェミの流れに巻き込まれているということである。

それは猪狩さん一人の事ではないだろう。だからこそ、多くの人が、ネットの歪んだ情報に操作されないような力をつけてほしいと思う。反フェミの文脈ですぐに読み込むな、そういう意見に影響されるなということである。

 

藤吉修崇弁護士の説明

まず、未遂とは「服に手を突っ込もうとした、押し倒して服をめくろうとした」など「目的に向けた『具体的な行動が始まっている』ことが前提となる」

。「今回、未遂で逮捕されてるってことは、それなりに踏み込んだ行為があったってこと」だ

また「出頭してるのに逮捕はやりすぎ」という声に対しても「これも現実とちょっと違う。出頭したから逃亡の恐れなしにはならない。本人が必死に『違うんです』と弁解してる時点で、おそらく被害女性の証言とあまりに食い違っていて、警察としては証拠隠滅や逃亡の可能性ありと見たのであろう」と見解を示した。
「『これじゃ誰も介抱できなくなる』論」については「AEDみたいに命に関わるような話ならともかく、酔っ払って座り込んでる見知らぬ女性を、見ず知らずの男が密着して介抱する必要な場面って実際そんなにあるか?」「離れて声かければよくね?」と意見を述べ、「安易に『誤解された可哀想な男』という物語に乗っかるのも危うい。警察が動いた背景には、報道に出ていない証拠や供述があるから。慎重に見守りたい」

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

[1] 「“介抱”で逮捕報道を弁護士が解説「未遂で逮捕されてるってことは、それなりに踏み込んだ行為があった」」About NEWS 2025/04/17