ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

辺見庸「父を問う」

 

「父を問う~ いまと未来を知るために 」(NHKこころの時代)をみた。

 

父は、戦争を深く語らなかった。深く問う手前で辺見は止まってしまった。

戦争のことを書いている、地方の新聞記者の父の記事の、浅い表面的な記述。
捕虜を捕まえたとか、少女を捕まえたとある、その後のことが書いていない。
戦争をどこか懐かしがっている。
一番幸せだったのは学生時代のボート部での活動だと。

 

捕虜たちを殺したであろうことを、女性たちをレイプしたであろうことをちゃんと聞かなかった。

 

戦争。
せめて辺見に近づくくらいには・・・

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どこでも、なぜ声をあげる人がいない/少ないのか

 

森友学園の土地取得事件でも、認可問題でも、多くの人がその途中で、おかしなことが行われていると感じたはずだ。だが誰も告発しない。未だ官僚の中から協議資料などが出てこない。恥ずかしいことだ。

補助金を取りながら実態はおかしいということが法治され続けてきたのは、行政職員の仕事の怠慢の結果だ。そうした人たちが処分されなくてはいけない。
だが誰も処分されない。そんな「仕事」をする官僚人生なんて、クソだ。

 

 

兵庫県姫路市内の私立認定こども園「わんずまざー保育園」(小幡育子園長)の認定を取り消すとか言っているが、これも、今まで放置してきたことがおかしい。行政の関係職員が、ちゃんと監督していない問題だ。また労働条件もむちゃくちゃだったようだが、ではどうしてユニオンに相談して違法なことに抗議していかないのか。権利を訴えないような人の権利が守られるわけがない。

 

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自衛隊の情報隠ぺい問題でも、東京豊洲市場問題でも、原発問題でも、公文書がない、議事録をつくっていない、廃棄した、忘れた、といって隠ぺいだらけ。

 

日本の教育が、組織/仕事において、不正を見つけた時に、内部告発をするとか、違法を訴えて戦うのは当然の義務であり、権利であると教えないといけない。それをしないのは人間として恥ずかしいことだと教育しないといけない

だがそういうことを全くしていない教育だからこそ、こんなクソみたいな人間ばかりになっている。


そんな社会では、政治でも、企業でも、平気で嘘を言って生き延びるような奴がのさばるだろう。

終戦直後でも、文書焼却命令が出たが、一部、命令に従わずに残した人がいた。
軍隊では多くの証拠を消すように言われた。

 

どの時代でも、各場所で、事実を隠ぺいすることに加担するか、抵抗するかが各人にとわれる。《上》だけの問題ではない。


主流秩序へのスタンスを考えるとはそういうことだ。

教育勅語は大事とか間抜けたことを言っているのではなく、そうした主流秩序へのスタンスということで、真の「生き方の教育」をしていかないといけない。
それがない時の民主主義/選挙など、主流秩序の正当化のカバーにすぎない。

 

 

 

子どもを持たない人生―――ドキュメンタリー「果実のない木」

 

3月23日

BS世界のドキュメンタリー シリーズ 受賞作品「果実のない木」」

(NHK BS1 午後11:00~11:50)

 

アイチャは死んだ母親に語りかける。「なぜ、私は赤ちゃんを授からないの?」結婚後も子供ができない彼女は、呪術医を訪ね歩き、また同じ境遇の女性たちに体験談を聞いて回る。助産師のデラは、「私は子どもに恵まれなかった代わりにいくつもの出産に立ち会ってきた」と柔らかな笑顔で話す。番組の監督でもあるアイチャによる語りと、ニジェールの女性たちを鮮やかな色彩で描いた詩的な作品。女性ドキュメンタリー祭で最優秀賞受賞

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=170323

 

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3月22日

 (再放送)「BS世界のドキュメンタリー強制収容所のマエストロたち」」

(NHK BS1 午後05:00~05:50)

 

14万以上のユダヤ人が送り込まれたチェコテレジン収容所では、多くの音楽家が犠牲となった。極寒の中、命のともし火が消えるまで曲を書き続けた作曲家もいる。またスロバキアでは、収容所での過酷な日々や家族への思いが代々歌い継がれている。フランチェスコは死と隣り合わせの極限状態の中で生まれた美しい楽曲を収集してきた。その音楽を演奏することで、曲に込められた音楽家たちの思い、平和への願いを現代に伝える。

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=170221

 

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非正規公務員の法律改正問題―――官製ワーキングプア研究会コメント


官製ワーキングプア研究会が改正法案に関するコメントを発表しました。
 
 下記、転送自由です。拡散してください。


NPO法人官製ワーキングプア研究会コメント
官製ワーキングプア解消とは程遠い地方公務員法地方自治法改正案

 

 政府は3月7日、地方公務員法及び地方自治法の改正案を閣議決定、今次通常国会で成立させ、2020年4月1日に施行する予定としている。

 

 今回の改正案は、臨時・非常勤職員等地方自治体で働く非正規公務員の採用(任用)根拠を明確にし、さらには期末手当(賞与)を支払うなどの改善が図られるとされている。

 

地公法改正案のポイントは、同じ事務職員でも「臨時職員」「特別職非常勤職員」「一般職非常勤職員」というように自治体ごとにばらばらで、制度の趣旨に合わない不適正な採用実態であったものを、「会計年度任用職員」という採用類型を新設し、これに統一するというものである。

 

そして自治法改正案では、会計年度任用職員に支払う給与、手当などを整理、規定した。しかし、この改正によって地方自治体で働く職員の3人に1人、総務省調査で64万人にまでなった非正規公務員の処遇が改善すると考えるのは早計である。
 当研究会は、主に以下の点に関する危惧を表明し、改正法案を再検討すべきことを強く訴える。

 

1.経過を逸脱した欺瞞の法改正

 地公法改正案では22条の2を新設し、会計年度任用職員とした。ところが処遇に関しては規定が異なる。

「1週間あたりの通常の勤務時間に比し短い時間であるもの」=パートタイム会計年度任用職員には、生活保障的な要素を含まない報酬と費用弁償に加えて期末手当を支払うとしたのに対し、「一週間当たりの通常の勤務時間と同一の時間であるもの」=フルタイム会計年度任用職員には、勤務に対する反対給付で生活給としての給料、手当(扶養手当、退職手当等)を支払うとしている。

 

 パートとフルの処遇が異なるという考え方は、昨年12月にまとめられた総務省の臨時・非常勤職員等のあり方研究会の報告にはなく、「常勤職員と同様に給料及び手当の支給対象とするよう給付体系を見直すことについて、立法的な対応を検討すべき」とのみ記されていた。この報告を受けて1月に与党や地方団体等の協議に付された自治法等改正案原案の概要では、「会計年度任用職員など労働者性が高い一般職の非常勤職員について、常勤職員と同じく給料・手当の支給対象とする」としていた。

 

 ところが3月7日に閣議決定された成案では、フルには給料と手当、パートには報酬・費用弁償と期末手当を支払えるとしたのであり、報告書以降の一連の経過からも、この間の裁判例からも大きく逸脱した。

 

たとえば、枚方市非常勤職員一時金等支給事件(大阪高判平22・9・17)では、「常勤職員の週勤務時間(38時間45分)の4分の3に相当する時間以上」勤務している非常勤職員について「常勤の職員」と判定し、給料・手当が支給される対象とした。

東村山市事件(東京高判平20・7・30)では、「嘱託職員は勤務時間のみならずその職務内容も常勤職員と同様であり、勤務実態からみて常勤職員に該当する」とし、常勤職員と同じ仕事をしていれば「常勤の職員」と判定している。

 

成案では、判例上「常勤の職員」と認められてきたパートの非正規公務員から、将来に渡って退職手当をはじめとする様々な手当受給の権利を奪ったことになる。

 

 なぜ、報告書や原案から逸脱していったのか。

 

 第1に、地方から「手当支給による財政負担の増加が見込まれる中、議会等の理解が得られるためには、国レベルで支給されている手当に限定すべき」という意見が寄せられたからである。

第2に、パートの会計年度任用職員を給料・手当の支給対象からはずし、報酬・費用弁償のままとしたのは、これまで通り非正規公務員への賃金を消耗品代である物件費に計上し、地方財政計画上の給与関係経費ではなく一般行政経費に計上するためであった。

 

 すなわち正規公務員と同様に、住民福祉の向上のための公共サービスを担う労働者性ある会計年度任用職員の処遇を改善する必要性は、まったく顧みられることなく、他事事項を考慮した結果だった。

 

2.格差是正につながらない法改正

 今回の法改正は、政府方針としての「同一労働同一賃金原則」に基づき、正規・非正規間の格差を是正することによっている。

昨年末の厚生労働省及び内閣官房の「同一労働同一賃金の実現に向けた検討会」中間報告(12月16日)では、ガイドライン案に基づき民間が具体的に取り組むに当たっては、「比較的決まり方が明確であり、職務内容や人材確保の仕組みとは直接関連しない手当に関しては、比較的早期の見直しが有効かつ可能と考えられる」とされ、手当の見直しに優先的に取り組むべきことが指摘されている。

 

 ところが成案は、政府方針の一環をなす上記ガイドラインからも逸脱している。なぜなら、パートであるという要件のみに基づいて、期末手当以外の諸手当を支払えないものとしたからである。

 

 民間労働者の正規・非正規間格差は、賃金水準では正規の6割程度と言われている。これに対し、地方公務員の正規・非正規間格差は、事務職員の場合、正規公務員の年収が630万円程度に対し、非正規公務員は170万円程度と試算され、正規の4分の1の水準に過ぎない。このような絶望的な格差は、期末手当の支給を3年後に認めるというだけでは到底是正できない。

 

 地方公務員における正規・非正規間格差に正面から向き合い、持続可能な公共サービスを展開するために、格差是正につながる非正規公務員の処遇改善方策こそ求められている。

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3.事業主たる地方自治体に非正規公務員の処遇改善が義務付けられていない

 

 政府は、非正規労働者の待遇改善を目指す「同一労働同一賃金」の実現に向け、正規と非正規の労働者間に待遇差を設ける場合、企業の説明義務を法律で明記する方針を固め、3月8日に開催された有識者検討会において、労働契約法、パート労働法など関連3法改正に向けた論点整理案を示した。

 

 一方、非正規公務員は、これら非正規民間労働者の処遇改善法制から排除されている。したがって、事業主たる地方自治体は、非正規公務員を何年使用しようが無期雇用に転換することも、雇用期間を長くすることも義務付けられず、恒常的な業務に従事させているにも関わらず、必要以上に短い期間を定めて非正規公務員を採用し、その有期雇用を反復更新し、いざとなったら解雇に類すべき雇止めを行うという、およそ民間労働者に適用される法環境では許されない行為を、何の痛痒も感じずに「適法」に執行してきた。

 

 そして、パート労働法が非適用なため絶望的な格差を埋める義務も免れてきた。さらに、民間では事業主に今後課される待遇差の説明義務さえ免れ、非正規公務員ワーキングプア水準の賃金で働かせることが、適法に処理されるのである。

 

これは労働基本権についても同様である。一般職地方公務員は正規・非正規を問わず労働基本権を奪われてきた。今回の措置は、これまで一応の労働基本権を保障されていた特別職の多くを同様の条件に繰り込むことになりかねず、その面では改悪となる恐れもある。

 

現行の非正規公務員の労働条件や、その改善のための法環境は、民間に比べて大きく遅れている。どのような中小零細企業事業者でも義務付けられている処遇改善に向けた方策を、地方自治体の使用者にも義務付けること、そのことによって、はじめてスタートラインに立てる。

今回の改正法案は法制度の整備という性格からもひとたび制定されれば問題点が固定化され、取り返しのつかない事態にも繋がるので、一度廃案とし、当事者にとって真の改善になる法制度改正を改めて検討することを強く求める。

 

2017年3月20日   NPO法人官製ワーキングプア研究会

 

 

森友学園・安倍・松井・迫田 問題(20)

 

Change.orgのキャンペーンで、稲田朋美弁護士の所属する大阪弁護士会(会長)に対して、弁護士倫理に反する稲田朋美弁護士の懲戒処分を求める嘆願署名が始まっています。

稲田朋美氏の森友問題での国会予算委員会の野党議員の追求、質問に対する答弁は、森友学園の顧問弁護士としての立場でありながら詭弁の数々を並べ立て、弁護士倫理に反するため、よって大阪弁護士会に懲戒請求を嘆願、要求します。」

 

https://www.change.org/p/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%E4%BC%9A%E4%BC%9A%E9%95%B7-%E7%A8%B2%E7%94%B0%E6%9C%8B%E7%BE%8E-%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB-%E6%87%B2%E6%88%92%E8%AB%8B%E6%B1%82%E5%98%86%E9%A1%98%E7%BD%B2%E5%90%8D?recruiter=44318233&utm_source=share_petition&utm_medium=email&utm_campaign=share_email_responsive

 

 

●安倍の関与

2015年9月4日、安倍晋三首相は安保法制で緊迫する国会会期中だったにも拘わらず、日帰りで訪阪。その午後4時過ぎから約1時間、りそな銀行元支店次長で現在は経営コンサルタント会社を経営する冬柴大氏(故・冬柴鉄三国土交通相次男)が経営する大阪市北区の海鮮料理店「かき鉄」にて、安倍首相は冬柴大氏と食事


その前日9月3日には財務省の官房長・理財局長が安倍首相を訪問。
また9月4日当日午前中、森友学園の小学校建設工事を請け負った設計・建設会社社長が、近畿財務局統括管理官、大阪航空局調査係と会合を持っていた。

森友学園りそな銀行は業務提携し、その後、りそな銀行は21億円もの巨額融資を行い、これで森友学園は小学校建設資金を捻出

また、安倍首相の訪阪翌日、昭恵氏は森友学園が運営する塚本幼稚園を訪問して講演、そして「安倍晋三記念小学校」の名誉校長に就任している。

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●麻生も
川田裕介元鳩山邦夫事務所参与なる人物は、自分の息子が塚本幼稚園に通っており、「安倍晋三記念小学校」に入学予定ということ、森友学園籠池泰典理事長の依頼を受け14年夏ごろ、近畿財務局の庁舎で統括国有財産管理官と面談したことなどを告白しているが、
彼はじつは、麻生副総理と懇意な人物=X氏のコネを使っていたらしい。ここと、りそな銀行、橋下などが絡んでいる。

 

●100万円
籠井氏の発言を全部インチキと言いたい人がいるようだが、稲田防衛大臣が嘘をついていたこともあった。籠井が嘘つきと決めつけるのはおかしい。

首相夫人が名誉会長したり、講演でほめたりしていたのは事実。首相にもいいところと伝え、首相も籠池のかんがえや幼稚園を評価していた。

100万円を、表に出ない金(政治資金規正法で記録すべき金以外)で渡していた可能性は十分ある。政権の自由になる機密費もあるし。右翼に金を大量に渡したとなるとまずいから、裏金で昭恵夫人経由で渡した可能性はある。だから領収書はいらないといった

 

 

森友学園・安倍・松井・迫田 問題(19)

 

●菅野のインタビューおもろい
松井を「大阪のヤンキーやから かかってこいや、とか言うんですわ。瀬やけどあいてにセント、国会に呼べばいいんですわ」と。
嗤える。
悪いのはこいつらデショ、と、松井と迫田の名をあげる。籠池理事長に取材を集中させるメディアを批判。「責任は政治家と役人にある」と指摘し、迫田英典・元理財局長と松井一郎大阪府知事のなをあげた。

ちゃんと考えて権力をチェックしないマスメディア批判になっている

 

 

昭恵夫人の講演にまた政府職員が同行―― 加計学園の認可外保育施設で

 安倍晋三首相の昭恵夫人が2015年9月、学校法人「加計学園」(岡山市)が運営する認可外保育施設で私的活動として講演した際に政府職員2人が同行していた。

 大西氏は、安倍首相の親友で、加計学園が運営する岡山理科大が、どういうわけか、急に特区を使って安くで愛媛県今治市獣医学部を新設することができた。


● 100万円
菅野さん、安倍晋三名義の100万円の物証を、ヤフーニュースで公開
https://news.yahoo.co.jp/byline/suganotamotsu/20170317-00068806/
安倍晋三として振り込みしようとしてだめだった。日程的にはあう。 

 

●菅野は役所vs籠池なら100%籠池氏に着くというスタンス
子どもvs籠池氏なら子供の側に立つと

 

 

●問題点(1)小学校の土地と私学審議会、「松井知事と私学課長と理財局長の迫田氏、ハンコ押した人間を連れてこい」、(2)塚本幼稚園の差別、(3)国会での虚偽答弁

籠池から見れば、ある日突然役所が背中を強く推してきた。菅野「全自動忖度機」


 
松井知事は塚本幼稚園の虐待、差別を知らなかったと言っているが、去年12月に保護者が申し入れして、府には保護者の悲痛な声がとどけられていた。府は古いものだと、7年前に保護者からきいていた。そんなところに小学校の認可が下りるのがおかしい。

 

 

自民党が、首相を侮辱したということで急きょ証人喚問。これは、自民党が懲罰的、偽証罪で逮捕するためとして証人喚問を悪用。

 

●維新の地方議員たち、辞めた弁護士とつながりのある足立議員たちは戦々恐々

 

●役所がなぜあんなに森友学園のために速く動いたかは、政治家の明確な口利きではなく、安倍の名前。
安倍首相が財務官僚に対し「籠池さんの教育に対する情熱は素晴らしい。今度、小学校をつくるらしい」などと言う。他方で、昭恵夫人が名誉校長で、安倍の名前の小学校で、多くの保守言論字が協力しているところで、安倍さんから100万の寄付をもらう学校なら当然、配慮しないととなった可能性大。総理の名前は水戸黄門の印籠どころではなく、財務省国交省大阪府も、総理が100万出したものを潰すのかとなったら大変。鴻池も麻生も、日本会議も維新も色々かさなっているから、これをつぶせない。
キーマンは、売却交渉のすべてを知っているはずの2人の財務官僚―――理財局長だった迫田英典国税庁長官と、近畿財務局長だった武内良樹国際局長。消費税問題もからまっている。。

 


●籠池氏は保守系の人たちから評価されていたのに、みんなに手のひらを返されて怒り

 

●「日刊ゲンダイ」226―――「伝説の2・26会談」も伏線


 森友学園の籠池理事長と直接つながるわけではないが、
維新と安倍、保守勢力の蜜月ぶりは明らかで、其れが背景にあって、維新は森友幼稚園を応援し、この小学校を作らせようと動いた。

1回目の総理大臣を辞めた後、失意の安倍を大阪に招いたのが維新の遠藤敬・現国対委員長。当時、会長をしていた右翼組織『日本教育再生機構大阪』の2012年2月26日のシンポジウムに安倍を呼び対談したのが松井知事。
シンポ後の居酒屋会談で12年の自民党総裁選に負けたら、安倍が党を割って維新と合流する構想まで持ち上がっていた。維新の側は代表の座を空けて待っていた。
仲良くなったので、“歴史を変えた伝説の2・26会談”といわれている。

 

 

 日本教育再生機構は、愛国心教育を徹底し、歴史修正主義的な育鵬社の教科書を使うことを主張する団体。理事長は八木秀次麗沢大教授。安倍政権を支える「日本会議」のメンバーで、安倍首相の教育政策のブレーン。諮問機関の「教育再生実行会議」でも委員を務めている。


八木氏自身、籠池理事長と交流があり、森友学園が運営する塚本幼稚園で講演を行ったこともある。


機構は各地に支部があり、安倍首相と松井知事を結びつけた大阪支部には籠池理事長も出入りしていた。教育勅語を園児に暗唱させる塚本幼稚園は教育再生機構にとって“モデル校”のような存在。

 

 教育再生機構の共催で3月19日に行われる予定だった「シンポジウムin芦屋」のチラシを見ると、パネリストの中に「籠池町浪(かごいけ ちなみ/瑞穂の國記念小學院開校準備室長)」の名前があった。

維新は全国に先駆けて『国旗国歌条例』を制定した。安倍首相が教育改革でやろうとしていることを、教育再生機構と森友学園はひと足先に大阪で具現化しようとした。
教育再生機構と日本会議森友学園、維新の会、安倍政権はつながっている。

 

 

●辞任した森友学園の弁護士が怪しい

辞任した森友学園の弁護士、維新の会の足立康史議員と会っていた!箕面青年会議所のトップで挨拶!
森友学園で弁護士をしていた酒井康生氏が、過去に問題児・維新の会の足立康史(あだち やすし)議員と接触していた。

足立議員のフェイスブックで、「第51代の酒井康生理事長は京大出の辣腕弁護士でもあります。忙しい中での地域貢献に心から敬意と感謝を申し上げます」と挨拶を書いていた。
酒井弁護士は、「10日隠れていろ」問題で、逃げた人物。

 

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●安倍首相の地元・山口県の右翼首長がキーマンのひとり
右派団体「日本会議」に関係している安倍首相の地元・山口県の首長が森友学園を応援するようにいろいろ働きかけていた。
山口県防府市の松浦正人市長がその人。安倍首相の実弟である岸信夫衆院議員の後援組織を大阪につくるのにも奔走していた。松浦市長は、育鵬社の教科書の採択を目指す「教育再生首長会議」の会長を務めている。

 

維新の中川府議を籠池と近づけ応援するように頼んだ。
2014年10~12月ごろ、中川府議豊中市の会社経営者の知人数人に籠池氏を紹介したと認めた。学園の教育理念に感銘を受けたために、「私も応援しているから、応援してやってくれ」と協力を依頼した。松浦市長は“安倍晋三小学校”の寄付金も熱心に集めていた。

松浦市長の活動報告誌「青眼」には、たびたび安倍首相とのツーショットが登場する。14年1月15日号には、「約35年のお交き合いになります安倍総理は“日本を取り戻す”苦しい日々を闘っておられます」とかかれている。

 

 

維新という政党は終わっている

 

維新の議員のおかしな言動が止まらない。過去も多くのことを紹介してきたが、
今回の徳村聡(とくむらさとる)大阪府議の事件はひどい。足立議員も酷い。

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こんな輩ばかり集めて、森友事件も起こした橋下、松井の責任は大きい。
橋下を持ち上げ続けてきたメディアにも大きな責任があるが、反省も検証も総括もしていない。
だからまだこんな暴力団まがいの奴が生き残っている。今すぐ議員辞職させるべきもの。

 

徳村議員が保育所計画をつぶした
ボイスの報道
維新の大阪府議・徳村議員が、知人の医師を殴って事件に(医師の男性(42)が傷害などの罪で大阪地検に徳村議員への告訴状を提出)。


背景に、議員自身が得たビルにその友人の医師の病院をもって来て、薬を妻が経営する薬局(同ビル1階)を使うように強制したが、医師が嫌になって自分の病院で薬を出すようにして、維新議員がなんで妻の薬局つかわないのかと激怒。やくざまがいの恫喝の声が録音されて「ボイス」で流された。


妻の薬局を入れるために、そのビルに入るはずの保育所を追い出した。
待機児童対策は二の次で、妻の薬局という自分のビジネスを優先したということ。しかも暴行まで。異常な人物。


おどすときに、俺には選挙で投票してくれた大阪市鶴見区2万数千人の市民がついている、その人を馬鹿にすることだとか、馬鹿なことを言っていた。俺に逆らって仕事なくなると再就職難しいぞとも脅していた。
鶴見区の市民はこんなやくざを許すのか。

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 大阪維新の会の徳村聡(さとる)大阪府議(43)が訴えられた。
 告訴状によると、徳村府議は、大阪市内で開かれた医療関係者の会合で、出席者の前で男性について「温厚そうに見えるがだまされてはいけない」などと発言、会の終了後には男性の右肩を殴り、全治4週間のけがをさせた。
 テレビ放送で周りの人も、この暴言暴行を証言していた。

 

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●維新議員が森友の塚本幼稚園のグランド使用で恫喝もしていた。

 

維新のあだち議員は異常な文句言いの人

あだち康史(おおさか維新)議員には、悪名がいろいろあるが、今回も出てきている。
選挙妨害で公選法違反&虚偽事項公表罪かといわれている。
おおさか維新の会・足立康史衆院議員が民進党泉健太京都3区補選候補に関し悪質なデマをツイートし批判殺到

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また森友問題で国会が議論されている時に、自分に火の粉が来るのが嫌なためだろうが、的外れなことで文句を言っている。事件の隠蔽化を狙っているという愚かな行動。

 

日本維新の会足立康史氏が、国会で、 「安保情勢が厳しい中で安倍晋三首相や稲田朋美防衛相の足を引っ張るのは、北朝鮮や中国と通じているのではないかと疑われても仕方ない」といった。そして森友学園問題をひたすら追及する民進党を批判した。


さすが極右の人です。安倍を応援しているつもりです。あほです。

籠池泰典氏が「首相から寄付金を受けた」と述べたことについて「寄付してたら美談ですよ。なんでマスコミは騒いでんの? 全然わかんないね」といった。森友学園を批判し安倍を擁護した。
あほです。

 


●こんな仲間割れもあった。
維新執行部、大阪系議員を告訴 威力業務妨害容疑で
2015/10/30付
橋下徹大阪市長が結成する新党に参加する大阪系議員が、党運営に必要な政党交付金を管理する預金通帳と印鑑の引き渡しに応じないとして、威力業務妨害容疑の告訴状を東京地検特捜部に提出

 

維新、おわっています。


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高橋源一郎の教育勅語・現代語訳

 

教育勅語①「はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね」

②「きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです」

③「その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと」

④「そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません」

⑤「もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」

⑥「というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです」

⑦「いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです」

⑧「そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上! 明治二十三年十月三十日 天皇

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映画『鬼郷』の上映会

 

日本軍「慰安婦」問題をテーマにした映画『鬼郷』の上映会が関西であります。
まだ見ていない人はぜひ見てください。
出演者の舞台挨拶もあるそうです。
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映画『鬼郷』(クィヒャン)上映会
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kenkyu_main.html#ver40

日時:2017年3月24日(金)17:00-20:30
場所:立命館大学 衣笠キャンパス 充光館301


主催:立命館大学 国際言語文化研究所 ジェンダー研究会
参加:事前予約不要・入場無料(定員170名)
※上映に支障をきたす行動をとった方については退場していただきます。

 

◆開催趣旨◆
~映画「鬼郷」(Spirits’ Homecoming)について

日本軍「慰安婦」被害者が暮らすナヌムの家のカン・イルチュル(姜日出)ハルモニは、十六歳の時に工場で働くと騙されて家から連れ出されました。着いた先は中国の牡丹江で、工場ではなく慰安所でした。殴ったり蹴られたりしながら、一日7~8人の日本兵の相手をさせられる毎日でした。戦後は中国で暮らし、2000年に韓国に帰国してナヌムの家で暮らすことになりました。  ナヌムの家では、辛い体験を抱えて戦後を生きてきた被害者の心の治療のための絵画教室を開いています。


ボランティアでナヌムの家に通っていた趙正来(チョ・ジョンレ)監督は、カン・イルチュルハルモニが自らの体験もとに描いた絵「燃やされる少女たち」をモチーフに、14年の歳月をかけて映画『鬼郷』を作りました。
 「慰安婦」の被害が日韓間の国際問題として認識され論じられていくなかで、置き去りにされる被害者たち。植民地支配下で日本軍の犠牲になり、未だにその傷が癒されない被害者の方々も高齢に達し、無念のまま次々に一生を閉じられています。
 映画『鬼郷』を通して、彼女たちがその人生において抱えさせられてしまったものへの想像力を働かせ、あらためて日本軍「慰安婦」問題を考える機会にしたいと願っています。

 

◆プログラム◆
17:00 開場
17:30 開始・上映にあたって(開催趣旨説明)
17:40-19:50 上映(上映時間127分)
20:00-20:30 出演者の舞台挨拶、トーク

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「日韓合意」した韓国政府に反論する人がいる韓国がまともーートランプ問題も同じ

 

慰安婦問題の日韓合意に対して、国際的約束だから守れ(国際ルール無視だ、韓国の国際イメージが悪化するぞ)という意見があるが、


間違ったものに反対、抵抗する運動があることはよいことだし、誤りを正すのは良いことだ。だから国際合意を守らないといけないとは言えない。


政府が勝手にひどい約束をしたならば、それに反対がある方がマトモだ。

日韓「合意」直後、岸田外相は「10億円は賠償ではない」と明言し、多くの人が「少女像を撤去する前には10億円払うな」とか言っていた。そんな「合意」だった。


安倍首相は、韓国側に誠意をみせてもらわねばならない、約束を反故にした、と言って怒り、大使を引き揚げさせるなどしている。日本の報道はそれに無批判。

 

何が間違っているか。


まず政府がなにかをいってもやっても、国民にはそれに反対する権利があるということだ。これがわかっていない。


たとえば安倍政権が原発再稼働したり、原発輸出したり、安保法案を制定したり、特定秘密保護法共謀罪を導入することに、当然私たち市民の側が抗議する。そrでいい。
同じように韓国国民も、韓国政府が勝手に結んでしまった「日本との慰安婦問題合意」に怒って抗議している。まつたくまともな動きである。政府や政治家や権力者に反対しない/できない国民はおかしい。民主主義社会ではない。

 

アメリカでもトランプ大頭領がひどいので、当選直後から反対運動が続いている。トランプに反対する市民がいて当然よい。選挙で通ったから認めるべきというのは、民主主義がわかっていない。選挙で勝ったからなんでもできる、認めないといけないなんてことはない。選挙だけで社会が動く/決まるというのがおかしい。

 

 

日本の安倍政権が「韓国政府は合意を守れ」というだろう。それはナショナリストで、慰安婦問題に対して反動的な安倍だから当然だ。
だからそんな安倍政権に、抗議するひとがいたらいいのだ。抗議してもいい。

 

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次に安倍政権が「韓国は約束を守らないといけない」ということが唯一の真理と思うことがおかしい。
「勝手に政府が結んだ合意」に、韓国国民が縛られる必要はないからだ。
だが日本のメディア情報はここが理解できておらず、韓国政府が結んだ合意
に国民も従わないといけないという前提をもっている。
社会観が権力者視点/主流秩序従属視点になっている。全体主義国家のメディア的になっている。

 

合意破棄を求める市民運動自体を批判するのもおかしいし、韓国政府が国民の支持も失っているという事実に目をむけて、なぜ日韓合意が批判されているのかを考えないのもおかしい。

日本政府は、無理やり10億円でけりをつけようと言つて《合意》にこだわることをやめ、真の解決に向けた話し合いをしていくべき。

 

自国民の意向を軽視する韓国政府にこだわって約束を守れというのでなく、なぜあの合意が受入れられず、強く反発されるのかを謙虚に考え、真の解決への方針転換をすべき。

 

あるひとにインチキき商品を買わせる書類に無理やりさインさせて、
「サインしたから金払え」というような行動をやめるべきである。
「合意した以上はまもれ」が絶対的でないことを理解するのが大事だ。

 

社会は常に、抵抗や反逆によっても闘争によっても交渉によっても変化していく。
デモに参加して感情をあらわにしてもなにもかわらない、と、分かったように言うのも間違い。


時代や場所によるが、抵抗運動が社会を変化させたことなどいくらでもある。
政治は、そうした大衆の動きに影響される。
日韓合意の破棄、白紙化、無効化はありうる。大統領が変わる中では、其れこそが現実だ。
破棄して、再協議していけばよい。

 

慰安婦問題のひどさを忘れはならない、正義にのっとった解決をしよう、未来に向けてこれを忘れないようにしていこう」、という側と


「はい、この金で終わり、もうこれ以上慰安婦問題には触れるのをやめよう、もう終わりにしよう、忘れよう、慰安婦像なのどのモニュメントもなくしていこう」という側と、
どちらがマトモとあなたは思うのか。

 

日本の報道の偏りには驚かざるを得ない。
人はこの程度ほどに愚かななのだな、歴史とは、こうして相似形的に繰り返されるのだなと思う。

 

以下、ましな意見の紹介
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慰安婦像」問題でバレてしまった安倍政権の本音
(映画作家・想田和弘さんのブログの一節より)
http://www.magazine9.jp/article/soda/31871/

 

いずれにせよ、安倍を含めて日本の加害責任を否定したい人々は、こういう摩擦が起きるたびに「国家間で賠償も謝罪も済んでいるはずだ。日本はいったいいつまで頭を下げ続ければいいのか」という態度を取る。
 しかし、これが例えばレイプの加害者と被害者の関係だったらどうであろうか。加害者が裁かれ、被害者に一応は謝罪し、賠償したとする。しかしその後、加害者が「あれは合意の上だった」「売春だった」などと言い出したらどうか。被害者がそれに抗議し謝罪を求めるのは当然であろう。ところがそれに対して加害者が「もうカネは払ったはずだ。俺はいつまで謝ればいいんだ?」と開き直ったとしたらどうか。被害者の抗議が一層エスカレートするのは目に見えているであろう。
 本当に問題を解決したいのならば、加害者側は相手が許してくれるまで、いや、許してくれても謝罪し続ける必要がある。そうして初めて、被害者の傷は癒される可能性が出てくるのである(もちろん、それでも癒されないかもしれない)。
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NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその4(ラスト)

 

●韓国へのHNK特派員(ソウル、池端記者)のことば。 「楽観はできない。選挙があるので、冷静な意見で日本との関係改善を図るのではなく、人気を得るために、日本をたたくポピュリズムに走っている」と解説。慰安婦側の運動は冷静ではない、ポピュリズムの運動と一体だという見方を紹介。韓国の政治家たちがこうした外交問題を政治に利用するのは自制すべきといっている。

 

→これも偏った見方のオンパレードだ。何がポピュリズムかという問題もあるが、このNHK 番組では、「韓国の政治家の動きは、間違った方向で、ただ日本をたたいて人気を得ようとしている」という決めつけがある。

正当な主張をしている人を馬鹿にして、「間違ったことを言っている」というレッテルを貼っていることになる。

 

「韓国の政治家たちがこうした外交問題を政治に利用するのを自制すべき」というなら安倍首相が、北朝鮮のミサイルや中国や韓国との領土問題を利用して政治を行い、選挙していることを批判するのだろうか。外交問題も政治のイシューであることを否定するのか。「安倍首相も橋下も公務員とか、民主党とか、慰安婦とか労働組合を利用したたくだけのポピュリズムだ」というならわかるが、そうは言わないNHKが、平気で、韓国に「ポピュリズム」というレッテルを張っている。このアンバランス。


一方でトランプやプーチンといった問題ある人に、一定の評価をして、そこと仲良くする安倍首相を礼賛しているのはどうなのかという自分への自省がない。

今回のNHK番組は、全く自分たちのかたよりを自覚できていない、主観的なままの思いだけでつっぱしている番組となっている。

 

無意識に「楽観はできない」という表現を使って、日本として、合意を遂行する勢力が大きくなるのがいいことで「楽観的な方向」という言葉を選び、、しかし、それが難しいという見解を言っているので偏っている。そもそも日本がおかしいという視点ならば、韓国の状況を「楽観はできない」とは言わない。

 

今回のNHK番組は、こうした言葉の端々に、中立公平の立場も忘れて、あからさまなナショナリズム的価値観をベースに、外国を断罪するというスタンスになっている。だから、平気で韓国に対して「大衆迎合」とか「冷静になれていない」「人気を得るため」「ポピュリズムに走っている」という言い方をできる。

 

奥園「残念ながら、日韓合意の履行の見通しは明るくない」「選挙があるので、国民の心に響きやすい主張をして人気取りに走る、現大統領と逆のことを言う」「国際合意よりも国民感情を選んでいる」「慰安婦問題が選挙で勝つための材料とされている」と。

 

→ここでも決めつけのオンパレードのことばを繰り出している。奥園氏はメモをみながら作ってきた文章を読むように話していた。打ち合わせどおりの発言をしていたのだろう。
にもかかわらず、ここでも、「残念ながら」という主観的評価を平気で言えるように、日韓合意の履行がよいことで、合意破棄は良くないという立場を前提に語っている。なんと偏った番組だろう。この番組と奥園氏は一体で責任がある。

 

また野党候補とかが、人気取りのためだけにまちがった主張をしているかのようなニュアンスで語っているのも、ゆがんだ認識だ。もともと慰安婦の運動側に属してきていれば、1995年のアジア女性基金のときにも反対しただろうし、ナヌムの家などとも交流していただろうし、今回の日韓合意も反対だろう。政治家などのなかには「何も見識がない中でとにかく人気取りのために『合意破棄』を言っている」というわけではない人もいる。


だが今回のNHK番組は、慰安婦の運動をしている一部の過激な人たちに引っ張られて、「何も見識がない中でとにかく人気取りのために『合意破棄』を言っている」人が多いというように韓国を見ている。バカにしているといえる。

 

そして「国際合意よりも国民感情」というまとめ方には、「まともな人なら国際合意というものを重視するが、馬鹿な人たちは感情的に大事な国際合意を破棄しようとしている」と見下した感覚がある。
国際合意といっても、ひどい政府が勝手に結んだものなら、まともな民主主義社会であれば反対して当然なのに、そういう観点がない。


国際合意を守れというようなのは、どの立場で言っているのかということだ。
強者が弱者に押し付ける「合意」というものは、しばしば平等な合意ではない。合意をまもれ!というのは時には暴力的な支配、抑圧になる。DVではそういうことがよくある。
日本が(この番組が)いま、しているのはそういうことだ。

 


●最後のまとめでNHKアナウンサーがまくしたてた言葉に「この番組の基本姿勢」がよくでていた。彼女は言う
「何よりも、元慰安婦の方の平均年齢が90歳で、今年だけでも7人の方がなくなっている状況。そういう方々にとっては、今回の日韓合意が問題の解決を見届ける最後のチャンスだとも言われている状況。どうしたらこの合意を進めていけるのか」

 

これはひどい纏(まと)め方だ。先に言ったように、年齢の問題があるからこそ急いで本質的な真の解決をしないといけないのに、時間を盾に「ひどい内容でも飲め」というような脅すような対応を肯定している。

しかも、「今回の日韓合意が問題の解決を見届ける最後のチャンス」「どうしたらこの合意を進めていけるのか」というのは非常に偏った政治的な決めつけに基づく発言だ。

これをあたかも、中立的な意見、当然の質問のように平気でさらっといえるのは、「洗脳のための番組作り」だ。一番対立するところのことを、平気で「当然でしょ」と強引に信じ込ませて、間違った結論に導く番組は、けっして公平ではない。恐ろしいプロパガンダ番組だ。


「最後のチャンス」という言葉を平気で言える、この鈍感な感覚には驚いた。ひどいことをさらっといえる人、気づかない人はもう終わりだ。


奥園「日韓合意が進まないで慰安婦の方がみななくなってしまうのが、当事者不在の最悪のシナリオだ。韓国側に何もかも投げるのではなく、合意を前提にして何ができるのか、日本側も考え、当事者に寄り添うことが大事」

 

→上記のNHKアナウンサーと同じスタンスで、予定どおりの原稿を彼は読み上げた。一応少し日本も努力するように言うが、合意ありきで、全く運動側への共感や理解がない、著しく公平性を欠く意見だ。NHK番組でナショナリスティックな見解を言い続けたのがこの奥園氏だ。こんな偏向番組の作成に対して、彼の関わりかたを見ていると、彼にも大きな責任があると言わざるを得ない。


この番組のプロヂューサー/ディレクター、進行のシナリオを書いたもの、それを演じたもの、皆の責任だが、奥園氏は識者という立場で正しいことを言っているかのふりをして、偏向番組に加担した責任がある。

 

ラストのNHKアナウンサーまとめ「当事者にも多様な声があって、それを置き去りにしない、そして冷静な対応することが求められているということですね」

 

→ハイ、一番言いたいことをディレクターが作った文章の読み上げで、最後に言ってしまいました。これを言いたいがためにつくった番組でした。


しかし、ちょっと考えればわかるが、当事者の多様な声というが、全然多様な声を紹介していない番組でした。片方、しかもとても少数な方だけを取り上げていました。
慰安婦で日韓合意に対して発言した人は一人だけ。
合意反対運動の側の慰安婦は全く登場させず、時間的にほんのすこしを割いて合意反対派の主張を流しただけで、番組全体では圧倒的に、合意容認派の主張ばかり集めたものでした。


しかも運動側は冷静でない、感情的だ、加熱している、人気取りだ、ポピュリズムだと批判を入れ込みました。国際合意を守るべきという上から目線で韓国を断罪していました。

 

この番組を見て、何が「当事者に寄り添う」だと思いました。当事者ということを搾取的に利用していると思いました。

この番組を制作した人は恥を知るべきです。NHKをやめて日本会議にでも就職して番組を作ればいいでしょう。


でも恐ろしいのは、ひどいと感じない人がいるということ及び、多分NHKでもこれはひどいなと思った人がいると思うのですが、そうした声が表に出せない状況になっていることです。
森友学園・愛国小学校建設事件の場合に、なんとなく政治家、首相の影を忖度(そんたく)したように、NHK・ETV・2001年国際戦犯法廷番組の改ざんでも、多くの関係者は口をつぐみ、声をあげた人はNHKを出ざるを得ませんでした。今回もまだ内部からはこの慰安婦問題番組がいかに偏っているかを告発する声は出ていません。

 

そして多分、かなりの人は、この番組のどこがおかしいのかもわからないほどに、右傾化した思想に頭がたやられている状況だと思います。


岩田明子解説委員という安倍お抱えの記者が、重宝な扱いをされてしまうようなNHKで、今回のような場組ができてしまいました。


検証番組はいつできるでしょうか?それは夢でしょうか?

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私は番組とか映画、ドキュメント作品が常に完全中立であるべきとは思っていない。むしろ基本はどんな作品でも偏りはある、それでいいという立場だ。


だが、国営放送が大本営発表になってはいけない。ジャーナリズムは権力のチェックの機能を持つべきで、権力側に寄り添ったゆがんだ番組を作ってはならない。少なくとも対立する見解がある問題の場合、両論を紹介し、民主的な議論が深まるような提供をすべきだと思う。

「政治的に公平であること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」という放送法の趣旨にそうべきだ。


NHKは半分公的なメディアであり、けっして政府のお抱え放送局になってはいけない立場だ。慰安婦問題では是非、慰安婦運動側の見解も紹介すべきだ。今後、そうした番組も流してほしいと思う。そういう思いで、今回、番組のおかしさをメモっておこうと思って、細かく記録しておいた。日本の視聴者の韓国社会と慰安婦の運動への偏見を助長するような番組は許せない。
NHKは、猛省してほしい。

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***
真に日韓両国の国民の理解を友好的に深めていくには、慰安婦問題が韓国の立場ではどう見えているかも知るべきだ。たとえば、以下の様な慰安婦に関する映画などをテレビ地上波で流していくべきだが、これらを流さないのは、偏っているといえないだろうか。
●『鬼郷』(チョ・ジョンレ監督、2015年韓国)
●「ガイサンシーとその姉妹たち」
慰安婦問題のドキュメンタリー映画『沈黙』
●「日本鬼子 リーベンクイズ」 

参考
2016-11-23
慰安婦問題を正面から扱った映画『鬼郷』
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/11/23/022612

 

http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/11/12/024028
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最後に一言。
こうした映画を見ないで、慰安婦の正しい本で勉強もしないで、産経新聞などのゆがんだ右翼的情報でわかっているつもりの人が多いのが日本の現状である。


そういうときには、NHKでは是非、一方的に右翼的な見解を並べて視聴者・世論を誘導するのではなく、中立公平に、反対側の意見も紹介してほしい。


まずは今回のクローズアップ現代+「韓国 過熱する“少女像”問題~初めて語った元慰安婦~」の検証番組を作るべきである。
恥ずべきことがないなら、検証してもいいだろう。
真の勇気、真の愛国心は、真実に向かうことから始まる。 

 

 

NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその3

 


●奥園「日本側は、法的にはもう解決済みなんだけれども、それを踏まえたうえで、当事者の人々をどう実質的に救済するかということ」でうごいているのに、韓国は正義に拘(こだわ)って現実的解決を遠のかせていて幼稚というような趣旨の批判を展開。それをうけてNHK女性アナが「正義の名によって当事者の思いが置き去りにされている(犠牲にされている)ことですね」という主旨でまとめる。


→ 典型的な、自己中の視点での問題の立て方での議論。
法的に可決済みということに固執しているころを「どうしようもない与件」とするのが間違い。
国が国家賠償するのが正義にかなうというのは当然の要求。なのに、この奥園氏は、それは現実的ではないという日本政府側の立場でしか考えない。悪いのは韓国側であるという典型的な自分が正義=己中発想。


もうひとつは、奥園氏の意見には、日本社会にある「正論ではなく現実的に」という主流秩序従属の発想がよく出ている。正義・人権ということが異常に軽視され、「それはタテマエに過ぎない」という扱いにしている。

 

泥棒が、「これは泥棒ではない」といったうえで、金をすこし返すから問題ないという書類にサインしろと言っているようなもの。現実的解決を目指すならそれもあるよねという発想。
泥棒したことを謝罪すればいいのに、いや現実的にそこにこだわらずに、泥棒が金を返すといっているんだから、これにサインしなさいよと言っている。泥棒の味方の弁護士さんの詭弁的な説得ですね。いま直ぐにこれにサインしないとあなたが生きているうちにお金もどりませんよ、かえって不利になりますよ、とおどしている、恥ずべき発想だ。

 

「高齢だ、時間との闘いだ」というなら今すぐ、合意反対側が求める点を踏まえた新しい合意文書を作ればいい。それはメンツをすてて、真の意味での未来志向で接すれば直ぐにできることだ。
ただ安倍政権はイデオロギー^的にそうしないというだけなのだ。日本の過去の歴史が間違っていたということを認めたくない。教育勅語は復活させたいし、天皇制を守り、戦争ができる強い国にしたいという思いから、「恥ずべき日本の歴史」を認めたくないと居直っているのだ。


性暴力を軽視して、慰安婦問題ごときで日本を恥さらしにしたくない、そんなことでいつまでもガーガーいうなと思っている。産経新聞が言うように右翼的な歴史の評価戦争を行っているのだ。だから日本会議などはこの慰安婦問題に拘泥(こうでい)している。
慰安婦の命の時間を利用して引きのばし、死ぬのを待っているのは日本側右翼側である。恥ずかしことだ。

 

運動する側の精神は、正義を捨てて金を受けるようなみじめな解決を受け入れるのではなく闘い続けて死にたいと思うようなものだ。金が目当てじゃない、尊厳をかけた戦いだ、誇りを持って生きるとはそういうことだ。

 

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●NHK アナウンサー「当事者の思いとは異なる形で少女像が設置されている」とまとめる

 

→何を勝手にゆがんだことを言っているのかと思う。非常に日本的右翼的な立場からの根拠なき決めつけ。

上記証言でも一人しか少女像については触れていない。お金を受け取った34人にちゃんと聞いたわけでもないのに、決めつけている。少女像のことはお金に比べてより一層、多くの人が撤去賛成とは言わないだろうと思われるのに、急に決めつけて話を進めている。非常におかしい。視聴者を騙す番組つくりである。

 

しかもナヌムの家にいる人を含め運動側の思いもまた当事者の思いのひとつである。少女像の意味や意義を全く語らず、検討もせず、まるで「少女像設置はむちゃくちゃなことの象徴」のような扱いをしている。


しかもこの番組のながれとしても、必然的な流れではなく、唐突に少女像に焦点を当てているのも、恣意的すぎる。この番組がいかに誘導的に、最初に決めた結論に導こうとしているかを示している。

 

日韓合意では「撤去させるよう適切に努力する」とあった。それ自体おかしいが、素直に見れば「努力する」と書いていあるだけ。だから韓国政府側はこれを重視していなかった。しかし日本側はこれを重視していて、この規定を入れることで後々使えると踏んですべりこませた。当時日本では、10億の金を出すのと引き換えだ、少女像撤去が金支出の前提だと報道されていた。


いま、日本は金を出して「日本は合意を誠実に履行したのだから韓国も合意通り、少女像を撤去しろ」と言っている。しかし韓国政府は、この問題は「努力する」ということであいまいにできたと思っていて、国民が反対するから難しいとい立場で留まっている。

その中でのパククネ大統領の罷免なので、日韓合意自体が死文化しており、少女像撤去はむつかしい状況。韓国国内でも慰安婦像少女像は30体以上が設置され増えている。
なのに日本は状況がわかっておらず、「約束したじゃないか」「またプサンに設置した」と怒っている愚かな状況。

 

私のブログで簡単に示したように、そもそも慰安婦像の意味を理解しなくてはならない。
「ブログ:慰安婦問題と慰安婦像」
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/03/13/170030

 

両国の友好と平和のしるしとして、慰安婦問題を忘れないという姿勢で臨むのがいいと思うので、教科書に書いたり、教育していくことが必要と思うし、慰安婦像を立てて忘れないようにするのがいいと思う。
慰安婦像が世界各地にあっても何の問題もない。広島の「同じ過ちは二度としません」という平和の誓いのモニュメントと同じ性質のものだ。
そして慰安婦像は、恥ずべき日韓合意など、ひどいことが行われている中で、適切な解決の方向に運動を進めていく象徴ともなっている。不当な「合意」への闘いの象徴であり、まともなものだ。歴史は、弱者の側からの闘いの歴史でもある。私は弱者の運動側に立つので、運動として慰安婦像を建立することに賛成する。

 

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少なくともNHKの番組内で、こうした運動側からの「少女像の意義」が語られればいいのだが、全く紹介されずに、ただ意味が分からない、エキセントリックな運動の象徴のように扱われている。
これではこの番組は偏向番組と言われても仕方ない。

 

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日韓合意で少女像を撤去するとしたのに、なぜそれができないのか。その背景を探るといって映像。
大統領批判の運動が盛り上がっていることの紹介。
慰安婦像設置した学生のことばの紹介。「被害者は金や慰めを求めているのではなく、この問題の事実を歴史的・法的に認めることを求めています」
少女像を設置して「日韓合意は全面、無効だ」とシュプレヒコールする学生たちの映像。
それに対し地元自治体が設置を認めず強制撤去した。それがニュースになり全国から批判が殺到し、結局少女像が再度設置されることになった。という経緯の説明の映像。
この後、日韓合意の韓国世論の紹介。合意を破棄すべきが59.0%、維持すべきが25.5%。になっていると。
日本政府が大使一次帰国などの対抗措置。菅官房長官が、日韓合意を責任持って遂行すべきと声明。
韓国政府は、合意を遂行したい、少女像撤去したいと思っているが、大統領選をにらんだ野党は世論に迎合する動きを強めていると番組では紹介。

 

 

→ 「世論に迎合」とはよくも、NHK番組で言ったものだ。迎合とは「正しい態度ではないが、強いもの多数のものに媚びへつらって従う、賛成する」というような意味を含む非常に強い言葉だ。どうしてこんな言葉まで使えたのか、NHKのなかで、番組内容チェック機能が全く働いていないようだ。

 

韓国の世論(合意反対、少女像設置)の動きのなかにある「まともな意味」を受け取ろうともせず、いちおう反対派の言い分をほんの一瞬、少しだけ流しつつも、全くそれを受け流して、番組全体は、「慰安婦当事者の思いを無視して少女像を設置する野党、反政府勢力の政治的な運動だ」という見取り図で構成されている。


一貫して日韓合意のマイナス面が無視されている。
そしてこんな酷い合意を押し込んだのに、日本が被害者面している。「ぼくちゃんは約束を守っているのに、向こうは約束をまもってくれない」

 

じつはこれが日本政府の最初からの戦略であった。だから10億円を出して、「こっちは誠実に出しているのに」という被害者の演技ができると読んだのだ。
「韓国政府でこれに合意した政治家と役人」が批判されるのは当然だ。
バカな韓国政治家が日本に騙された、ということだ。

 

 

●「LOVE JAPAN」と書いた紙をもって「もう憎しみあうのはやめましょう。」という、少女像の前に現れた一人の韓国人男性の紹介。
それに対して、少女像を設置した運動側の学生が詰め寄ります。
「少女像の横に立たないでください。」「恥ずかしくないんですか」
こうした中、韓国のメディアのなかには冷静さを呼びかけるものが出てきたと紹介。
「韓国だけが日本との関係において過去から一歩も抜け出せていない」という「韓国経済新聞」社説を紹介。「選挙戦を控えた政治のなかで、極端な主張が数多くなされ、それがそのまま報道されていると警鐘を鳴らしている」と。
特派員も「元慰安婦たちを置き去りにした「合意破棄の主張」は無責任だとする論調がメディアのなかでも増えつつある」といった。

 

→ 韓国でも徐々に合意破棄の運動とは違う意見が大きくなっていると紹介しているが、バランスを欠いている。非常に日本の主観的願望が入ったまとめ方だ。
まず慰安婦像前に来た「LOVE JAPAN」と書いた紙持った男性は、全く正体不明であり、非常に例外的だろう。こうした人がたくさんいるわけではない。そうした人も一部いるだろうが、この例外的な正体不明の人を番組冒頭とここで、合計2回使って、ことさら大きく印象を与えるように取り上げるのは、都合のいいところを使っているという面がある。


またメディアでももちろん色々な論調はあるだろう。しかし日本で産経新聞がこう書いているということを紹介して、それがおおきな動きだとは言えないように、ほんの一部のメディアを取り上げてそれがかなり大きい意見のように言うのは、主観的誘導的だだ。その逆の論調の根強さを見ていくのが公平だろう。


日本の番組で、自分たちの方が正しいと思わせるように作られた番組は、内向きで、自己満足的で、およそ公平なジャーナリスムの作品とはいえない。まるで冷静な人は韓国でも「日韓合意に賛成している」かのようにもっていくのは、偏向した番組作りといえる。

 


●「和解・癒し財団」の紹介。世論に動じず、元慰安婦に寄り添う活動が大事だとしています。そこのメンバーのことば「厳しい批判がある中で34人が受け取った。元慰安婦は満足はしていないものの、(お金をもらって)ありがたいと思っています」

 

→「和解・癒し財団」をめっやめちゃ美化して紹介している。「和解・癒し財団」は、韓国政府が結んでしまった「日韓合意」を何とか遂行するために無理してその路線を踏襲し実行するところ。まさに政府の一部でしかない。そこを美化するというのは、多くの運動や国民に反している、一部の方を持ち上げているということ。
「和解・癒やし財団」の活動については、元慰安婦キム・ボクトゥクさんが知らない間に財団から現金が支給されたというようなことも暴露されているし、韓国政府関係者が被害者や家族に電話をかけ、食事や支援金をちらつかせて財団の発足式に誘おうとしたというような問題も指摘されている。しかしそういうことは今回の番組では全く扱われていない。

 

報道やルポは、少数派を取り上げることも大事だが、日本に真実を伝えるというなら、いかにこうした韓国政府「和解・癒し財団」の対場が政治的で、日本に都合よい方向で幕引きを図っているか、多くの国民からは支持されていないかも伝えないといけない。

 

運動側からすれば、「和解・癒し財団」は金で当事者とその家族に接して、なんとか体裁を取り繕うとしている、慰安婦の人たちの間に分断を持ち込み、こんなひどい合意で事を終わらせようとしている、韓国政府と日本政府の手先だと見えるだろう。

 

慰安婦の方に寄り添うとはどういうことか。
言葉だけで美化するのは欺瞞だろう。
韓国の反合意の運動側こそ、よりそっているという見方もできる。
「和解・癒し財団」のやっていること自体が、寄り添えていないともいえる。
つまり少なくとも多様な見方や立場があるといえる。

それなのにNHKはもろ手を挙げてこの「和解・癒し財団」側を賛美し、反合意運動側を糾弾的に扱っている。悪質な偏向番組であるというしかない。

 

つづく

 

NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその2

 

●そうした中、慰安婦・家族のなかには、日韓合意を進め、慰安婦像を撤去するべきだという人もいました。
寝たきりの90歳代の元慰安婦Bさんの家族がインタビューに答える。
母親はむかしの傷で苦しんでいると。
「やはり日本側が本人に会って直接『申し訳なかった』とひとことでも謝罪してくれたら、死ぬときに気持ちが和らぐと思うのですが、ここまで時間がかかってしまった以上、お金をもらったことで終わりにしてほしい、お金を受け取ったのだから、少女像は撤去しなければならないと思います」


→ この家族のことばをどう評価するか。番組では、当番組の結論の「慰安婦像撤去の声がある」ということを証明するもののように利用していたが、この家族のことばからは、あるあきらめ、高齢になってしまった思い、いつまでも抵抗していても当事者であるおばあさんはもう寝た切りだし・・・という思いが伝わってくる。


しかも今回の合意がひどいものとは十分にはわかっていない様子だ。今回の合意では、安倍首相は口先ではお詫びというが、けっして韓国にいって当事者の元慰安婦には詫びないといっている。当事者に会いたくない、直接謝罪はしたくないというようなお詫びとは何なのか。
安倍首相は、日本の右翼勢力などに「裏切りだ、屈服した」ととられてはまずいと思い、本心から謝罪を正式にはしないために、アジア女性基金と同じく、「正式な謝罪ではないごまかしの謝罪」で済まそうとしている。だから韓国の人が求めているものとは違うのだ。

 

安倍周辺は、韓国に行って慰安婦の人の前で謝罪することを明確に拒否している。そうする必要はないといっている。それが合意の正体だ。
10億円というわずかな金を韓国の財団にだして、個人への賠償金ではないと言い切っている。これを韓国では理解していない人が、合意に賛成している。たかだか10億円であいまいにことを済まそうという悪知恵の塊が「日韓合意」だった。韓国の反合意運動側はそうした姿勢に怒っているのだ。

今回のNHK番組は、この大事な点を示さず、認識のあいまいな慰安婦家族のたったひとつの意見を利用して、安倍政権側の言い分ばかりの番組にしている。この偏向ぶりはすさまじい、といえる。


そもそも、慰安婦像についても、恒久的に設置してもいいものである。それをどうして撤去しないといけないのか。金をもらったら撤去しないといけないというのは、人権の観点での解決ではなく、取引の観点に過ぎない。少女像が未来に向けた平和のモニュメントなら、なくすべきではない。家族に無理に「撤去」を言わせているこの構図がおかしい。

 

まとめるならば「慰安婦・家族のなかには、日韓合意を進め、慰安婦像を撤去するべきだという人もいました。」という言い方は、かなりの人がそういっているかのようなニュアンスで伝わる言い方だが、今回の番組でそれを言っているのはたった一人である。お金を受け取ったことと、少女像撤去に賛成するのとは違う。ほんのひとりの例を使って、恣意的な結論を言うのはゆがんだ番組であり、公平客観的な番組ではない。


中国に連れていかれた別の元慰安婦Cさん
ナレーション「世論が自分たちの思いと裏腹に、日韓合意破棄に傾くことにやりきれない思いを抱えています」
慰安婦Cさん「私の人生は苦労ばかりで悲しかった。慰安婦が苦労してきたことを世間の人は理解していないのに、少女像設置の騒動のようなことをしている。(日本からもらった10億円を)返すべきといってますが、私は返したくありません。本当に胸が痛みます」

 

→  番組冒頭で紹介された発言がこのCさんの言葉だったとわかる。
「自分たちには苦労があるのに、それをしらないであんな騒ぎを皆が起こしている。本当に胸が痛みます」という部分は、筆舌に尽くし型自分たちの苦しみを他人は知らない、経験していない者にわかるわけがないという嘆きとしてはよくわかる。

 

しかし、いま韓国の世間で行われている反合意の運動は、慰安婦の苦しみのようなことを二度と起こさないための反戦争の運動であり、また反「性暴力」の運動だ。だからその真意が伝われば、Cさんと意見がこの点で対立するものではないだろう。

 

次に、お金のことについては混同がある。運動側が言っているのは、今回受け取った個人の金を返金しろと言っているのではなく、日本政府が財団にだした10億円を国として返金しろと言っているのだ。生活に困っている普通の人なら1000万円ものお金がもらえるといわれればもらいたいのが普通だろう。それを「返せ」といわれるのは嫌だろう。その意識に付け込んでの誘導を感じる

10億円で日本の思うような打ち止めの合意にしようというう「悪魔の金」を返して、再度平等で対等な話し合いをしようといっているのが韓国側の運動だ。韓国側が「返したい」というなら返してもらって再度、ちゃんと多くの韓国の人が納得できるような合意を結べばいい。

 

それをいやがるということはいかに、2015年日韓合意が「大事な点が抜けた20点くらいの作品」であったかを示している。日本自らが、あの合意が慰安婦当事者を含め多くの韓国の人の納得と合意を得るものではないということをわかっているから、再交渉したくないのだ。いいものという自信があるなら、再交渉しても同じものになるだろうに。


韓国の大統領が変わろうと変わるまいと、もし日本が言う真の友好的な永久的な解決の枠組みならば、堂々と同じことを韓国の人々に言えばいい。本当に日本が謝罪するいいものなら韓国は受け入れ、「よく日本は態度を改めた、それを受け入れる」というだろう。

 

だがあの「合意」は日本は態度を改めていない。実は2015年合意と同じものを結ぶということは、あれもこれもしませんよというものなので、上手くいかない。韓国側が教育とか、正式な謝罪とかを求めて70点、80点の合意を目指せば日本は嫌がる。つまり日本はほんとうには何も譲りたくないし、態度を変えたくない。ただ、もうこの慰安婦問題を今後言わないという確約がほしく、少女像をなくして終わりにしたいだけ。そのためなら〈補償ではない〉という名目さえあれば10億円どころかもっと多額でも出すだろう。

 

そういう事なのに、NHKの今回の番組には、全く違う方向に、視聴者を引っ張っていく。まるでナチスの宣伝プロパガンダ番組だ。


スタジオに静岡県立大学の奥園秀樹氏を呼んで話をきく。
慰安婦の人の自分の思いが韓国社会にわかってもらえていない」というまとめ方をした。

 

→ 今までの取材映像から、「慰安婦の人の、自分の思いが韓国社会にわかってもらえていない」というまとめ方をするのがまたまたゆがんでいる、恣意的なミスリード。間違った結論である。
わずか3人の元慰安婦と家族の取材で、しかも、そのうち2人は当事者自身は合意についての意見を語れていない。家族の思いもお金のことも絡んで複雑である。運動側への誤解も「合意」への浅い理解もある。


そうした一部の意見の断片から、まるで、「慰安婦の人」と「韓国社会」がずれて、慰安婦の思いが置き去りにされているという見立てをしている。この構図は全く真実に反する。
それはこの番組の偏った構図に過ぎない。

 

 

●「なぜ韓国で慰安婦当事者の声が届かないのか」と質問して奥園氏が答える。
「7割を超える人がこの合意を受け入れてくださったことは重く受け止めるべき」

 

→ 7割の家族が金を受け取ったことと合意を受け入れたこととは別であるのに、意図的にごまかしているのがまずおかしい。しかも慰安婦ではなく家族が受け入れたことをごまかしているし、量で見て反対している人の質、その意見自体を見ていない。


私から見れば、アジア女性基金の時と同じように、金という力で無理やりに事を終わらせようとした酷いもののように思える。反対意見を無視し、強引に7割もの人に家族というルートも通じて金を受け取らせ、政治的に推し進めたことがひどいと思う。
韓国大統領が変わって、この合意が見直されるだろうが、その時に、お金を受け取った家族も、また態度を変えていく可能性はある。最終的に日本が過ちを認めたと聞いていたのに、そうではなかったと知って、「騙された」という人が出てくるだろう。罪つくりなことを韓国政府と財団は行ってしまったのである

 

また奥園氏の「受け入れてくださった」という言い方は、「合意」で打ち止めとしたいと願う日本政府の立場に立った言い方になっていて、中立的な学者の言い方ではなくなっている。
学者たるもの、客観的というなら、日本政府側オンリーで語るのではなく、せめて中立的に語るべきだが、この奥園さんはそうしたことも意識できないほどナショナリスティックに自分の偏ったポジションを前提化している。

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●奥園「問題は、当事者が金を受けとっていることが報道されないことだ」「決して多数ではない反対の声だけがクローズアップされていく」「当事者を無視した合意だという誤ったイメージがひとり歩きしている」と分析。

 

→これは非常に偏った見方のオンパレードである。韓国では通じない。すべて日本の政府側(もっと言えば日本の右翼の見方)の言い方そのものだ。奥園氏は政府や右翼の代弁者なのか。


韓国では、奥園氏は「問題が分かっていない」と大いに批判されるだろう。お金を受け取った側にも多様な思いがあることを踏まえて運動が行われていることをみずに、「運動側が当事者を差し置いて、事実を隠してエキセントリックに反対のための反対をしている」という、日本の政府や右翼にとってとても都合のよい構図で、ことを認識している時に出てくる言葉が、この奥園氏から繰り出されている。

 

そもそも「けっして多数ではない」という言葉をメモをみながら強調するところに、この「日本政府の立場を擁護する偏向した番組づくり」を二人三脚でおこなった人なんだなということが見て取れる。「当事者を無視した合意という誤ったイメージ」というのも同じだ。


「当事者が金を受け取ったことを言えないのは、差別偏見ゆえに元慰安婦ということを隠している人が多いから」ということが無視されている。

 

まあ学者・大学教員というのはこの程度の人が多いからとくには驚かないが、私からみれば、慰安婦問題という歴史にもジェンダーにも政治もかかわる大問題を、よくもよく知りもしないでテレビ番組で語れるものだなと、その《勇気》に呆れた。

ちゃんと研究している人や長年運動している人たちからくる批判が予想できないのだろうか。

無知ゆえに恐れを知らない強みか。あるいは特に政治的に右翼の立場を選んでいるということか。分かっているならそういう立場もあるだろうが、その人だけをスタジオに呼ぶのは偏っている。せめて反対意見の学者も入れるべきだろう。


もし奥園氏が、主観的には中立のつもりで、いかにこれが政治的なあるスタンスとして偏っているかがわからないならば、学者としては失格だ。それさえも自覚できないバカなのか。

 

奥園「(韓国では反対運動のために)合意そのものに対する理解がいっこうに進まない」

→よく言うよと思う。日韓合意に対する正しい認識が広がっていないのは日本だろ!正しくわかれば、奥園氏のようなことはいえない。韓国では合意の本質への正しい理解が広がっているから合意に反対(合意破棄の意見)が広がっていると理解できる道があるとわからないのは、立場ゆえに目が曇っている。

 

 

●奥園「慰安婦の人は高齢で先は長くないから時間との戦い。それなのに韓国の一部の運動が抵抗して、解決を邪魔している」「慰安婦の人自身が、自分たちの問題で社会が対立しているのが忍びない、子どもや孫に少しでもお金を残してやりたいと思っているんだから、その思いを尊重してすぐに日韓合意の線で終わりとすべきだ」といった趣旨の発言。

 

→ これも勝手な妄想をベースに話している。多くの人にお金がいるのは当然だが、それなら日本政府がちゃんと補償として払えばいい、それならすぐに運動側も受け入れる。それをしないで、「ひどい性質の金」(毒饅頭≪どくまんじゅう≫ですね)を出すから混乱が広がっている。

韓国の運動側の問題ではなく、そのような対立を引きおこすような欠陥だらけの「日韓合意」が問題の解決を止めている。


時間がないから一刻も早く、対立の原因となっている「合意」を見直せというならともかく、時間がないから、「とにかくこの毒饅頭でも受け取れ」(この日韓合意で終わりとしろ)と強制するのは、強者が時間や金をちらつかせて相手に不利なものを受け入れろと攻めよっていることと同じ。


これがわからないというのは、あきれるほどの鈍感さといえる。こういう傲慢さが解決を遠のかせている。


NHKの今回の番組は、日本の一部の右翼的な人には気持ちいいものあろうが、日韓の対立を減らすのではなく、増大させるだけだ。韓国でこのNHK 番組を字幕付きで紹介すれば、「そうだったのか」と和解の方向に進むのではなく、日本はなんて自分勝手に捻じ曲げているのかと怒りがさらに大きくなるだけだろう

そういう番組だとわからないとしたら、この番組を制作したNHKのディレクターは愚かであるとしか言いようがない。でも実は右翼的な確信犯の意識で作っているのだろう。
問題はそういう偏ったディレクターの番組を偏りすぎていると見抜くチェックができないNHK 全体の問題である。

 

つづく

 

NHK・クローズアップ現代+「“少女像”問題」のひどさを確認するーーその1 (全4回)

 


―――NHK番組・クローズアップ現代+「韓国 過熱する“少女像”問題~初めて語った元慰安婦~」の個人的検証―――

 


2017年1月24日に、韓国の〈平和の少女像〉(以下、少女像、あるいは慰安婦像)と日韓「合意」を取り上げた「韓国 過熱する“少女像”問題~初めて語った元慰安婦~」がNHK番組「クローズアップ現代+」の枠で放映された。
しかし番組は、非常に問題のあるものだった。


すでに私のブログで、これへのいろいろな団体の批判は紹介しているが、今回、私は、番組の流れを細かく見て個人的なツッコミコメントをしておきたい。
長くなるので、4回に分けてブログに載せる

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
すでにこれに関して触れた私のブログ
2017-01-31
NHKの慰安婦番組のおかしさを指摘する申し入れ
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/01/31/214721

2017-01-31
NHKの慰安婦番組のおかしさを指摘する申し入れ  その2
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/01/31/220202


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
以下、番組内容を伝えるところでは冒頭に「●」をつけ、私のコメントは「→」の後に書くことを基本として記述していきます。番組内容要約は私なりに省略して主旨をつかんでまとめています。


なお、このブログでは、慰安婦当事者の立場に寄り添い慰安婦に対して日本政府の国家謝罪を求める運動側、「日韓合意」に反対している側、少女像設置等を通じて韓国政府・日本政府に反対する運動側をまとめて、「反合意運動側」と呼びます。

 

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●まず、番組では「過熱する少女像問題」と名付けている。

 

→ ここで「過熱」という言葉を使うところにもうバイアスがある。適切な反対運動ではなく過剰になっているという評価のニュアンス。次に

 

●「自分たちの思いを韓国社会はわかっていないのではないか」と、れまで固く口を閉ざしてきた元慰安婦の女性が初めて取材に応じて胸の内を語った。
そして元慰安婦の人の声「自分たちには苦労があるのに、それをしらないであんな騒ぎを皆が起こしている。本当に胸が痛みます」

 

→ 導入に、番組内容全体のポイントのことばを紹介しているが、それがこの言葉。ということで一人の元安婦女性の思いをもって、いまの反「日韓合意」運動に批判的なニュアンスで行うのだなと思わせるところから番組は始まる。

 


●釜山の少女像設置での反対運動の声の後に、「もう日韓で憎しみ合うのは辞めましょう」という一人の青年の声を取り上げる。

 

→こうした人物は韓国では非常に少数だと思われるし、あとで触れるように正体不明の人物だが、番組では早くもここにこの正体不明の人物の映像を入れることで賛否が拮抗しているかのような扱い。イメージとしては、「感情的に興奮する反合意運動側、少女像設置側」に対して、冷静な意見を言う人というもの。

 

そしてナレーションで「少女像問題の真相に迫ります」という。

 

→ 以下の番組では「真相」ではなく、日本政府の見解に沿った偏った番組作りをしているのだが、まるで隠された真実がこれだというような作りで始めている。本当に真相を伝えるならいいが、実は伝えない偏向番組だったのに。

 

●次に日韓合意を簡単に3点にまとめて説明するフリップ。その後歴史的経緯を示すフリップ。
「ようやくまとまったのがこの2015年の日韓合意でした」といって、いいものであるかのように紹介。

 

→しかしここでは、「この日韓合意の問題点、この合意に何が足りないか、何が避けられているか」が示されていない。
だから素人の人は、日本が謝罪もしているし10億円も出しているし、かなり日本が歩み寄って「解決した」という合意だから「いいものだ」というイメージを植えつけられる。


この冒頭での決めつけがおかしい.合意締結当時から大反対が韓国で起こり、日本でも慰安婦支援運動をしてきた人たちからはすぐに批判が続出した。

この合意は、運動側が求めているものを全部否定したものであった

日本政府が戦争賠償に関しては解決済みという枠を踏襲するものでしかなかった。国家賠償はしないというものだった。そして慰安婦像撤去まで条件にいれていた。また日本政府ではなく韓国政府・「和解・癒し財団」が当事者や運動側を説得する(金の支払いなどの事業を行う)ようになっていて日本政府がすべきことを免除・免罪した。そして最終的に不可逆的に終了と言って、「今後慰安婦問題ではもう何もいうな」と約束させるものだった。


そうした非常に日本政府に都合のいい「合意」であった。韓国政府は能力が低く、その意味を理解できず、政治的に敗北して合意してしまい、韓国国民から猛反発を当時から今までずっと受けているということ。だから次の大統領はこの合意を再度見直すことになる。


そういう欠陥品、問題だらけの「合意」なのに、日本のマスメディアはこぞって日韓政府のこの合意締結のうごきをいいものと紹介した。まったく政治的センスがおかしい対応がこの時点でもあった。

 

参照
2015-12-28
慰安婦問題 なぜわからないのだろう
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2015/12/28/000913

2016-03-18
『「慰安婦」問題・日韓「合意」を考える』ブックレット
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2016/03/18/011307

2015-12-31
日本軍「慰安婦」問題に関する日韓外相会談に対する弁護士有志の声明
2015-12-31
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2015/12/31/022450

「蒸し返し」という表現、たかが10億円、しかも、少女像撤去と引き換えという、やくざまがいの態度
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2015/12/31/025130

 

 

 

●「支援事業として元慰安婦に一人当たり1000万円支給されることになりましたが、当時生存している46人中34人が受け取りの意向を示しました」「しかし韓国ではこうした元慰安婦たちの声が伝えられないまま、合意反対の運動、合意破棄を求める世論が強まっています」と伝える。

 

→ まず、日本政府はこの合意にあたって、10億円は韓国の政府の活動(和解・癒し財団)に出すものであって、慰安婦への賠償として出すものではないといっていた。だが、このNHK番組の説明では、まるで日本のだしたお金で賠償として慰安婦の人に各人1000万円づつ渡すかのように伝えて、大事な対立点をあいまいにしている。これが大問題。本質的問題点を隠しているから。

 

次に、慰安婦の方のなかには高齢で、自己判断が難しい人もいて、その中で家族が受け取るといったような人もいるのに、そこもあいまいにして慰安婦の多数派が合意に賛成してお金を受け取るというようにイメージ操作している。しかも、明確に合意に反対し、お金の受け取りに反対している元慰安婦もいるという事実(その主張内容)にもまったく焦点を当てない。


そもそも、この反合意運動は、金が目当てではなく過去の戦争、その中でのひどい性的虐待、戦時性暴力のひとつとしての「従軍慰安婦」を真摯に反省し、正式に各慰安婦に国として公的に謝罪し、国家として経済的にも補償し、これを記憶にとどめ未来に同じことが起こらないように教育していくこと(教科書に書くこと等)などを日本に求めているものだ。
経済的な補償はその証明としての一部に過ぎない。内容がなく金だけ受け取れでは絶対に受け取りたくない人がいるものだ。

 

同時に、いろいろな事情で、とりあえず1000万円がもらえるならもらおう、もらいたいと思う人もいるだろう。
その人が、本当の意味で日本政府が謝罪したのではないと知っても、そのことも含めて合意に賛成するかというときっと違う人も多いだろう。
ただ韓国の政府の代理人である財団の職員などが、ぼやーと「日本が謝罪してお金を出してきました。韓国の交渉の成果です」とかいってお金を差し出せば、「それは良かった」といって受け取るひともいるであろう。
日本は全く従来の立場のままでこの合意をしたということを伝えないまま、お金を受け取らせた面があるということだ。

 

そういう韓国政府の意向をくんだ団体が無理して34人に受け取らせたという問題もあるのに、そこは隠ぺいして、以下に何度も出てくるように、
「韓国では被害者の多くがお金を受け取ったことを市民が知らされていない。だから日韓合意に対する反発が続いている」
というストーリーで、この全体をとらえて番組を作っている。それがもうここでも出始めている。大問題と言えよう。

 

 

メディアの取材に初めて応じた元慰安婦の女性のことば紹介
過去の日本語の歌など歌う元慰安婦Aさん。
その家族がAさんに言う「お金を1億ウォン受け取ったよね」
慰安婦Aさん「誰が1億ウォンもらったの?」
家屋「このように話しても、(当人は)なんだかわからないのです」
ナレーション:90歳を超え認知症の症状が出始めたため直近の記憶が不鮮明になっていました。
家族は本人から何らかの補償を受けたいという意思を確認していたため、合意を受け入れました。
家族「母は、日本が謝罪して補償してくれるなら、それ以上は望まないといっていました。しっかりしているときにもらっていれば、本人も気持ちを伝えることができたはずなのに、今は(おかねをうけとった)意味さえわかっていません」
家族「母も(お金を受け取った)事実を明らかにすれば、『あの人は慰安婦だったらしいよ』と周りから差別的な目で見られ、子孫までも不名誉になってしまうから隠してきたのです。そのため、金を受け取っても堂々とそれを言えないのがつらいです。心の中にしまい悩んでいます」

 

→まず、慰安婦のことばというが、本人は合意のことなど理解していないAさんの例。そして家族は、「日本が謝罪して補償してくれるなら、それ以上は望まない」といっていたということを根拠に金を受け取ったという。

しかし、この合意が、日本の真の謝罪でないということをどこまで理解しているのか。非常にグレーゾーン的な事例を冒頭に持ってきた。Aさんがいっていた「日本が謝罪して補償してくれるなら」ということを2015年の日韓合意は満たしていない。家族はそのことをわかっていないようだ。


このAさん家族の例を持ってきて、この番組を作っているところがおかしい。いいかげんなことを根拠に「合意に賛成している元慰安婦と家族」というストーリーにしているのはおかしいことが、ここでよくわかる。

 

つまりこの事例ではまず本人は明確に合意に賛成しているわけではない。代理人である家族が金を受け取った。しかもその理由が、大雑把なもので、上手く言いくるめられて、「日本政府が謝罪した、個人に補償した」とまちがって思わされて金を受け取った可能性が高いようなもの。


家族は、慰安婦への差別を主に心配し嘆いているのであって、積極的に合意自体をそれほど評価しているとは思えない面がある。よってこの事例で、「合意に賛成しているのが当事者だ」ということにはならない。少なくとも非常に弱い事例であり、一例に過ぎない。

 


番組では、慰安婦は韓国で差別されてきたのでカミングアウトできなかった事実があるという話の後に、急に、(それとは別問題であることをまるで同じことのように)言いだす。「口を閉ざす背景には、日本からの支援を受けたこととで厳しい世論にさらされた過去がある」
といって1995年の日本のアジア女性基金の説明。アジア女性基金をまるでいいもののように紹介。

 

→ 上記したように、「慰安婦が韓国で差別されてきたこと」と、「アジア女性基金のつぐない金を受け取って批判されたこと」は別なのに意識的に混同させている点で、全くの悪意ある間違った番組作りをしているといえる。

慰安婦だったことへの差別は、正義や人権の観点からよくないことであるが、現実にはあっただろう。それは1995年以前からあった。1990年にある慰安婦がカミングアウトするまで、韓国でも当事者は声を出せなかった。

なのに、今回の番組では、声を出せないのは「1995年のアジア女性基金のお金を受け取ったことへ火hンがあるから」のようにいっている。

事実は、お金を受けとったことへ批判があるから当事者が声をだせないのではない。少なくともそれは「慰安婦への差別・偏見」の主因ではない。
番組のこの展開は視聴者を騙す手法である。大きな問題点である。

 

アジア女性基金は、日本政府の正式謝罪でなく首相個人の謝罪の手紙であり、日本国の賠償金でなく、民間からの募金で集めた金を少し渡すといういいかげんなものだった。当時金で問題を隠ぺいするといって大きな反発を受けた。そのため受け取らない人も多かった。今回の番組で、アジア女性基金の問題点(欠点)を言わない点は、「最も問題ある点」のひとつである(ここは日本の主要メディアの弱点。上野千鶴子さんまで近年アジア女性基金を評価してしまった)。
次にそれを受け取ったことでの批判と慰安婦への差別を混同させるのも間違い。


●番組ではナレーションで、95年にアジア女性基金から支援を受け取った元慰安婦が厳しい批判を受けたと紹介し、そうしたことをした「一部の市民団体やメディア」がおかしかったように伝える。

 

→ 「一部の市民団体やメディアの反発」というように一部に限定するが、それは大きな韓国社会の意識でもあった。そこを隠している。しかも運動は、うけとった人を標的にしたのではなく、日本政府を主たる標的に攻撃していた。その運動側の主張の言い分をちゃんと伝えていないで、運動側が一部で振り回しているように伝えるのが、番組として一方的に偏りすぎ不十分な点。

 

2015年、両国がぎりぎりの妥協点をさぐって妥結した日韓合意が、いいものであるというニュアンスで説明を続ける。

 

→ ここでもまたこの「合意」がいかに「運動側が求めているものを全部否定したものであるか、そして慰安婦像撤去まで条件にいれているか、また日本政府ではなく韓国政府・財団がこの問題の矢面に立たないといけない、手を汚していかないといけないような構造になっているか」を隠している。

「ぎりぎりの妥協点」というが日本政府側が妥協した(不利益を受け入れた)とは思えない。今回の日韓合意で日本側が失うものはほとんどない。10億円など政府予算規模からすれば「はした金」であり、金を出したということで頑張ったという言い分もたつ。恩を着せられる。しかもその金は個人への謝罪・補償ではないと限定している。まったく日本側は譲っていない。これで最終解決だ、今後は文句言われないということを得られるなら日本政府・右翼には「大勝利」だ。「ぎりぎりの妥協点」という評価をつける点でまちがっている。


合意直後、日韓合意をよかったと評価する人が韓国内で43,2%いたが、「しかし今、韓国内では日韓合意を破棄し、10億円を返還する動きが強まっています。」と嘆くナレーション。ニュアンスは「合意」はいいもので最初は賛成が多かったのに、いま韓国はおかしなことになっているというもの。

 

→ 実は、合意直後でも、「合意」への反対の方が多かった。数字としては、批判する人が最初でも50.7%いたこと(反対の方が多かったこと)をグラフではみせているものの、口頭ではそれより少ない43%に焦点を当てて、ごまかしていた。最初から批判のほうが多かった。
しかも最初は、韓国政府もいいものを結べたと思い、そう伝えるほどだったから、表面上のことばの一部を取り出して「日本がついに謝罪して、10億円払うことになった」という報道が一部でなされた。それを聞いて詳しく内容をしらない韓国国民が賛成したのが多かったのだ。実は日韓合意が、従来の日本の不誠実な立場を踏襲し、韓国側が不利になる内容だったと知らされていなかった時点での43%を使うとは、あくどい番組作りである。

 

つづく

 

森友問題(18)

 

●最初は維新、しかし2013年9月は近畿財務局側の働きかけ

2011年7月頃 森友学園側が私立小学校設立を希望。
2011年9月(橋下徹知事時代)には、籠池氏がこの基準について府に直接、見直しを要望。
2011年11月 大阪ダブル選挙。松井一郎が知事に当選。橋下徹は府知事から市長に転出。
2012年4月、大坂府は松井知事時代に基準を緩和
2013年夏 現予定地(問題の国有地)の取得を近畿財務局に申し出。
2013年9月12日近畿財務局が大阪府へ訪問「(学校設置の)許可をしたという文書を回答してくれるのはいつ?」
2013年10月30日大阪府から近畿財務へ電話で「森友学園との(土地取得の)話し合いの進捗状況はどうか?」
2013年11月ごろ、近畿財務局が大阪府へ再度訪問、自治体への紹介文を持参 
2013年12月ごろ、近畿財務局が大阪府へ再度訪問


2014年10月に森友がボーリング調査
2014年10月31日 森友学園が、大阪府に小学校設立認可申請書提出。

2014年12月18日、大阪府の私学審議会が認可の議論を始め、継続審議に。
2014/12/24に、安倍総理と松井知事、橋下徹氏が食事。
2015年1月27日に臨時の審議会 急きょ、条件付きで「認可適当」との答申
認可者は実質上、松井知事
2015年2月10日、国有財産近畿地方審議会が定期借地契約を了承。

2015年8月26日に森友学園が「地下埋設物が発見された」という。
翌日㋇27日に近畿財務局と大阪航空局が現地確認に行く。

1週間後の9月3日に安倍総理が、近畿財務局の上役の財務省理財局長(迫田氏)を官邸に呼び出して何かを指示。
翌日9月4日、安倍総理が安保法案で忙しい国会会期中なのに大阪に行く、
同日、9月4日、近畿財務局と大阪航空局と小学校建設会社所長が打ち合わせ
(その資料は廃棄したといって隠ぺい)
同日、9月4日、国土交通省の 「平成27年サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」の採択プロジェクト(費用補助事業)に決定。 6000万円の補助金
翌日、9月5日、昭恵氏が右翼幼稚園で講演をし名誉校長になる。

2015年9月 近畿財務局「森友学園との紛争も避けたいので、場内処分の方向で協力お願いします」と発言
2015年12月に埋設物除去工事が完了
2016年3月に籠池氏が「場内処分」のことを知る
2016年3月14日 鴻池事務所経由
2016年3月15日に、鴻池事務所の仲介で籠池が財務省理財局の担当室長と面会
2016年3月24日に土地購入を正式に申し入れ

2016年度~ 大阪府の私学の認可権限を 教育庁 に移す。
2016年5月 ゴミ撤去費用を1億3000万円国が森友に払う
2016年6月20日に大幅値下げの1億3400万円で売買契約(10年契約)
2016年 豊中の木村市議が情報公開請求したら真っ黒な文書。すべて隠されていた。
2017年2月 アッキード事件勃発。

 

 


大阪航空局のいいわけ
参議院予算委員会のメンバーが、大阪航空局から国有地が鑑定価格から大幅に安く売却される原因となったゴミの存在を確認したか、問いただした。
 共産党・辰巳孝太郎議員「実際に掘っている時にそのゴミが出ないと、なかなか補償できるかわかりませんよね」
 大阪航空局の担当者「工事写真を入手しましてみていただくと、あらゆるところから出ているという現場の確認できておりますので、我々としてはこれをエビデンス(=証拠)として、深いところから出ているというふうな判定をした」

→ この証拠という写真を精査すべきだろう。

 

 

 ●また「資料がない」 
、近畿財務局はこの問題が発覚した2016年2月以降、森友学園の籠池理事長と複数回にわたって面会していたことを明らかにした。ただ、具体的に何回、面会したかなど詳しいことについては「精査して提出していく」と述べるにとどまった。
それ以前については資料がないとした。
何時も、やばいものは隠している。自衛隊と同じ。

 

 

●言いわけ
参議院予算委員会のメンバーが、大阪府庁を訪れ、認可を審査した経緯などについて当時の担当者から聞き取り調査を行った。
 民進党・福山幹事長代理「政治家もしくは政治関連、関係者からの働きかけなり、問い合わせの事実があったのでしょうか?」
 大阪府の担当者「そういった事実は一切ございません」
 福山幹事長代理「大阪府側に何ら働きかけはなかったということですね?」
 大阪府の担当者「そういうことでございます」
福山幹事長代理「安倍首相の昭恵夫人が名誉校長を務めていたことで審査が甘くなったのではないか」
大阪府側「昭恵夫人が名誉校長を務めていたことは承知していなかった」

→ 全然本当のことを言っていない。化けの皮を剥がないといけない。

 


●籠池氏の弁護士は、電話はなかったというが・・・
菅野完氏「理事長および理事長夫人は、顧問弁護士の方から佐川理財局長から電話があって『10日間でいいから身を隠してくれ』と言われたと」
 「十日間隠れていろ」と指示されたということについて、世間は籠池氏の弁護士は嘘をついていなくて、籠池氏が嘘をついているという意見が多いようであるが、それはわからない。
この弁護士は、権力に絡む問題で自分が間に入ってしまって、下手な発言をすると自分の将来が吹っ飛ぶと思って、真実を語らずに逃げたとも考えられる。

 


●100万円寄付
「(籠池氏が)安倍(晋三)首相から、(昭恵)夫人を通して100万円をもらったと。
まずは全面否定しているが、最悪、安倍政権は、昭恵夫人が全くの個人で出したという話にしたいのだろうが、「主人からです」といって、総理夫人として渡しているので、安倍の責任は逃れられない。
安倍の妻が名誉校長で、パンフレットにも載ってほめていて、講演もしていて、100万円もカンパして応援している。維新の松井知事や橋下もついている。鴻池もついている。、麻生の影もある。右翼、日本会議の面々もついている。
こんな案件を官僚が断れるはずがないということ。

 

 

●大谷氏などの見解
稲田防衛省の切り方を何とか森友=安倍案件とつなげずにやりたいということで、文書隠ぺい問題が今出てきた。稲田を日報問題できろうということ。

NHKなどでも詳しく取り上げるので、首相側から稲田をこれで切ることのゴーサインが出たと思われる。
今すぐでなく、いいタイミングで切るだろう。安倍の責任が問われるがそこは切り離すだろう

 

 

●いいところついてるーー迫田と松井にまずは責任問え
菅野氏は、籠池理事長に取材を集中させるメディアを批判。「責任は政治家と役人にある」と指摘し、2人の名前をあげた。迫田英典・元理財局長と松井一郎大阪府知事だ。

 

●維新、橋下をあがめていた籠池

塚本幼稚園で配布した保護者への手紙には、「橋下前大阪市長とは平成26年に両陛下が京都から鶴見区においでになったときに、現大阪府知事松井一郎氏とともに奉迎させていただきました」

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