ソウルヨガ

主流秩序、DV,加害者プログラム、スピシン主義、フェミ、あれこれ

香川県弁護士会のデッチ上げの「生田弁護士への懲戒処分」

 


香川県弁護士会のデッチ上げの生田弁護士の「懲戒処分」に対して
日弁連への「処分」取消が申立てられています

 

「生田暉雄弁護士東京移転歓迎講演会+対談」が企画され、
それがアップされました。
https://www.youtube.com/watch?v=FZ96a2nMYl4


なお、日弁連への「申立」に対する
懲戒委員会が、来年1月16日に行われるとのことです。

この公開を求める声をぜひ、日弁連に届けていただけないでしょうか。

えひめ教科書裁判を支える会
文責:奥村
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例文

生田暉雄申立人の「懲戒処分の異議申立書」の厳正な調査・審査と
「懲戒委員会」の公開の要請

日本弁護士連合会 御中

 
生田暉雄申立人の「懲戒処分の異議申立書」を厳正に調査・審査し、一刻も早い「処分の取消し」決定を行なうことを強く要請します。
合わせて、同審査を行う「懲戒委員会」の公開を求めます。

送り先
〒100-0013 東京都千代田区霞ヶ関1-1-3  弁護士会館15階
日本弁護士連合会
     電話 03-3580-9841(代)   FAX 03-3580-2
866

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安倍政権の「教育再生」の問題点
教育委員会制度とは 画像13分43秒
https://www.youtube.com/watch?v=iByza-XunEQ


安倍自民党政権の「教育再生」は、憲法改悪の地ならし-資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub6/2013/saisei.html


原発安全神話と教科書記述-検定基準改悪」 画像5分49秒
http://www.youtube.com/watch?v=1l6SToOmnk4 

 


えひめ教科書裁判 資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2.htm

 


憲法活用が、憲法「改悪」の〈ちから〉! 
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub8.htm


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こんな社会で、だからこそ、主流秩序を意識して自分の生き方を決めていく

 

もんじゅ廃炉、検証ないまま  誰も責任とらず 1兆円無駄遣い 危険と核のゴミを拡大しただけ 意地でしがみつく愚かさ明白  最後まで無責任、非公開

 

 

朝日新聞より

売れる本は、本屋大賞直木賞芥川賞などメディアが取り上げ宣伝したもの。今更石原慎太郎田中角栄を取り上げても意味がないのにベストセラー
こうすればいいというノウハウ本的なものが一番うれる時代 掃除の仕方、子どもを寝かす方法、 テレビ番組で紹介されたもの 4週間で開脚できるとか、10分で子供を寝かせられるとか。わかりやすいWEB小説。単純ラブストーリー

 


●財政  歳入の35%が新規国債  歳出の24%が借金返済
60万円の収入の人が毎月35万円借金して100万円使い、そのうち24万円借金返済ということ。

 


●米国大リーグ、新人儀式で,女装など、人を傷つける危険性のある行動を禁止することを、労使協約で確認。

しごきやいじめを禁止する条項があり、今後は選手に対して何かを要求したり、強制したりすることは許されなくなった。毎年の新人恒例儀式もその対象。女装のほか、人種や国籍、性的指向などを強調するような衣装もその個人に不快感を与える可能性があるとして禁止される。ソーシャルメディアの普及に伴い、選手の仮装する姿がより多くの人々の目に触れるようになったことが背景にある。
これを批判する人もいるが、時代が変わることで人権意識が高まってこのようになっている。

 


トルストイ戦争と平和

  人生経験を積み重ねてようやく見えてくる人生の真実、大事なもの、いかに生きるべきか。よき人生。ナポレオンを賛美したり、戦争の実際を知らなかったり、簡単に恋に落ちて相手の愚かさが見えなかったり、人を裏切ったり、<たましい>に沿って生きるということがわからず、誰が大事な人か、見誤ったり。

 

味わい深い。答えは、人生経験、世界の正しき認識、そして自分の中の<たましい>を見つめることにある。

 


●多様な性 医療も思いやりの時代へ 医療現場でもとめられる、性的少数者への配慮

 


ベーシックインカムについて、ピケティが、まともなことを書いていた。BIの実行にこだわるのではなく、問題提起として受け止め、正しき問題設定をして、正義とは何かを考えて、正しき対策をとるべきという。朝日新聞、2016年12月21日

 


●「私たちが自分の人生と思っている者は、誰かによってみられている夢ではないのだろうか」

木村敏「時間と自己」から

 


●『逃げ恥』で家事の問題を扱っていて、なぜ結婚すると家事は無償なのかという問題が取りあげられ、また家事分担について二人で話し合うというスタイルも出ていた。

それが、ムズキュンの流れと違って面白くないという意見とか、愛情や家事に「お金を介在させるのはおかしい」とか、古臭い意見も当然あるが、

これをきっかけに少しは考える人も出てきたりしているという。

フェミの入り口なので、その意味でも良かったと思うが、僕にはあまりに当たり前だし、問題提起も深くないのでこの点で、あまり面白いとは思わなかった。でもいまだ日本社会にはこれが必要。


シングル単位の視点を入れること、最初の分担の性分業的なおかしさ、養うということのおかしさ、結婚制度自体の問題等もっと深めていけるだろうと思う。

入り口としていい切り口だったと思う。

 

しかし、まさひらの臆病さ、自己中的なところをもっと深めて反省しないとだめだろうな。妄想の話で消費されている。自ら行動したり考えるのでなく、かってに状況がつくリだされる願望の物語であった。みくりのほうには主体性が少しあったのでその点はフェミの面白い入り口だったと思うが、相手の男からの承認で癒されるのは違うルートだと思う。

 


●五輪経費、増える一方。
私も含め誘致のときから反対していた人は、五輪が商業主義で膨大な税金がかかり、つくったハコモノ施設がその後有効活用できず,維持にまたまた経費が掛かるからというのも、反対の理由だった。

その通り、誘致のときに言っていた数字はまったく無視され、金もうけに群がる輩の思惑が膨れる。公共事業の見通しのいいかげんさと同じ。

オリンピックを今からでも反対する声が大きくなるのが望ましい。


●沖縄でいらない米軍基地の一部だけ返還、意味ないのに返還式で無理やり成果強調、いっぽうでヘリパット自己してもすぐに再開。こんな安倍政権を許す国民の愚かさ。


 

勇気をもって、粘り強く、言い続けることは大事です

 

林葉子 国連女子差別撤廃委員会委員長解任要求という右翼(バックラッシュ派)の策動については、あまり紹介してきませんでしたが、典型的ないちゃもん付けの運動で、ジェンダーフリー概念攻撃と同じです。


無理を言えば、だんだん、ものをいう人が少なくなるということで、戦争前、戦争中と同じ雰囲気作りです。そしてそれが効果ある情けない社会だから、愚かしい。
けれど、ちゃんと抵抗する人たちがいます。

 

 

沖縄への暴力の数々にも抵抗する人たちがいます。オスプレイ事故で、県民のことを考えず、無茶をまたまたしました。

 

 

天皇制自体に批判の目を向ける人もいます。当然のことなのに、怒りまくる右翼がいて、国家権力、警察はそれを事実上、一定認めて、反天運動をつぶす動きをしています。

 

警官には個人的にはいい人がいると思いますが、構造としてその手先となっている面があることに自覚的になってほしいですが、むつかしいでしょう。

心を広く持って、異なる意見を認める民主主義国家の一部として動いてほしいと思います。

 

 

以下、今年のうごきの一部紹介。

***
2016年の反天運動の一部。

日時:11月20日(日)【拡散・中継告知】天皇制=戦争政策の頂点だから、数百人の右翼と機動隊が妨害に。参加し視聴し跳ね返そう
★生前退位!?皇族解散しろ!天皇制いらないデモ
https://t.co/TnybiWIqTc
中継アドレス https://t.co/AffpSYpK8j
その天皇制状況に反対するデモが、何と「100台の右翼街宣車と700人の機動隊でつぶす」と 脅しをかけらています。究極の反戦運動表現の自由の危機だと思います。
>
申請対応した本庁警備課いわく、「言うこと聞けないならテント村の> 車ボコボコになるよ」とのこと。
完全に警察が右翼をコントロールしてるな。全く恐ろしい国だ。
> > 12:45集合 14:00デモ出発予定
> > 【呼びかけ】
> > 8月8日、天皇は「生前退位」を求めるビデオメッセージを発表しました(正式名称「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」)。
> > このメッセージのなかで天皇は、高齢のため天皇を続けることが困難になりつつあると言い、「
> いきいきと社会に内在し、国民と触れ合うのが象徴天皇のつとめ」であり「天皇のつとめが途切れることなく安定的に続いていくこと」
> に国民の理解を求める、と結びました。
> > 天皇憲法で定められた自らの仕事を踏み越えて自己主張し、天皇の地位の息子への安定的な継承を私たちに求めています。
> 2020年東京オリンピックまでに自らの手で「平成Xデー」を設定し、スムーズな代替わりを図ろうというのでしょう。
> > 私たちはそれをやすやすと見逃していいのでしょうか?

> > 昭和天皇裕仁のように戦争の血で汚れた過去を持っていなくても、明仁天皇制は私たちの社会に深刻な差別・人権侵害・歴史観の捏造・税金の浪費を もたらしてきました。
> > 「国民統合の象徴」が、ガチガチの男系血統主義の百代を越す(と自称する)世襲一族に担われている日本。
> > 天皇制反対の意見はマスコミ・世論から抹殺され、ささやかな抗議すら公安警察や右翼による暴力・恫喝・尾行などの人権侵害にさらされる日本。
> > 「昭和天皇は平和を願っていた」と主張し続ける明仁天皇が、戦地慰霊の旅に出て「平和の伝道者」ともてはやされる日本。
> > たった数人の皇族のために年間250億円の税金を浪費し、皇居や「御用邸」などの莫大な国有財産を私物化することを許している日本。
> > ※ ※ ※ ※ ※
> > あきらかに異常な、これ以上ない差別的で非-民主的な制度を、これから先も私たちは後生大事に「象徴」として抱きしめていくのでしょうか?
> > ヘイトスピーチ規制法が制定されましたが、天皇制という巨大な差別構造を「象徴」として掲げたまま、日本社会が真剣に差別と向き合うことなどできません。
> > 天皇明仁がくだした「平成Xデー」の大号令を、私たちの手で打ち返す番です!
> > 「生前退位?だったら皇族解散しろ!」の声を吉祥寺の街に響かせましょう。
> > 天皇代替わりに反対する、11・20天皇制いらないデモへ!
> >
●動画  右翼のひどさがわかります
生前退位!?皇族解散しろ!11・20天皇制いらないデモ2016/11/20(1)
https://www.bing.com/videos/search?q=%e5%a4%a9%e7%9a%87%e5%88%b6%e3%81%84%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%83%87%e3%83%a2&view=detail&mid=E43A30EB1A41F4307149E43A30EB1A41F4307149&FORM=VIRE
その続きの動画も。

 


●「天皇制いらないデモ」襲撃――右翼の暴行放置する警察
http://blogos.com/article/201894/
右翼が市民団体のデモ参加者の車を破壊しているのに、目の前にいる機動隊は何もせず、逮捕もしない――。かねてから問題になっている警察のこうした「右翼野放し」が、11月20日に東京都武蔵野市で起きた。


この日、JR吉祥寺駅近くの公園から出発した参加者約100人の「天皇制いらないデモ」に対し、警視庁は約700人もの機動隊員を動員。だがデモが出発した直後から解散地点に到達するまで1時間近く約40人の右翼がつきまとい、「殺せ」などと叫びながら、参加者に暴行を加え続けた。


デモの主催側によると、宣伝カーのフロントガラスが破壊されたほか、宣伝カーのスピーカーのコードも切断。参加者が持参した4台の拡声器も破壊されたり奪われたりしたほか、さらにデモの先頭に掲げられていた横断幕も引きちぎられた。

出血を伴うケガを負わせられた市民も、6人以上にのぼった。参加者によれば、デモ隊を取り囲むように警備していた機動隊は右翼を事実上野放し状態にし、本来なら現行犯で逮捕すべき暴行や傷害、器物破壊等をろくに制止もしなかったと証言している。

 


これについて警視庁公安部は「現在捜査中なので、回答は差し控える」とコメントしているが、これまで天皇制に抗議するデモ隊を警察が大がかりな警備体制で取り囲みながら、右翼が襲撃するのを放置している例は多発している。

 


典型的なのは、毎年8月15日に東京・靖国神社付近で行なわれるデモだ。宣伝カーや横断幕のみならず、参加者に対する右翼の暴力が常態化しているが、「暴行をふるった側の逮捕者が出たためしはない」(20日のデモ参加者)という。

しかも現場では、私服の公安が右翼と談笑する光景もしばしば目撃されている。現在この国では、「反天皇制」を掲げるデモは、警察公認の右翼の暴力にさらされるのに甘んじなければいけないのか。


(成澤宗男・編集部、12月2日号)

***


共謀罪」新設案 市民監視 4度目の不安
2016年8月27日 東京新聞 朝刊

 

 計画を実行しなくても、犯罪を行うことを話し合い合意しただけで処罰される「共謀

罪」。「テロ等組織犯罪準備罪」と名称を変え、組織犯罪処罰法に趣旨を盛り込む形の

政府案が来月、国会に提出される可能性が出てきた。共謀罪の導入を目指す関連法案は

過去にも三度提出されたが、批判や不安が噴出して廃案になった。「四度目」への動き

が判明した二十六日も、市民団体などは「活動を監視する恐怖政治」「テロ対策や東京

五輪を口実にして姑息(こそく)」と強く反発した。 (大平樹、北川成史、辻渕智之

 

 「私たちの日々の抗議行動が対象になりうると怖さを感じる」。沖縄平和運動センタ

ーの岸本喬(たかし)事務局次長(53)は恐怖感を語る。


 沖縄県では米軍の新基地やヘリコプター離着陸帯の建設に反対し、資材搬入車両を止

めようと県民らが座り込みのデモも辞さない。「今でも道路交通法違反だからと強制排

除される。(組織的)威力業務妨害罪の恐れがあると警察から言われたこともある。計

画しただけで、すぐに適用されかねない」

 

 今回の政府案は適用対象を「組織的犯罪集団」と定め、「準備行為」を犯罪の構成要

件に追加。罪名も対テロを前面に出す。岸本さんは「たとえば(米軍の)武器について

ネットで調べただけで、武器調達の準備行為と認定されることだってありうる」と危ぶ

む。「テロ対策や東京五輪に名を借り、安倍政権が姑息な方法で物言わぬ民をつくろう

としているようだ」とため息をつく。


 二〇〇五年に三度目の法案が提出された際、反対の署名運動で市民団体の呼び掛け人

になった山脇晢子(せいこ)弁護士は「『組織的犯罪集団』も『準備行為』も『テロ』

も定義があいまいで、捜査機関の解釈次第。一般の人が『われわれは大丈夫』と感じる

ように見せ掛けているだけ」と批判する。

 

 経済産業省前から二十一日に撤去された「脱原発テント」運営メンバーの木村雅英(

まさひで)さん(68)=東京都八王子市=によると、今後の活動内容を話し合ってい

る際、冗談で「これって共謀罪に当たるよね」と話題になったこともある。「共謀」の

立証には、監視や盗聴の強化が欠かせない。「安倍政権は原発や安保法制など、多くの

国民が疑問に思っていることを強引に進めている。反発する人たちを共謀罪で押さえ付

けるなら恐怖政治だ」と訴える。


 米軍横田基地(東京都福生市など)に反対する「横田基地問題を考える会」代表世話

人の島田清作(せいさく)さん(78)は「最近の市民運動は、自分の意志を示そうと

穏やかに考える人たちの集まり。刑事罰があるというだけで、参加を思いとどまらせ、

運動を萎縮させるのでは」と懸念する。

 

◆徹夜の団交決定、抗議の座り込みでも…?


 過去三回廃案になった関連法案に盛り込まれた共謀罪について、政府による三回目の

国会提出直後の二〇〇六年、日弁連共謀罪が導入されると具体的にどのような行為に

適用される可能性があるのか、事例を挙げて問題点を指摘した。


 それによると、倒産情報のある会社の労働組合の執行委員会が、退職金の保証を求め

て社長と長時間に及ぶ徹夜団交も辞さないと決定した場合は「組織的監禁罪の共謀罪

、マンション建設に反対する住民団体が、資材搬入を止めるため現場に座り込むことを

決定した場合は「組織的威力業務妨害罪の共謀罪」、会社の経理課職員が決算時、利益

を隠すため経費を水増しし、売り上げを過少計上することなどに合意した場合は「法人

税法違反の共謀罪」がそれぞれ適用される恐れがあった。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016082702000130.html

 

「空を飛ぶことよりは 地をはうために 口を閉ざすんだ 臆病者として」②

 

以下のように伝えるうちの一部でした。載せておきます。

 

◆ある学生さんの質問「先生は、社会の問題を指摘するのに、なぜ社会を政治的にとか、制度的、法的・社会運動的に変えていくことを強調せずに、ガタロさんの例を前に出すのですか?ガタロさんは素晴らしいけれど、解雇されても貧困でも、社会に文句を言わずに気持ちの持ち方で幸せになれる、というメッセージの面があるのではというところが引っ掛かります。」

→ 伊田の応答:いい質問ですね。そしてあなたのまっすぐな姿勢には共感します。何度か少しは応答したのですが再度まとめて答えておきます。まず私は「制度的、法的・社会運動的に変えていくこと」は大事と思っています。だから政治家とか、社会活動家、NPO活動家、社会的企業家、いいアート作品で訴える、いい法曹家や研究者になる、その他になって、社会構造を変えていく人が増えればいいと思うし、そういう人を応援したいと思います。それが多くの人を「助ける」には有効だと思います。その時のシステムとしては、私は、北欧型の個人単位・社会民主主義システムがいいと思います。

あなたがそういう夢と希望をもってチャレンジすることを応援したいと思います。がんばって!いい社会を作る構成要素になってください。


しかし、私は個人的には、いろいろ見てきて経験して歳をとって、日本ではそのような改革をするのはむつかしいなあと思っているので、重点を「社会制度全体を変える」ことより「身近なところで個別に少しでも問題を現実的に解決する」ほうに移しています。たとえば労働関係やDV関係、いじめ、パワハラ、セクハラなどで何か問題にぶち当たれば、相談を受けて、個別に解決策を提示したり支援します。気持ちを聞いて相談にのり、カウンセリング的に対応することもあれば、いまの制度を使って具体的に解決するよう動くこともあります。生活保護を使えるように同行支援するとか、もめている夫婦に介入して解決の道を探るとか、はその一例です。


主流秩序論は、そうした私の視点を反映しています。したがって、社会全体の構造を変えることも大事としつつも、重点は主流秩序を構成している個々人が、主流秩序に対していかに対抗して生きていくか、そうした個人の生き方を問うことに強調点を置いています。


 私自身は10年ほど前に、大学正規教員(助教授)を自ら辞めました。大学や社会運動で、言葉の上で「いいこと」を言う一方で、将来まで安定した身分が保障され年収が高くてイイ家を買って結婚して子供をもって…というのは欺瞞かなと思ったのです。学生さんに格差の問題を話している私自身の年収が高く、主流秩序の上層の生活をしているなんて矛盾じゃないですか? この問題は「トランプ支持者が、政治をやってきたやつらは民主党も含めて特権階級だ、と怒りを向けること」とつながっている面はあります。


 それに「結婚し正規雇用で年収が800万円あってやりがいある仕事をしている」なんてモデルは普遍的ではなく、ひきこもりや非正規労働者の多くは選ぶことができません。主流秩序の上層は、席が極めて限られて、社会構造に加害的な立ち位置です。多くの人は「負け組」になり、生活も苦しく、自信も奪われていきます。社会を変えようとしても、なかなか変わらない。この現状のなかで、モデルになりやすいのは、主流秩序をのし上がるのではなく、序列から少しでも離れて、好きに生きる方向です。
リベラルや左翼、革新政治家は、戦争や集団への差別・格差など、「大きな人権侵害・暴力・不正」を問題にしてきました。一方でそういっている本人自身が身近なところでは権力的で、能力主義にとらわれ、暴力や非正規との格差に鈍感、子供には学歴をつけさせる、ということがよくあったわけです。社会の暴力は身近にたくさんあります。だから私は、主流秩序論で、身近かなところから言っていることとやっていることを一致させていこうと提起しているわけです。


こうした私の主張の重点の変化は、以下のところに書いています。興味のある方は参照してみてください。また、俗っぽくわかりやすく言えば、「政治って汚くて怖くて、理想を持っていても、そのうち実際の効果を目指すなら泥水に入っていかざるを得ず、そのうちそれに取り込まれてしまうことが多い」ものとおもうのです。

それでも一歩でも改革を進める人も大事ですが、私は、理想を捨ててどろどろになっていって権力に近づいたり現実の制度を少しでも変えることに生きがいを見いだせなかったタイプです。

実際には、私も政治家の応援をいくつか身近にしてきて政治の実際を少しはわかりました。そのあたりがわかるものとして、韓国ドラマ『レディ・プレジデント』とか、ドキュメンタリー映画『選挙』(想田和弘監督)とか見てほしいと思います。政治、選挙って、なかなか現実はひどいものです(私はもちろん、素晴らしい政治家が一部いるとは思っていますが、それは少数派です)。

私は、社会構造全体を変えるべきという考えからアナーキスト的に、いまここから未来社会を生きることに重点を移したということです。


「あの人のための 自分などといわず あの人のために 去りゆくことだ/ 空を飛ぶことよりは 地をはうために 口を閉ざすんだ 臆病者として」(吉田拓郎『人生を語らず』1974年作品より)

 

●私の生き方の変化(主流秩序論へ至る過程)がわかるもの


『主流秩序社会の実態と対抗――閉塞社会の秘密2 電子版』第1章(2015年12月、電子書籍Kindle版、1章)
その他、アナーキスト的感覚で以下のようなことを書いています。テキスト『閉塞社会の秘密──主流秩序の囚われ』と合わせて読んでもらうといろいろわかると思います。
目次
はじめに           
1章 問題意識――見飽きた言説の次へ    
1-1 これまでの語り方でOKか?    1-2 自分の人生を振り返って   1-3 教員的・学者的なことへの疑問


2章 主流秩序社会の実態
2-1 主流秩序の基本的理解  2-2 知らぬ間に巻き込まれたり、寄り添うもの  2-3 日々、私たちを主流秩序にそって再染色するメディア   2-4 暴力という主流秩序  2-5 インテリ的な人の主流秩序への加担  

 
3章 主流秩社会を生き抜く方法――対抗の視点 100のポイント――
3-1 非暴力の感覚    3-2 アナーキズムの感覚    3-3 スローの感覚   
3-4 スピリチュアリティと〈スピ・シン主義〉がわかる方向に近づけるか  3-5 思想としての脱主流秩序  
3-6 反インテリ・反専門家の感覚   3-7 弱さ、つまづき、はみ出し、ポンコツ  3-8 生き方の分類図
3-9 実践、運動、アクティビティ   3-10 疑問や批判にたいして   3-11「欲望を違うレベルに拡張する」という幸福 
3-12 下位/周辺から見える風景    3-13 正体はその存在の仕方に現れる  3-14 ちゃんと生きるコツ
3-15 自分が主流秩序の加担者になっていないかを意識する       

 おわりに  

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その中の主張の一部
○活動家のジレンマ
「顔と名前が見える関係」が大事、支援者が支援する相手と、対等に出会い、IとYOUという個人と個人の間で具体的に関わることが大切だよねというのが、第一の重要な視点である。


しかし、そうした苦しみなどを減らすため(根本的な対処をするため)には、その問題の背景にある社会構造(制度、政策、法律、社会意識、政治の決定のしくみ、予算)を変えることが必要であり、そのためには、政策決定過程に参画すること、現実の政治の力関係をかえ、選挙での権力奪取が大事だということ。これが第二の重要な視点である。


 第二の点での変革のために、被害者(苦しんでいる人)を数字という量の多さで示し、「THEY」で捉え、こんなに多くの人が苦しんでいる、犠牲になったと政治家や官僚や世間に示すことが有効とされ、政治や学問ではその語り方が主流である。
 しかしそれは、被害者、人間一人ひとりを数字(量的発想)でとらえることであり、犠牲の利用であり、第一の点に抵触する。命の尊厳、命への感受性が大事にされない。関係性、援助の深さ、質が大事にされない。これを「活動家のジレンマ」という。


 数字ではなく質でものごとを見るという点からすると、私の主張は、「鳥ではなく虫の視点」つまり、上記の第一の点に重点を移す論を押し出す立場だ。
私の主張は、大事なのは第一の視点の方で、付け足しで、まあ第二の点も余力の範囲で一応追求するのがいいというバランス論である。


○一つを数えろ
これに関係する話をもう一つ紹介しておく。こんな時代に量で上から考えるのではなく、「一つを数えろ」と映画監督の園子(そのし)温(おん)さんが語っているという話だ。私はこの感覚に共感する。


園子温さんは、東北大震災・福島原発事故に直面し、映画『希望の国』(2012年公開)を作った。それを作るに際しての感覚を次のような詩で示している。
「膨大な数」という大雑把な死とか涙、苦しみを数値に表せないとしたら、何のための「文学」だろう。季節の中に埋もれてゆくものは数え上げることは出来ないと、政治が泣き言を言うのなら、芸術がやれ。一つでも正確な「一つ」を数えてみろ。

政治や学問に、その能力がないなら、芸術でも何でもいいが、だれかが「一つでも正確な一つを数える」ということをしなくてはならないと、私も思う。私が虫の視点というのは、これに通じる。これが私の選んだスタンスである。


広く社会全体に影響を与えること、制度も予算も現実には大事、選挙も大事とはもちろんいくらでもいえるが、制度というものが変わっても、人の心(一人一人の質、態度)が変わらなければ、隣の人に優しくできない。「隣の人へのかかわり方を変える」には、一人一人の主流秩序に対抗する思想の獲得という「深さ」が決定的に大事だと思う。


本書が強調したいのは、虫の視点からの現場での小さな個々人の動きの重要性だ。どんな社会でも必ず個々人のしんどい状況はある。何かの制度がいま変わったって、差別はなくならない。人権侵害、パワハラ、心無い冷たさはあり、相対的な弱者、適応がうまくないものが、排除されたり差別されることは残る。だからこそ、制度改革や政治だけをいつまでも語っているだけでは全く不十分だ。制度がどうあろうとも、政治状況が悪くても、個々人にできることはあるし、個人の支援はできる。気持ちを聞き、寄り添うことはできる。自分たちで問題に向かうとか、自分たちで交渉するということができる。嫌なことに対して嫌というのは難しいが、それが言えれば尊厳を守れる。それは、個々人の人生にとってはとても大事なことだ。個人の思考と抵抗がないところに希望はない。


ひとりの人と出会う。向き合う。聞く。そしてその人が傷つかないようになるためには何がいるのかを考える。元気になるには何が必要なのかを考える。社会(構造、全体)が変わるのはむずかしいが、社会の一部は変えられる。


目の前で困っている人に、あなたの問題は法律の問題だから「制度改革を求めるこの署名をしてください」「この政党に一票を入れてください」というのはまちがっている。悔しい思いを聞き、具体的一歩(小さな解決)を踏み出す策を共に考える方が重要なはずだ。


個々の苦しみを知らない人ほど、大きな話を得意げに語る。・・・ なぜなら、最初の目標に立ち戻って考えてみればわかるが、具体的なひとりを助けることが目標だったからである。制度変革も、実際に助けているならそれはいい。それがあるかどうかが大事である。
「小さいことに忠実な人は、大きいことにも忠実であり、小さいことに不忠実な人は、大きいことにも不忠実である。」(ルカの福音書16章10節)

 

「空を飛ぶことよりは 地をはうために 口を閉ざすんだ 臆病者として」

 


ある学生さんの質問「先生は、社会の問題を指摘するのに、なぜ社会を政治的にとか、制度的、法的・社会運動的に変えていくことを強調せずに、ガタロさんの例を前に出すのですか?ガタロさんは素晴らしいけれど、解雇されても貧困でも、社会に文句を言わずに気持ちの持ち方で幸せになれる、というメッセージの面があるのではというところが引っ掛かります。」

 

それに答えたんですが、こんど追加で答えるときに、次のことばも添えようと思いました。

 

●「あの人のための 自分などといわず あの人のために 去りゆくことだ/ 空を飛ぶことよりは 地をはうために 口を閉ざすんだ 臆病者として」(吉田拓郎『人生を語らず』1974年作品より)

 

●ボブ・デュラン 
 「どれくらいたてば 人々は 自由の身になるのか、 どれくらい人は見ないふりして 顔を背けつづけるのか  答えは風のなかにある 答えは風のなかに吹いている」

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

韓国は少なくともドラマ『レディ・プレジデント』で政治を批判する姿勢がある

 

高速増殖炉もんじゅ 廃炉 1兆円使って総括なし
過去最大規模予算、予算編成で赤字拡大 先進国最悪 軍事費は増大 増税できず


プーチン・ロシア シリア瀬府軍に協力しアレッポ攻撃 国際的非難高まる中安倍政権が領土問題では進展しないのに忠犬化 ロシア制裁を事実上停止とロシアに言われる始末(領土返還がいいとは思わないが)


沖縄基地問題、米国のオスプレイ事故対応傲慢にいいなり、
物価2%上昇は先送り、 

同一労働同一賃金はやはり実効性なし

 

韓国は少なくともドラマ『レディ・プレジデント』で政治を批判する姿勢がある。日本は弱い

 

毒親とDV

 

大学の講義で話すときの資料の一部。


デートDVを話すときに、運動クラブの体罰の問題や毒親のこともつなげる。
決して自分と無関係ではないと知ってほしい。

 

毒親問題は、強者が弱者を支配するという暴力の一形態といえる。

当然、DVとも同じ構造の面を持っている。とくに、カップル単位やジェンダーなどゆがんだ考えをベースに行われているという共通性がある。

 

相違はパートナ観・恋愛観に対して、親子観が前面に出ていることであろう。

 

実際、毒親の特徴というものはほとんどDVの特徴と重なる。

 

母が毒親の場合、ジェンダーの影響は大きいが、単純に女性が被害者というだけでなく、母親が、ジェンダーを内面化し、子育てが自分の義務役割であり生きがいと思って、子供に執着しつつも、その子供が健康的に成長・自立する道を阻む点で、特に同性である娘は息子と違って社会的活躍ではなく、自分と同じように「女性の道」に押し込めたり、「親を見捨てるな。老後の世話をしろ」と「ケア役割」を強制する点で、加害者になっている。


悲劇的なジェンダーの悪影響である

 

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映画『灼熱』

 

 

映画『灼熱』をみた。

クロアチアユーゴスラビアからの独立をめぐり、クロアチア人とセルビア人との間で起こった民族紛争を背景に、3つの時代の3つの恋愛を描いた人間ドラマ。
なかなかおもしろかった。

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民俗対立の愚かさ。恋人が引き裂かれる。リンチに遭う。道路が封鎖される。行き来できなくなる。
憎しみ。
出もまた交流していかないとだめ。
過去の記憶。
出ていく、という展望。他者が作った国境や民族の境界を超える個人の営み。

 

◆HP情報
2015年の第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した。1991年、クロアチアユーゴスラビアからの独立をめぐって、クロアチア人とセルビア人の民族対立が激化。

仲の良かった隣人同士が、民族の違いを理由に戦い、殺し合うことが日常の光景となってしまった。本作は紛争ぼっ発時に一夜にして敵同士となってしまう1991年編、

紛争終結後に互いの民族を憎しみながらも激しく惹かれあう2001年編、

平和が戻り過去の憎しみを乗り越えようとする2011年編と、

3つの時代を舞台に、セルビア人女性とクロアチア人男性の2人の若者を主人公にした異なる登場人物による3つの物語が展開。

 

ゴーラン・マルコビッチ、ティハナ・ラゾビッチの2人が、それぞれの時代の3組の恋人たちを演じる。監督はクロアチア出身のダリボル・マタニッチ。15年・第28回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門では、「灼熱の太陽」のタイトルで上映されている。

映画『チリの闘い』

『チリの闘い』(1975年映画) 3部作263分、を見た。

 

学生のころ、地理で社会主義政権ができたが、軍事クーデターでつぶされたことを知った。関連する映画を一部見たこともあった。徹夜での映画祭だったな。

 

クーデターをきっかけにフランスへ亡命したグスマン監督が、当時のチリにおける政治的緊張と社会主義政権の終焉を記録したものというのでぜひ見たいと思った。


時代の流れを思う。感じた。稚拙さがある。しかし当時はそれがリアルだったのだ。

そして本当に、そのようにデモとか、集会とかで、社会主義的な方向を目指していた。

 

懐かしく、そこにある、希望や解放感や、理想に、それはその時代に生きた人には、いい時間だったと思う。

 

あの当時の息吹がわからない人には、伝わらないところがたくさんあるように思った。


真面な人間の誇りや感覚がある時代のうごきだ。

で、うぶな政権を追い詰めるために、非協力的に経済を混乱させていく勢力があれば、こうなるだろうとも思う。


悪い奴が勝つということを見せつけられる。
それでも…と思うが、今では素朴にあのやり方を追求してりゃあ失敗するだろうなと思う。勝ち残るのは悪人のみ。


非暴力で、連帯的である者が勝つのはむつかしい。逆に暴力でクーデターを起こすとか、抵抗して経済を混乱させるのは簡単だ。


利権で人をつなげるのは簡単だが、その逆を安定的に続けるのはむつかしい。

元気が出るかと思ったが、重い気持ちになる映画だった。


だが、悔いなく生きた人を見れる記録であることは間違いない。

 

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◆HP情報
「光のノスタルジア」「真珠のボタン」で知られるチリのパトリシオ・グスマン監督が、1975年から78年にかけて手がけた3部構成のドキュメンタリー。東西冷戦下の70年代、チリでは選挙で選ばれた社会主義政権が誕生し、「反帝国主義」「平和革命」を掲げて世界的な注目を集めた。


しかし、その改革路線が国内の保守層やアメリカ政府などとの間に軋轢を生み、やがて民衆の生活は困窮。73年9月11日、米国CIAの支援を受けた軍部がクーデターを起こし、サルバドール・アジェンデ大統領は自殺。


陸軍のアウグスト・ピノチェト将軍を中心とした軍事独裁政権が生まれる。同クーデターをきっかけにフランスへ亡命したグスマン監督が、当時のチリにおける政治的緊張と社会主義政権の終焉を記録した。


映画は、75年製作の第1部「ブルジョワジーの叛乱」(96分)、76年製作の第2部「クーデター」(88分)、78年製作の第3部「民衆の力」(79分)の3部作になっている。
日本では2015年の山形国際ドキュメンタリー映画祭などで上映。16年、3部作をあわせた263分(4時間23分)の作品として劇場公開。

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「内部告発への報復」が許される社会。 しかし変化も

 

 

主流秩序に抵抗するやつはつぶす。それを見せしめに、多くは怖がって、不正があっても主流秩序に従属する。主流秩序にはそういう面がある。
組織の不正を見つけた時の内部告発の制度が徐々に整えられつつあるがまだまだ不十分で、事実上、「内部告発への報復」が行われている。京都市職員への懲戒処分などがその典型だ。

 

ちょうど今日、公益通報法改正の検討会で「証拠持ち出し 告発者免責」の方向がようやく打ち出されるということになったので、その関連を少しまとめておく。

多くの人は、内部告発したら、自分が危ないだけでなく、組織もダメになって従業員が困るから「そんな正義感とか英雄気取りで内部告発なんかしない方がいい。不正にはダマっておけばいい」と思っている。その状態を私は主流秩序従属状態という。

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今回の決定に先立って、2016年3月、公益通報者保護法の見直しを進めている消費者庁の検討会では、内部通報した労働者に報復的な人事をした企業には、指導や勧告、課徴金などの行政的措置を課せるよう法改正するべきだという意見でまとまっていた。

そして、今回、検討会の最終報告書に公益通報に必要な内部文書を職場から外部に持ち出す行為について、解雇などの不利益扱いから保護し、民事上の免責を認めるようにとかかれたわけだ。

 

だが自民党政権が、素直にこのままの内容で法改正するか。企業のためにまたまた骨抜きにする可能性が高い。

 

公益通報者保護法は、組織内の犯罪など不正を勤務先に内部通報したり、行政機関や報道機関などに内部告発したりしたことを理由に、解雇や降格、減給などの不利益な扱いをすることを禁じた法律で、2006年4月に施行された。

 

これと別に、政府機関が公益通報を受け付けた際の対応手順や秘密保持を定めるガイドラインを05年に作成。「公益通報」にあたらない通報への対応は「各行政機関が別に定める」としている。

だが実際は、内部告発者への報復が続いてきた。


厚労省は08年に内部告発をした自治労共済職員の名を自治労側に伝える問題を起こし、職員4人を処分した。
オリンパス東芝などで相次いで不祥事件が起こるが、内部告発者は不利益を被った。
2016年2月には、 内部通報を理由に不当な配置転換をされたオリンパスの男性社員が勝利的和解したが、そこまでは苦労し続けた。

 

精度は形骸化している。判例では,不正疑惑解明という動機があっても,機密情報を不正に入手し,これを自らマスコミに積極的に情報を持ち込み,それを通じて当該情報が公にされることを認識していた場合には,就業規則の懲戒処分事由該当性を認める傾向がある。

 

内部告発は,通報対象とされた会社にとってみれば,秘密の流出や名誉・信用の毀損につながる面をもっているため、内部告発が在職中の労働者によってなされた場合,当該労働者に対し就業規則違反を理由として,懲戒処分や解雇を行う場合が多いのが現実。

部告発の真実性に加え、手段・方法の相当性ということで追いつめられることが多い。つまり、告発先としては,(1)企業内での通報,(2)監督官庁,(3)マスコミ・一般住民などの第三者,が想定されるが、まずは企業内部での改善努力を求める意味で,最初にそれが選択されるべきとしている場合がある。

 

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以下、京都市職員の例・・・不正を放置していたので内部通報したら、「秘密を守る、氏名は出さない」としていた外部窓口の担当弁護士から京都市に名前が明かされ、処分されてしまった事件。通報者の守秘義務を守らなかった弁護士がこの件について「守秘義務があるので答えられない」というのは、まさにブラックジョーク。
  

京都市職員「公益通報に使用」 担当外資料持ち出しで停職処分


 担当外の内部資料を無断で複写して外部に持ち出したとして、京都市は2015年12月、市の児童相談所に勤める男性職員(44)を停職3日の懲戒処分とした。
資料は京都市内にある民間の児童養護施設の施設長(事件当時)が逮捕された児童福祉法違反事件に関するもので、朝日新聞の取材に応じた職員は「資料は公益通報に使った。公益通報者保護法で守られるべきで、処分はおかしい」と話している。
 京都市によると、職員は2015年1月ごろ、児童相談所内のパソコンに記録されている内部資料を印刷し、外部に無断で持ち出したという。職員はこの資料の担当者ではなかった。


 一方、職員の説明によると、持ち出した資料には事件の被害者とされる少女の母親が2014年8月、児相に対して「子どもから『施設長と外泊する』というメールが届いた」と伝えていたことが記されていた。だが、児相が性的虐待とみて調査を始めたのが約4カ月後の昨年12月だったため、職員は2015年3月、持ち出した資料に基づいて京都市公益通報窓口の弁護士に「調査が4カ月間放置された」と知らせた。


 結局、9月に、児童福祉法違反容疑で児童養護施設の施設長が逮捕されたので、この内部告発自体は事実に基づくものであった。

 

 内部告発を受け付ける京都市公益通報外部窓口の弁護士に通報した男性職員の氏名が、市側に伝えられていたという大問題があった。

 

市は、外部窓口に通報した場合に「了承なく、市へ氏名が伝わることはない」と庁内に周知しているが、職員は「市に伝わるとは思っていなかった。事前の確認も事後報告もなかった」と批判している。
 2014年度までの5年間で外部窓口に職員が実名で通報した19件のうち、この職員の通報を含む16件の氏名が市に伝わっている。市は、いずれも本人の了承を得ている、としている。

 

 職員や市によると、件で、職員は市児童相談所の対応が遅れたことを訴えるため、昨年3月、公益通報外部窓口にメールで通報した。職員は昨年12月、内部記録を持ち出したとして停職3日の懲戒処分を受け、市人事委員会に「公益通報のためだ」と処分取り消しを求める不服申し立てを行った。


 職員はその間、市の調査時点で自分が公益通報したことを事前に把握されていたとの疑問を持ち、今年1月、弁護士に問い合わせた。
 職員によると、弁護士は伝達を認め、職員の通報メールに「私が通報者だと推認される覚悟はある。市コンプライアンス推進室から私に直接問い合わせていただく方が効率的かとも考えている」と記載していたことを理由に挙げたという。

職員は「文面は告発の覚悟を示しただけだ。氏名は市に伝わらないと信じて外部窓口に通報した」と憤る。

 

 公益通報の外部窓口は、京都市が07年10月に設けた。要綱で「(外部窓口から)市へ氏名の報告は要しない」と定め、職員向けにはチラシなどで「通報者の秘密は守られる」「了承なく、市の職員に名前が伝わることは一切ない」と周知している。了承の確認方法の規定はなく、弁護士の判断に任せていた。

 

 取材に対し弁護士は「守秘義務があり、答えられない」と話し、市コンプライアンス推進室は「弁護士から了承を得たと聞いている。問題があるとは考えていない」としている。

 

■明確な了承が必要


 公益通報制度に詳しい升田純中央大法科大学院教授(民事法)の話 

内部告発者の実名を伝えることが、不利益な取り扱いのきっかけになることもある。告発者が明確に了承していない限り、匿名のままにして保護すべきで、あいまいな回答や判断を基に伝えることは許されない。実名の取り扱いについて、告発者と外部窓口で認識が異なること自体が問題であり、公益通報制度の信頼性に関わる
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海上自衛隊が「いじめ告発者」を懲戒処分事件

 

2013年、海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」の乗組員が10年前に自殺した問題で、「いじめを示す調査文書が隠されている」と内部告発した40代の3等海佐に対し、海自が懲戒処分。
2004年に自殺した乗組員の遺書には、先輩からの暴行・恐喝の事実が記されていた。海自は自殺直後、「たちかぜ」乗組員にアンケートを実施したが、その翌年に情報公開請求した遺族に「破棄した」と回答した。資料隠しを知った3佐が08年、防衛省公益通報窓口に告発。海自が隠ぺいを認めて謝罪したのは、4年後の12年だった。


ところが2013年6月、この3佐のもとに海自から懲戒処分手続き開始を通知する文書が届いた。告発時に、証拠として関連文書のコピーを自宅に保管していたことが、規律違反になるとした。
公益通報者保護法」は、組織の不正をただそうと内部告発をした人を守るため、告発を理由に解雇や不利益な取り扱いを禁じているはずだが、これが現実。

山本雄大弁護士
公益通報などのため、内部資料をコピーして持ち出す例は、他にもあります。持ち出し行為を理由として行われた懲戒処分の有効性等が争われた裁判も、これまでに複数存在します」


やはり、公益通報については、資料の持ち出しが問題となることはあるようだ。裁判のポイントはどんな点だったのだろうか?
「資料の内容や持ち出し行為等の態様、告発の重要性等が考慮されたうえで、持ち出しは正当な告発に不可欠の行為である、または持ち出し行為の違法性が大きく減殺される、などとして懲戒処分が無効とされた判例もあります。中には懲戒処分をした側に対して、損害賠償が命じられた例もありました。


公益通報者保護法には、直接的に内部資料の持出し行為を保護する規定はありません。しかし、同法施行後の判例でも、『公益通報のために必要な証拠書類の持ち出し行為も、公益通報に付随する行為として同法による保護の対象となる』としたものがあります。その判決では、持出し行為自体をとらえて、服務規律違反等として解雇その他の不利益取扱いを行うことができないと判断したのです(神戸地裁判H20.11.10)」

 

●「自浄能力」を低下させてしまう恐れがある
今回報じられている海自のケースは、どのように考えるべきなのだろうか?
「今回の持出し行為がどう評価されるかにもよりますが、こうした判例に照らし合わせて考えれば、仮に海自が懲戒処分をした場合、その処分は公益通報者保護法が禁止する『不利益取扱い』に該当するか、懲戒権の濫用にあたるとして、無効となる場合もあるでしょう。


さらに、場合によっては、違法な懲戒処分をしたとして、海自側が損害賠償責任を負う可能性もあるでしょう。
いずれにしても、海自の対応は、公益通報者保護制度の趣旨を理解せず、自浄能力を低下させてしまう結果となりかねない内容です」
山本弁護士はこのように指摘し、憂慮していた。
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自立に甘い日本社会  CM批判に見る矛盾  フェミ的でない「女性差別」の利用

 

少し古い情報だが、 資生堂の化粧品ブランド「インテグレート」のCMに対し「女性差別」「セクハラ」との批判がネット上に出ていたことを受けて、10月に同CMのテレビ放映を取りやめる事件があった。

 

 CMの内容は2種類。
9月3日にウェブ公開された第1弾のCMには、小松さん演じる「ナナ」が25歳の誕生日を迎えたことについて、森さんと夏帆さんが演じる同性の友人が、

  「今日からあんたは女の子じゃない」
   「もうチヤホヤされないし、ほめてもくれない」
   「カワイイという武器はもはやこの手には、ない」

といった言葉を言う場面がある。その後、こうした同性からの厳しい意見に触発された女性が、「なんか、燃えてきた...」と決意する様子が映し出される。

 

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 このCMに対し、ツイッターでは「広告で何の疑問もなく女性差別をするって何考えてるんだ」「えっなんでまだこの価値観???  今昭和??? 」といった批判が女性ネットユーザーを中心に相次いだという。


次に、10月1日にウェブ公開された第2弾のCMにも批判がきた。その内容は、疲れた様子で仕事に打ち込むナナ(小松さん)に対し、男性上司が、

  「(頑張っている様子が)顔に出ているうちは、プロじゃない」
と指摘するという展開だ。

 

これに対しても、「オンナ脅しのセクハラCM」「女は仕事ができても疲れた顔してるとダメなんだ」といった指摘がネット上で相次いでいた。

 

 こうした批判を受け、資生堂は10月7日にCMのテレビ放映の終了を決定した。

このCM、ネットの意見委は多様なものがあると思うので当たっている批判もあるだろうが、間違った批判もあるだろう。セクハラというのがどういう意味でつかわれるかが問題。

私がぱっと思たのは、25歳までは女の子で、チヤホヤされてもとうぜんで、カワイイという武器で生きていけばいい、という隠れたメッセージが、馬鹿じゃないのかと思った点だ。(それと企業戦士的に長時間労働は当たり前という古い感覚も。)

 

25歳って大人すぎるでしょ。22歳大学卒業でも大人だし、20歳超えたら大人だし、18歳から働いている人も多くいてもう大人だし。18歳から選挙権あるし。16歳から女性は結婚してるし。バイトでも高校生の年齢では多くが働いている。
しかも、女の子ということでちやほやされてかわいいだけで甘えるというのが女ジェンダーに甘えた姿勢ということで何歳でもだめだと思う。

 

で、だからこそ、このCMには大きな限界はあるが、少なくとも、もう25歳にもなったんだから、いつまでも10歳の女の子レベルの甘えた姿勢で生きてんじゃねーよ!とカツを入れる面があるので、そこはセクハラじゃないと思う。


「なんか元気出てきた」、というのはそういう意味で、しっかりしてきた感じが出ていて悪くない。


だからネットのなかの、「女性を年齢で、若くないという意味でもうかわいくない、批判する、年齢差別して『としよりあつかい、おばさん扱い』することに腹が立つ」といったニュアンスが入っている「女性差別だ」「セクハラだ」という批判は、甘えてるねえ、ジェンダーに無批判だねえ、自立してないねえとおもう。


25歳でおばさん扱いするなというのはおばさん差別だし。

 

ネット・世間での「女性差別」という発言の方向性がフェミでないものもあるという話です。
日本社会は、ほんと女性も自立していない人が多いし、ジェンダーに無批判なひとが多くジェンダー秩序に従属しすぎ。

 

「だんだん自分が強くなり、いっぱい勉強するようになると、それだけ人びとを助けることができるようになるのです。」

 

ある、ちゃんとした生き方をしている人が紹介してくれた本。


對馬 達雄ヒトラーに抵抗した人々 - 反ナチ市民の勇気とは何か 』中公新書2015

 

ユダヤ人救援、ヒトラー暗殺計画、戦後の新国家構想など、反ナチ運動をした人のついての本です。買いました。

 

「いつでも人には親切にしなさい。
助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、人生でいちばん大事なことです。
だんだん自分が強くなり、楽しいこともどんどん増えてきて、いっぱい勉強するようになると、
それだけ人びとを助けることができるようになるのです。
これから頑張ってね、さようなら。お父さんより」

 

(反ナチ市民グループ《クライザウ・サークル》のメンバーが処刑前に十一歳の娘に宛てた手紙)

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官製ワーキングプア研究会 の非常勤公務災害の声明 

 


非正規公務員の公務災害補償制度の抜本的な改正を求める声明

 

 12月13日、朝日新聞が「自死の非常勤職員、労災求め遺族提訴『死んだ後も差別』」と報じた。同紙は「北九州市は非常勤の労災について、条例や条例施行規則で、所属長からの報告を受けた担当部門が労災と認めた場合のみ職員本人らに通知する、と定めているが、本人や家族からの認定請求に関する明文規定はない。

同市は朝日新聞の取材に、条例は旧自治省(現・総務省)が1960年代に各自治体に示した「ひな型」に沿って作られたと説明。ひな型は本人や家族からの認定請求を想定した内容になっておらず、Kさんの両親に請求権はないと判断したという。」(当会で実名をイニシャルに変更)と同市への取材内容を解説している。


 私たちは現在、神奈川県で業務中の滑落事故により負傷した臨時職員の公務災害訴訟を支援しているが、県は明らかな公務災害について即時に補償手続をとることをせず、被災の事実関係について正確に申請することをせず、県の内部で根拠が不明確な補償に関する判断を行い、いわば県ぐるみで「公務災害隠し」を行っている。北九州市の事例も神奈川県の事例も、公務災害申請、認定、補償が、制度としても運用としても、非正規公務員当事者本位でないことに起因しておきたものである。

 

 現状、同じ公務公共サービスに関わる公務員が公務上被災した場合、その雇用(任用)の違いにより、公務災害、労働災害、そして今回問題となった条例公務災害に分かれている。その適用関係も分かりにくく、制度設計も不合理で、結果として公務災害隠しや申請の自粛につながっていることは差別以外のなにものでもない。非正規公務員は、雇用、賃金、労働条件など様々な場面で格差を強いられ、それが放置されているが、生命や健康の補償についてまで甚大な格差・差別を強いられていることに、心からの憤りを感じる。

 

北九州市の制度は、職権により公務災害を探知し認定する「職権探知主義」にのみ依拠し、本人及び遺族からの請求を認めないという欠陥を有している。このため、職場の都合で公務災害として取り上げないなど誤った職権行使により「労災隠し」が可能となる余地を残した制度といえる。

 

北九州市だけでなく同様の制度を実施している自治体は、直ちに本人・遺族からの請求に道を開く制度改正をすべきである。

また、公務災害認定の判断を、一方的に使用者に委ねる現行制度にも大きな欠陥がある。

例えば、条例準則にある「公務災害認定委員会」については「意見を聞く」から「判定をする」機関に格上げすることなどによって、この欠陥を克服すべきである。

 

 私どもは「なくそう!官製ワーキングプア大阪集会」実行委員会は、2013年以降これまで4回の集会を開催し、非正規公務員及び公共労働に関わるすべての労働者の雇用、賃金、労働条件の改善、格差の是正に取り組んできたが、今回の北九州事件は、労働者の生命そのものに関わる重大事件と受けとめ、二度とくり返さないことを自治体、そして労働組合、議員へも呼びかけ、総務省及び厚生労働省など関係省庁へも改善を求めていく。
   
2016年12月19日 
     なくそう!官製ワーキングプア大阪集会 実行委員会
 
*なお、本声明はNPO法人官製ワーキングプア研究会が作成、公表したものを元に作成した。

 

非常勤が労災請求できないというのはおかしい

 

北九州市の非常勤職員が職場のパワハラなどで自殺した。労災を請求しようとしたら、華族は申請できないという。もちろんおかしな話だ。
規定がないからというが、それは規定がおかしいからで、当然、本人も家族も申請出来て当然だ。
特に、通常の報道では言われていないが、特別職なら労基署マターになることが多いので、現業職と同じく、当然自分や家族が申請すればいい。労基署は何をしているのか。

他の自治体では、申請できるとしているのだkら北九州は規定が不備というだけだし、しかも「できない」とは書いていない」できると書いていないだけ。

 

で、おかしいので、非常勤(嘱託)職員の娘が自ら命を絶ったのは、パワハラや不適切な労務管理が原因と考える両親が娘の元勤務先の自治体に損害賠償を求め、提訴した。
常勤と異なり、非常勤職員の本人や家族からの公務災害(労災)の認定請求が認められないことの是非を問う訴訟となっている。

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 亡くなったのは当時27歳の森下佳奈さん。2012年4月、北九州市の非常勤職員になり、区役所の「子ども・家庭相談コーナー」の相談員として働いた。両親の代理人の生越(おごし)照幸弁護士(大阪)らによると、佳奈さんは採用から9カ月後の13年1月、心身の不調を訴えて休職。うつ病と診断され、3月末に退職した。15年5月21日、多量の抗うつ剤睡眠導入剤を飲んだあとに亡くなった。
 
 両親は生前の佳奈さんの話やメールなどをもとに、日常的に上司から叱責(しっせき)や嫌がらせを受けた▽難しい対応を迫られる業務を新人の佳奈さんに担わせ、サポートも不十分だった――と判断。今年9月、労災認定を請求できるか市側に照会すると、市側は「非常勤職員本人や家族には認定請求権はない」と答えたという。

 北九州市は非常勤の労災について、条例や条例施行規則で、所属長からの報告を受けた担当部門が労災と認めた場合のみ職員本人らに通知する、と定めているが、本人や家族からの認定請求に関する明文規定はない。同市は朝日新聞の取材に、条例は旧自治省(現・総務省)が1960年代に各自治体に示した「ひな型」に沿って作られたと説明。ひな型は本人や家族からの認定請求を想定した内容になっておらず、佳奈さんの両親に請求権はないと判断したという。

 自治体の常勤職員は地方公務員災害補償法に基づき第三者機関の基金に認定請求できる。非常勤のうち現業部門の人は民間人と同様に、労働者災害補償保険法によって労基署に認定請求できる。消防団員らは別の法律や条例で補償制度があり、国家公務員(一般職)は常勤、非常勤側も認定を申し出られる。 

 

つまりどれであろうと本人が申請出来て当然。本人が申請できない規定がおかしい。


 過労死問題に詳しい森岡孝二・関西大名誉教授の話 常勤職員は公務災害の認定を求めることができ、非常勤はできないケースがあるのは不公平。そもそも、非常勤職員側からの認定請求を想定せずに国が作った条例の「ひな型」に欠陥がある。ひな型が作られた半世紀前に比べ、自治体で働く非常勤の割合は大きく増えている。公務災害の認定をあきらめる人が出ないよう、常勤と非常勤の間で格差が生じない「統一的な請求制度」を国が主導して設けるべきだ。

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『幸せなひとりぼっち』最高!


スウェーデンファンの私が、面白そうと思ってみたところ、本当にとても抜群に面白かったです。
A+ ランク!
スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』

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おもったような映画でなく、とてもよかった。これがヒットしたスウェーデンもいいなあ。日本じゃ、あまりヒットしないだろうな。

これを見る余裕がないんだな、日本は。

 

ああ、隣のイラン人の人、良かったなあ。


明るさっていいなあ。
頼るっていいなあ。人のいいところを見つける力って、いいなあ。

 

メインは、スウェーデンの福祉の批判とかではないです。
スウェーデンの社会のリアルなディテールがいろいろあって、楽しかったです。

 

で、いちばんは、愛した人をちゃんと思うこと。
そして狭い愛じゃないものに出会って、動くこと。